余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 ラクドス週間だったらしく、赤黒のマルチカラーカードたち。ちなみに実際にラクドスギルドに属しているカードは5枚中の3枚(《暴動の長、ラクドス/Rakdos, Lord of Riots》、《リックス・マーディのギルド魔道士/Rix Maadi Guildmage》、《破壊の宴/Wrecking Ball》)。

余談2:月曜日 《暴動の長、ラクドス/Rakdos, Lord of Riots》

 訳の話。
原文:
 The Rakdos Cult is made up of Rings, which are informal groups of people who pay tribute to Rakdos. But the only real organization is that Rakdos is the undisputed leader.

拙訳:
 ラクドス教団はラクドスを崇拝する人々による非公式な集団のあつまりによって構成されている。しかし真のラクドス教団の構成員と呼べるのは、その皆が崇めるラクドス本人ただ1人だ。

 色々と悩んだ箇所のある回だった。

 まず「Rings, which are informal groups of people」で、「Rings」が大文字で始まっている点。背景世界の固有名詞なのかと思ったけど、よく分からなかったので一般名詞として「あつまり」と。

 次に「the only real organization」を「真の組織」とすると意味が伝わらない気がしたので「organization」を「組織を構成する団員」としてみた。

 正しくは(原文により近くするには)、組織と呼べるのは皆が崇めているラクドス1人だけだ、ということなんだけど、いまいち日本語っぽくないので、あれこれいじった。

 ちょっと上手くいってないかもしれない。

余談3:火曜日 《リックス・マーディのギルド魔道士/Rix Maadi Guildmage》

 そういえば「Rix Maadi」って建物の名前だったっけ。伝説の土地でないところを見ると、複数あり得るのかな。

 この「Rix Maadi」という無茶なつづりを見るたびに、何かのアナグラムなのではないかと疑ってしまう。「Mad ~」とか「I am ~」とか……ないか。

余談4:水曜日 《不和の化身/Avatar of Discord》

 以下のようなネタだった。
原文:
 Note that Avatar of Discord requires that its caster actually have two cards to discard. If it said "When Avatar of Discord enters the battlefield, discard two cards," then you could get away with casting it as the last card in your hand. But you can’t!

拙訳:
 気をつけて欲しいのは《不和の化身/Avatar of Discord》を唱える際には実際に2枚のカードを捨て札にする必要があるということだ。もしカードテキストが「不和の化身が戦場に出たとき、カードを2枚捨てる」であれば、このカードが最後の手札であっても唱えて場に残すことが出来る……が、実際はそうはいかない!

 こういうルール文章が絡むネタは訳するのが難しい。マジック用語って、英語とはまたちょっと違う「言語」だから。

 ところで、最近のクリーチャーの強さを考えると「マルチカラー3マナ 5/3 飛行 戦場に出たとき、カードを2枚捨てる」くらいならあり得そうな気がして困る。

余談5:木曜日 《破壊の宴/Wrecking Ball》

 前々から何度か書いているし、他の方のブログでも言及されていることだけど、ダジャレ系のネタは難しい。カードの日本語名も完全に諦めてるし。

余談6:金曜日 《サーボ・タヴォーク/Tsabo Tavoc》

 その特徴的な頭と顔に注意がいってしまいがちで、胸元に気付かないことが多いせいで女性だと気付いてもらえないキャラ。

 女性といえば、見た目というか体型が《囁く者、シェオルドレッド/Sheoldred, Whispering One》に似てる気ような……

  参照1:サーボ・タヴォーク
  http://magiccards.info/in/en/281.html

  参照2:シェオルドレッド
  http://magiccards.info/nph/en/73.html

 ……いや、あらためて良く見たら全然似てなかった。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 月曜日がアゾリウスとセレズニアのギルド名について言及していたので、そのままどちらかのギルドがテーマになるのかな、と思いきや、そんなことなかった。

 特にテーマらしきものは見られなかった。あえて言えば、ラヴニカへの回帰のカードの紹介。一応、以下にカード名とその他基本情報を並べておくので、調べたい方はどうぞ。

 <カード名・マナコスト・カードタイプ・レアリティ>
 《報復の矢/Avenging Arrow》・(白)・インスタント・コモン
 《彩色の灯籠/Chromatic Lantern》・(3)・アーティファクト・レア
 《圧縮/Downsize》・(青)・インスタント・コモン
 《摩天楼の捕食者/Skyline Predator》・(4)(青)(青)・クリーチャー・アンコモン
 《幽霊の将軍/Phantom General》・(3)(白)・クリーチャー・アンコモン

余談2:月曜日 《報復の矢/Avenging Arrow》

 フレイバーテキストの意味がちょっとよく分からない。なんで「盗み」は許されるんだろう。慈悲の心? 単に、人を騙すという行為に対する禁忌がそれだけ強い、って話かな。

 訳の話。
原文:
 Just because this Avenging Arrow came from a Selesnya archer doesn’t mean there couldn’t be others that were from the Azorius

拙訳:
 セレズニアの射手から飛んできた《報復の矢/Avenging Arrow》があったからといって、アゾリウスの射手がそれを飛ばさない理由にはならない。

 後半の「others that were from the Azorius」がちょっと困った箇所。

 このカードのイラストで言及されている1本はフレイバーテキストからセレズニアの射手によって射られたものだと分かっている。しかし、このセットの全てのカードが特定のギルドに属しているわけでもないので、この1本以外の《報復の矢/Avenging Arrow》が他のギルド、例えばアゾリウスに所属している者によって用いられている可能性はある……という話なんだけど、このまま書いたら「訳」じゃなくて「解説」になってしまうので、どうしようかな、と。

 結局はあまり原文に忠実というわけでもなくなってるな。

 あと訳に関してもう1つ。「wrongdoers」という単語を初めて知った。どうやら「wrong(過ち、間違い) + doer(~をする者、実行者)」ということらしい。覚えておこう。

余談3:火曜日 《彩色の灯籠/Chromatic Lantern》

 これを始めとして「光を放つアーティファクト」がフレイバー的にマナ能力と結びついているらしい。同じく光源としては《幽体の照明灯/Spectral Searchlight》がある。

 あとプリズムシリーズとして《予言のプリズム/Prophetic Prism》、《マナ・プリズム/Mana Prism》、《五元のプリズム/Pentad Prism》など。

 始祖である《天界のプリズム/Celestial Prism》からの派生でこれらが生まれて、さらにそこから「ピカピカ光るものはマナを生む」ってことになっていったのかな。《天界のプリズム/Celestial Prism》自身はマナ生まないけど。

余談4:水曜日 《圧縮/Downsize》

 記事では「インドリク」という種族がネタにされている。つい先日も似たような話があった気がする。えーと……ああ、そうそう、2012年10月12日の Card of the Day だ。インドリクという種族の初出がディセンションだった、という話。

 ところで英語のカード名(Downsize)は「サイズが縮められてしまって攻撃力が下がる」って雰囲気があるんだけど、日本語のカード名(圧縮)はちょっと違うような気がしてしまった。イメージ的に「4点もの修整値を受けるような圧縮受けたら死ぬんじゃないか?」と思ってしまう。

 ところで《圧縮/Downsize》されても防御力は下がらないのは、小さくなる分、相手の命中率も下がって相対的に防御性能は変わらないから、ってことだと(勝手に)解釈している。「じゃあなんで《巨大化/Giant Growth》は防御力下がらんの?」という質問は、ノーコメントで。

余談5:木曜日 《摩天楼の捕食者/Skyline Predator》

 翼が生えているクリーチャーの種族の見分け方に関する記事で、ドラゴン(Dragon)とドレイク(Drake)は前足の有無で分かるという話。なお足がない場合はワームということになる。

 ただしこれは爬虫類系の外見を持ったクリーチャーに限定された見分け方で、毛が生えている場合は、4本足がグリフィン(Griffin)、前足が無ければ鳥(Bird)。さらに翼が生えている人型の場合、白ければ天使(Angel)で、黒ければ悪魔(Demon)もしくはインプ(Imp)となる(多分)。

余談6:金曜日 《幽霊の将軍/Phantom General》

 2012年09月以来となる、4か月ぶり2回目の登場。それはさておき訳の話。
原文:
 But for the purposes of Phantom General, ghosts mean tokens. Just for this one card, though!

拙訳:
 ただしこの《幽霊の将軍/Phantom General》の場合のみ、幽霊とはトークン・クリーチャーを意味する。もっとも、たった1枚のこのカードに限ったフレイバーだけどね!

 確かに今までは「トークン = 幽霊」というより「スピリット・トークン = 幽霊」という意味づけが強かった(例:《深夜の出没/Midnight Haunting》や《未練ある魂/Lingering Souls》)。

 ただ《無形の美徳/Intangible Virtue》は、強化する対象はトークン・クリーチャー全般としつつもフレイバーテキストやカード名を見る限り「実体を持たない死後の霊的な存在たち」を対象としているから、《幽霊の将軍/Phantom General》と実質同じことじゃないかなあ、と思う。
《無形の美徳/Intangible Virtue》のフレイバーテキスト

 原文:
 In life, they were a motley crew: farmers, lords, cutpurses, priests. In death, they are united in singular, benevolent purpose.
 引用元:http://magiccards.info/isd/en/19.html

 日本語訳:
 生きていた時は、彼らは農夫や領主や巾着切りや僧侶といった烏合の衆だ。 死んでからは、彼らは真義に基づき一つになる。
 引用元:http://magiccards.info/isd/jp/19.html

余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 ゴルガリ週間だったらしく黒緑のマルチカラー・カードたちが取り上げられていた。ただ、ゴルガリと関係なかったのは金曜日の《一なる否命/Iname as One》だけでそれ以外は明確にゴルガリ団ネタと絡めての記事だった。

余談2:月曜日 《ゴルガリの死者の王、ジャラド/Jarad, Golgari Lich Lord》

 姉と弟で両方ともカードになっているクリーチャー。珍しいんではないかと思った。兄弟や親子でストーリーに登場しているキャラクターたちは結構いるけど、その組み合わせの両方がカード化されているとなると少ない気がする。

 姉のサッフィーはカード化されてるけど弟のハンスはカード化されてないし、ミシュラとウルザも片方しかカード化されてないし、スタークとタカラの親娘もお父さんしかカード化されてないし。

 ああ、そうそう、兄弟でカード化されてる伝説のクリーチャーがほかにもいた。兄弟ともカード化されているのに1枚しかカードがないという不思議なクリーチャー、《山崎兄弟/Brothers Yamazaki》。

余談3:火曜日 《ロッテスのトロール/Lotleth Troll》

 どうしても語頭の「ロッテ」に反応してしまう。なんかかわいい。きっと夏のキャンプで生き別れた双子の妹に出会うに違いない、と小説「ふたりのロッテ」ネタをふってみる。

 完全にカードから話がそれるけど、エーリヒ・ケストナーの児童小説は名作が多いのでおすすめ。「ふたりのロッテ」以外にも「エーミールと探偵たち」「飛ぶ教室」「動物会議」など。

余談4:水曜日 《ゴルガリの女王、サヴラ/Savra, Queen of the Golgari》

 月曜日に登場したジャラドのお姉さん。

 青白カラーの兄弟は規律やしつけに厳しいイメージで、赤黒カラーの兄弟は終始殴り合いの喧嘩が絶えないイメージで、……と色ごとのイメージってのが色々浮かぶけど、はてさて緑黒カラーの兄弟ってどんなんだろう。

 放任主義で利己的かな。でも緑が入ってると家族や血族を大事にするイメージがある。

余談5:木曜日 《安息の無い墓、スヴォグトース/Svogthos, the Restless Tomb》

 ギルドの勢力図が塗りかえられるたびに勢力圏内の中心に位置するようにと自発的に動いてくれるらしい。安息の無い、というより、休まずよく働くって感じか。ギルド員からするとたまったもんじゃないだろうけど。

 あと墓地をよく掃除してから命を吹き込むとゾンビにならずに成仏してしまうあたりが面白い。死体にとりつこうとした魂がまごまごしたあと、そのまま上天から降り注ぐ光の柱の中へスーッと吸い込まれていくに違いない。

 そしてまた訪ねてきたギルド員が「また住所変わったのかよ……」と困ることに。

余談6:金曜日 《一なる否命/Iname as One》

 《一なる否命/Iname as One》が手札とライブラリに1枚ずつあり、かつ(8)(黒)(黒)(緑)(緑)を1回だけ出すことが出来るとき、戦場に《一なる否命/Iname as One》を合計3回出すことが出来ると思うんだけど、合ってるかな。

 最初に手札に《一なる否命/Iname as One》を[A]、ライブラリにいる《一なる否命/Iname as One》を[B]としたとき、以下のような手順かと(手順5以降の[A]と[B]は別に逆でも構わないとして)。

 1.[A]を手札から唱えて戦場に出す
 2.[A]の能力で[B]を戦場に出す
 3.レジェンドルールで両方が墓地へ置かれる(死亡する)
 4.[A]と[B]の死亡時の能力がそれぞれスタックに積まれる
 5.[A]の能力を先に積み[B]の能力がスタックの上に積まれるようにする
 6.[B]の能力を解決。追放せずそのまま墓地に置く
 7.[A]の能力を解決。墓地に置くかわりに追放し、墓地にある[B]を戦場に出す

 何が気になっているかというと、《一なる否命/Iname as One》の死亡時の能力って、スタックに積むときは対象をとらなくていいんだよね、という話。

 墓地に送るかわりに追放するかどうか選ぶのは解決時だと思っているので、スタックに積む段階ではまだ対象が墓地にいなくてもいいのではなかろうか、だから片方が「死んだ」あとで、もう片方が先に死んだ《一なる否命/Iname as One》を釣り上げることができるんじゃないか、と思った次第。

 ルールの理解度を確認したいというのが主で、このコンボ(?)に意味があるかと聞かれるとあまりない。《魂の管理人/Soul Warden》が出ていれば3点回復できるよ、とか、《伏魔殿/Pandemonium》が出ていれば24点ダメージだよ、というくらいかな。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 今週は、カード名とレアリティに関連性があるカード。いや、実際は最初の2枚だけで3枚目でもう挫折しているんだけど、それも含めてテーマというかネタだったという話。

余談2:月曜日 《共有の絆/Common Bond》

 2012年09月24日以来、2ヶ月ぶり2回目の登場。ちなみに1回目の登場時のネタもカード名とレアリティの関連性についてだった。

 ただ、それ以外にネタになるような特徴がないというわけでもなく「クリーチャー1体を対象とする」が複数回繰り返されるテキストという点で2012年10月03日の《力の種/Seeds of Strength》の記事で登場している。

余談3:火曜日 《Rare-B-Gone》

 2011年04月18日以来、19ヶ月ぶり2回目の登場。その当時のネタは「神話レアが作られる前にデザインされたカードだったが、アン・シリーズのルールマネージャーであるMark Rosewaterは『神話レアについても通常のレアと同じように効果を及ぼす』と決めた」というもの。

 ちなみに当時この記事を翻訳した際のメモに「MTG Wikiには……神話レアを生け贄にささげることはないし、捨てることもできない。本来のカードデザインとはかけ離れた効果になってしまっている。残念。……とある」と書いてあった。

 今あらためてMTG Wikiを見に行ったら、神話レアも対象にとるようになった変更について、ちゃんと記述されていた。すごいな、編集の人。

余談4:水曜日 《神話的体形/Mythic Proportions》

 この日の記事を訳しているとき、今までなぜか「Mythic」を「ミスティック」と読んでたけどそれが間違いだったことに気づいた。「ミスィック」みたいな感じか。

 まったく余談。英語の発音を覚えるときに一番苦労したのがこの「th」の発音だった。タ行とサ行を足して2で割らないような、明らかに日本語にはない音。

余談5:休日

 サンクスギビングって11月の最終日だと思ってたんだけど、あらためてチェックしてみたら11月の第4木曜日なのね。そして土曜日との間に挟まれる金曜日がついでに休みになって連休になる、と。

余談6:公式サイト

 新シリーズが始まってたので紹介。まだ第0話だけあって、具体的に今後どうなるのかさっぱり分からないけれど、とりあえず期待。

   【MTG-CH】目指せワールド・マジック・カップ! 第0話:新人デュエリスト誕生!
   http://www.nicovideo.jp/watch/1351678750?via=thumb_watch

 しかし紹介文の「遊び半分で溝渕を日本代表に育て上げた池田は、育成の面白さに目覚め全日本マジックアカデミーを設立」に笑ってしまった。遊び半分だったんか。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 今週のカードは全て赤青のマルチカラーカード、というわけでイゼット団がテーマ(正しくはイゼット団カラーのカードがテーマ)だったみたい。金曜日のジョイラさんがいなかったら「全てイゼットカラーかつイゼット団のカード」と断言出来たんだけど。

余談2:月曜日 《竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius》

 最近、ニヴ=ミゼット様の出番が多い気がする。11月も多いけど、9月や10月も出番があったような気がする。ちょっとチェックしてみよう。09月05日に《竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius》、関連したカードという意味では09月19日に《火想者の予見/Firemind’s Foresight》。10月は……あれ? 出番なかった。気のせいか。存在感あるから勘違いしたかな。

 それはさておき訳の話。結構難しかった。
原文:
 he rarely concerns himself with day-to-day operations

拙訳:
 ギルドの日常的な活動にたずさわることは滅多にない

 day-to-day operationsにちょっと迷った。重要かどうかではなくて、短期的かどうか。もしくは毎日決まって行わなくてはいけない定常業務的な作業を指しているのは分かるんだけど、どう言おうかな、と。
原文:
 his personal court (the Izmundi) keep him informed on the outside world

拙訳:
 外界の情報については彼の配下(イズムンディ)に常時報告させている

 なんとなくは分かるけど具体的に何なのかと言われると困る単語が多くて……「personal court (Izmundi)」とか「outside world」とかがそれ。前者は子飼いの部下がいるんだろうなあ、とは思うんだけど、集団なのか、種族なのか……後者も「外」というのがどれほど「外」なのか。外界という訳語は「外」過ぎたかも。

 ニヴ様の世界は高次元過ぎて理解するだけで精一杯だ。

余談3:火曜日 《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird》

 見るたびに、ダイの大冒険に出て来て5本の指を立てながら「め、ら、ぞ、-、ま」って言ってたキャラを思い出す。そういえばあいつも人造生命体だったな。

 遊び始めた頃はこういう特定の作品のキャラに似たカードがあると、ファンデッキを組んだりしてたものだけど、最近はそういうの流行らないんだろうな(そんなことない?)。

余談4:水曜日 《火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind》

 《竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius》に続いて、同じ週に二度目の登場。どっちも伝説のクリーチャーで明らかに同一キャラだけど、2枚が場に出ても対消滅はしない。

 昔はクロウヴァクスとかでよくあったことだけど、最近は珍しい気がする。ここしばらくは複数回カード化されるような重要キャラがプレインズウォーカーばかりで、カード名が違っても対消滅を免れないから。

 でも実際《竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius》と《火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind》が出会ったらどんな反応するのか気になる。

 竜英傑「……」
 火想者「……」
 竜英傑(まるで生き写しだが……私よりちょっと背が低いな)
 火想者(よく似てる……が、ちょっと背が高いか)
 竜英傑「弟?」
 火想者「兄さん?」

余談5:木曜日 《イゼットの印鑑/Izzet Signet》

 印鑑シリーズって、2マナのマナ・アーティファクトにしては高性能だなあ、と思ってたけどコモンのサイクルだったのか。ちょっと意外。

余談6:金曜日 《ギトゥのジョイラ/Jhoira of the Ghitu》

 イラストのジョイラさんがかわいくみえるのはちょっとふくれっ面ぽいからだと思う(参考:http://magiccards.info/fut/en/157.html)。ぷんすか、って感じ。でも数千歳なんだよなあ。

余談7:ブログのタイトル

 今年の初めごろに帰国した際、ブログのタイトルを変えた。そのときトップの画像にもちょっと手を加えたら「タイトル凝視していると目が痛くなります」というコメントをもらった。

 当時はよく意味が分からなかったけど、先日、空港からこのブログを閲覧した際にようやく意味が分かった。ブラウザの設定次第で、画像の文字とブログタイトルが少しズレて表示されることがあるのか!

 というわけで、ちょっとまた変えてみた。これでクロシマさんの目にも優しいはず。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 ツイッターの公式アカウントで種明かしがあった。なんでも「The Card of the Day cycle this week was "the career of Julius Caesar". Sort of.(今週のCard of the Dayのサイクルはジュリアス・シーザーの肩書き。ある意味でね)」ということらしい。なんで「Sort of(ある意味)」なのかは木曜日と金曜日のカードを見れば分かるかと。

 <カード名>                        <肩書き/境遇>
 《Ebon Praetor》                       法務官(Praetor)
 《General Jarkeld》                     将軍(General)
 《三巨頭の執政官/Archon of the Triumvirate》   執政官(Archon)
 《全能なる者アルカニス/Arcanis the Omnipotent》 終身独裁官(dictator in perpetuity)
 《暗殺/Assassinate》                     暗殺(Assassinate)

余談2:月曜日 《Ebon Praetor》

 フォールンエンパイアが出た頃に遊び始めたので、記事からリンクされているコラムで紹介されているカードたちが懐かしかった。+1/+2カウンターを用いるカードとして挙げられている《Armor Thrull》を始めとしたスラルたちなど、感慨深いものがある。

 ところでそのコラム曰く「+2/+1カウンターも用意されていたが実際にはこれを使うカードは存在しない」とある。なかったっけな。この数字の組み合わせを見たことがあるような……いや、違った、あれは-2/-1カウンターだ(ヒント:黒猫)。

余談3:火曜日 《General Jarkeld》

 コメントで誤字の指摘があった。《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》は初めて4枚そろえたレアの特殊地形なのに、名前間違えちゃダメだ。

 それはさておきカードの話。このクリーチャー、能力を起動できる状況がレアすぎる気がする(正しくは「能力を起動できて、かつそれで有利になる状況」がレアすぎる)。

 タップ能力なのでこいつ以外に2体以上のクリーチャーがアタックしていて、そのうち2体以上がブロックされて、かつブロックしているクリーチャーを入れ替えて得するときでないといけない。……そこまできたら、アンブロッカブルにしたりブロックを強制させたりするほうが強そうな気がする。

 ちょっとだけ訳の話。
原文:
 Halvor Arenson, on Lost Order of Jarkeld, tells us that General Jarkeld and his troops died in the Adarkar Wastes.

拙訳:
 Halvor Arensonは《Lost Order of Jarkeld》のフレイバーテキスト(註1)で、《General Jarkeld》と彼の兵士たちが最期を迎えた地が《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》であることを私たちに教えてくれている。

 原文に比べて訳が妙に長く見えるのは分かりやすさ優先の為に「フレイバーテキストで」と付け加えたため。あと原文では単に「died in」となっているのを「最期を迎えた地」と勝手にちょっとカッコよくしたのがもう1つの理由。

余談4:水曜日 《三巨頭の執政官/Archon of the Triumvirate》

 なんで古代アテネの最高指導者を表す肩書きが、羽の生えた動物に騎乗している人型の生き物を指すことになったんだろう。1枚目と2枚目の執政官(Archon)である《解放の執政官/Archon of Redemption》と《復讐に燃えたアルコン/Vengeful Archon》が両方ともそういうイラストだったから、後続もそれに倣っただけなのかな。

 訳の話。この記事に出て来た「Humanoid」という単語が意外と訳しづらい。意味はよく分かるし、何を指しているかも丸分かりなんだけど、日本語にしづらい。拙訳では「人型の生き物」としたけど、助詞を入れて訳すのはちょっと抵抗があった。でもしょうがないか。「人型生物」だとイマイチ日本語っぽくないし。

余談5:木曜日 《全能なる者アルカニス/Arcanis the Omnipotent》

 個人的にこの人の名前は覚えにくくて発音しづらい。アルカニススとかアーカニスとかなら言いやすい気がする(あくまで個人の感想であり、以下略)。

 ところでマナを消費せずに《Ancestral Recall》が唱えられるのはすごいとして、もう1つの呪文はなんだろう。同じ青1マナのインスタントである《送還/Unsummon》とはまったく違う効果だよな。4マナも消費するし、何の呪文だろう。

 きっと《パリンクロン/Palinchron》なら知ってるはず。

余談6:金曜日 《暗殺/Assassinate》

 訳の話
原文:
 This card points towards one of Magic’s original cards: Royal Assassin. Royal Assassin taps to Assassinate, get it?

拙訳:
 このカードは、とあるマジックのカードを指し示している。そのカードとは《凄腕の暗殺者/Royal Assassin》だ。《凄腕の暗殺者/Royal Assassin》はタップしている相手を《暗殺/Assassinate》するからだ……分かるだろう?

 原文のスッキリした文章に極力近づけようと努力はした。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 先週のテーマが白緑カード(セレズニア)だったことに引き続き、今週は青白のアゾリウスカラーのカードたち。月曜日がギルドの指導者なのも共通。来週も同じ流れとすると《竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius》や《暴動の長、ラクドス/Rakdos, Lord of Riots》の出番かな。

余談2:月曜日 《至高の審判者、イスペリア/Isperia, Supreme Judge》

 マナバーン2013の表紙を飾っているスフィンクス。アップで見ると顔が怖い。

 攻撃を受けるとカードが引ける。この能力はどういうイメージなんだろう。戦闘の中で新たな知識を獲得していく、という感じかな。どんな戦いからも学び取り、さらに強くなる。本人もパワー偏重だし、戦闘民族の匂いがする。

余談3:火曜日 《正当な権威/Righteous Authority》

 昔懐かしい《浄火の鎧/Empyrial Armor》の効果に加えて毎ターンカードが1枚引けるという自己完結しているカード。でも5マナは厳しいか。昔は「1ターン目に白チューターで鎧をゲット、2ターン目に2マナシャドークリーチャー、3ターン目に鎧、4ターン目にゲドン」という美しい流れがあった。

 なおこのルーンがアゾリウスのギルドシンボルのどこにルーンが使われているのかよく分からないという人は、以下の「アゾリウスのシンボルTシャツ」の画像を参照のこと。三角形の中にある円はルーン文字の集合体。

  アゾリウスのシンボルTシャツ(男性用:25ドル)
  画像:http://www.mtgmerch.com/men/azorius-symbol-tee.html

 ここからは訳の話。
原文:
 They’re called "law runes" and were developed for Return to Ravnica

拙訳:
 これは「法のルーン」と呼ばれるもので、ラヴニカへの回帰のために用意されたものだ。

 どう訳そうか迷ったのは「developed for」の箇所。この新たなラヴニカへの回帰というセットのために「開発された、デベロップされた、デザインされた、用意された」などなど。さすがに「デザイン」と訳すのはおかしいのには気付いた。

余談4:水曜日 《一時しのぎの協定/Palliation Accord》

 なんの疑いも無く「新しいカードを紹介している時期だし、ラヴニカへの回帰のカードだろう」と油断してたら、気付いた人がコメントで間違いを指摘してくれた。ありがたや。

 このカードのイラストが気になる。何が起きてるところなんだろう。

 好意的に解釈すると「奥の天使と手前3人の兵士が敵対関係にあり、そこで一時的な休戦を申し出ている」という感じかな……なんかポーズが面白くてイマイチ緊迫感がないけど。

  《一時しのぎの協定/Palliation Accord》のイラスト
  参照:http://magiccards.info/di/en/122.html

余談5:木曜日 《アゾリウスの霊気魔道士/Azorius Æthermages》

 この記事を読むまで、素で気付いてなかった。そうか、ラヴニカのヴィダルケンたちって腕が2本しかないんだ。ヴィダルケンといえば手が4本というイメージが定着してたよ。

 なお、この日の記事とは関係ないけど「Æ」の話。これは「A」と「E」を1つに合わせた文字。こういった2つの字を合わせたものを「合字(Ligature)と呼ぶ。それについては2010年11月16日のCard of the Dayで一度ネタにされてる。

  Wikipediaの「合字」の項目
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%88%E5%AD%97

余談6:金曜日 《Jedit Ojanen》

 7マナで2色も使ってるのにバニラで5/5という、そんな存在が許された古き良き(?)時代のクリーチャー。今見ると、正直なところ見間違いかと思うようなスペック。あまり語ることもない。

 なおこの記事でちょうど2年分のCard of the Dayの更新完了。

余談7:マナバーン2013

 《至高の審判者、イスペリア/Isperia, Supreme Judge》のときにちらっと出て来たように、マナバーン2013を購入。印象に残った記事とか気になったこととか。

 まず、スタンダードウォッチングで、過去のスタンダードウォッチングで八十岡さんの解説が辛口に見えるのは「半分が川崎さんのせい」とあったのが面白かった。もう半分は素なんだ。

 次に、マジックと人で森勝洋さんのインタビューが載ってたけど、マジック始めた頃というのが「渋谷のDCI」からスタートになっててさみしかった。渋谷のイエローサブマリン時代は?

 最後になんといってもスターライトマナバーンの漫画が載っていなかったこと。7割くらいはそれを目当てに購入したので、正直がっかりだった。次は載ってるといいな。

余談8:カードギャラリー

 公式のカードギャラリーにあるカードは、ブラウザからページごと印刷しようとすると右側のカードだけなぜか一部欠けてしまう、という現象が起きるらしい。実際に試してみたら本当だった。何かの対策なのか、単にブラウザの設定の問題なのか……。

余談9:週のまとめ

 10月の週のまとめを後追いでアップ。

  今週のCard of the Day (2012年10月 第1週) とか
  http://regiant.diarynote.jp/201211012237193735/

  今週のCard of the Day (2012年10月 第2週) とか
  http://regiant.diarynote.jp/201211011200282210/
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 種明かしがなかったので真相は不明だけど、おそらくコメント欄にあったようにディズニーランドのアトラクションがテーマだったものと思われる。

 <カード名>                  <アトラクション>
 《ジャングル巡視部隊/Jungle Patrol》    ジャングルクルーズ(Jungle Cruise)
 《逢魔が辻/Haunted Crossroads》      ホーンテッドマンション(Haunted Mansion)
 《乱打角/Batterhorn》               ------- (Matterhorn Bobsleds)
 《クーケムッサの海賊/Kukemssa Pirates》 カリブの海賊(Pirates of the Caribbean)
 《チャブ・トード/Chub Toad》           ------- (Mr. Toad’s Wild Ride)

 3つ目と5つ目は日本にはないアトラクション。どうやらカリフォルニアにあるディズニーランドリゾートなら上記のアトラクションが全てあるらしい。

  ディズニーパーク Info
  http://www.disney-parks.info/dlr/

 余談だけど、5つ目のMr. Toadは原作が「The Wind in the Willows」という小説で、日本では「たのしい川辺」という名前で知られている。Mr. Toadことヒキガエル氏は本当にダメなキャラなんだけど最後まで読むと、なんというか、救いがある。

余談2:月曜日 《ジャングル巡視部隊/Jungle Patrol》

 印刷時のテキストと最新のオラクルが異なる、というタイプのネタ。こういうときに「印刷時のテキスト」を確認するのが結構難しい。英語のカードテキストは比較的見つかりやすいんだけど、日本語となると難易度が段違い。

 カードショップなどの画像だと、ゲームに用いられることをかんがみてか、テキスト部分が最新オラクルに差し替えられている場合が多い。心遣いとしては正しいので、文句を言うところではないんだけど。

 ちなみに印刷時の原文テキストは「Put a Wood token into play」。この「Wood Token」の当時の日本語訳が知りたかった。なんとなくだけど、今現在の「木材(Wood)」とは違う訳だったんでないかと。

余談3:火曜日 《逢魔が辻/Haunted Crossroads》

 「crossroad」の訳にちょっと迷った。素直に「十字路」にしたかったんだけど、日本語カード名とリンクさせないといけないので「辻」を用いる必要があった。あまり日本語で十字路や交差点を「辻」って言わない気がする。

 あらためて考えたら「四つ辻」ってすればよかったのかな、と後悔。

余談4:水曜日 《乱打角/Batterhorn》

 世界の隅から隅までが「街中」であるラヴニカという世界ならではの出来事(街中にもいきなり巨大モンスターが現れる)を住人たちも重々承知しており、ベテランの商人はいつでも移動できる(逃げられる)ように準備しておくらしい。

 こういう「カードイラストとカードテキストとフレイバーテキスト」がすべて1つに結びついて世界観を表現しているカードは大好き。

 訳の話。
原文:
 Batterhorn is kind of the Ravnican version of the phrase "A bull in a china shop."

私訳:
 がさつな人や粗忽者のことを英語で「A bull in a china shop(陶磁器の店内の雄牛)」と呼んだりするが、そのラヴニカバージョンとも言えるのがこの《乱打角/Batterhorn》だろう。

 こういう英語ならではの言い回しは訳してもしょうがないので、あえて日本語で対応する言い回しを探すか、諦めて「がさつな人や粗忽者のことを英語で~」と入れてしまうか、の2択になる。原文を尊重するという意味では後者のほうがいいと思う。決して、上手い日本語版の言い回しが思いつかなかったからでは……すいません、思いつきませんでした。

余談5:木曜日 《クーケムッサの海賊/Kukemssa Pirates》

 クーケムッサって変な言葉だな、と思う。もしかしたら「Kukemssa」って何かのアナグラムなんじゃないか、とも思う。でもいくら考えても分からないので、やっぱり違うかもしれない。

 あとどうでもいいけどこのカードってレアなのか。うーん、時代を感じる。

余談6:金曜日 《チャブ・トード/Chub Toad》

 単なるカエルにしか見えないけど、フレイバーテキストを読んでからあらためてイラストを見ると、その口から人間の腕がはみ出していることに気づく。怖いな、おい。

 訳の話。実は最初にアップしたときには完全に誤訳だった。
原文:
 Chub Toad is an anagram of "Bad Touch," which has no greater significance than being a phrase people in R&D used to say a lot.

私訳:
 《Chub Toad》というカード名は「Bad Touch」という言葉のアナグラムだが、単に当時の開発部がよく使ってたフレーズというだけで深い意味はまったくない。

 最初にアップしたときは、原文の「a phrase people in R&D used to say a lot」を「R&Dのメンバーが『たくさん』を言い表すのに使ったフレーズ」と訳してた。典型的な誤訳。

 ただ「no greater significance than being a」を「というだけで深い意味はまったくない」と訳したのは、なかなか自然な日本語に出来たかな、と自画自賛したい(するな)。

余談7:ヴォーパルス

 ドラフト式カードゲーム「ヴォーパルス」の作者のブログで行われていたアンケート(人気投票)の結果発表に続いて、カードごとの集計結果の総評が発表されている。

   『ヴォーパルス』の知られざる歴史とアンケートの結果、コモン編
    http://iwasgame.sakura.ne.jp/archives/1378

   『ヴォーパルス』の知られざる歴史とアンケートの結果、アンコモン編
    http://iwasgame.sakura.ne.jp/archives/1447

 遊んだ回数が多いプレイグループと少ないプレイグループによって評価が異なる、という点も含めて、予想していた強さとアンケート結果との違いが面白い。個人的に《古参兵》は決して弱くないカードだと思ってる。

余談8:PTシアトルのトップ8プロフィール

 PTシアトルのトップ8プロフィールで妙に悪人面に撮られている写真があるという話があったので、見に行ってみた。なるほど。納得した。

 Pro Tour Return to Ravnica:Top 8 Player Profiles
 http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/ptrtr12/top8players

 写真はさておき、名前欄で気になったことが1つ。「Yuuya Watanabe」とか「David Ochoa」とか並んでいる中に「Kelvin Chew (Hyper)」というプレイヤーがいる。

 ……ん? 普段は「Kelvin Chew」だけど、このときはハイパー化してたのかな。

 それ以外だと、質問と回答がところどころごっちゃになっているのが気になった。いや、なんと言ったらいいんだろう……例えば渡辺雄也さんの質問と回答のところは以下のようになっている。

  What guild are you?
  Why did you choose that guild
  Izzet. I like the UR color combination.

 多分、質問が太字で以降が回答、となっているべきなんだろけど、2行目も質問っぽい。おそらく、本来は以下のような感じなんじゃないかなあ、と。

  What guild are you? And why did you choose that guild?
  Izzet. I like the UR color combination.

 このプロツアーに向けてどのような準備をしましたか、という質問の箇所も同様に、質問と回答が混ざってしまっている気がする。サイトでは下記のように掲載されている。

  How did you prepare for Pro Tour Return to Ravnica?
  Who did you prepare with
  Japanese players. Yukuhiro, Endou, and taking Namakura.

 多分、以下のような形になるべきなんでないかと。

  How did you prepare for Pro Tour Return to Ravnica?
  Also, who did you prepare with?
  Japanese players. Yukuhiro, Endou, and taking Namakura.

 ほぼリアルタイムで更新する厳しいスケジュールなのでしょうがない気はする。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 最初の2枚だけ見たとき、今週のテーマは「笑い」かな、と思って《にやにや笑いのトーテム像/Grinning Totem》の出番があるかもしれない、なんて思ったけど水曜日にして読みはハズレ。

 それから金曜日までの5枚をあらためてまとめて見ていたら「もしかしてメアリー・ポピンズかもしれない」と思った。それもディズニーの映画版のほう。

 まずメアリー・ポピンズが風に乗って登場するシーンが《変化の風/Winds of Change》。変化をもたらしに来たという意味ではまさにカード名の通り。

 次の《忌まわしい笑い/Hideous Laughter》。映画では、ラスト付近で笑うのを止められなくなってしまう男性が登場するシーンがあるので、多分それ。

 映画版のメアリー・ポピンズといえばやっぱり有名なのはある煙突だらけの屋根の上での歌とダンス、というわけで《煙突のインプ/Chimney Imp》。

 最後の《歌鳥の売り手/Seller of Songbirds》と《帆凧/Kitesail》はおそらく合わせ技で一本なんだと思う。メアリー・ポピンズでの相手役として登場するバートの職業が「凧を作って売る人」。

 こじつけすぎるかな。それっぽいような気もするんだけど。

余談2:月曜日 《変化の風/Winds of Change》

 マジックを始めた頃に「1マナだし、絵も綺麗だし、せっかくのレアだし」ということで赤単色に入れてみたけど役に立たなかった。でも嫌いになれない。ああ、そういえば青のフルパーミッション相手に撃つと意外と嫌がられた気がする。

 訳の話。こういう有名な詩の一節は、大抵の場合、有名な訳があるわけでそういうときはそれを引用してきてしまっていいのか、自分で訳すべきなのか、ちょっと悩む(ハムレットの「To be or not to be」みたいな)。今回は自分で訳した。

余談3:火曜日 《忌まわしい笑い/Hideous Laughter》

 ダンジョンズ&ドランゴズに「Hideous Laughter」という呪文がって、これをかけられた対象は笑いすぎて他の行動を一切とれなくなる。敵に使われると戦闘中プレイヤーが暇になってしまうという恐ろしい呪文。

余談4:水曜日 《煙突のインプ/Chimney Imp》

 Card of the Dayでたまにある過去のコラムの紹介。全訳するにはちょっと気力と時間が足りなかった。でもようやく仕事が一段落したので、過去のまとめと合わせてこの《煙突のインプ/Chimney Imp》デッキのコラムも訳そうと思う。

余談5:木曜日 《歌鳥の売り手/Seller of Songbirds》

 この記事で言ってる「特定のギルドに属さないラヴニカの一般市民」の服装って、まさかこのカードイラストの中央にいるド派手な女性の恰好を指してるんじゃないよね……後ろにいるおっさんたちだよね?

 訳の話。
原文:
 look at the everyday life of a guildless Ravnican citizen

拙訳:
 特定のギルドに属さないラヴニカの一般市民がどんな恰好で生活しているのか

 原文にある「Look」は「どんな風に生活しているか」ではなくて、そのまま「見た目」という話でいいんだろうか。「一般市民の生活風景を垣間見ることが出来るカードイラスト」というネタではなく「一般市民の服装を確認できるカードイラスト」ととってみた。

余談6:金曜日 《帆凧/Kitesail》

 飛行がつくのはよく分かるんだけどパワーが上がるのがちょっと不思議。「上空は人間にとって最大の死角(談:飛翔の蝙也)」だから有利をとれるってことなんだろうか。

 それでも《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》に《帆凧/Kitesail》を装備させると攻撃力が発生するのはちょっとイメージしづらいな。飛行できることは間違いないんだけど。

 訳の話。
原文:
 from the obvious (Kitesail Apprentice) to the surprising (Kor Skyfisher)

拙訳:
 《帆凧の弟子/Kitesail Apprentice》のようになんら不思議のないカードもあれば、《コーの空漁師/Kor Skyfisher》のように意外なカードにも登場している

 色々とためつすがめつしてみて上記のとおりに落ち着いた。

 最初はカード名を原文と同じように括弧に入れてみたけど、括弧が続いて見づらくなってしまう(《帆凧の弟子/Kitesail Apprentice》)。あと obvious も surprising も訳の選択肢が多くて結構迷った。

 前者は「明らかに」「当然のように」「どう見ても」などなど、後者は「驚きの」「予想外な」などなど。訳が思いつかないというよりたくさん思い付いてどうしよう、という感じの難しさ。珍しいパターンではある。

余談7:ヴォーパルス

 ドラフト式カードゲーム「ヴォーパルス」の作者のブログでカードのアンケート(人気投票)が行われてた。みんなもアンケートに参加しようよ、と書こうと思っているうちにアンケート期間が終了してた。なんてこった。

   『ヴォーパルス』に関するアンケートの結果
   http://iwasgame.sakura.ne.jp/archives/1375

 皆が強いと感じているカードの1位は納得だったけど、2位と3位が意外だった。建物では《聖堂》の順位が意外だった。もっと色んな人と遊んでみたいな。きっと違った側面が見えてくるだろうから。

余談8:公式サイト

 池田さんと溝渕くんの茶番フェイズが終わってさみしい思いをしていたら、なんか新しく動画が上がっていたので紹介してみる。

  【MTG-CH】『ラヴニカへの回帰』池田剛による最新セットお勧めランキング!
  http://www.nicovideo.jp/watch/1348820061

 面白い、というか楽しい。カードの評価がどれだけ妥当なものかは今後の構築環境の中で明らかにされることだから、まあ、ICPの点数もあまり真面目にとらないで、話半分に聞いておけばいいんじゃないかと。

 ICPが何の略か気になる人は、ぜひ自分の目で確かめてきてください。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 ラヴニカへの回帰のカード紹介。あえて言うならコモンとアンコモンに絞っての紹介だった模様。レアや神話レアは嫌でも話題に上がるので、やっぱり Card of the Day には普段注目を集めないこういう低いレアリティのカードが取り上げられると嬉しい。

余談2:月曜日 《魂の税収/Soul Tithe》

 カード名の関連性のネタ。キーワード能力のように正規のルールではないけれど、慣例的に「この名前を持つときは、こういった能力や効果を持つ」という暗黙の了解(Unwritten Rule)。有名なところではルーター(Looter)能力。

 マジックの世界では「税収」というと基本的に対戦相手に何らかのコストを強制的に要求するカードになる。もっとも例外もあって「相手に損をさせる」かわりに「自分が得をする」というカードもある。その例外が初代「税収」である《税収/Tithe》だというのはちょっと面白い。

 その他の紹介されているカードもそれぞれ特色があって、《血の税収/Blood Tithe》は取り立てた税金がこっちの懐に入るようになっていたり、《魂の税収/Soul Tithe》は取り立てが支払えなくなるまでずっと続いたり、《呪文税の処罰者/Spelltithe Enforcer》は取り立てに行くのがクリーチャーだったりする。

余談3:火曜日 《中略/Syncopate》

 《中略/Syncopate》の名前の由来に関するネタ。これは思わず笑ってしまった。本当かどうかはさておき、実に上手いことハマってるなあ、と納得した。マジックのネーミングの中ではかなり珍しい部類に入る気がする。

 他にもあるのかなあ。

 余談だけど、マジックを本格的に遊び始めた頃はずっとパーミッションデッキを使ってたのでこの《中略/Syncopate》の元ネタ2枚にも長らくお世話になってた。

 最初は《対抗呪文/Counterspell》《魔力消沈/Power Sink》《呪文破/Spell Blast》を4枚ずつ、アライアンスが出てからは《Force of Will》、ミラージュが出てからは《雲散霧消/Dissipate》が仲間に加わった。

 当時はまだインタラプトという謎のタイミングが存在していたおかげで《ハルマゲドン/Armageddon》を撃ったあとにカウンターの心配がなくなってから安心して《Zuran Orb》で土地を全部サクれたものだ。

 ……って、《中略/Syncopate》が全然関係ない話になってるな(いつものことだ)。

余談4:水曜日 《打ち上げ/Launch Party》

 フレイバーテキストが面白いという話は以前(09月 第4週のまとめで)したので違う話。

 なんか似たようなカードを見たことあるなあ、と思った。《Death Bomb》だっけ。ちょっと調べてみよう……ああ、やっぱりあった、《死の爆弾/Death Bomb》だ。プレーンシフトのカードか。

 違いとしては「黒のクリーチャーを対象に取れるかどうか」と「再生可能かどうか」の2点。それぞれ「黒も対象にとれるかわりに再生可能」と「再生できないかわりに黒は対象にとれない」という一長一短の関係にある。現在と過去に似たようなカードが存在することは多いけど、こういった共存関係が築けてるカードは珍しいかも。

余談5:木曜日 《どぶ潜み/Guttersnipe》

 Card of the Dayにたまにある英単語の勉強的なネタ。狙撃することをスナイプすると言ったり、狙撃手をスナイパーと呼ぶのも同じ言葉(鳥のシギ)が語源かな、と思って調べてみたら、やっぱりそうだった。

 なんでもシギは非常に逃げ足が速い鳥で、仕留めるのがとても難しいらしい。このシギを狙い撃てる腕前を持つハンターを「スナイパー(Sniper)」と呼ぶようになったのが語源だそうな。

 語源はさておきカードの話。

 なんで路地裏の浮浪児的な生活をしているゴブリンがいるとプレイヤーの使い捨て呪文にダメージが上乗せされるんだろう。不思議だ。日銭が欲しいから短期的な仕事を手伝ってくれる、ってことなのかな……。

余談6:金曜日 《そびえ立つインドリク/Towering Indrik》

 最後の基本セット皆勤賞カードである《大蜘蛛/Giant Spider》の同型再販。ビーストの方が部族効果を受けやすいから若干だけど上位互換と呼べるかな。あれ? 蜘蛛にもロード的な存在がいたような……気のせいかな。

 なお、同じ「インドリク(Indrik)」仲間は記事にもあるように旧ラヴニカブロックの《踏み吠えインドリク/Indrik Stomphowler》だけなんだけど、同じ「そびえ立つ(Towering)」仲間も数が少なくてオンスロートの《そびえ立つベイロス/Towering Baloth》しかいない。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 セレズニアというか白緑がテーマだったのかな。全て白と緑の両方に関連したカード。

余談2:月曜日 《セレズニアの声、トロスターニ/Trostani, Selesnya’s Voice》

 3人のドライアドは根っこでつながってるようにも見えるけど、それぞれ司ってるものが違うらしい。ふむ。じゃあ自意識も固有なのかな。

 ということは、エヴァのマギシステムみたいなもので3人で話し合って多数決をとってるんではないかと想像してみる。

 生命「お腹減ったー」
 秩序「さっき昼食を食べたばかりでしょう。夕食予定時刻まであと5時間です」
 生命「やだー、お腹減った―、食ーべーたーいー」
 調和「じゃあ、あいだをとってお茶にしましょう」

 こんな感じか(絶対に違う)。

余談3:火曜日 《守護者の木立ち/Grove of the Guardian》

 こういう「実は関連性のあるカード」というネタは好き。カードたちがそれぞれ単独して存在しているわけじゃなくて、ちゃんと背景に1つの世界を共有している、というフレイバーが伝わってくる。

 あくまで1つのかたまりである世界観が切り分けられることで、見えてくる個々の断面がそれぞれのカードとなって現れている感じ。

 ドラフト式カードゲームのヴォーパルスも同じような例があって、《民兵》の背景に《古参兵》が座り込んでいるのが見えたり、《奴隷市場》に《材木屋》が姿を現していたりして、世界観のつながりと大きさが伝わってくる。

余談4:水曜日 《力の種/Seeds of Strength》

 記事内にも登場しているように、2012年09月24日にネタにされた《共有の絆/Common Bond》と似た表記のカード。1枚のカードに複数の対象があるときの話についてはそのとき語ってしまったので違う話をしてみる。

 力の種と聞いて真っ先に思い浮かぶのはドラゴンクエスト。ステータスごとに用意されてた能力値を上げるアイテムがそんな名前だったような気がする。懐かしい。

 落ち込んだときとか、仕事がつらいときとか、ふと「仕事やめて、初代ファミコンとブラウン管テレビ買ってきて、ドラゴンクエストシリーズとファイナルファンタジーシリーズを両方とも初代から順に、朝から晩まで遊んでたい」と思うことがある。

 やらないけどね。

 つうか、なんの話だ、これ。

余談5:木曜日 《火花の結実/Seed Spark》

 (3)(白)だと単なる《解呪/Disenchant》の効果で、(2)(緑)(白)だとそれに1/1のトークンを2体ついてくる、という向上呪文。

 無駄に煩雑にしないで最初からコストを(2)(緑)(白)にして、必ずトークンがついてくるようにすればいいのに、と思ってしまったけど、それって《解呪/Disenchant》が当たり前だった頃を引きずってる世代の考え方なのかもしれない。

 今現在のカラーパイの役割において、白という色は「アーティファクト1つかエンチャント1つを対象としそれを破壊する」ことを1枚のカードで簡単に行う色ではなくなってるんだよな。

 受け入れなきゃ、変化を。

余談6:金曜日 《艦長シッセイ/Captain Sisay》

 タップだけでカードをサーチした上に手札に直接加える、って今見てもなかなかのパワーカードだな、と思う。でも当時活躍したというイメージは無い。なんでも今はEDH世界で大活躍されているそうで、良かった良かった。

 ウェザーライトサーガは散々断片的に内容を聞かされてきて、なんとなく筋を分かっているつもりになっているけれど、いざストーリーを人に説明しようとすると、結局何も分かっていないことに気づく。そんなストーリー。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 先週と同じなようでいて、フルスポイラーになったことでテンプレート文も変化してる。ここで紹介されていた週末のプレリリースにはたくさんのDiarynote勢が参加したようで、週明けにはレポートがたくさんあがってた。楽しませてもらった。

余談2:月曜日 《共有の絆/Common Bond》

 このカードみたいなテキストを見るたびに「そういえば昔は1つのカードテキストに2つ以上の対象が書かれていたら、同じ相手を選べなかったんだよな……それで一時期《呪われた巻物/Cursed Scroll》が本体に撃てないとかって話があがってたな」と懐かしく思い出す。

 訳の話をすると、こういう「ダジャレ」系はとても難しい。あえて高みを目指すなら日本語でのダジャレを絡めるべきなんだけど、残念ながら思い付かなかったので、英語そのままという楽な方向に逃げてみた。すいません。

 日本語だったらどうするかな……《共有の絆》に似た響きの言葉と「コモン」と絡めないといけないから……たくさんあるのが「コモン」だから……ぎょうさんの……豊穣の……

 ごめん、無理。

余談3:火曜日 《新プラーフのギルド魔道士/New Prahv Guildmage》

 原文の「Successor」を最初「成功者」かと思って「なるほど、プラーフという建物で学んだ生徒の中で特に成功した魔道士なのか」と納得してたら……

  × Successor = 成功者
  ○ Successor = 後継者

 ……そうか。勉強になった。

余談4:水曜日 《地平の探求/Seek the Horizon》

 1枚でウルザ地形をそろえられるのか、と思ったら基本土地カードしか探せなかった。最近のカードがいくらインフレしているとはいえ、さすがにそこまでではなかったらしい。

 っていうか、そもそもこのカードは再録か。

余談5:木曜日 《山/Mountain》

 新エキスパンションのPRの真っ最中だというのに、まさかの基本地形。

 とはいえ、たまにふと「マジックで一番美しいイラストなのは基本地形たちなんではなかろうか」と思うことは確かにある。ポータルの頃くらいから一気に土地イラストが綺麗になった。

 初めて買ったアイスエイジの基本地形も好きだけど、これは思い出補正の力が大きい。

余談6:金曜日 《ギルドの抗争/Guild Feud》

 09月10日以来なので、半月ぶり2度目の登場。

余談7:《打ち上げ/Launch Party》

 Listenerさんのところで《門を這う蔦/Gatecreeper Vine》と相性が良いカードとして紹介されていた《打ち上げ/Launch Party》。このカード、よくよく見たらとても面白い。

 効果とイラストだけなら「並」だけど、そこにフレイバーテキストが組み合わさったことで爆発力が桁違いに上がってる。「好きなこと」がこれなのか。素晴らしい日本語訳だ。

 ……ってか、これ、フレイバーテキストが正しいなら、生け贄に捧げられるクリーチャーが自分の意志で「打ち上がってる」ってことなんだろうか。

 日本語版:http://diarynote.jp/data/blogs/l/20121002/91100_201210021910105030_2.jpg
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 引き続きラヴニカへの回帰のカード紹介。FAQが公開されたらしいので、来週あたりからFAQの紹介に入るのかも。願わくば、FAQの紹介にもカードごとの小ネタがつくといいな(ここ数週間のカード紹介のように)。

余談2:月曜日 《気紛れな薬術師/Mercurial Chemister》

 気まぐれという割には堅実な効果を持つイゼットのクリーチャー。

 2枚引いたあとランダムで1枚切ったり、ランダムで捨てた手札のマナコストを参照するわけでもない。でも本当にそんな気紛れ全開なクリーチャーだったらListenerさんが狂喜乱舞できないので、これで良かったんだと思う。

 ところで記事からリンクが張られていた動画が面白かったので訳してみたけど、はっきりいって文字に書き起こすと面白さの半分も伝わらない。短い動画なので、軽い気持ちで見に行くよろし。おススメ。

余談3:火曜日 《心理のらせん /Psychic Spiral》

 絵が面白い。攻撃しているのか、されているのか。

 それはさておき、ちょっと訳の話、というか誤訳の話。……いや、原文にあった「unusual」を訳しそびれてた。単に「カード」と訳すんじゃなくて「一風変わったカード」とか「尋常でないカード」とかすべきだった。反省。

余談4:水曜日 《火想者の予見/Firemind’s Foresight》

 原文だと「plans at least one turn ahead」とあるけど、それだとカードのフレイバーとイマイチ一致しない気がして、訳すときに迷った。《火想者の予見/Firemind’s Foresight》はライブラリを操作するのではなく直接手札に入れるタイプのドローカードだから。

 これが「ライブラリの上に置く」とか「上から2枚目に置く」とかなら、つながる気がする。

余談5:木曜日 《幽霊の将軍/Phantom General》

 訳の話。
原文:
 Players with token decks will be pleased to see Phantom General.

拙訳:
 トークンデッキを使ってるプレイヤーは《幽霊の将軍/Phantom General》を大歓迎するだろうね!

 正しく訳すなら「トークンデッキを持っているプレイヤーは《幽霊の将軍/Phantom General》を見たとき大喜びするだろうね」となる。なんでちょっとひねった訳にしたのか、自分でも思い出せない。

 ところでこのカードのフレイバーテキストがなかなか興味深い。悲しい話なのか、嬉しい話なのか……不思議な感じ。なんというか、スピリット(Spirit)も大変だなあ、と思った。

余談6:金曜日 《矢来の巨人/Palisade Giant》

 矢来ってなんだろうと思ったら、よくファンタジー世界の砦の周囲に組まれている丸太の柵のことらしい。そうか。《最下層民/Pariah》と少しだけ響きが似ているけど意味はまったく関係ないのか。

 それはさておき訳の話。
原文:
 Palisade Giant is about half of a great combo deck waiting to be built.

 これが難しかった。何度読んでも意味が分からない。今もよく分かっていない。

 最初読んだときは「今後(ラヴニカへの回帰の発売後に)生まれるであろう超スゴいコンボデッキのうち、半分はこの《矢来の巨人/Palisade Giant》を使ったものだろう」ってことかと思ったんだけど……そんなわけないよなあ。

 うーんうーん、と悩みつつ色々試してみた訳の候補たちは以下の通り。
<候補1>
    新たに生み出されるであろう凄いコンボデッキの
    半分は《矢来の巨人/Palisade Giant》で出来ています。

<候補2>
    《矢来の巨人/Palisade Giant》は新たに作られようと
    している凄いコンボデッキの半分くらいの大きさだ。

<候補3>
    《矢来の巨人/Palisade Giant》の大きさは新たに
    作られようとしている凄いコンボデッキの半分くらいだ。

 ここ最近で一番難しかった。

余談7:ヴォーパルス

 月1回のペースで何か書きたいと思っているので来週までに1本書き上げる予定。ありがたいことに大学の後輩の協力が得られて4人プレイの記録を残せたので、1人プレイではない実戦の結果を書き起こせればと思っている。

余談8:【翻訳】グランプリ・コスタリカの決勝戦カバレージ【Daily MTG】

 なかしゅーさんご本人のブログが久しぶりに更新されていたので見に行ったら「勝ってしまった」とあった。何事だろう、と気になって調べたらグランプリ・コスタリカで優勝されていたことを知る。

   8月ー9月の出稼ぎツアー終了。
   http://63002.diarynote.jp/201209190346137849/

 そのコスタリカのカバレージを発見して読みふけっていたところ、決勝戦における《公開処刑/Public Execution》と《移し変え/Redirect》のくだりが面白かったので訳してみた。探した限りで公式訳はないと思うけど、もしあったら教えてください。

 そうそう。誤訳というか勘違いがあったけどコメントで指摘をもらえたおかげで修正完了。1/3をブロックできる2/2がいてノーダメージに抑えられるなら、アタックに参加していないドレイクを狙ったほうが確かにお得だ。自分のターンを迎えたときのブロッカーが減る。

 このカバレージは色々と勉強になる点があった。英語という意味で。
原文:
 "Five minutes, tops."

拙訳:
 「5分以内に終わらせろよ」

 知らなかったんだけど「Tops」には口語で「最大でも~まで」という意味があるらしい。要するに「~以内におさめろ」とか「~までに終わらせろ」みたいな意味。知らなかった。
原文:
 things looked up for Sharfman early

拙訳:
 開始早々、David Sharfmanに運が向いて来たようだった

 これまた知らなかったんだけど「look up」で「好転する、運が向いてくる」という意味があるらしい。文字通り「上向く」ってことなのかな。多分。

余談9:【翻訳】最強のレガシーウェポン、それはコマ【CFB】

 rainさんがレガシーの面白い記事を発掘されていて、読んでみたらレガシーという環境に明るくなくても興味深い記事だったので訳してみた。

   Caleb DurwardのLegacy Weapon – Top Dog
   http://77832.diarynote.jp/201209202158235578/

 表現という意味で面白かったのは、原文ではライブラリの上の3枚を見ることを「Spin(回す)」と表現していたこと。何しろコマだから回っている間はずっと回っていられる(何度でも起動できる)けど、タップしてしまう(倒してしまう)と止まってしまう(回せなくなる)。実に理にかなった、納得のフレイバー。

 文章と例も分かりやすく、かつ英語自体も読みやすかったのであまり訳には困らなかった。もっとも、それでも訳すのが困難だった箇所がいくつかあった。もしかしたら本当に誤訳かもしれないので、さらしておく。
原文:
 Currently, this interaction is only relevant to Vintage, though some Legacy MUD lists run Key, and a miser’s Top might go a long way in those builds.

拙訳:
 今ではこのコンボはヴィンテージでしか使えない。だけどレガシーのMUDの中には《通電式キー/Voltaic Key》の入ったリストもあるので、もしかしたら《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》の入る余地もあるかもしれない。

 一番分からないのは「a miser’s Top」の「miser」。お金のない人や持たざる人を指す英単語だけど、それがここでどう関係してくるのか。マジックのカードに《持てる者の檻/Misers’ Cage》ってあるけど……関係ないよね、まさか。

原文:
 When piloting Nic Fit, I usually find that one sweet spot in the late mid-game where cashing in the Top lets me put the opponent away a full turn earlier.

拙訳:
 Nic Fit(=低速の緑黒デッキ)を使っているとき、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を諦めれば1ターン丸々勝利を早められる、という抜群の効果を得られる瞬間というのはゲームの中盤から終盤にかけてよく訪れた。

 日本語が読みづらいという点は、力不足で本当にすいません。困ったのは「Nic Fit」。

 これがデッキ名らしいこと、緑黒デッキであること、昔は通称「ロック」と呼ばれていたデッキを指すらしいこと……までは分かったんだけど、デッキ名の由来がどうしても分からない。

 「Fit」の部分は「Survival of the Fittest」っぽいんだけど、確証はない。さらに「Nic」がいまだに分からない。もしかして、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas?(んなわけない)

原文:
 The flipside of this strategy is that you can sometimes force an opponent to shuffle when he otherwise wouldn’t want to (as with Surgical Extraction or Extirpate).

拙訳:
 一方、この戦法を適切に使うことで、対戦相手に「シャッフルしたくないときにシャッフルさせる」こともできる(《外科的摘出/Surgical Extraction》や《根絶/Extirpate》のように)。

 相手のフェッチの起動に合わせて《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》に向かって除去を唱えるという「飛車角取り」的な技の説明のあとにつづいていた文章。

 ここで紹介されているテクニック自体は理解できたんだけど、それが《外科的摘出/Surgical Extraction》や《根絶/Extirpate》とどうつながるのかがよく分からなかった。

 これらってライブラリのシャッフル関係あるのかな……。レガシーに詳しい人ならすぐに分かることなのかもしれない、と思いつつも、諦め気味に直訳で済ませた。すいません。

原文:
 For one of the most versatile filtering elements in Legacy, the card is underused.

拙訳:
 レガシーという環境におけるもっとも万能なライブラリ操作カードであるにも関わらず、このカードは十分に利用されているとは言えない状況だ。

 合ってるかなあ、と不安になった箇所。翻訳という意味では合ってる気がするんだけど、実際のレガシー環境を知らないので利用頻度についての肌感覚がまったくない。

 訳について、特に自信がない点はこんな感じ。

 あと《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》がエクステンデッドの禁止カードになったときの公式による解説記事の日本語訳が見つからない。

 色々と手を尽くして探してみたけれど、結局英語版しか見つからなかったので自力で訳した。ある意味、ルールに関わる部分なので、出来れば公式訳に従いたいんだけど。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 引き続き、新セット恒例のカードギャラリー紹介とプレリリースの案内。今週はこれまでとは打って変わって単色カードの紹介……と思いきや金曜日に多色カードが出現。

 ところで今週の記事は基本的にとても短い文章ばかりで、かつ別段読んで意味が分からないような難しい言い回しも使っていないのに、とにかく訳すのが難しかった。英語と日本語は違う、という当たり前のことをあらためて思い知った。

余談2:月曜日 《ギルドの抗争/Guild Feud》

 互いのギルド(ライブラリ)から出陣の準備が整っている(ライブラリの上部にスタンバっている)クリーチャーを招集し、代表同士で一騎討ちする。

  プレイヤー「おい! 誰か、すぐ出られる奴はいないか!」
  ラノワールのエルフ「あ、はい、俺なら出られますけど」
  プレイヤー「……お前しかいないのか?」
  ラノワールのエルフ「3枚以内にいるのは自分だけっす」
  プレイヤー「じゃあ、お前でいいから中央広場へ行け! 相手の代表が来てるはずだ」
  ラノワールのエルフ「了解っす」

  ラノワールのエルフ「お、相手が来たっすね」
  エムラクール「おっすおっす」
  ラノワールのエルフ「……わーお」

 まあ《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》はさておき、翻訳の話。
原文:
 Not every card in Return to Ravnica is thematically related to a specific guild. In fact, Guild Feud is explicitly about guilds fighting each other!

拙訳:
 ラヴニカへの回帰に収録されている全てのカードが特定のギルドをテーマとして結びついているわけではない。この《ギルドの抗争/Guild Feud》がどこからどうみてもギルド間の抗争を表しているようにね!

 意味としては「ギルドがテーマだけど、全てのカードがいずれかのギルドのカードというわけではない。例えば今日のこのカードはギルド間の抗争を表現しているカードなので、特定の1つのギルドに属しているカードでないことは明らかである」ということなんだけど、出来る限り原文を尊重して訳そうとした挙句が上記の拙訳。

 ちなみにあまり見慣れない(かもしれない)英単語の「Explicitly」は「見た目にも明らかに、明白に」という意味。縦棒が多い英単語だこと。

余談3:火曜日 《混沌のインプ/Chaos Imps》

 赤で6マナで飛行持ちで6/5なものなーんだ?

 答えは「インプ」でした!

 ……って、おかしくないか? そこはドラゴンだろう? 分かりやすく《鎖につながれたドラゴン/Chained Dragon》とかじゃダメだったのかな。

 まあドラゴンはさておき、翻訳の話。
原文:
 Can’t decide if a +1/+1 counter is worth not being able to block?

拙訳:
 +1/+1カウンターが、ブロックできないようになるという代償に見合うだけのものかどうか、いまいち自信がないって?

 拙訳では「自信がない?」としたけど、原文の「Can’t decide」は「決断できないでいますか?」という意味。直訳するなら「+1/+1カウンターがブロックできないに見合うかどうか決断できないでいますか」となる。これじゃダメだと思った。

余談4:水曜日 《フェアリーの騙し屋/Faerie Impostor》

 記事によるとどうやらすでに戦場に出ていたクリーチャーの正体が実はこの騙し屋だった、というフレイバーらしい。忍者みたいだな(もちろんマジック世界の)。

 「ふはは、実はこいつの正体は俺だったのだ! 騙されたな! 死ねぇ!」
 「こいつって誰? 戦場には誰もいないよ?」
 「……え? 嘘? ぎゃ……ぎゃー! 俺が死ぬー!」

 なんでだよ。

 まあなぜか勝手に死んでしまうフェアリーはさておき、翻訳の話。
原文:
 You can never be sure who you’re talking to in Ravnica.
 That innocent 1/1 Pack Rat token could turn out to be a 2/1 flying Faerie!

拙訳:
 ラヴニカでは話してる目の前の相手すら何者なのか定かではない。無邪気な1/1のネズミ・トークンだって2/1飛行のフェアリーに化けるかもしれない世界なのだから!

 とても難しかった。話しかけている相手が自分が思っているとおりの相手なのかどうかすら確信が持てないのがラヴニカという世界、っていう日本語文を、原文にある英単語だけで表現するのは難易度が高過ぎた。「目の前に」とか「何者なのか」とかを付け加えることに。

 後半の「Innocent」を「無邪気な」にしたおかげでネズミ・トークンがかわいくなった気がする。原文の「Pack」が置き去りになっていることは秘密だ。

余談5:木曜日 《鐘楽のスフィンクス/Sphinx of the Chimes》

 スフィンクスの「なぞなぞ感」が出ていて好きなカード。最古参の《ペトラ・スフィンクス/Petra Sphinx》のように、どこかプレイヤーに「知恵比べを挑む」フレイバーがあるのがスフィンクスの特徴だと個人的には思ってる。

 「ここを通りたくば、同じカードを2枚捨てることだ」
 「じゃあ、島を2枚捨てます」
 「土地でないカードでだ」
 「じゃあ、アングルードの《     》の能力を使います」
 「むむ、仕方ない。4枚カードを引くが良い」

 どこがなぞなぞなのかはさておき、翻訳の話。
原文:
 Sphinx of the Chimes requires some work, but the reward is outstanding.

拙訳:
 《鐘楽のスフィンクス/Sphinx of the Chimes》を使うには少々下準備が必要だが、手に入る報酬はそれに見合うだけのものだ。
 英語ならすんなり意味がとれるのに日本語にしづらい言い回しがきつい。例えば「some work」とか「outstanding」とか。前者は「ちょっとした手間」みたいな感じで、後者は「すごい、とんでもない」みたいな感じ。そのまま文章に放り込むと不自然な日本語になるので困る。

 大体からして原文をそのまま読むと「手間がかかる」のは「スフィンクス」そのものなんだよね。「スフィンクスの能力を用いるのは」でも「スフィンクスを役立てるには」じゃなくて「スフィンクスは手間を要する」。補わないと無理だった。

余談6:金曜日 《拘留の宝球/Detention Sphere》

 秩序に厳しいアゾリウスだけあって、無法者は本人のみならず連帯責任で関係者全員を捕縛してしまう。直接加担していようがいまいが、同じ名前の一族郎党はすべてお縄になってしまうって怖いな。五人組制度みたいだ(多分違う)。

 この日の記事はあまり訳に困らなかった記憶がある。なお拙訳が「アゾリウスの法を破った者たちの末路がこれだ」で、原文が「This is what happens to those who break Azorius law in Ravnica.」。

余談7:ドラフト

 もう本当に何年ぶりか分からないけれどブースタードラフトを遊んだ。高校の後輩が「仲間内で4人ドラフトやる予定だったんですけど、私が出られなくなってしまったんで代わりに参加しますか?」とメールをくれたおかげ。

 そんなわけで基本セット2013のブースター3個のドラフトと、闇の隆盛のブースター3個のドラフトをそれぞれ遊んだ。4人総当たりなので、全部で6ゲーム。勝ったり負けたりで、両方とも2-1だった。

 ピックはメモしてなかったのでデッキリストだけ。それも記憶頼りなので怪しいかも。

 1戦目は基本セット2013のブースタードラフト。赤と白の除去がだだ流れだった。覚えている限りのデッキ。

<クリーチャー 15枚>
 2枚 《戦噛みの猛犬/Warclamp Mastiff》
 1枚 《アジャニの陽光弾手/Ajani’s Sunstriker》
 2枚 《エイヴンの従者/Aven Squire》
 1枚 《柱平原の雄牛/Pillarfield Ox》
 1枚 《戦飛びの鷲/Battleflight Eagle》

 1枚 《ゴブリンの付け火屋/Goblin Arsonist》
 1枚 《松明の悪鬼/Torch Fiend》
 1枚 《クレンコの命令/Krenko’s Command》
 1枚 《無謀な粗暴者/Reckless Brute》
 1枚 《かき回すゴブリン/Rummaging Goblin》
 2枚 《峡谷のミノタウルス/Canyon Minotaur》
 1枚 《ゴブリンの戦囃し/Goblin Battle Jester》

<その他 8枚>
 1枚 《忘却の輪/Oblivion Ring》
 2枚 《平和な心/Pacifism》

 1枚 《灼熱の槍/Searing Spear》
 2枚 《炬火の炎/Flames of the Firebrand》
 2枚 《金屑化/Turn to Slag》

<土地 17枚>
 9枚 《山/Mountain》
 8枚 《平地/Plains》

<サイド 赤・白・アーティファクト>
 1枚 《神聖なる評決/Divine Verdict》
 1枚 《火をつける怒り/Kindled Fury》
 1枚 《溶解/Smelt》
 1枚 《野生の勘/Wild Guess》
 1枚 《適合の宝石/Gem of Becoming》
 1枚 《テューンの指輪/Ring of Thune》
 2枚 《守護ライオン/Guardian Lions》

 負けた1戦はマリガンミス。土地5枚の手札で始めたらダメだ。逆に相手はマリガン後の土地なし手札で始めて逆転勝利。そのまま2ゲーム目ももっていかれた。判断力の差を感じた。

 闇の隆盛を3パック使ったドラフトでは、まず1パック目で青と白を中心に赤も少しゲット。2パック目の初手が《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells》だったので緑も意識したけど結局は赤と白がメインになった。

 達人のためだけに緑を散らすかどうか悩んだけど、結局は3枚の《不死の火/Fires of Undeath》があったので《沼/Swamp》1枚と《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》1枚で赤白タッチ黒の3色にした。

<クリーチャー 14枚>
 1枚 《炉の小悪魔/Forge Devil》
 1枚 《苦悩の脱走者/Afflicted Deserter》
 1枚 《松明の悪鬼/Torch Fiend》
 1枚 《内陸の隠遁者/Hinterland Hermit》
 1枚 《紅蓮心の狼/Pyreheart Wolf》
 2枚 《茜の狼/Russet Wolves》
 1枚 《やじる悪鬼/Heckling Fiends》

 4枚 《霧のニブリス/Niblis of the Mist》
 2枚 《銀爪のグリフィン/Silverclaw Griffin》

<その他 8枚>
 1枚 《燃える油/Burning Oil》
 1枚 《投げ飛ばし/Fling》
 3枚 《不死の火/Fires of Undeath》

 1枚 《信仰の盾/Faith’s Shield》
 2枚 《罪の重責/Burden of Guilt》

<土地 18枚>
 1枚 《進化する未開地/Evolving Wilds》
 9枚 《山/Mountain》
 7枚 《平地/Plains》
 1枚 《沼/Swamp》

<サイド 赤・白・アーティファクト>
 1枚 《天啓の光/Ray of Revelation》
 1枚 《砕かれた知覚/Shattered Perception》
 1枚 《ホロウヘンジの霊魂/Hollowhenge Spirit》
 1枚 《忠実な聖戦士/Loyal Cathar》
 1枚 《熟練の突き/Skillful Lunge》
 1枚 《エルドワルの切り裂き魔/Erdwal Ripper》
 1枚 《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells》

 負けたマッチは、1ゲーム目に相手が数合わせで入れた《思考掃き/Thought Scour》で主力の《銀爪のグリフィン/Silverclaw Griffin》が落とされて、クリーチャーが足りずに負け。

 その次の2ゲーム目は(1ゲーム目で見た)相手の《群れに餌/Feed the Pack》を怖がり過ぎて入れた《天啓の光/Ray of Revelation》が失敗……というか、そのかわりに《平地/Plains》を抜いたのが大失敗。最後まで手札にあったこの《天啓の光/Ray of Revelation》が《平地/Plains》だったら、と何度思ったか。

 そうそう。基本セット2013のドラフトでプレイヤーの1人が組んだデッキが面白かった。《天使の慈悲/Angel’s Mercy》、《不死の霊薬/Elixir of Immortality》、《豊潤な収穫/Bountiful Harvest》などのライフ回復カードから繰り出される《セラのアバター/Serra Avatar》! 12/12の《セラのアバター/Serra Avatar》は意外としゃれにならない。

余談8:数え方

 いまだに良く分かっていないんだけど「試合」「マッチ」「ゲーム」って、どれがどれに含まれるの? 例えば上記のブースタードラフト2回をした結果「6マッチあって、最大で18試合する」? それとも「6試合あって、最大で18マッチする」? なんかごっちゃになってる。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 新セット恒例のカードギャラリー紹介とプレリリースの案内。いつもと違うのはテンプレートの使い回しではなく、きちんと個々のカードに触れてくれていること。やっぱりこのほうが読んでいて楽しい。

余談2:月曜日 《ゴルガリの死者の王、ジャラド/Jarad, Golgari Lich Lord》

 フレイバーの話。

 このジャラドと敵対している相手は、たまに心臓のあたりがキリキリと痛み出したりする。それはすなわち「またジャラドが新たな生け贄を捧げて力を増したんだな。そして私の寿命がまた減らされたのだな」ということを示している。

 見えない恐怖に耐えきれなくなって、軍勢を放ったり呪文を撃ちこんだりすることでなんとかジャラドの肉体を滅ぼしても、そこに湿地帯が広がる限り、ジャラドは何度でも甦る。しかもサイズ据え置きで、そのまま帰ってくる。

 たまったもんじゃないな。

余談3:火曜日 《通りのひきつけ/Street Spasm》

 ネット上の画像しか確認していないので実際の印刷物も同じかどうかは分からないけれど、日本語版と英語版で「超過(Overload)」の注釈文が大きく違っているように見える(効果は同じ)。単純比較してみる。
原文:
 You may cast this spell for its overload cost.If you do,change its text by replacing all instances of "target" with "each".

日本語訳:
 あなたはこの呪文をこれの超過コストで唱えてもよい。そうした場合、通りのひきつけはあなたがコントロールしていない飛行を持たない各クリーチャーにそれぞれX点のダメージを与える。

 日本語版の方は「単体攻撃を全体攻撃にパワーアップさせる」という「超過(Overload)」のフレイバーが伝わりづらい気がする。ただ確かにこの構文のままでは訳しづらいことこの上ないし、ルール的な混乱を避けるために分かりやすく変更後のテキストを記載しました、と言われたらそれはそれで納得。

 実際のところはどうしてなんだろ。

余談4:水曜日 《屑肉の刻み獣/Dreg Mangler》

 新メカニズム「活用(Scavenge)」の紹介。墓地に落ちた死体を「活用する」ということなんだろうな。廃物利用か。どうにも、英単語1つで表現する英語版に対して漢字2文字でフレイバーを表すのは厳しいものを感じる。じゃあ3文字にしたら解決するか、というとそんな簡単でもないけど。

 フレイバーの話をすると、死体を活用して武器とか鎧とか作り出すイメージがある。タフネスではなくパワーを参照しているから、毛皮とかよりも爪や牙といった部分を利用しているのかな。

 メカニズムの話をすると、記事には「発掘と相性が良い」とある。発掘の効果で活用持ちが墓地に落ちてもソーサリー呪文が手札に入ったようなものでアドバンテージが得られる。

 元々の発掘が「墓地やゴミ捨て場を労力を費やして掘り返すことで一度用いた呪文やクリーチャーを再度手に入れる」というイメージだから、掘り返した中に活用持ちが混じっててラッキー、ということかな。

余談5:木曜日 《イゼットの魔除け/Izzet Charm》

 新たな魔除け(Charm)のサイクル。これで1マナの魔除け、2マナの魔除け、3マナの魔除けが登場したわけだけど、4色4マナの魔除けは出ないだろうな。もうCharm(お守り)って感じじゃなくなるし。

 ましてや5色5マナで魔除けとか言い出したら初代ウィザードリィの「まよけ」レベルだ。

余談6:金曜日 《コロズダのギルド魔道士/Korozda Guildmage》

 多色のカードは金色枠だったり2色刷りだったり、という話。ところで金色といえば、「茶色」が「銀色」に変わったアーティファクトほど顕著ではないにしろ、昔の「金色」と今の「金色」は違う気がする。

 (昔)
  《Skeleton Ship》
   http://magiccards.info/ia/en/379.html

 (今)
  《黄金夜の刃、ギセラ/Gisela, Blade of Goldnight》
   http://magiccards.info/avr/en/209.html

 昔のほうが原色っぽいというかベッタリ感があるというか。その分、普通の単色カードとの差異がはっきりしていて引いたときワクワクした。そして無理やり使ってデッキが弱くなったりしてた。

余談7:ギルド診断

 どうやらセレズニアらしい。

余談8:ダイアリーノート

 ダイアリーノートは画面左側のメニューに「登録したユーザー」と「登録されたユーザー」という項目がある。それぞれ「自分がお気に入りに登録したユーザー数」と「このブログをお気に入りに登録してくれたユーザー数」が表示されている。両方に登録されているユーザーが「相互リンクを張っているユーザー」ということになる。

 「登録されたユーザー」の数が減っていると、誰かがお気に入りからこのブログを外したということなのでちょっとさみしくなる。ただ「登録したユーザー」と「登録されたユーザー」が同時に減っていると、相互リンクを張っていたユーザーがダイアリーノートから消滅した可能性が高い。

 さすがに50を超えるユーザーを全部暗記しているわけではないので、消えてしまわれた方が誰なのかを思い出すのは意外と難しい。だけど相互リンクを張った相手を思い出せない、というのは、それはそれで心苦しいものを感じる。

余談9:検索ワード

 最近よく検索されるキーワードが「mtg note」という単語。これ、なんなんだろう。昔のApprenticeのような便利ツールの名前か何か?

  2012年9月4日 23:29 mtg note
  2012年9月4日 20:45 mtg note
  2012年9月4日 17:44 mtg note
  2012年9月4日 16:36 mtg note
  2012年9月4日 7:25 mtg note
  2012年9月4日 0:37 mtg note
  2012年9月3日 23:33 mtg note
  2012年9月3日 17:56 mtg note
  2012年9月2日 23:31 mtg note
  2012年9月2日 13:33 mtg note
  2012年9月1日 23:49 mtg note
  2012年9月1日 17:39 mtg note
  2012年9月1日 16:49 mtg note
  2012年9月1日 15:06 mtg note
  2012年8月31日 17:45 mtg note
  2012年8月30日 22:50 mtg note
  2012年8月30日 20:51 mtg note
  2012年8月30日 17:56 mtg note
  2012年8月29日 21:17 mtg note

 検索ワード関連では最近「ヴォーパルス」の検索が増えてきて嬉しい。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 今週はFrom the Vaultに新規イラストで収録されたカードたち。

余談2:月曜日 《ドラゴン変化/Form of the Dragon》

 色ごとの原則もときにはフレイバーのために無視されることもある、という話。もちろん原則を破るだけの価値があると判断されるほどフレイバーに富んだカードでないといけない(はず)。

 そういう意味ではこの《ドラゴン変化/Form of the Dragon》は非の打ちどころがない。ドラゴンになったから飛べる、よって飛んでないクリーチャーの攻撃は届かない。ヒットポイントは普通のドラゴンのタフネスである5点になるし、毎ターン5点分の火球(ブレス)を吐ける。

 少しだけ訳の話。
原文:
 but for flavor reasons the ability was allowed on this red card as a rare exception.

拙訳:
 これはフレイバーの観点から「赤」のカードとして存在することが許された稀有な例外である。

 意外と訳しづらかった。「allowed on this red card」のあたりと「for flavor reason」。それぞれ単体ならそこまで悩むほどでもないんだけど、全部合わせて一文にするとなるとちょっと迷う。

余談3:火曜日 《ネクロポーテンス/Necropotence》

 ネクロデッキは前に人に貸してもらって回したことがある。当時は《暗黒の儀式/Dark Ritual》やら《生命吸収/Drain Life》やらが現役の時代で「ライフを払ってばりばり手札を引いては手札を使いきって回復する。相手は死ぬ」という爽快感あふれるプレイを体感できた。

 それと訳の話。
原文:
 "Ban everything until Necro is good, then ban Necro"

拙訳:
 「《ネクロポーテンス/Necropotence》が使われるようになるまで片端から禁止すればいい。そうしてから《ネクロポーテンス/Necropotence》を禁止すればいい」

 原文のシンプルな「名言っぽさ」を上手く訳せなかった。「ネクロがトップメタになるまで他のカードを禁止にして、それからネクロを禁止にすればいい」という感じか。これでも長過ぎるような。

余談4:水曜日 《象牙の塔/Ivory Tower》

 記事で紹介されている《象牙の塔/Ivory Tower》が入ったデッキ3つのうち、1つは火曜日に紹介されていた《ネクロポーテンス/Necropotence》をメインにしたデッキ。

 この2枚の相性の良さはマジックの歴史でも指折りかもしれない。「手札が爆発的に増えていくけどどんどんライフが減る」カードと「手札さえ多ければどんどんライフが増えていく」カード。

余談5:木曜日 《血編み髪のクレシュ/Kresh the Bloodbraided》

 3色の5マナで3/3のバニラ。周囲でクリーチャーが死ぬとどんどんサイズが大きくなるけど、結局はバニラ。うーん。アラーラ世界の人類最強の戦士がこのカードなのかというと、ちょっと違和感を覚えないでもない。

余談6:金曜日 《砂漠/Desert》

 マジックの初期のフレイバー重視カード。飛んでいようが歩いていようが砂漠を横断するとダメージを喰らう。ただしラクダに乗っていれば平気だし、砂漠の民からすればむしろホームグラウンド。
Camel (白)
クリーチャー — ラクダ(Camel)
バンド
Camelが攻撃しているかぎり、砂漠(Desert)がCamelかCamelとバンドしているクリーチャーに与えるすべてのダメージを軽減する。
0/1
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Camel/

Desert Nomads (2)(赤)
クリーチャー — 人間(Human) ノーマッド(Nomad)
砂漠渡り
砂漠からDesert Nomadsに与えられるすべてのダメージを軽減する。
2/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Desert+Nomads/

余談7:公式サイト - Latest Development

 Daily MTGのLastest Developmentの担当、Zac HillがWotC社を去るらしい。Zac Hillになってからまだ1年経ってないことを考えると結構早い交代劇な気がする。Tom LaPilleは3年くらいだったっけ。

 公式サイト(英語):Latest Development - Developing Development
 http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/209

 すぐに誰か代わりの担当が出てくるわけではなく、とりあえずは様々なデベロッパーが持ち回りで記事を書くらしい。名前が挙げられているのはBilly Moreno、Dave Humpherys、Tom LaPille、Sam Stoddard、Erik Lauer、Trick Jarrettなど。

 個人的にはTom LaPilleの復活が嬉しいんだけど、公式サイトの掲示板では散々な言われようだ。Tom LaPilleの人気がないというより、そもそもLastest Developmentのコラム自体が不評みたい(一部の書き込みだけで決めつけてはいけないのだけど)。

 デッキ構築やプレイングの参考になるような情報はほとんどないことは確かだし、特定のカードがどのようにしてその能力や効果に落ち着いたか、というのに興味を持つ人は少ないのかな。

余談8:検索ワード

2012年8月24日 19:25 creepy doll 歌詞 日本語訳

 《不気味な人形/Creepy Doll》はイニストラードのカード。このカードがCard of the Dayに取り上げられたときに「元ネタはJonathan Coultonの『Creepy Doll』という歌」とあった。その歌詞の日本語訳を探していた人がいたらしい。

  2011年12月02日 Card of the Day
  http://regiant.diarynote.jp/201112021641143295/

 歌自体は歌手本人の公式サイトから無料でダウンロードできる。ダウンロードできるサイトとリンクは、日本語訳されている公式コラムに紹介されている。

  日本語公式サイト:恐るべき物語 その1
  http://mtg-jp.com/reading/translated/002192/

 以下、歌詞の拙訳。原文の歌詞を載せるわけにはいかないので、知りたい人は上記のリンク先からダウンロードして聞いてみること。

不気味な人形/Creepy Doll(ジョナサン・クールトン/Jonathan Coulton)

 森の中にある町の丘の上に誰も住んでいない家が1軒あった。
 そこで君は大きなカバンと町で稼いだ金でその家を買った。

 だけど夜になって暗闇に包まれた家の中、君が1人でいると上の階から物音が聞こえた。
 君は階段を上り、大きく息を吸ってからそこにあるドアを開いた。

 雷が光ったときドアの内側で何かが動くのが見えた気がした。
 ぼろぼろの洋服がそこにあった。
 変な気持ちになった。
 以前にもそんな気持ちになったことがあったような気がする。


(サビ)
 不気味な人形がそこにいる。
 いつでも君のすぐ後ろにいる。
 その壊れた目は閉じられることはない。

 不気味な人形がそこにいる。
 いつでも君のすぐ後ろにいる。
 その小さい口は君をいつか飲み込むためにある。


 君は叫び声を上げると扉を閉めた。
 あれは単なる夢だと自分に言い聞かせながら。

 朝になって君は町へと繰り出した。
 アンティークショップに行くためだ。

 その店には奇妙な老人がいた。
 焦点の定まらない目と震える手で彼は君に古い木箱を手渡した。
 彼の骨のきしむ音が聞こえた。

 君は箱を開く前からそこに何が入っているのかを知っていた。
 中の色褪せた銀のカギには、君の名前が彫り込まれていた。


(サビ)
 不気味な人形がそこにいる。
 いつでも君のすぐ後ろにいる。
 その壊れた目は閉じられることはない。

 不気味な人形がそこにいる。
 いつでも君のすぐ後ろにいる。
 その小さい口は君をいつか飲み込むためにある。


 君が夜遅くに家に帰ってくると、人形は君の帰りを待っている。
 君が食事を始めると、人形は一口くれと言ってくる。
 人形は君の家の中に、君の部屋の中に、君のベッドの中にいる。
 人形は君の目の中に、君の腕の中に、君の頭の中に入ってくる。
 君の気が狂うまで。

 夜も遅というのに君は階下へと降りていった。
 眠れないから紅茶でも飲もうと思ったからだ。
 人形は君に「ハチミツを入れ過ぎだよ」と叱るように言った。

 もうたくさんだ、と君は人形を木箱に閉じ込めた。
 金のつまったカバンと一緒に暖炉へその木箱を放り込んだ。

 煙が君の小さな家に充満する。
 もう終わりだ。
 気がつくのが遅すぎた。
 箱の中にいたのは君自身だったことに。


(サビ)
 不気味な人形がそこにいる。
 いつでも君のすぐ後ろにいる。
 その壊れた目は閉じられることはない。

 不気味な人形がそこにいる。
 いつでも君のすぐ後ろにいる。
 その小さい口は君をいつか飲み込むためにある。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 特に公式のネタばれもなかったので自信はないけど、もしかしたらテーマはオリンピック(もしくはスポーツ全般)だったんじゃないかと思った。

 <カード名>                   <テーマに関連する単語?>
 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》  :射撃(Shooter)
 《剣士団/Fencer Clique》            :フェンシング(Fencer)
 《狩漁者/Watercourser》            :水泳プール(Watercourse)
 《的盧馬/Riding the Dilu Horse》       :乗馬(Horse Riding)
 《"Ach! Hans, Run!"》              :短距離走(Run)

 さらに調べてようやく分かった。「ペンタスロン」と呼ばれる競技があるのか。別名「近代五種競技」。1人で「射撃、フェンシング、水泳、馬術、ランニング」をこなすらしい。

 Wikipedia:「近代五種競技」の項目
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E4%BB%A3%E4%BA%94%E7%A8%AE%E7%AB%B6%E6%8A%80

 この5つの競技をこなせる人って各国にどんだけいるんだ。水泳とランニングはさておき、射撃とフェンシングはそもそも戯れに体験してみることすら非常に困難なイメージがあるんだけど。

余談2:月曜日 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》

 翻訳の話。
原文:
 a goblin with a clunky, crank-powered gun he couldn’t control

拙訳:
 ピーキーでぶっ壊れた銃器に振り回されるゴブリンだった

 後半の「he couldn’t control」を「振り回される」としたのはナイスプレイだったとして、「clunky」の訳として「ピーキー」は違ったかもしれない。

 原文から「ガタピシ言う」「使い勝手の悪い」みたいな雰囲気を感じて「性能にムラのある」「極端な」という意味合いで「ピーキー」を遣ったんだけど、もっとストレートに「ダサい」「不格好な」で良かったか。

 あと、コメント欄でも言われたけど「ピーキー」がどれだけ一般名詞なのか、という話。言葉としては「Peak」が形容詞形の「Peaky」に変化したもので、日本語の「とがった」という表現が一番近いと思う。

 個人的には、エウレカセブンで主人公がチューンしたバイクの取り回しに苦労したドミニクが叫んでいたセリフで使ってたのが印象的な言葉。

余談3:火曜日 《剣士団/Fencer Clique》

 テーマの為にフェンシングに当たるカードということで選ばれたらしい《剣士団/Fencer Clique》。ただしクリーチャータイプは剣士(Fencer)ではなくて兵士(Soldier)。ある程度、似たようなタイプはまとめておかないと、部族効果がほとんど意味のないものになってしまうから仕方のないことではある。

 その昔、あれもこれもと思い付く端からクリーチャータイプをつけていた頃は、多種多様な種族がマジックの世界に生きていた。《人さらい/Rag Man》は人さらい(Rag Man)であって人間(Human)ではなかったし、《忌まわしき者/Abomination》はホラー(Horror)ではなく単なる忌まわしき者(Abomination)だった。

 それら多くの少数種族が絶滅したのは2007年09月、世に言う「大規模クリーチャータイプ更新(Grand Creature Type Update)」と呼ばれる出来事が原因。Card of the Dayでクリーチャータイプのネタが出て来たときや、クリーチャータイプに関連するコラムなどでよく出てくる。たとえば「2011年01月10日」や「2011年08月02日」の Card of the Day の記事など。

 クリーチャータイプマニアには必須の教養なので覚えておくこと(いるのか?)。

余談4:水曜日 《狩漁者/Watercourser》

 日本語名を見て「ああ、なるほど。水で狩りを生き物だから『狩猟者』じゃなくて『狩者』なのか」と分かった気になってたら、日本語名の読みが「かりりょうしゃ」だと知って、びっくりした。

余談5:木曜日 《的盧馬/Riding the Dilu Horse》

 今更ながら三国志を読み始めたところだけど、まだ序盤も序盤なので、この的盧馬は登場してない(赤兎馬は出て来た)。「まとろば」って読むのかと思ったら「てきろば」だった。どっちにしても「ろば」なのか。「うま」なのに。

余談6:金曜日 《"Ach! Hans, Run!"》

 フレイバーテキストマニア以外でも知っている、マジック世界で10本の指に入る有名なフレイバーテキスト。それが《ルアゴイフ/Lhurgoyf》のこれ。

 ところで《サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter》のフレイバーテキスト、これは《ルアゴイフ/Lhurgoyf》に出会う直前のシーンなのかな、と思った。
日本語訳:
 ひと瞬きの間に、彼女は深い雪の中から埃立つ荒野へと歩み出ていた。 彼女の後の光の襞の中から、空ろな声が響いてきていた。「サッフィー、待ってくれ … … 。」
 引用元:http://magiccards.info/ts/jp/245.html

 理由は、遭遇時に「ハンス、逃げて!」と言っているので、先に進んでいたサッフィーが《ルアゴイフ/Lhurgoyf》に出会ってしまい、あとから来ているハンスに逃げるよう伝えている、というイメージがあったので。

 それとこのサッフィーの一連のストーリーに触れるたびに思い出すのは、何年も前に「ハンス、逃げて」でググッたときに見つけた以下の考察。

  Peak Magic:逃げるハンス
  http://peakmagic.com/20031213.html

 サッフィー・エリクスドッターという名前からこの人物が女性である、と気づけるのは「サッフィー」という点ではなく「~ドッター」という点からである、というのを読んだときは「マジックって面白いな」と心底思った。マジックのフレイバーという面を好きになるきっかけの1つだったかもしれない。

余談7:《ヴォーパルス戦記譚》 第3回:スカウティング・マイ・アーミー

 ヴォーパルスの1人プレイを物語風に書き起こすという謎な企画、第3回目。

  《ヴォーパルス戦記譚》 第3回:スカウティング・マイ・アーミー
  http://regiant.diarynote.jp/201208180946043349/

 第1回と第2回はこちら。それぞれストーリー的には独立してる(第1話~第3話ではない)。

  《ヴォーパルス戦記譚》 第1回:虚飾の王の物語
  http://regiant.diarynote.jp/201206102238015544/

  《ヴォーパルス戦記譚》 第2回:100年のレシピ
  http://regiant.diarynote.jp/201207310024451291/

 とかなんとか言いつつ、今回の第3回目はあまり「物語的」ではなくて、どちらかというと「ゲームのリプレイ」に近いかもしれない。ドラフト時にどういったことを考えながらピックしているかを文章化したもの。

 ヴォーパルスのベーシックな戦術に沿って書いたつもりではあるけれど、それでも個人的な趣味嗜好が出てしまっていることは否めない(1ターン目に2レベルの《宝物庫》を建てないとか)。他の人だったらどうするのか、というのも聞いてみたい気がする。

 Diarynoteでもっとヴォーパルス流行らないかなあ。

余談8:検索ワード

2012年8月20日 18:08 カードゲーム反則シャッフル方法

 マジックだとマナ織り込み(Mana Weaving)と呼ばれるシャッフル方法は反則らしいよ。具体的には土地とそれ以外のカードを分けてシャッフルしてから、非土地の山札へ2~3枚おきに土地を挿入するシャッフル方法。

 このブログで過去に訳したシャッフル関連の記事としては以下のとおり。

  僕のシャッフルはデッキを十分に無作為化できてるんだろうか?
  http://regiant.diarynote.jp/201201202104281778/

  シャッフルとイカサマと無作為化について
  http://regiant.diarynote.jp/201202051837001308/

2012年8月20日 9:47 デュエルファイター刃 仕切り直し

 基本セット2013の《世界火/Worldfire》を見たときに同じセリフが浮かんだ人は同世代とみた。どうでもいいけど、リキさん、主人公達よりめっちゃ年上に見えてまだ中学生なんだよな。

2012年8月20日 1:40 スティーブ・ジョブズ(スタンダード大学卒業演説英語)

 去年の12月に訳したTom LaPilleのコラムで紹介されていた演説のことだと思われる。スタンフォード大学のホームページからスピーチの全文を読むこと、およびスピーチ動画を視聴することが可能。

 Text of Steve Jobs’ Commencement address (2005)
 http://news.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505.html

2012年8月19日 2:35 封印の黄金柩 ターンの数え方

 他のTCGのカードかな、と思ったら案の定「遊戯王」のカードだった。なんでもデッキからカードを1枚追放して、2ターン後にそれを手札に入れていいらしい。「封印の」というカード名といまいちフレイバーが合っていないような。

2012年8月19日 1:29 デッキ 固まって シャッフル

 リフルシャッフルを7回やるとそこそこよく混ざるらしい。もしくは「パイルシャッフルで4山作り、それらの2山でリフルシャッフルとオーバーハンドシャッフルを数回、別の2山で同じことをして、最後に全部を重ねてからあらためてリフルシャッフルとオーバーハンドシャッフルを数回ずつ」やるといいらしい。

2012年8月18日 22:59 ヴォーパルス DiaryNote

 あまり流行ってはいないみたい。もっとヴォーパルスの記事を書く人が増えればいい。

2012年8月18日 21:11 サイクリングをする人は何と呼ぶのか

 自転車乗り。

2012年8月18日 19:45 bloodthirst 意味

 血に飢えている(血に渇いている)という意味かと。

2012年8月16日 21:23 ゴブリンとセックス

 何を求めているのか、あまり深く考えたくないけど、マジック世界のゴブリンについてということであれば、マーク・ローズウォーター曰く「ゴブリンの好む日課はセックス、ギャンブル、真新しい武器防具をいじること」「ゴブリンにとって、より大きな鼻と足と手を持つものがより魅力的な異性である」「ゴブリンにとって最も大きな財産はその生産性の高さである」だそうな。

2012年8月16日 19:54 嵐潮 巻き直し

 公式コミックの「マジック学園生徒会」で《嵐潮のリバイアサン/Stormtide Leviathan》から《巻き直し/Rewind》へとつないだシーンのことかな。それともマジックに全然関係ない検索だったんだろうか。

2012年8月15日 15:26 エスプレッソーダ りゅー

 りゅーさんが不味いって言ってたエスプレッソーダは本当に不味かった。

2012年8月12日 6:04 ivorytower 金的

 ……はい?

2012年8月11日 8:46 lordly 日本語読み

 ロードリーじゃないの?

2012年8月5日 11:54 蘇生 無限の日時計

 おそらく蘇生(Unearth)の効果で戦場にクリーチャーを戻したあと、ターンが終了する前に《無限の日時計/Sundial of the Infinite》を使ったらどうなるのかが知りたくて検索したものと推測。

 調べたわけじゃないけど、クリーチャーは次のターン終了ステップの開始時に追放されるんじゃないかな。《無限の日時計/Sundial of the Infinite》が使えるのは自分のターンだけだから、次の相手のターンのターン終了ステップの開始時。

2012年8月5日 2:01 オーガの抵抗者 フレーバーテキスト

 イラストとフレイバーテキストの組み合わせがとても良いカード。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 今週は比較的分かりやすかったので水曜日の時点で予想はついてた。だけど木曜日以降のカードを当てることが全然できなかった。特に金曜日のカードは、テーマに気づいていたなら当てられない方がおかしいレベル。悔しい。

 というわけで、今週のテーマは「文書/Document」だったと思われ。

 <カード名>                        <テーマに関連する単語>
 《雲の覆い/Cloud Cover》                 :表紙(Cover)
 《ケッシグの不満分子/Kessig Malcontents》      :目次(Contents)
 《順番に自己紹介を/Introductions Are in Order》  :導入(Introduction)
 《焦熱の結末/Fiery Conclusion》             :結論(Conclusion)
 《索引/Index》                         :索引(Index)

 木曜日の時点で「確か、文書の巻末にくるものっぽいカードあったような……文書のまとめっぽいやつ。なんだっけ、Appendixだっけ……あれ、そういうカード名ないか。あれ?」という痛恨の勘違い。

余談2:月曜日 《雲の覆い/Cloud Cover》

 うーん、個人的にはこのカードが記事で言われているみたいな「いかにもコンボを生み出しそうなカード」には思えなかったな。理由は「対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象」というくだり。

 対戦相手がトリガーを握っている効果でコンボを組むのは難しいと思うんだ。これが「対戦相手のほうがコントロールしているクリーチャーが多い場合」とかなら、こっちから増やして誘発させるという手も使えるけど(そしてアレは1回誘発させれば十分)。

 「他のプレイヤーの」だったらチーム戦で何かできたかもしれない。

余談3:火曜日 《ケッシグの不満分子/Kessig Malcontents》

 誇るほどのレベルではないけど、結構上手く訳せたかな、と思った。
原文:
 but the mob-like art and ability lent themselves to pluralization.

拙訳:
 しかし集団っぽいイラストと集団っぽいその能力が「彼」を「彼ら」にした。

 素直に原文を訳すと「彼らを複数形にした」になるのを、ちょっとだけひねってみた。いや、ひねったってほどのものじゃないかもしれないけど、まあ、いいじゃないか。

 余談。「lend itself to」という言い回しを初めて知った。何事も勉強。

余談4:水曜日 《順番に自己紹介を/Introductions Are in Order》

 アーチエネミーのカードってレアリティないんだ。

 そういえば前にMark Rosewaterがコラムで「マジックに何種類のレアリティがあるか知ってるかい?」という質問を出してたな。正しくは「レアリティを管理するためには何種類の区分が必要になるか」だっけか。

 コモン・アンコモン・レアが真っ先に浮かぶはず。そして当然そこに神話レアが加わる。さて、あと何があるか。ちなみに現在、開発部でレアリティを管理するためのコードは7種類らしい。

 もっと詳しく知りたい方は以下のコラムをご参照のこと。

  Daily MTG:Nuts & Bolts: Card Codes
  http://www.wizards.com/Magic/magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/21

 ありがたいことに翻訳してくれた方がいらっしゃる。

  ボルトとナット——カード・コード
  http://drk2718.diarynote.jp/201204142342243280/

余談5:木曜日 《焦熱の結末/Fiery Conclusion》

 2010年12月16日にほぼ同じネタで取り上げられている。20ヶ月ぶり2度目の登場。

余談6:金曜日 《索引/Index》

 そうそう《索引/Index》だよ。いかにも文書ネタに使われそうな名前のライブラリ操作カードがあった気がしたんだ。Appendixで見つからなくて「カード名にAppendを含む」「カード名にdixを含む」などの曖昧検索まで試みたのに……語彙不足を感じる。

 ところでフレイバーテキストの公式訳が気になってる。
原文:
 "Let’s see . . . Mercadia, mercenary, merfolk . . . you know, I really need a better filing system."
 引用元:http://magiccards.info/ap/en/25.html

 日本語訳:
 ちょっと待って … … マーセナリーだろ、マーフォークだろ、メルカディアだろ … … うーん、もっといいファイリング・システムが要るなあ。
 引用元:http://magiccards.info/9eb/jp/5.html

 別に誤訳とかそういう話ではない。単に「これを呟いているとおぼしきイラストの男性は結構お年を召してらっしゃるように見えるので、口調がイマイチ似合わないなあ」という話。「~じゃ」「~のう」のほうが似合ってそう(個人の感想であり、違和感には個人差があります)。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 Lab(実験室)、Reconstruction(復元)、Realm(分野)、Research(研究)、Development(開発)などの単語が並んでいるので何かしらのテーマが隠されているような気もする。なんだろう。復元が含まれているから考古学とか?

余談2:月曜日 《実験用ネズミ/Lab Rats》

 ストロングホールドの時代はまだマジックを遊んでいたのでこのカードのイラストも見覚えがある。だけど今回の記事にあるように、1匹のネズミが車椅子に乗ってるとは気付かなかった。どんな実験の犠牲になったのやら。

 あと翻訳に関することで少し。
原文:
 That rat is in a tiny little wheelchair

拙訳:
 イラストのネズミはちいさなミニ車椅子に乗ってるんだ

 人によっては表現が冗長に過ぎると感じるかもしれない「ちいさなミニ」ってのは、原文の「a tiny little」に素直に従ってみた結果……だけど、もしかしたら「とても小さな」で良かったかもしれない。

余談3:火曜日 《Reconstruction》

 印刷時にエキスパンションシンボルが抜けてたというエラーカードネタ。こういうカードって、アングルードにあった《World-Bottling Kit》の効果の影響は受けないのかな……カードテキストを見る限り、受けないっぽいな。
World-Bottling Kit (5)
アーティファクト
(5),World-Bottling Kitを生け贄に捧げる:マジックのセット1つを選ぶ。そのセットのエキスパンション・シンボルを持つ、基本土地以外のすべてのパーマネントを追放する。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/World-Bottling+Kit/

余談4:水曜日 《境界なき領土/Boundless Realms》

 イラストはそういう意味だったんだ。説明されて初めて分かった。マナを引き出すための新たな土地を一気に見つける呪文なのか。

 フレイバーテキストがちょっとカッコいい。
原文:
 "Planeswalking cannot be taught. Either you see the doors or you do not."
 —Nissa Revane
 引用元:http://magiccards.info/m13/en/162.html

日本語訳:
 「プレインズウォークの仕方は説明できないわ。出入り口が見えるかどうか、それだけです。」
 ――ニッサ・レヴェイン
 引用元:http://magiccards.info/m13/jp/162.html

 個人的には「教えられて出来るものではない」と訳したくなる。

 余談だけど、引用元では「それだけです」となっており、リンク先の画像では「それだけよ」となってる。おそらく後者が正解。さらに余談。語尾が「~ないわ」「~だけよ」というは女性口調とされているけれど、30代未満の女性でこういう喋り方する人はもうすでにいないように思われる。

 これから老人になる壮年の男性陣が「~じゃ」「~のう」って言わないのと同じで、この女性口調は違う時代の滅びゆく風習であり、今後は女性特有の口調を表すにはまた違った表現が必要になってくるのではないかと。

余談5:木曜日 《危険な研究/Perilous Research》

 カード名と効果とフレイバーテキストが綺麗に組み合わさってる、良カード(強いかどうかはさておき)。危険が待ち受ける遺跡には多くのお宝が眠っており、それを手に入れるためには何かしらの犠牲が避けられないらしい。

 ここで出て来た《School of Unseen》が懐かしい。当時、初めて見たときは「ああ、ホームランドの多色ランドを1つにまとめた感じか。普通かな」と思ってた。

 あらためて見るととんでもない弱さだな。

余談6:金曜日 《研究+開発/Research+Development》

 Card of the Dayの記事がとても面白かったので、ぜひにも面白さが伝わるような日本語的に分かりやすい訳にしたかった。その結果、原文の「単語」じゃなくて「意味」を優先して意訳。
原文:
 When R&D wanted to print a card called "Research and Development", Magic Brand objected, saying no other department got to have its name on a card.
 R&D countered with the Urza’s Saga card Brand, and won.

拙訳:
 R&Dが、その部署の名を冠した《Research and Development》というカードを作ろうとしたとき、マジックのブランド部はそれにストップをかけた。特定の部署がその名を冠したカードが過去に1枚も無く、不公平であるというのがその理由だった。
 それに対しR&Dはウルザズ・サーガの《Brand》を持ちだすことで論争に勝利した。

 例えば「no other department got to have its name on a card」を「特定の部署がその名を冠したカードが過去に1枚も無く、不公平である」の『不公平』という部分とか。

 例えば「R&D countered with the Urza’s Saga card Brand, and won.」を「それに対しR&Dはウルザズ・サーガの《Brand》を持ちだすことで論争に勝利した」の『論争』という部分とか。

 あといつもは日英両表記にしているカード名を英語のみにしてたり。

 色々手を加えたけど、誤訳はないと思う。思いたい。ないといいな。

余談7:エスプレッソーダ

 りゅーさんのブログで「不味い」と紹介されていたエスプレッソーダ。近所のスーパーに行った際に店内でその試飲をおこなっていたので、ありがたく試してみた。なるほど。これは確かに不味い。

 アイスコーヒーとソーダ水と砂糖をそのまま混ぜたような不味さ。要するに不味い。これ飲むくらいなら微糖のアイスコーヒーをそれだけで飲みたい。不味い。

 という感想があからさまに表情に出ていたらしく、試飲をすすめてくれた店員さんが必死に「これ、ハンバーガーとかと一緒に飲むと美味しいんですよ! ぜひ試してみてください!」などとフォローを入れていた。

 無茶言うな。

 ……と貶める発言ばかりもなんなので公式サイトを紹介しておく。

   エスプレッソーダ「発売前にエスプレッソーダを試したひとの評判を一挙公開!」
   http://espressodavoice.jp/

 公式なのに意外とほめてない辺りが面白い。なお、おススメはしない。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 金曜日に種明かしされたように、今週のテーマは「牛っぽい生き物」。分かりやすい。ちなみに牛っぽいクリーチャータイプは、絶滅したものも含めると 雄牛(Ox)、猛牛(Bull)、オーロクス(Aurochs)、雌牛(Cow) がある。この中で今週登場しなかったのは雌牛(Cow)のみ。

余談2:月曜日 《柱平原の雄牛/Pillarfield Ox》

 リミテッドでは頼りになるサイズだが、4マナで2/4のバニラでは構築での出番は期待できないだろう、とMTG Wikiのテンプレっぽい解説が頭を過る、そんなクリーチャー。

 能力はとりたてて述べるところもないクリーチャーではあるけど、名前がカッコいいとか、イラストの色合いが綺麗とか、フレイバーテキストの意味が良く分からないとか、気になるところは少なくない。

 ちなみに、以下がフレイバーテキスト。英語版を読んだとき「ダメだ、全然意味が分からない。悔しいけど日本語訳を確認するか」と日本語訳を確認したら、やっぱり意味が分からなかった。
原文:
 "May starving fleas birth a thousand generations on your stubborn hide, cow!"
 —Bruse Tarl, Goma Fada nomad
 引用元:http://magiccards.info/m13/en/25.html

日本語訳:
 「その石頭の図体の上で腹を空かせた蚤が千代に栄えんことを、この雌牛め!」
 ――ゴーマ・ファーダの遊牧民、ブルース・タール
 引用元:http://magiccards.info/m13/jp/25.html

余談3:火曜日 《浪人の崖乗り/Ronin Cliffrider》

 マナレシオに比例しないパワーとタフネス、少しだけややこしい能力、でも戦場全体に影響を与えるほど派手ではない、という実にアンコモン的なカード。

 このイラストに登場している牛っぽい生き物の名前は不明。なお記事で紹介されている《浪人の崖乗り/Ronin Cliffrider》と《山賊の頭、伍堂/Godo, Bandit Warlord》以外では《大群の結集/Rally the Horde》のイラストにも登場している。

 《大群の結集/Rally the Horde》のイラスト
 参照:http://magiccards.info/sok/en/110.html

余談4:水曜日 《オーロクス/Aurochs》

 初めて買ったマジックのカードセットがアイスエイジのスターターだったので、このクリーチャーには親しみを感じる。デッキを組んだ記憶もうっすらある。

 フレイバーテキストが面白い。
原文:
 One Auroch may feed a village, but a herd will flatten it.
 引用元:http://magiccards.info/ia/en/113.html

日本語訳:
 一頭ならば、村人の腹がふくれるが、群れをなせば村が踏みつぶされる。
 引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Aurochs/

 なお第5版に再録されたときは、すでに氷河期が過ぎたあとだからなのか、長毛がごっそり抜け落ちてつるつるになってた。でもやっぱり《オーロクス/Aurochs》と言えば、アイスエイジのもさもさしてる方が好き。

 ・アイスエイジの《オーロクス/Aurochs》 : http://magiccards.info/ia/en/113.html
 ・第5版の《オーロクス/Aurochs》      : http://magiccards.info/5e/en/141.html

余談5:木曜日 《猛牛の目/Eyes of the Wisent》

 カード名とテキストだけだといまいちフレイバーが伝わってこないけれど、イラストとフレイバーテキストを見るとなんとなく守護神的なイメージが浮かんでくる。

 森の中で牛の神様がにらみを効かせていて、不自然な力を感知すると化身であるクリーチャーを生み出し、それを打ち滅ぼしに行く、みたいな?

余談6:金曜日 《音波の炸裂/Sonic Burst》

 ウィリアム・シェイクスピアってプレインズウォーカーだったのか。知らんかった。

余談7:漫画 マジック:ザ・ギャザリング マジック学園生徒会

 公式サイトで紹介されていたマジック漫画。珍しく背景世界ものでなく、現実世界の人間が普通にデュエルするマジック漫画。思っていたより自然にデュエルしていて面白かった(《嵐潮のリバイアサン/Stormtide Leviathan》から《巻き直し/Rewind》はちょっと無茶な気もしたけど)。

  マジック:ザ・ギャザリング マジック学園生徒会(紹介ページ)
  http://mtg-jp.com/publicity/003584/

 ところで、前にどこぞで「漫画はオフィシャルストーリーもの限定、と絞り始めているので(対戦ものの漫画は)ちょっと難しい」みたいな話があがっていたけど、方針が変わったんだろうか……ってことは、スターライトマナバーンの単行本化もありえる?(希望的観測)

余談8:漫画 孤独のライブラリー

 ダイアリーノート某所で知った、マジック漫画。対戦シーンもあるけど、それ以外にもプレイヤーがマジックをプレイする環境が描かれてる、マジック日常漫画。

 ピクシブ百科事典:孤独のライブラリー
 http://dic.pixiv.net/a/%E5%AD%A4%E7%8B%AC%E3%81%AE%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC

 対戦中に他人からきついこと言われてマジックから離れてしまう、ってのは、よくある話とはいえ、やっぱり悲しい。避けられないものと割り切って、場数を踏んで慣れるしかないんだろうけど。

余談9:《ヴォーパルス戦記譚》 第2回:100年のレシピ

 ヴォーパルスの1人プレイを物語風に書き起こすという謎な企画、第2回目。

  《ヴォーパルス戦記譚》 第2回:100年のレシピ
  http://regiant.diarynote.jp/201207310024451291/

 第1回はこちら。なおストーリー的なつながりは皆無(第2回であって第2話ではないため)。

  《ヴォーパルス戦記譚》 第1回:虚飾の王の物語
  http://regiant.diarynote.jp/201206102238015544/

 前回は登場人物に重点を置いたので、今回はプレイヤー(領主)側に重点を置いてみた。あと、前回はカードの効果を忠実に拾ってみたけど、今回はあまりカードテキストにはとらわれずに書いてみた。

 物語とは関係ない話。

 《密輸船》と相性がよい建物は《祝宴》と《後宮》。《祝宴》は食料の倍の勝利点が得られる上に収入も得られる。《後宮》は収入があるうえにもっとも産出が止まりやすい鉱石を《密輸船》で調達できる。

 《聖堂》でもよいけれど、先に《聖堂》を作ってから《密輸船》という順だと鉱石がいまいち活かしきれていない気がするし、《祝宴》に比べて収入と勝利点が落ちる(食料次第ではあるけれど)。

 一定量の食料と《祝宴》と《密輸船》だけでも十分強いけど、そこに《料理人》が加わるととんでもないことになる。最終ターンは食料以外の資源が出ないことが多いので、大量の金を無駄にしないために《聖堂》は最終ターンに建てるといいかも。

 ……ダイアリーノートでどれだけの人がついてこられる話題なのやら。

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