余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
先週に引き続き、ナルニア国ものがたりシリーズのタイトルがテーマ。今週は4巻から7巻(=最終巻)までのタイトルが対象となっている。今週のカードたちとシリーズのタイトルの関係は以下の通り。
《Sigil of the Empty Throne》 :銀のいす (原題:The Silver Chair)
《Armored Warhorse》+《Zombie Fanboy》 :馬と少年 (原題:The Horse and His Boy)
《Weirding Shaman》 :魔術師のおい (原題:The Magician’s Nephew)
《Last Stand》 :さいごの戦い (原題:The Last Battle)
基本的にカード名がネタ元で、木曜日の《運命支配のシャーマン/Weirding Shaman》が唯一の例外となっている。おい(Nephew)が含まれるようなカード名ってなかったよな、とは思っていたけど、まさかあんな方法で紐付けるとは。
余談2:月曜日 《空位の玉座の印章/Sigil of the Empty Throne》
アラーラの背景ストーリーに明るくないので見当違いなことを言っているのかもしれないけど、エンチャント呪文を唱えるたびに「大天使の後を継げるものがいないために空位となっている玉座」から天使が参上する理由がよく分からない。
もしかしてエンチャント呪文が唱えられるたびに、そのマナの揺らぎを感じた天使が「誰か玉座にやってきたのかしら」と様子を見に来るんだろうか。いや、それだとエンチャント呪文である必要がよく分からないな。
余談3:火曜日 《鎧の軍馬/Armored Warhorse》
2/2の《北の聖騎士/Northern Paladin》は2/3の馬に乗っているらしい。これだけ聞くと「騎士が足を引っ張ってんじゃね?」という考えが脳裏をかすめないでもないけど、あの黒のパーマネントを破壊する能力をふるうために馬の回避性能が多少犠牲になっている、と言われるとそれはそれで辻褄が合っているような。
余談4:水曜日 《Zombie Fanboy》
この絵を見ていると、確かに記事にあるように《ハール・ジャッカル/Hurr Jackal》が思い出される。なのにどこを見てもジャッカルらしき姿がなくて、それなのに連想は止まらず、不思議でしょうがなかった。
MTG Wikiの解説を読んでようやく納得がいった。そうか、あの特徴的な背景の模様が描かれていたからか。ありがとう、Wikiを編集してくれている人。
余談5:木曜日 《運命支配のシャーマン/Weirding Shaman》
週のテーマであるナルニア国ものがたりの6巻タイトルは「魔術師のおい」。マジックに「魔術師」は数あれど「おい(甥)」はどう表現するんだろうなあ、と思ってたら予想外の角度からネタが飛んできた。脱帽。
なお、更新直後は記事のタイトル部分にあるカード名がなぜか違うカード(《ボガートの群衆/Boggart Mob》)となっていた。それを元にフレイバーテキストをチェックして、ちょっと混乱した。ちなみに今はもう直ってる。
余談6:金曜日 《最後の抵抗/Last Stand》
週のテーマであるナルニア国ものがたりの最終巻のタイトルは「さいごの戦い」。どうやって合わせてくるかな、と色々と予想してみたけど、全部外れた(ちなみに予想したのは《今わの際/Last Breath》、《Last Chance》、《ハルマゲドン/Armageddon》)。
原文では「ここをクリックして欲しい(To see the other, click here.)」で表示されるカード名には最後に「!」が付いてた。原文準拠という意味では大人しく白字で「《Naked Singularity》だ!」と文の形にしておくべきだったかも。
先週に引き続き、ナルニア国ものがたりシリーズのタイトルがテーマ。今週は4巻から7巻(=最終巻)までのタイトルが対象となっている。今週のカードたちとシリーズのタイトルの関係は以下の通り。
《Sigil of the Empty Throne》 :銀のいす (原題:The Silver Chair)
《Armored Warhorse》+《Zombie Fanboy》 :馬と少年 (原題:The Horse and His Boy)
《Weirding Shaman》 :魔術師のおい (原題:The Magician’s Nephew)
《Last Stand》 :さいごの戦い (原題:The Last Battle)
基本的にカード名がネタ元で、木曜日の《運命支配のシャーマン/Weirding Shaman》が唯一の例外となっている。おい(Nephew)が含まれるようなカード名ってなかったよな、とは思っていたけど、まさかあんな方法で紐付けるとは。
余談2:月曜日 《空位の玉座の印章/Sigil of the Empty Throne》
アラーラの背景ストーリーに明るくないので見当違いなことを言っているのかもしれないけど、エンチャント呪文を唱えるたびに「大天使の後を継げるものがいないために空位となっている玉座」から天使が参上する理由がよく分からない。
もしかしてエンチャント呪文が唱えられるたびに、そのマナの揺らぎを感じた天使が「誰か玉座にやってきたのかしら」と様子を見に来るんだろうか。いや、それだとエンチャント呪文である必要がよく分からないな。
余談3:火曜日 《鎧の軍馬/Armored Warhorse》
2/2の《北の聖騎士/Northern Paladin》は2/3の馬に乗っているらしい。これだけ聞くと「騎士が足を引っ張ってんじゃね?」という考えが脳裏をかすめないでもないけど、あの黒のパーマネントを破壊する能力をふるうために馬の回避性能が多少犠牲になっている、と言われるとそれはそれで辻褄が合っているような。
余談4:水曜日 《Zombie Fanboy》
この絵を見ていると、確かに記事にあるように《ハール・ジャッカル/Hurr Jackal》が思い出される。なのにどこを見てもジャッカルらしき姿がなくて、それなのに連想は止まらず、不思議でしょうがなかった。
MTG Wikiの解説を読んでようやく納得がいった。そうか、あの特徴的な背景の模様が描かれていたからか。ありがとう、Wikiを編集してくれている人。
余談5:木曜日 《運命支配のシャーマン/Weirding Shaman》
週のテーマであるナルニア国ものがたりの6巻タイトルは「魔術師のおい」。マジックに「魔術師」は数あれど「おい(甥)」はどう表現するんだろうなあ、と思ってたら予想外の角度からネタが飛んできた。脱帽。
なお、更新直後は記事のタイトル部分にあるカード名がなぜか違うカード(《ボガートの群衆/Boggart Mob》)となっていた。それを元にフレイバーテキストをチェックして、ちょっと混乱した。ちなみに今はもう直ってる。
余談6:金曜日 《最後の抵抗/Last Stand》
週のテーマであるナルニア国ものがたりの最終巻のタイトルは「さいごの戦い」。どうやって合わせてくるかな、と色々と予想してみたけど、全部外れた(ちなみに予想したのは《今わの際/Last Breath》、《Last Chance》、《ハルマゲドン/Armageddon》)。
原文では「ここをクリックして欲しい(To see the other, click here.)」で表示されるカード名には最後に「!」が付いてた。原文準拠という意味では大人しく白字で「《Naked Singularity》だ!」と文の形にしておくべきだったかも。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
FAQ週間がもう1週くらい続くかもしれないとか先週言ったけど、そんなことなかったぜ。それはさておき、そもそも今週は何かしらのテーマってあったんだろうか。クリーチャータイプやカードセットなどもバラバラだし、記事のネタにも共通性は特に見られなかった。
余談2:月曜日 《メテンダ・ライオン/Mtenda Lion》
懐かしいミラージュのカード。第4版からマジックを初めて、ミラージュの頃には周囲にも遊んでる人が多くいた。ボックス買いを初めて敢行したのもミラージュだった気がする。《メテンダ・ライオン/Mtenda Lion》はそこそこ強いスペックに加えてコモンということもあって結構使われてた。
相手が島をアンタップしててもとりあえずアタックしてマナを消費させてたけど、そのとき「水あげるから攻撃しないで」とか「ゴクゴク、プハー」とか言われてた気がする。今にして思えば、当時にしては珍しいほどフレイバーに富んだカードだったな。
余談3:火曜日 《血の魔女リゾルダ/Lyzolda, the Blood Witch》
記事の中で「ラクドス教団に属する高位の僧だ」と訳した箇所の原文は「high priestess of the cult of the demon Rakdos」。この「High Priestess」どう訳すか、ちょっと迷った。
基本的に単語については(そのセット特有の言葉でなければ)カード名のテンプレートを頼ることにしてるんだけど「Priestess」の名を冠したカードが収録されているセットはポータルセカンドエイジとホームランドしかない(つまり日本語訳が存在しない)。
しょうがないか、ってことでこんな感じに。
余談4:水曜日 《Prismatic Wardrobe》
各色のテキストボックス背景色が全て含まれているらしいんだけど、あまりカラフルに感じない。多分、元々の背景色が薄いせいだと思われる。なんかもったいない。
訳すとき、後半部分で手間取った。英語で読むとこれといって迷う点はないんだけど、さて日本語にすると語順の関係もあってなかなか自然な形にするのが難しかった。
原文の言いたいことは「テキストボックス内の背景色には土地とアーティファクトから持ってきた色も含まれているけど、実はカードの効果はそれとは直接関係なくて、土地とアーティファクトは対象のとれなかったりする」という感じ。
だけどこれだと「訳」じゃなくて「説明」になってしまうのでなんとか原文準拠で日本語を組み立てようとしてみた。コンマ以前はそれほど難しくない。問題はコンマ以降。
まずここを何も考えずに日本語にすると「とはいえ それらは ではない しっかりと 関係性を持っている 何をする カードが」みたいな感じになる。並べ替えてちょっと単語を言い換えると「とはいえ それらは カードがすることと しっかりと 関係性がある わけでもない」となる。
そしてここから以下にして自然な日本語で、かつ原文の単語を日本語訳した形で、しかも原文の言いたいことに近づけられるか、という作業が始まる。その結果が上記の拙訳。
何の話かというと「訳しづらい英語」と「読みづらい英語」は全然別モノということ。
余談5:木曜日 《束縛の皇子/Prince of Thralls》
前に読んだことあるネタだな、と思ってチェックしたら、2010年12月01日のCard of the Dayがほぼ同じネタだった。このブログを始めるに当たって最初に訳した記事だったはず。道理で記憶に残ってるわけだ。
余談6:金曜日 《夜明け歩きの大鹿/Dawntreader Elk》
この日の記事のおかげで「Elk」が「大鹿」を指すということはもう忘れないと思う。実際にカードに触れていた頃はもっとカード名から英語を学んでいたんだけど最近はさっぱりだ。
ところでマジックの世界に4匹しかいない大鹿(Elk)のうち、今回の記事でネタにされた《大鹿の一団/Gang of Elk》が群を抜いて弱い気がする。いや、弱いというか実戦で見る率が低いというべきかな。
余談7:プロツアーホノルル
トップ8にジョン・フィンケルがいるらしい……どんだけだよ。このまま優勝してしまえばいいと思う。ああ、でも日本人に優勝して欲しいという気持ちももちろんあるし……どっちを応援しようか。とりあえず決勝はこの2人で。
余談8:公式サイト - Latest Development
闇の隆盛の中でも話題のカードである《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》についての記事。なぜこれを作ったか、そしてなぜ今なのか。
公式サイト (日本語):ケージマッチ
http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/002811/
公式サイト (英語):Cage Match
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/179
特定のカードやデッキタイプを目の敵(かたき)にしたカードを直後のセットで作ることもある、と明確に言い切ってる記事。個人的にはちょっと意外だった。
記事にもある《サーボの網/Tsabo’s Web》みたいに、どこからどう見ても特定のカードをメタッたとしか思えないカードは過去にもあったけど、当時は公にそうだと認めてなかったような気がする(あまり公式記事を熱心に読んでなかっただけかもしれないけど)。そういうのをはっきり明言できるというのは、やはりデベロップメントチームが自分たちの仕事に自信を持っているってことなんだろうな。
ところでちょっと記事の内容とは関係のない話だけど、日本語公式サイトにある「原文はこちら」のリンク先がなぜかZac Hillの顔写真の画像になってる。右クリックするところを間違えたのかな。
余談9:公式サイト - Savor the Flavor
闇の隆盛についての質問メールとそれに対する回答。もちろん記事はSavor the Flavorであり、ルールに関する質問などはない。
公式サイト (日本語):闇の隆盛 受信メールボックスの日
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/002824/
公式サイト (英語):Inboxing Day: Dark Ascension
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/180
面白かったのは「イニストラードにニンニクはあるんですか?」という質問と「《目玉の壺/Jar of Eyeballs》のために、パワーやタフネスと同じく目玉の数もカードに明記すべきではないかでしょうか?」という質問(要望)。
前者への回答としては「ニンニクはあるかもしれない。ただニンニクはイニストラードの吸血鬼にとって弱点ではない」ということらしい。なんでそうなのかは記事を読むと分かる。
後者は回答うんぬんより質問それ自体がとっても面白いのでおススメ。
FAQ週間がもう1週くらい続くかもしれないとか先週言ったけど、そんなことなかったぜ。それはさておき、そもそも今週は何かしらのテーマってあったんだろうか。クリーチャータイプやカードセットなどもバラバラだし、記事のネタにも共通性は特に見られなかった。
余談2:月曜日 《メテンダ・ライオン/Mtenda Lion》
懐かしいミラージュのカード。第4版からマジックを初めて、ミラージュの頃には周囲にも遊んでる人が多くいた。ボックス買いを初めて敢行したのもミラージュだった気がする。《メテンダ・ライオン/Mtenda Lion》はそこそこ強いスペックに加えてコモンということもあって結構使われてた。
相手が島をアンタップしててもとりあえずアタックしてマナを消費させてたけど、そのとき「水あげるから攻撃しないで」とか「ゴクゴク、プハー」とか言われてた気がする。今にして思えば、当時にしては珍しいほどフレイバーに富んだカードだったな。
余談3:火曜日 《血の魔女リゾルダ/Lyzolda, the Blood Witch》
記事の中で「ラクドス教団に属する高位の僧だ」と訳した箇所の原文は「high priestess of the cult of the demon Rakdos」。この「High Priestess」どう訳すか、ちょっと迷った。
基本的に単語については(そのセット特有の言葉でなければ)カード名のテンプレートを頼ることにしてるんだけど「Priestess」の名を冠したカードが収録されているセットはポータルセカンドエイジとホームランドしかない(つまり日本語訳が存在しない)。
しょうがないか、ってことでこんな感じに。
余談4:水曜日 《Prismatic Wardrobe》
各色のテキストボックス背景色が全て含まれているらしいんだけど、あまりカラフルに感じない。多分、元々の背景色が薄いせいだと思われる。なんかもったいない。
訳すとき、後半部分で手間取った。英語で読むとこれといって迷う点はないんだけど、さて日本語にすると語順の関係もあってなかなか自然な形にするのが難しかった。
原文:
It also has land and artifact sections in there, even though those aren’t strictly relevant to what the card does.
拙訳:
その中には土地とアーティファクトの背景色も含まれているが、それがカード自体の効果と厳密にリンクしているわけではない。
原文の言いたいことは「テキストボックス内の背景色には土地とアーティファクトから持ってきた色も含まれているけど、実はカードの効果はそれとは直接関係なくて、土地とアーティファクトは対象のとれなかったりする」という感じ。
だけどこれだと「訳」じゃなくて「説明」になってしまうのでなんとか原文準拠で日本語を組み立てようとしてみた。コンマ以前はそれほど難しくない。問題はコンマ以降。
まずここを何も考えずに日本語にすると「とはいえ それらは ではない しっかりと 関係性を持っている 何をする カードが」みたいな感じになる。並べ替えてちょっと単語を言い換えると「とはいえ それらは カードがすることと しっかりと 関係性がある わけでもない」となる。
そしてここから以下にして自然な日本語で、かつ原文の単語を日本語訳した形で、しかも原文の言いたいことに近づけられるか、という作業が始まる。その結果が上記の拙訳。
何の話かというと「訳しづらい英語」と「読みづらい英語」は全然別モノということ。
余談5:木曜日 《束縛の皇子/Prince of Thralls》
前に読んだことあるネタだな、と思ってチェックしたら、2010年12月01日のCard of the Dayがほぼ同じネタだった。このブログを始めるに当たって最初に訳した記事だったはず。道理で記憶に残ってるわけだ。
余談6:金曜日 《夜明け歩きの大鹿/Dawntreader Elk》
この日の記事のおかげで「Elk」が「大鹿」を指すということはもう忘れないと思う。実際にカードに触れていた頃はもっとカード名から英語を学んでいたんだけど最近はさっぱりだ。
ところでマジックの世界に4匹しかいない大鹿(Elk)のうち、今回の記事でネタにされた《大鹿の一団/Gang of Elk》が群を抜いて弱い気がする。いや、弱いというか実戦で見る率が低いというべきかな。
余談7:プロツアーホノルル
トップ8にジョン・フィンケルがいるらしい……どんだけだよ。このまま優勝してしまえばいいと思う。ああ、でも日本人に優勝して欲しいという気持ちももちろんあるし……どっちを応援しようか。とりあえず決勝はこの2人で。
余談8:公式サイト - Latest Development
闇の隆盛の中でも話題のカードである《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》についての記事。なぜこれを作ったか、そしてなぜ今なのか。
公式サイト (日本語):ケージマッチ
http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/002811/
公式サイト (英語):Cage Match
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/179
特定のカードやデッキタイプを目の敵(かたき)にしたカードを直後のセットで作ることもある、と明確に言い切ってる記事。個人的にはちょっと意外だった。
記事にもある《サーボの網/Tsabo’s Web》みたいに、どこからどう見ても特定のカードをメタッたとしか思えないカードは過去にもあったけど、当時は公にそうだと認めてなかったような気がする(あまり公式記事を熱心に読んでなかっただけかもしれないけど)。そういうのをはっきり明言できるというのは、やはりデベロップメントチームが自分たちの仕事に自信を持っているってことなんだろうな。
ところでちょっと記事の内容とは関係のない話だけど、日本語公式サイトにある「原文はこちら」のリンク先がなぜかZac Hillの顔写真の画像になってる。右クリックするところを間違えたのかな。
余談9:公式サイト - Savor the Flavor
闇の隆盛についての質問メールとそれに対する回答。もちろん記事はSavor the Flavorであり、ルールに関する質問などはない。
公式サイト (日本語):闇の隆盛 受信メールボックスの日
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/002824/
公式サイト (英語):Inboxing Day: Dark Ascension
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/180
面白かったのは「イニストラードにニンニクはあるんですか?」という質問と「《目玉の壺/Jar of Eyeballs》のために、パワーやタフネスと同じく目玉の数もカードに明記すべきではないかでしょうか?」という質問(要望)。
前者への回答としては「ニンニクはあるかもしれない。ただニンニクはイニストラードの吸血鬼にとって弱点ではない」ということらしい。なんでそうなのかは記事を読むと分かる。
後者は回答うんぬんより質問それ自体がとっても面白いのでおススメ。
余談0:翻訳
前回訳した記事からリンクが張られていた記事を訳してみた。内容は、リフルシャッフル7回でデッキが完全に無作為化できるということについて……かと思いきや、それが主題ではないみたい。触れられてはいるけど。
シャッフルとイカサマと無作為化について/Shuffles, Cheating, and Randomization
http://regiant.diarynote.jp/201202051837001308/
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
闇の隆盛の公式FAQ週間。もう1週間くらい続きそうな気がする。
余談2:月曜日 《ドラグスコルの肉裂き/Drogskol Reaver》
ちまたでガッカリ神話レアと呼ばれている肉裂きさん。
ライフを得るたびに誘発する能力だけでなく絆魂と二段攻撃まで持っているので1人でシナジーが完結しているし、タフネスも高いし、書いてあることは間違いなく強い。強いんだけどやっぱり7マナという重さがネックなんだろうな。
イラストを見ると体部分が檻になっていて、中には魂がいくつも溜めこまれている。フレイバーテキストによると、ひたすら他の魂をかきあつめてその体に閉じ込めているらしい。
飛行能力で夜を飛び回り、素早い二段攻撃で肉を引裂いては、絆魂能力でその生命力と知識(カード)を得る。うん。フレイバー的には申し分ないな。7マナだけど。
余談3:火曜日 《影の悪鬼/Fiend of the Shadows》
死にそうになると人間の血液を飲みほして体力を回復することで生き延びる、というフレイバーを見たときに真っ先に思い出したのはジョジョ第3部のラスボスことディオ。
そういえば吸血鬼だな、あいつ。さらに言うと空も飛べるし、相手の脳みそに小細工する(相手の手札に干渉する)あたりも似てる気がする。最後はちょっとこじつけっぽいか。
余談4:水曜日 《狼狩りの矢筒/Wolfhunter’s Quiver》
マナコストに比して、装備コスト重いなあ。イメージ的には「重量自体は軽いけれど、取り扱いがひどく難しい」という感じなのかな。持ち運ぶだけ(戦場に出すだけ)なら簡単だけど、実際に使おうとするとひどく手間取る。
余談だけどFAQには他にもこのカードに関する解説が載っていた。それによると「1つめの能力を、狼男クリーチャーを対象にして起動することもできる」らしい。
狼男と化した自分の肉親を相手に矢を引かないといけないとき、つい「1点」のほうで起動してしまったことで取り逃がしてしまい、狩りの仲間に責められる(そして疑われる)というシーンが浮かんだ。
余談5:木曜日 《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad》
3つ目の能力についてなんらかのFAQが紹介されるだろうな、という程度の想像はしてたけど、これは予想外だった。なるほど、墓地に落として戦場に出すまでが一連の能力だから不死が発動しえないのか。
しかしこの3つの能力を持ったソリンがどうやってイニストラードの世界を救うことになるのか、今から楽しみだ。カーンの例もあるし、何らかの形で絡めてくるんじゃないかな、と期待してる。
余談6:金曜日 《高まる復讐心/Increasing Vengeance》
カード名を見たとき、「高まる」シリーズ全てに共通するようなFAQが紹介されるのかと思いきや、普通にコピーに関する話だった。
この「高まる」シリーズの墓地から唱えると効果が向上するというのは、やっぱり「死者になって執念がさらに深く強くなった」的な感じなんだろうか。生きている人間より死者のほうが、1つの想いによりとらわれてしまっている気がするし。
余談7:公式サイト - 感情に夢中/Hooked on a Feeling
どうやら日本語公式サイトはLatest Developmentの連載を定期翻訳してくれることになったらしい。ありがたやありがたや。
公式サイト (日本語):感情に夢中
http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/002801/
公式サイト (英語):Hooked on a Feeling
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/178
ちなみに内容はもちろん闇の隆盛のカードデザインに関するもので、それが「何を伝えることを目指したのか」について書かれている。その中でちらりと触れられていた「まだ人々は武器を捨ててはいないのだ」に期待したい。
余談7:公式サイト - 信仰の現状/The State of the Faith
一方、Savor the Flavorのほうではアヴァシンが失踪したその後の話が語られていた。いや、なんというかあらためて見ると大変なことになってるな、という印象。ソリンさん、どうするんだろう。
公式サイト (日本語):信仰の現状
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/002808/
公式サイト (英語):The State of the Faith
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/179
記事内で《信仰無き物あさり/Faithless Looting》はカード名とイラストしか紹介されていないけれど、それでも十二分に人の心が荒んでることが伝わってくる。
前回訳した記事からリンクが張られていた記事を訳してみた。内容は、リフルシャッフル7回でデッキが完全に無作為化できるということについて……かと思いきや、それが主題ではないみたい。触れられてはいるけど。
シャッフルとイカサマと無作為化について/Shuffles, Cheating, and Randomization
http://regiant.diarynote.jp/201202051837001308/
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
闇の隆盛の公式FAQ週間。もう1週間くらい続きそうな気がする。
余談2:月曜日 《ドラグスコルの肉裂き/Drogskol Reaver》
ちまたでガッカリ神話レアと呼ばれている肉裂きさん。
ライフを得るたびに誘発する能力だけでなく絆魂と二段攻撃まで持っているので1人でシナジーが完結しているし、タフネスも高いし、書いてあることは間違いなく強い。強いんだけどやっぱり7マナという重さがネックなんだろうな。
イラストを見ると体部分が檻になっていて、中には魂がいくつも溜めこまれている。フレイバーテキストによると、ひたすら他の魂をかきあつめてその体に閉じ込めているらしい。
飛行能力で夜を飛び回り、素早い二段攻撃で肉を引裂いては、絆魂能力でその生命力と知識(カード)を得る。うん。フレイバー的には申し分ないな。7マナだけど。
余談3:火曜日 《影の悪鬼/Fiend of the Shadows》
死にそうになると人間の血液を飲みほして体力を回復することで生き延びる、というフレイバーを見たときに真っ先に思い出したのはジョジョ第3部のラスボスことディオ。
そういえば吸血鬼だな、あいつ。さらに言うと空も飛べるし、相手の脳みそに小細工する(相手の手札に干渉する)あたりも似てる気がする。最後はちょっとこじつけっぽいか。
余談4:水曜日 《狼狩りの矢筒/Wolfhunter’s Quiver》
マナコストに比して、装備コスト重いなあ。イメージ的には「重量自体は軽いけれど、取り扱いがひどく難しい」という感じなのかな。持ち運ぶだけ(戦場に出すだけ)なら簡単だけど、実際に使おうとするとひどく手間取る。
余談だけどFAQには他にもこのカードに関する解説が載っていた。それによると「1つめの能力を、狼男クリーチャーを対象にして起動することもできる」らしい。
狼男と化した自分の肉親を相手に矢を引かないといけないとき、つい「1点」のほうで起動してしまったことで取り逃がしてしまい、狩りの仲間に責められる(そして疑われる)というシーンが浮かんだ。
余談5:木曜日 《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad》
3つ目の能力についてなんらかのFAQが紹介されるだろうな、という程度の想像はしてたけど、これは予想外だった。なるほど、墓地に落として戦場に出すまでが一連の能力だから不死が発動しえないのか。
しかしこの3つの能力を持ったソリンがどうやってイニストラードの世界を救うことになるのか、今から楽しみだ。カーンの例もあるし、何らかの形で絡めてくるんじゃないかな、と期待してる。
余談6:金曜日 《高まる復讐心/Increasing Vengeance》
カード名を見たとき、「高まる」シリーズ全てに共通するようなFAQが紹介されるのかと思いきや、普通にコピーに関する話だった。
この「高まる」シリーズの墓地から唱えると効果が向上するというのは、やっぱり「死者になって執念がさらに深く強くなった」的な感じなんだろうか。生きている人間より死者のほうが、1つの想いによりとらわれてしまっている気がするし。
余談7:公式サイト - 感情に夢中/Hooked on a Feeling
どうやら日本語公式サイトはLatest Developmentの連載を定期翻訳してくれることになったらしい。ありがたやありがたや。
公式サイト (日本語):感情に夢中
http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/002801/
公式サイト (英語):Hooked on a Feeling
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/178
ちなみに内容はもちろん闇の隆盛のカードデザインに関するもので、それが「何を伝えることを目指したのか」について書かれている。その中でちらりと触れられていた「まだ人々は武器を捨ててはいないのだ」に期待したい。
余談7:公式サイト - 信仰の現状/The State of the Faith
一方、Savor the Flavorのほうではアヴァシンが失踪したその後の話が語られていた。いや、なんというかあらためて見ると大変なことになってるな、という印象。ソリンさん、どうするんだろう。
公式サイト (日本語):信仰の現状
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/002808/
公式サイト (英語):The State of the Faith
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/179
記事内で《信仰無き物あさり/Faithless Looting》はカード名とイラストしか紹介されていないけれど、それでも十二分に人の心が荒んでることが伝わってくる。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
フルスポイラーが出たことでイニストラードのときと同じようにテンプレートの文章にも少しは変化が出るかなと思ったら、今週はちゃんとその日のカードがネタにされていた。やっぱりこのほうが楽しい。
おそらく来週はFAQ週間になるものと思われる。単にFAQの文章をそのまま記事にするのではなくて、何かしらネタに走ってくれるのではないかと楽しみにしてみる。
余談2:月曜日 《町民の結集/Gather the Townsfolk》
兵士でも騎士でもないただの一般市民がわらわら出てきて戦ってくれる。普通の状態だとやっぱり他人事なのか野生のクマと相打ちとれる程度の人数しか集まってくれない。
ところがどっこい、これが窮地に陥った状態となると「いつまでも隠れてるわけにはいかねえよな!」とばかりに、壮年のドラゴンとすら刺し違えられそうな人数が集まる。
このカード名にあるTownsfolkを見て「フォールンエンパイアの頃に、これをクリーチャータイプに持つトークンを出すカードがあったな」と懐かしく思って、確認してみたら記憶違いだった。《アイケイシアの都市/Icatian Town》から出るのは市民(Citizen)トークンだった。
でもフォールンエンパイアにはタウンズフォーク(Townsfolk)をクリーチャータイプに持つクリーチャーがいっぱいいたので、あながち全部が間違ってるわけでもなかった。
余談3:火曜日 《予言の寒気/Chill of Foreboding》
3マナで5枚墓地に落として、さらに8マナのフラッシュバックでもう5枚おとせる。でも昔は2マナで10枚墓地に落とせるカードがあったのに……と思いきや、このカードは全てのプレイヤーの墓地を肥やすのか。
カード名とイラストの結びつきはなんとなく分かるんだけど(予言された災難が目に見えない形で迫ってきており寒気がする、という感じ?)、カードテキストがどう関係しているのか、ちょっと想像しきれなかった。
ライブラリのカードが墓地に落ちるのは「精神力を削る」「記憶を奪い取る」「疲れを感じる」というフレイバーを持っている(のだと個人的には解釈してる)。これがどう「嫌な予感」に結びつくのか。
イニストラードの世界に限って言えば「墓地が肥える」っていうのは「ゾンビの材料が増える」ってことなのかもしれない。ゾンビたちの襲来を予感させる出来事がそれと知られない形で(戦場に影響を与えない形で)進行している……ってのはさすがに考えすぎか。
余談4:水曜日 《悲惨な旅/Harrowing Journey》
カード3枚引けるけどライフを3点失うという呪文。旅の災難(3点のライフを失う)に屈せずに帰ってくることが出来れば報酬を得られる(カードを3枚引ける)と考えればいいのかな。なんとなくジェロニモが超人になるために通った試練の道を思い出した。
ところで、最近、黒のカードで似たような効果を見た気がする。えーと……ああ、そうそう《ファイレクシアの愛撫/Caress of Phyrexia》だ。こっちは追加で毒カウンター3つも得る。敵にも撃てるよ、ってのが売りと考えるとこっちのほうが強そう。
余談5:木曜日 《狂気の残骸/Wrack with Madness》
勢いでカード名そのままの訳にしてみた。日本語っぽくするなら「狂気のあまり心がボロボロになってしまう」と言うほうがいいんだろうけど、ここは「カード名そのままの単語を生かす」という原文の心意気に従ってみる。
余談6:金曜日 《野生の飢え/Wild Hunger》
+3/+1の修整とトランプルを得られる3マナのソーサリー インスタントでフラッシュバックつき。こうやってみると《怨恨/Rancor》ってやっぱり強かったんだな、と思う。比べるのが変かもしれないけど。
自然の本能に従って飢えているのが通常モードで、さらに耐えられなくなるとより衝動的かつ攻撃的な飢え方となる。色の違いはそんな感じのフレイバーなのかな。
余談7:公式サイト - 変身の変身/Transformation Transformed
前に訳したコラム「Transformation Transformed」の翻訳が日本語公式にあがっていたので紹介しておく。やっぱり公式の新しめな記事は公式に任せておいたほうがいいみたい。
公式サイト (日本語):変身の変身
http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/002786/
公式サイト (英語):Transformation Transformed
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/177
余談8:公式サイト - 銀の牢獄/The Prison of Silver
アヴァシンの失踪の真相が明らかに。
公式サイト (日本語):銀の牢獄
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/002796
公式サイト (英語):The Prison of Silver
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/178
読み終えて、このあとどうなるんだろう、と考えていたとき、今更ながら次のセットの名前を思い出した。そうだった。とりあえず「アヴァシンの帰還」だけは約束されてるんじゃないか。
やっぱりソリンがどうにかしてくるんだろうかとか、でもアヴァシンが帰ってくるってことは一緒に帰ってきてしまうやつらがいるわけでどうするんだろうとか、失踪の謎は解けたけどまだ何も解決してないな。期待して待ってよう。
フルスポイラーが出たことでイニストラードのときと同じようにテンプレートの文章にも少しは変化が出るかなと思ったら、今週はちゃんとその日のカードがネタにされていた。やっぱりこのほうが楽しい。
おそらく来週はFAQ週間になるものと思われる。単にFAQの文章をそのまま記事にするのではなくて、何かしらネタに走ってくれるのではないかと楽しみにしてみる。
余談2:月曜日 《町民の結集/Gather the Townsfolk》
兵士でも騎士でもないただの一般市民がわらわら出てきて戦ってくれる。普通の状態だとやっぱり他人事なのか野生のクマと相打ちとれる程度の人数しか集まってくれない。
ところがどっこい、これが窮地に陥った状態となると「いつまでも隠れてるわけにはいかねえよな!」とばかりに、壮年のドラゴンとすら刺し違えられそうな人数が集まる。
このカード名にあるTownsfolkを見て「フォールンエンパイアの頃に、これをクリーチャータイプに持つトークンを出すカードがあったな」と懐かしく思って、確認してみたら記憶違いだった。《アイケイシアの都市/Icatian Town》から出るのは市民(Citizen)トークンだった。
でもフォールンエンパイアにはタウンズフォーク(Townsfolk)をクリーチャータイプに持つクリーチャーがいっぱいいたので、あながち全部が間違ってるわけでもなかった。
余談3:火曜日 《予言の寒気/Chill of Foreboding》
3マナで5枚墓地に落として、さらに8マナのフラッシュバックでもう5枚おとせる。でも昔は2マナで10枚墓地に落とせるカードがあったのに……と思いきや、このカードは全てのプレイヤーの墓地を肥やすのか。
カード名とイラストの結びつきはなんとなく分かるんだけど(予言された災難が目に見えない形で迫ってきており寒気がする、という感じ?)、カードテキストがどう関係しているのか、ちょっと想像しきれなかった。
ライブラリのカードが墓地に落ちるのは「精神力を削る」「記憶を奪い取る」「疲れを感じる」というフレイバーを持っている(のだと個人的には解釈してる)。これがどう「嫌な予感」に結びつくのか。
イニストラードの世界に限って言えば「墓地が肥える」っていうのは「ゾンビの材料が増える」ってことなのかもしれない。ゾンビたちの襲来を予感させる出来事がそれと知られない形で(戦場に影響を与えない形で)進行している……ってのはさすがに考えすぎか。
余談4:水曜日 《悲惨な旅/Harrowing Journey》
カード3枚引けるけどライフを3点失うという呪文。旅の災難(3点のライフを失う)に屈せずに帰ってくることが出来れば報酬を得られる(カードを3枚引ける)と考えればいいのかな。なんとなくジェロニモが超人になるために通った試練の道を思い出した。
ところで、最近、黒のカードで似たような効果を見た気がする。えーと……ああ、そうそう《ファイレクシアの愛撫/Caress of Phyrexia》だ。こっちは追加で毒カウンター3つも得る。敵にも撃てるよ、ってのが売りと考えるとこっちのほうが強そう。
余談5:木曜日 《狂気の残骸/Wrack with Madness》
勢いでカード名そのままの訳にしてみた。日本語っぽくするなら「狂気のあまり心がボロボロになってしまう」と言うほうがいいんだろうけど、ここは「カード名そのままの単語を生かす」という原文の心意気に従ってみる。
余談6:金曜日 《野生の飢え/Wild Hunger》
+3/+1の修整とトランプルを得られる3マナの
自然の本能に従って飢えているのが通常モードで、さらに耐えられなくなるとより衝動的かつ攻撃的な飢え方となる。色の違いはそんな感じのフレイバーなのかな。
余談7:公式サイト - 変身の変身/Transformation Transformed
前に訳したコラム「Transformation Transformed」の翻訳が日本語公式にあがっていたので紹介しておく。やっぱり公式の新しめな記事は公式に任せておいたほうがいいみたい。
公式サイト (日本語):変身の変身
http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/002786/
公式サイト (英語):Transformation Transformed
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/177
余談8:公式サイト - 銀の牢獄/The Prison of Silver
アヴァシンの失踪の真相が明らかに。
公式サイト (日本語):銀の牢獄
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/002796
公式サイト (英語):The Prison of Silver
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/178
読み終えて、このあとどうなるんだろう、と考えていたとき、今更ながら次のセットの名前を思い出した。そうだった。とりあえず「アヴァシンの帰還」だけは約束されてるんじゃないか。
やっぱりソリンがどうにかしてくるんだろうかとか、でもアヴァシンが帰ってくるってことは一緒に帰ってきてしまうやつらがいるわけでどうするんだろうとか、失踪の謎は解けたけどまだ何も解決してないな。期待して待ってよう。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週も闇の隆盛の新カードのお披露目。来週になれば特設サイトのカードギャラリーもフルスポイラーになってCard of the Dayの記事の文面が少しは変わるかもしれない。
余談2:月曜日 《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
後述するけど、あらためて背景ストーリー記事を読んだ。守護天使を失い、人の世がモンスターに追いやられているこの状態で、スレイベンを守護している彼女の運命がとても気になる。
ところで運命と言えば、某所でこのサリアさんが《天使の運命/Angelic Destiny》のイラストに登場している人物に似ている、という評があった。確かに服装とポーズが似ている気はする。
余談3:火曜日 《食百足/Vorapede》
キーワード能力しか持っていないクリーチャー。いわゆるフレンチバニラ。Diary Noteの評価を見ていると「確かに強いけど神話レアに期待されるほどでない」というような感じ。
同じく「強いけど神話レアにふさわしいカードとは思えない」けど、理由がちょっと違う。個人的に神話レアにふさわしいかどうかは、ストーリー上で重要な位置を占めているか、そのセットの世界観を代表するような存在かどうか、ということだと思ってる(あくまで個人的なイメージの話で)。
だから、とても強い虫に過ぎない《食百足/Vorapede》よりも《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》のほうが神話レアであるべきでは、と感じる、という話。……もしかしたら小説版か何かでは、ストーリー上で重要なポジションを占めていたりするんだろうか。
余談4:水曜日 《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
巷で話題沸騰だったカード。
あるセットやブロックで主役となる新しいメカニズムや能力は、それをのびのびと使って楽しんでもらうためにも対策カードは基本的に作らない(それを失敗したのがアイスエイジ)、という話をどこかで読んだような気がする。
そういう意味で不思議だったカード。
対策カードを1枚も作らないというわけでもなかろうし、イラストとテキストとフレイバーがきちんと噛み合っているカードではあるので、嫌いではない(フレイバーテキストの意味がイマイチ腑に落ちないけど)。
余談5:木曜日 《スキフサングの詠唱/Chant of the Skifsang》
カード名を見るたびに「スナフキン」という単語が頭をよぎる。
余談6:金曜日 《獄庫/Helvault》
「がっかり」と「弱い」という感想が乱舞しているカード。
だけど神話レアに求められるのは強さじゃなくて、むしろフレイバーなんだ、と擁護したい。来週の Savor the Flavor を読んでみたら、少しは許せるようになるかもしれない。……ならないかもしれないけど、そのときはしょうがない。
余談7:僕のシャッフルはデッキを十分に無作為化できてるんだろうか?
面白そうな記事だと思ったから訳したというのはあるんだけど、思っていたよりも読まれたようでびっくり。2002年の記事なのにいまだに色あせぬ内容ということか。すごいな。
ちなみにこの記事は、翻訳自体よりもレイアウト面で苦労した(翻訳でまったく苦労していないわけではない、というか、そんなわけがない)。レイアウトというのは数学の公式と末尾の表。
Diary Noteは文中に画像を挿入できないので、図1と図2の公式は最初テキストで表現しようと思った。だけど括弧が2行に渡っているので断念。数学科の人ならこういうのをテキストで打つときのルールとか知ってるのかな。
あと末尾のリストの挿入はひたすらトライアンドエラー。列の幅を列名とデータ部分でそろえるのに苦労した。書いてはアップし、書いてはアップしの繰り返し。ちなみにDiary Note豆知識の1つとして「2つ以上の連続した半角スペースは自動的に1つに置換してくれる」。知っておいて損はない(大して得でもない)。
以下、翻訳の話。
原文の「register」が「何を何に登録した」のかが分からなくて迷った。大会に出るときの状態を模したものとあるので、公式大会のデッキ登録のことなのかな、とも思えたけど、拙訳では「用意した」としてある。
ただ、もしそうだとしたら「the tournament, after I」の箇所がコンマでつながれている理由がよく分からない。日本語でそうしたように、ピリオドで一度区切るんじゃないだろうか。
記事の主張に関わる箇所ではないので最後は諦め気味に。
余談8:僕のシャッフルはデッキを十分に無作為化できてるんだろうか?
筆者の挙げている公式については、とある政府の機関で働いている数学専攻の友人にチェックしてもらった。返ってきたメールの内容を要約すると以下のような感じ。
余談9:公式サイトの「Savor the Flavor」
dds666さんのところに抄訳が載っていたイニストラード世界の背景ストーリー(ソリンのプレビュー記事)について、公式サイトに完訳版が載ったので読んでみた。
ソリンの帰郷
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/002783/
やっぱりソリンさんはカッコいい。そして大天使アヴァシンに何があったのか気になる……いや、待てよ。そうか、原文の公式サイトにはもう次の回の Savor the Flavor が載ってるはずじゃないか!
The Prison of Silver
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/178
というわけで日本語訳を我慢しきれずに読んできてしまった。……うーん、なんてこったい、大天使アヴァシンの失踪にあのカードが関わっていたとは……背景ストーリーを読むとカードの効果にも納得。
こうなると他の伝説のクリーチャーたちのその後も気になってくる。特にゾンビ化した人。
余談10:公式サイトのデジタル・マジック通信
遅ればせながらThe Finalsで優勝した「青黒感染」のリプレイを見た。実際のプレイされているのを観戦すると、カードリストを眺めているだけでは分からなかった様々なことが見えてきてとても面白い。
第18回:The Finals 2011優勝 岡田 尚也の「青黒感染」をリプレイ!
http://mtg-jp.com/reading/kajidigital/002763/
ファイレクシアマナのインスタントとソーサリーが《ルーン唱えの長槍/Runechanter’s Pike》と相性がいいとか、《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》で墓地に落とした呪文が即座に《ルーン唱えの長槍/Runechanter’s Pike》の力となるとか。
今週も闇の隆盛の新カードのお披露目。来週になれば特設サイトのカードギャラリーもフルスポイラーになってCard of the Dayの記事の文面が少しは変わるかもしれない。
余談2:月曜日 《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
後述するけど、あらためて背景ストーリー記事を読んだ。守護天使を失い、人の世がモンスターに追いやられているこの状態で、スレイベンを守護している彼女の運命がとても気になる。
ところで運命と言えば、某所でこのサリアさんが《天使の運命/Angelic Destiny》のイラストに登場している人物に似ている、という評があった。確かに服装とポーズが似ている気はする。
余談3:火曜日 《食百足/Vorapede》
キーワード能力しか持っていないクリーチャー。いわゆるフレンチバニラ。Diary Noteの評価を見ていると「確かに強いけど神話レアに期待されるほどでない」というような感じ。
同じく「強いけど神話レアにふさわしいカードとは思えない」けど、理由がちょっと違う。個人的に神話レアにふさわしいかどうかは、ストーリー上で重要な位置を占めているか、そのセットの世界観を代表するような存在かどうか、ということだと思ってる(あくまで個人的なイメージの話で)。
だから、とても強い虫に過ぎない《食百足/Vorapede》よりも《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》のほうが神話レアであるべきでは、と感じる、という話。……もしかしたら小説版か何かでは、ストーリー上で重要なポジションを占めていたりするんだろうか。
余談4:水曜日 《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
巷で話題沸騰だったカード。
あるセットやブロックで主役となる新しいメカニズムや能力は、それをのびのびと使って楽しんでもらうためにも対策カードは基本的に作らない(それを失敗したのがアイスエイジ)、という話をどこかで読んだような気がする。
そういう意味で不思議だったカード。
対策カードを1枚も作らないというわけでもなかろうし、イラストとテキストとフレイバーがきちんと噛み合っているカードではあるので、嫌いではない(フレイバーテキストの意味がイマイチ腑に落ちないけど)。
余談5:木曜日 《スキフサングの詠唱/Chant of the Skifsang》
カード名を見るたびに「スナフキン」という単語が頭をよぎる。
余談6:金曜日 《獄庫/Helvault》
「がっかり」と「弱い」という感想が乱舞しているカード。
だけど神話レアに求められるのは強さじゃなくて、むしろフレイバーなんだ、と擁護したい。来週の Savor the Flavor を読んでみたら、少しは許せるようになるかもしれない。……ならないかもしれないけど、そのときはしょうがない。
余談7:僕のシャッフルはデッキを十分に無作為化できてるんだろうか?
面白そうな記事だと思ったから訳したというのはあるんだけど、思っていたよりも読まれたようでびっくり。2002年の記事なのにいまだに色あせぬ内容ということか。すごいな。
ちなみにこの記事は、翻訳自体よりもレイアウト面で苦労した(翻訳でまったく苦労していないわけではない、というか、そんなわけがない)。レイアウトというのは数学の公式と末尾の表。
Diary Noteは文中に画像を挿入できないので、図1と図2の公式は最初テキストで表現しようと思った。だけど括弧が2行に渡っているので断念。数学科の人ならこういうのをテキストで打つときのルールとか知ってるのかな。
あと末尾のリストの挿入はひたすらトライアンドエラー。列の幅を列名とデータ部分でそろえるのに苦労した。書いてはアップし、書いてはアップしの繰り返し。ちなみにDiary Note豆知識の1つとして「2つ以上の連続した半角スペースは自動的に1つに置換してくれる」。知っておいて損はない(大して得でもない)。
以下、翻訳の話。
原文:
To me, this emulates the state of the deck at the start of the tournament, after I registered the deck for example and double checked to see if my land count was correct.
拙訳:
これは僕にとって実際の大会開始直前のデッキの状態を模したものとなる。さてデッキを用意したあと、僕は土地の計算が正しかったかどうか念のために確認してみた。
原文の「register」が「何を何に登録した」のかが分からなくて迷った。大会に出るときの状態を模したものとあるので、公式大会のデッキ登録のことなのかな、とも思えたけど、拙訳では「用意した」としてある。
ただ、もしそうだとしたら「the tournament, after I」の箇所がコンマでつながれている理由がよく分からない。日本語でそうしたように、ピリオドで一度区切るんじゃないだろうか。
記事の主張に関わる箇所ではないので最後は諦め気味に。
余談8:僕のシャッフルはデッキを十分に無作為化できてるんだろうか?
筆者の挙げている公式については、とある政府の機関で働いている数学専攻の友人にチェックしてもらった。返ってきたメールの内容を要約すると以下のような感じ。
多分、間違ってはいないです。同じように計算式をチェックしてみたら一致しました。
ただ1つだけ気になった点があります。「土地が隣り合っている箇所が5個以下である可能性は(中略)わずかに2.5%しかない」の2.5%は計算した結果ではないと思われます。これを計算で求めるのは非常に難しいです。
おそらく筆者は「6個から12個が95%の範囲に収まる」というデータから、逆に「残りの5%の場合である『5個以下』と『13個以上』の場合がそれぞれ同じ確率」という考え方をして、そこから2.5%(5%の半分)と判断したものと思われます。ご参考までに。
余談9:公式サイトの「Savor the Flavor」
dds666さんのところに抄訳が載っていたイニストラード世界の背景ストーリー(ソリンのプレビュー記事)について、公式サイトに完訳版が載ったので読んでみた。
ソリンの帰郷
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/002783/
やっぱりソリンさんはカッコいい。そして大天使アヴァシンに何があったのか気になる……いや、待てよ。そうか、原文の公式サイトにはもう次の回の Savor the Flavor が載ってるはずじゃないか!
The Prison of Silver
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/178
というわけで日本語訳を我慢しきれずに読んできてしまった。……うーん、なんてこったい、大天使アヴァシンの失踪にあのカードが関わっていたとは……背景ストーリーを読むとカードの効果にも納得。
こうなると他の伝説のクリーチャーたちのその後も気になってくる。特にゾンビ化した人。
余談10:公式サイトのデジタル・マジック通信
遅ればせながらThe Finalsで優勝した「青黒感染」のリプレイを見た。実際のプレイされているのを観戦すると、カードリストを眺めているだけでは分からなかった様々なことが見えてきてとても面白い。
第18回:The Finals 2011優勝 岡田 尚也の「青黒感染」をリプレイ!
http://mtg-jp.com/reading/kajidigital/002763/
ファイレクシアマナのインスタントとソーサリーが《ルーン唱えの長槍/Runechanter’s Pike》と相性がいいとか、《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》で墓地に落とした呪文が即座に《ルーン唱えの長槍/Runechanter’s Pike》の力となるとか。
今週のCard of the Day (2012年01月 第2週) とか
2012年1月15日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週から闇の隆盛の新カードのお披露目。発売までのあと2週間はほぼ同じと思われる。
余談2:月曜日 《ゾンビの黙示録/Zombie Apocalypse》
墓場から全てのゾンビがよみがえり、全ての人間を殺し尽くしてしまう。まるでゾンビ映画そのままのようなカードで、カード自体もホラー映画のタイトルでありそうな名前だ。
人間以外はエルフもドワーフもキスキンも絶対に手をつけない。そのかわり一緒に生き返った仲間であっても「種族:人間」である限りは見境なく食べてしまうあたり、食の嗜好が実にはっきりしたゾンビたちなんだな、と思った。
余談3:火曜日 《近野の忍び寄り/Nearheath Stalker》
新能力「不死」のお目見え。すでにそこかしこで話題になっていたことだけど、+1/+1カウンターの乗った「不死」のクリーチャーを致死量に達するだけの-1/-1カウンターで殺した場合、カウンターの相殺より先にクリーチャーが死ぬため復活できないらしい。イマイチ直観的でないような気もするけど、それがルールならしょうがない。
フレイバー的な意味では「殺したと思ったモンスターが力を増してよみがえり襲いかかってくる」というわけで実にホラーっぽい。ただ、格闘ゲーム好きからすると「ああ、ギルのリザレクションね」という感じかもしれない。
余談4:水曜日 《高まる混乱/Increasing Confusion》
イラストを見ると、ポルターガイスト的な現象らしい。とにかくライブラリーがこれでもかと粉微塵にされている。《大あわての捜索/Frantic Search》を彷彿とさせるものがあるけど、何を探しているわけでもなく単に荒らされるだけ。
フラッシュバックが付与されている点をフレイバー的にとらえるとすると「いったん収まって安心していたら、数日後に倍はすさまじい怪奇現象が発生」という感じなんだろうか。住人があらためて専門家を呼ぶ決心をするフラグとも言える。
余談5:木曜日 《Jar of Eyeballs / 目玉の壺》
こういう絵がダメな人いるだろうなあ、というイラストのカード。
フレイバー的には、クリーチャーが「1体死亡するたび」に「目玉カウンターを2個」置くというのがポイント。普通の生き物は目が2つあるんだから、1体当たりからとれる目玉は2個だろう、という話で、非常にフレイバーを大事にしていることが分かる。
某所で「目を失っているはずのファイレクシアからも目玉を採取するんだなあ」というツッコミがあった。個人的にはそれよりも「酸のスライムからでも目玉を採取するのか」ということのほうが驚きだ。
余談6:金曜日 《降霊術/Seance》
変換ミスしそうになるカード名で、日本語名は「交霊術」ではなくて「降霊術」。元の「Seance(セアンス)」は、霊を降ろしてからその霊と交信をとる会なのでどっちでもいいような気もしないでもない。
りゅーさんのブログでもネタにされてたけど、リーフファイトTCGでは《降霊術》は第1版の頃から最強カードの1つ。効果は「ノーコストでカードを2枚引く」というもの。ポケモンカードの《マサキ》から何も学ばなかったのか……と思いきや、レアリティがレアにされているあたり、何かを分かっているような気もする。
余談7:開発部の許容範囲/Engineering Tolerance
長いこと放置していた「訳し途中」の記事をようやく完了。全文に渡って何度も出てくる「Tolerance」の訳が難しかった。「余地」というか「幅」というか「猶予」というか「許容されるブレ」というか。日本語で、ピシッとハマる訳語が思いつかなかったので場所ごとに違う言葉を遣っている。英語で読むと何の問題もないんだけど……難しい。
原文の意味は一読するだけできちんと伝わってくるのに、いざ日本語にしようとすると意外と難しい。英語力よりも日本語力を試される文章と言えるかもしれない。
意訳したところは「most of the best decks」を「~デッキばかりが活躍している」としたあたり。「最高のデッキの大半が」と訳すのはイマイチ日本語が変な気がしたので。
基本セットの新たなプレインズウォーカー3人の強さについて、色んな議論が上がることを好ましく思っている、という箇所。前後の文章から「こういう日本語が入るとつながる」という感じに日本語文を挿入。あまり「訳して」ない。
今週から闇の隆盛の新カードのお披露目。発売までのあと2週間はほぼ同じと思われる。
余談2:月曜日 《ゾンビの黙示録/Zombie Apocalypse》
墓場から全てのゾンビがよみがえり、全ての人間を殺し尽くしてしまう。まるでゾンビ映画そのままのようなカードで、カード自体もホラー映画のタイトルでありそうな名前だ。
人間以外はエルフもドワーフもキスキンも絶対に手をつけない。そのかわり一緒に生き返った仲間であっても「種族:人間」である限りは見境なく食べてしまうあたり、食の嗜好が実にはっきりしたゾンビたちなんだな、と思った。
余談3:火曜日 《近野の忍び寄り/Nearheath Stalker》
新能力「不死」のお目見え。すでにそこかしこで話題になっていたことだけど、+1/+1カウンターの乗った「不死」のクリーチャーを致死量に達するだけの-1/-1カウンターで殺した場合、カウンターの相殺より先にクリーチャーが死ぬため復活できないらしい。イマイチ直観的でないような気もするけど、それがルールならしょうがない。
フレイバー的な意味では「殺したと思ったモンスターが力を増してよみがえり襲いかかってくる」というわけで実にホラーっぽい。ただ、格闘ゲーム好きからすると「ああ、ギルのリザレクションね」という感じかもしれない。
余談4:水曜日 《高まる混乱/Increasing Confusion》
イラストを見ると、ポルターガイスト的な現象らしい。とにかくライブラリーがこれでもかと粉微塵にされている。《大あわての捜索/Frantic Search》を彷彿とさせるものがあるけど、何を探しているわけでもなく単に荒らされるだけ。
フラッシュバックが付与されている点をフレイバー的にとらえるとすると「いったん収まって安心していたら、数日後に倍はすさまじい怪奇現象が発生」という感じなんだろうか。住人があらためて専門家を呼ぶ決心をするフラグとも言える。
余談5:木曜日 《Jar of Eyeballs / 目玉の壺》
こういう絵がダメな人いるだろうなあ、というイラストのカード。
フレイバー的には、クリーチャーが「1体死亡するたび」に「目玉カウンターを2個」置くというのがポイント。普通の生き物は目が2つあるんだから、1体当たりからとれる目玉は2個だろう、という話で、非常にフレイバーを大事にしていることが分かる。
某所で「目を失っているはずのファイレクシアからも目玉を採取するんだなあ」というツッコミがあった。個人的にはそれよりも「酸のスライムからでも目玉を採取するのか」ということのほうが驚きだ。
余談6:金曜日 《降霊術/Seance》
変換ミスしそうになるカード名で、日本語名は「交霊術」ではなくて「降霊術」。元の「Seance(セアンス)」は、霊を降ろしてからその霊と交信をとる会なのでどっちでもいいような気もしないでもない。
りゅーさんのブログでもネタにされてたけど、リーフファイトTCGでは《降霊術》は第1版の頃から最強カードの1つ。効果は「ノーコストでカードを2枚引く」というもの。ポケモンカードの《マサキ》から何も学ばなかったのか……と思いきや、レアリティがレアにされているあたり、何かを分かっているような気もする。
余談7:開発部の許容範囲/Engineering Tolerance
長いこと放置していた「訳し途中」の記事をようやく完了。全文に渡って何度も出てくる「Tolerance」の訳が難しかった。「余地」というか「幅」というか「猶予」というか「許容されるブレ」というか。日本語で、ピシッとハマる訳語が思いつかなかったので場所ごとに違う言葉を遣っている。英語で読むと何の問題もないんだけど……難しい。
原文:
We aren’t attached to any particular kind of creature deck, but we’ve noticed over the years that most people find Magic less fun when most of the best decks have five or fewer creatures in them.
拙訳:
これは、私たちが特定のクリーチャーデッキに肩入れしている、というわけではない。ただ、何年もマジックを見続けてきた結果分かったこととして、クリーチャーが5体以下しか入っていないデッキばかりが活躍している環境のマジックを面白くないと感じるプレイヤーがほとんどだということだ。
原文の意味は一読するだけできちんと伝わってくるのに、いざ日本語にしようとすると意外と難しい。英語力よりも日本語力を試される文章と言えるかもしれない。
意訳したところは「most of the best decks」を「~デッキばかりが活躍している」としたあたり。「最高のデッキの大半が」と訳すのはイマイチ日本語が変な気がしたので。
原文:
I couldn’t be happier with this state of affairs.
拙訳:
そうであることを私は非常に喜ばしく思っている。
基本セットの新たなプレインズウォーカー3人の強さについて、色んな議論が上がることを好ましく思っている、という箇所。前後の文章から「こういう日本語が入るとつながる」という感じに日本語文を挿入。あまり「訳して」ない。
余談0:挨拶
今更だけど、あけましておめでとうございます。今年も誰の迷惑にならないように誰かが「これ訳してくれないかなあ」と呟いている記事や気に入った記事ををひっそりと翻訳していく予定。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
2012年ということで「12」に関連したカードを集めたのかな、と思ったけど、そうすると《ヴァレロンに仕える者/Steward of Valeron》だけが仲間はずれだ。
それ以外は「名前に12」「マナコストに12」「パワーとタフネスに12」「カードテキストに12」と全て12という数字に関連したカードが選ばれている。
……あ、なるほど、フレイバーテキストか。
余談2:月曜日 《十二足獣/Dodecapod》
英語で12の意味と分かっていても、日本語の読みである「ドデカポッド」という響きはやっぱりどこかコミカルなものを感じさせる。かわいい。
余談3:火曜日 《背くもの/It That Betrays》
これ、カードの効果は「背かせるもの」なような気がする。
余談4:水曜日 《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》
マジックの小ネタの常連こと《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》。Card of the Dayには2011年04月05日以来の登場。ちなみに小ネタの常連のもう1人は《霧衣の究極体/Mistform Ultimus》だけど、実際に使われる頻度ではドレッドノートの圧勝。
余談5:木曜日 《ヴァレロンに仕える者/Steward of Valeron》
最後の文章の訳がイマイチだった。訳すことに気が行き過ぎて、日本語がおかしくなってる。「この鎧は背中からの攻撃には無力である」と言うより「この鎧は背後からの攻撃を受けることを想定していない造りとなっている」のほうが、そのあとに続く文章と整合性が合う気がする。
余談6:金曜日 《Elvish House Party》
実際のマジックにあっても不思議じゃないカード名なので、銀枠カードと知ったときはちょっと意外だった。ただよくよく考えると、普通のマジックで出てくる「Party」は「部隊」という意味で使われることが多いから「House Party」は確かにジョークっぽい使い方かも。
このカードの「深夜が近づくほどテンションが上がって強くなる」というデザインは、非常にフレイバーと合致している。いいカードだ。
まあ、実際の「House Party(家飲み)」だと午前に入った程度じゃテンションは落ちない気がするけど、カードテキストの分かりやすさも加味するとこのままで良し。
余談7:検索ワード1
01月08日に「巨大ロボットに乗って走るとコックピットで体をシェイクされて死んでしまう」という検索ワードでこのブログに辿り着いた方がいらっしゃったらしい。そんなこと書いた記憶ないんだけど……と思って自分で検索してみたら本当にヒットした。
どうやら「翻訳」のカテゴリで記事を表示させたときのページに表示される翻訳文の部分部分がより合わさってヒットしたらしい。以下の各文章はすべて翻訳した記事に含まれる文章。
・それまで積み上げてきたことによって得られるはずだった報酬が得られなくなってしまう
・全て戦闘でブロックされて死んだときにメリットをもたらすとしたら
・密閉されたコクピットで半時間のあいだ巨大ロボットを操縦するのは結構楽しいもんだよ
・なんかネタに走るかって話になって、The MacGyverシリーズのPhoenix Foundationから
巨大ロボットなんて単語をこのブログで使っていたとは、自分でも驚きだ。
余談8:検索ワード2
検索ワードネタでもう1つあげると、「こんなカードは詐欺だ。許せないね」を検索してここに辿り着いた方がいたらしい。Zac Hillのコラムの訳で使った言葉。……このセリフだけ見ると「美味しんぼ」の山岡さんみたいだ。
今更だけど、あけましておめでとうございます。今年も誰の迷惑にならないように誰かが「これ訳してくれないかなあ」と呟いている記事や気に入った記事ををひっそりと翻訳していく予定。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
2012年ということで「12」に関連したカードを集めたのかな、と思ったけど、そうすると《ヴァレロンに仕える者/Steward of Valeron》だけが仲間はずれだ。
それ以外は「名前に12」「マナコストに12」「パワーとタフネスに12」「カードテキストに12」と全て12という数字に関連したカードが選ばれている。
……あ、なるほど、フレイバーテキストか。
原文:
Knight-stewards guard the Sun-Dappled Court, a grove of immense, sculptured olive trees that represent Valeron’s twelve noble families.
引用元:http://magiccards.info/ddg/en/11.html
日本語訳:
近衛騎士は斑陽の宮を守っている。そこには巨大なオリーブの樹が彫られていて、ヴァレロンの十二の貴族の家系を示している。
引用元:http://magiccards.info/ddg/jp/11.html
余談2:月曜日 《十二足獣/Dodecapod》
英語で12の意味と分かっていても、日本語の読みである「ドデカポッド」という響きはやっぱりどこかコミカルなものを感じさせる。かわいい。
余談3:火曜日 《背くもの/It That Betrays》
これ、カードの効果は「背かせるもの」なような気がする。
余談4:水曜日 《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》
マジックの小ネタの常連こと《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》。Card of the Dayには2011年04月05日以来の登場。ちなみに小ネタの常連のもう1人は《霧衣の究極体/Mistform Ultimus》だけど、実際に使われる頻度ではドレッドノートの圧勝。
余談5:木曜日 《ヴァレロンに仕える者/Steward of Valeron》
最後の文章の訳がイマイチだった。訳すことに気が行き過ぎて、日本語がおかしくなってる。「この鎧は背中からの攻撃には無力である」と言うより「この鎧は背後からの攻撃を受けることを想定していない造りとなっている」のほうが、そのあとに続く文章と整合性が合う気がする。
余談6:金曜日 《Elvish House Party》
実際のマジックにあっても不思議じゃないカード名なので、銀枠カードと知ったときはちょっと意外だった。ただよくよく考えると、普通のマジックで出てくる「Party」は「部隊」という意味で使われることが多いから「House Party」は確かにジョークっぽい使い方かも。
このカードの「深夜が近づくほどテンションが上がって強くなる」というデザインは、非常にフレイバーと合致している。いいカードだ。
まあ、実際の「House Party(家飲み)」だと午前に入った程度じゃテンションは落ちない気がするけど、カードテキストの分かりやすさも加味するとこのままで良し。
余談7:検索ワード1
01月08日に「巨大ロボットに乗って走るとコックピットで体をシェイクされて死んでしまう」という検索ワードでこのブログに辿り着いた方がいらっしゃったらしい。そんなこと書いた記憶ないんだけど……と思って自分で検索してみたら本当にヒットした。
どうやら「翻訳」のカテゴリで記事を表示させたときのページに表示される翻訳文の部分部分がより合わさってヒットしたらしい。以下の各文章はすべて翻訳した記事に含まれる文章。
・それまで積み上げてきたことによって得られるはずだった報酬が得られなくなってしまう
・全て戦闘でブロックされて死んだときにメリットをもたらすとしたら
・密閉されたコクピットで半時間のあいだ巨大ロボットを操縦するのは結構楽しいもんだよ
・なんかネタに走るかって話になって、The MacGyverシリーズのPhoenix Foundationから
巨大ロボットなんて単語をこのブログで使っていたとは、自分でも驚きだ。
余談8:検索ワード2
検索ワードネタでもう1つあげると、「こんなカードは詐欺だ。許せないね」を検索してここに辿り着いた方がいたらしい。Zac Hillのコラムの訳で使った言葉。……このセリフだけ見ると「美味しんぼ」の山岡さんみたいだ。
今週のCard of the Day (2011年12月 第4週) とか
2011年12月25日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
いや、テーマも何も今週は1つしか記事がなかった。
余談2:月曜日 《The Ultimate Nightmare of Wizards of the Coast Customer Service》
長期休暇前の最後のCard of the Dayなのでカスタマーサポートの連絡先を伝えるという意味も込めてのチョイスだったらしい。
あらためて調べてみたら昨年度と一字一句変わらない、まったく同じネタだった。昨年のも自分で訳してたのに気づかなかったのが悔しい。
ちなみに2010年は今年と同じネタだったけど、2009年はまた違うカードを使って「また来年」というメッセージを送っている。なお2008年以前はどうやら年末ネタは使っていない模様。
余談3:デベロップメントチームの仕事って結局のところ何なの?/What Developers Do
コメントにも書いたけど、この記事の翻訳は本当に難しかった。苦労した箇所を全部あげてくと大変なので、一部のみ紹介。
前半は多分大丈夫だと思う。問題は後半。
「to what extent the composition a given set was shaped」の部分が、どこをどこに修飾してて、どこで切れるのか、一読して把握出来なかった。今もよく分かってない。「多分、こんな意味なんじゃないかな」と思ったのでそう訳した。
コンマのあとにある「art waves」が分からない。今まで訳してきた公式記事の中にも出て来たことがない単語のようだけど、一般名詞でもなさそう。まさかこの「waves」って動詞じゃないよね……?
訳してて結構楽しかった、とだけ言っておく。
原文にない単語が訳文に色々出てくる意訳だらけの箇所。元の文章の伝えたい方向性は大体合ってると思う……と言っていいのかな。
とにかく原文にある単語だけで日本語文作ろうとすると、どうしても「日本語」に出来なかった。力が足りない、と感じるのはこういうとき。
プレイヤーたちの不満や要望を色んな形で吸い上げておりそこから見えてくるものがある、ということを説明している長い余談の締め括り。
一番最後の「どのゲーム(試合)にも必ず最低2人はプレイヤーがいる」というのは、本気で言っているのか、冗談で言っているのか、文章からは判断がつかなかった。
でもまさか「トーナメントやショップやイベントやコンベンションへ出向いて」までプレイヤーたちから情報収集した結果、プレイヤー2人が必ず必要だっていう「傾向/流行り」が分かったよ、なんてわけないし、Zac Hillは冗談大好きだし……という感じ。
他の人の意見が聞いてみたい気もするけど、最後は著者本人に聞かないと分からないか。
英語だと「Produce」と「Manufacture」が別になってる。どう違うんだろう。単純に単語レベルの訳で考えるとどっちも「生産する」ってことになっちゃうんだけど……というわけでまとめてしまった。
カタカナ語で「プロデュースされ」というのを入れる手もあったんだろうか。でもどうだろう。日本語で「プロデュースする」ってあまり使わない(気がする)し、使う場合でもここの文章とは違う意味な気が……同じなのかな。
大変だったのは「genre-defining, standard-setting, paradigm-establishing worldbuilding and illustration」という箇所。造語をどう訳すか、という話かな。
切り分けると「genre-defining」「standard-setting」「paradigm-establishing」という3つの形容詞がその後の2つの名詞である「worldbuilding」「illustration」を修飾しているという形。
最初に訳そうとしたときは原文に忠実に「~で、~で、~な世界観とイラスト」という形を考えた。でもそれをやると「ジャンルを一目で分からせてくれて、統一感のある設定がされていて、一時代を築いてくれそうな世界観とイラスト」となってしまい、読みづらい気がした。
訳した本人には意味が分かるけど、初めて読む人が頭から順番に読むと「ジャンルを一目で分からせてくれ」るものが何なのかがあまりに遠すぎる気がした。
そんなわけで「ジャンルはファンタジーだから『ファンタジーを感じさせてくれる』にしよう」「次の統一性うんぬんも『を感じさせてくれる』で終わる形にすればまとめられるな」という風に。
なお、今読み返していて初めて「paradigm-establishing」を訳し忘れている(=訳に含め忘れている)ことに気づいた。なんてこった。含めるとしたら「一目でファンタジーと統一された世界観を感じさせてくれる上に一時代を築いてくれそうな舞台設定とイラストが存在せず」となるのかな。読みづらいから実際はもう少し変えるかもしれないけど、とりあえずは。
Faction Packが何か分からなかっただけでなく、それが「土曜日のシールドデッキ」とどう関係しているのかも分からなかった。いや「土曜日のシールドデッキ」が何を指しているのかもはっきりとは分かっていない。最終的にはいわゆる「直訳」にしてしまったので、おそらく「誤訳」になっていると思う。
……と、今あらためて調べたらすぐ分かった。「陣営ブースター」のことか。Factionって派閥だもんな。なんで訳してるときに分からなかったんだろう。恥ずかしい。
でも「that take the game beyond your normal Saturday Sealed Deck」はよく分からないままだ。
余談4:検索ワードに答えてみる
何度目か分からないパクリ企画。
2011年12月22日 16:02 ポイントシステムの問題点
もしマジックの新たに導入されたプレインズウォーカーシステムの問題点について気になっているなら、古豪ブライアン・キブラーの記事が参考になると思う。
ブライアン・キブラーが語るプレインズウォーカーポイントシステムの問題点について
http://regiant.diarynote.jp/201112132332409749/
2011年12月22日 8:50 how to make machines
もう少し具体的にお願いしたい。もしマジック流のタイムマシンの作り方について知りたいなら、Tom LaPilleによって書かれたオンライン専用セットのマスターズエディションに関する記事が参考になるかもしれない。
タイムマシンの作り方
http://regiant.diarynote.jp/201101160649345352/
2011年12月18日 18:43 タイムマシン 作り方
2011年12月14日 16:07 タイムマシンの作り方
1つ前の回答を参照のこと。
2011年12月22日 1:24 ファイレクシアンドレッドノート
2011年12月22日 1:24 ファイレクシアンドレッドノート
2011年12月22日 1:24 ファイレクシアンドレッドノート
2011年12月20日 15:35 ファイレクシアン・ドレッドノート
2011年12月18日 21:44 ファイレクシアンドレッドノート
2011年12月18日 21:44 ファイレクシアンドレッドノート
2011年12月16日 14:00 ファイレクシアン・ドレッドノート
2011年12月16日 13:59 ファイレクシアン・ドレッドノート
2011年12月15日 5:37 ファイレクシアン・ドレッドノート
2011年12月15日 5:37 ファイレクシアン・ドレッドノート
2011年12月14日 18:56 ファイレクシアン・ドレッドノート
2011年12月14日 18:56 ファイレクシアン・ドレッドノート
検索ワードの中でもっとも登場回数の多いカード名はこれ。まさか同じ人が検索しまくってるんじゃないよね……。何にせよ、とりあえずは《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》がCard of the Dayに取り上げられたときの記事を紹介してみる。
Card of the Day 2011年04月05日
http://regiant.diarynote.jp/201104052024208830/
2011年12月21日 22:58 mtg 排他の儀式 統率者
確かに統率者を《排他の儀式/Exclusion Ritual》したら顰蹙買うかもしれない。でも《翻弄する魔道士/Meddling Mage》とかもあるし、しょうがないんじゃない? EDH遊んだことないけど。
2011年12月21日 22:58 モークラットのバンシー 必ず
必ずだよ。
2011年12月21日 22:46 最誕のパターン コンボ
おそらく《再誕のパターン/Pattern of Rebirth》ではないかと。このカードを使ったコンボが紹介されたCard of the Dayの記事があるので紹介しておく。
Card of the Day 2011年01月03日
http://regiant.diarynote.jp/201101041755013156/
2011年12月21日 22:25 daily note mtg
本当になんでDaily Noteなんだろう、と思うことはある……って、ちょっと待って! このブログ、DiaryNoteだよ!? 素で間違えてた。なんだ、この検索ワード。
2011年12月21日 20:45 site:http://diarynote.jp/ アラビア
2011年12月14日 15:42 アラビア 湾
申し訳ないけどアラビアネタはない。マジックのアラビアンナイトネタなら少し。
2011年12月21日 17:44 このカードは!
どのカード?
2011年12月21日 17:04 終わりなき囁き
コンボスキーさんだな。
2011年12月21日 15:43 OMRSTPLRLCNSWMTCTHTALCNEE
アンヒンジドの《Our Market Research Shows That Players Like Really Long Card Names So We Made this Card to Have the Absolute Longest Card Name Ever Elemental》の略称。Card of the Dayで《ピスタスの一撃/Pistus Strike》がとりあげられたとき、このカードがネタにあがっていたので紹介しておく。
Card of the Day 2011年03月31日
http://regiant.diarynote.jp/201104010346501484/
2011年12月21日 14:27 モダン 創造の標
モダンはよく知らない。そういうデッキがあるの?
2011年12月21日 13:17 正義の執政官 コントロールが移る
コントロールを相手から奪ったあとに死んだら、追放する対象は新しいコントローラが決める。死んだのはあくまでそのコントローラ下でのことだから。……であってるかな。あってると思う。あってるはず。
2011年12月21日 12:41 マジック morbid
イニストラードで新登場した能力語の話かな。日本語で陰鬱。これ自体には意味はなくて、これを持っているカードは何らかの形で「その呪文を唱えたターンにいずれかのクリーチャーが死亡していると」威力を増したり、追加の効果を発揮したりしてくれることを示している。
参考までに、このMorbid/陰鬱という能力がどのようにして生まれたのかについて書かれた公式サイトの記事を紹介しておく。
主にリミテッドの観点から見た「陰鬱/Morbid」開発秘話/Morbid Thoughts
http://regiant.diarynote.jp/201111120635329667/
2011年12月21日 9:15 プレインズウォーカーポイント マジックオンライン
2011年12月21日 9:05 プレインズウォーカーポイント マジックオンライン
2011年12月20日 22:24 pwp キブラー
2011年12月20日 22:09 キブラー pwp
2011年12月19日 20:55 プレインズウォーカーポイント
2011年12月19日 16:07 pwpポイント
2011年12月16日 19:52 プレインズウォーカー ランク
2011年12月14日 16:55 PWP 問題点
2011年12月14日 13:05 キブラー 記事
2011年12月14日 1:12 キブラー pwp
プレインズウォーカーポイントって注目されてるんだなー、とあらためて思った。
2011年12月20日 22:39 エラヨウ コマンダー
EDHでは嫌われてるらしいね。そのことがよく分かる記事を前に訳したので紹介しておく。アメリカのGen ConでEDHに参加した人の旅行記のようなもの。
本場アメリカのGen Conで垣間見たEDHの闇と光(ただしエラヨウ、てめえはダメだ)
http://regiant.diarynote.jp/201109250732386307/
2011年12月20日 16:52 card of the day mtg 和訳
2011年12月20日 16:51 card of the day mtg 和訳
このブログでは2010年11月以降の Card of the Day を和訳してる。それ以前のものについては、Abominable Empire で検索すれば幸せになれるはず。2002年から2007年にかけて(!)の Card of the Day 和訳が置いてあるサイト。あのサイトがなければこのブログもなかったことは確か。
2011年12月20日 16:26 Ben Bleiweiss
残念ながらBen Bleiweissの記事は訳したことない。
2011年12月19日 23:44 中村修平 殿堂入り
2011年12月19日 23:44 中村修平 殿堂入り
2011年12月18日 22:33 中村修平 殿堂入り
2011年12月16日 17:51 中村 修平 mtg
2011年12月16日 11:29 中村修平
2011年12月15日 15:22 中村修平mtg
殿堂入りに関する公式サイトの記事は今までに2回訳してる。1つは受賞時のもの。これはその後日本語公式サイトに訳があがったので削除した。
日本語公式:2011年殿堂顕彰者の紹介
http://mtg-jp.com/reading/translated/001967/
もう1つは世界選手権で録画されたと思われる、本人のインタビューおよび殿堂入りについて有名プレイヤーたちからコメントを集めた動画を聞きとって翻訳したもの。
殿堂入りプレイヤー中村修平のインタビュー(動画)
http://regiant.diarynote.jp/201111190526336846/
なお、ご本人のインタビュー部分は無音。かわりに英語吹き替えが入っている。リンク先のインタビュー部分(日本語)は、その「英語吹き替え」を翻訳した「日本語」なので、ご本人のお言葉ではないことに注意。
2011年12月19日 19:48 ウィンストンドラフト
2011年12月19日 17:43 ウィンチェスタードラフト
2011年12月19日 17:42 ウィンチェスタードラフト
2011年12月19日 17:33 ウィンチェスタードラフト
ウィンストンドラフトはウィンチェスタードラフトよりも前に考案された、1対1ドラフトの一種。遊び方について書かれた公式記事の翻訳記事は以下のとおり。
ウィンストンドラフトとは?/Winston Draft
http://regiant.diarynote.jp/201106171613295172/
これをより発展させた形(らしい)ウィンチェスタードラフトについてはTestingさんのブログで遊び方が紹介されているのでそちらを参照のこと。
closet belief 2(下記リンク先記事の後半に書かれている)
http://74598.diarynote.jp/201105201220083024/
2011年12月16日 21:04 リチャード・ガーフィールド メタゲーム
メタゲームについてリチャード・ガーフィールド博士が書かれたコラムについては以下のリンク先を参照のこと。
メタゲームとは?/the metagame
http://regiant.diarynote.jp/201102050434584649/
2011年12月18日 15:02 マハモティ アラビア語
あ、どうなんだろう。言われると気になってくる。Mahamotiがアラビア語かどうか……職場のアラブ人に聞いてみようかな。そういえば、全然関係ない話だけど、前に自己紹介したとき「君の名前はアラビア語で水という意味だな」って言われた。
2011年12月18日 21:23 ノーンの別館 複数
個別に誘発するので累積する。
2011年12月16日 19:10 復讐に燃えたファラオ 複数
個別に誘発するので複数体があなたの墓地に落ちてたら最大でその数だけの攻撃クリーチャーを対象にとって破壊できる。
2011年12月18日 13:30 EDH wiki 毒
ライフの最大点と統率者ダメージ以外の勝利条件は通常と同じなので10点の毒ダメージでプレイヤーは死亡する……で正しいのかな。ちょっと自信ない。
2011年12月15日 21:53 カードアドバンテージって何?
以下に紹介しているのは主にリミテッドにおけるカードアドバンテージについて書かれた記事だけど、基本的な考え方は構築でも通用すると思う。個人的には色々な新たな発見のあった良い記事だった。
カードアドバンテージとは?:初級編/Card Advantage: A Brief Overview
http://regiant.diarynote.jp/201103292002351011/
2011年12月18日 22:13 コスプレ センギエ
え? いや、なんだろう、すごいパチモン臭がするんだけど。
スラーン「……じゃよ」
メリーラ「ええーッ?! そんな有名人を呼んだの?!」
スラーン「ああ、随分吹っ掛けられたがのう」
メリーラ「すごいじゃん! 一緒に写真撮っていいのかな……あ、色紙も用意しなきゃ!」
スラーン「ふぉっふぉっふぉ、はしゃぎすぎじゃ、まだまだ日にちはあるぞ」
メリーラ「……でも本当にこんな田舎にあのセンギアの吸血鬼が来てくれるのかな」
スラーン「大丈夫じゃ、ちゃんとチラシまでもらっとるわい」(ペラ)
メリーラ(チラシ読んでる)
スラーン「まあ、なんじゃな」
メリーラ(チラシ読んでる)
スラーン「ファイレクシアとの戦いに疲れとる森の皆にとっても、ちっとは慰安に……」
メリーラ「……ねえ」
スラーン「なんじゃい、今、いいこと言っとったんに」
メリーラ「ここ」(ちょいちょい)
あなたの森にあのセンギエの吸血鬼がやってくる!?
握手会やサイン会など、楽しいイベントがもりだくさん!
お父さんやお母さん、おともだちを連れてみんなで遊びに来てね!
スラーン「……」
メリーラ「……」
スラーン「だまされたーッ!!!!?」
メリーラ「スラーンのドアホーッ!!!!!」
うん。自分でも何書いてるのかよく分かんない。
ところでセンギエって何?(いまさらそこか)
いや、テーマも何も今週は1つしか記事がなかった。
余談2:月曜日 《The Ultimate Nightmare of Wizards of the Coast Customer Service》
長期休暇前の最後のCard of the Dayなのでカスタマーサポートの連絡先を伝えるという意味も込めてのチョイスだったらしい。
あらためて調べてみたら昨年度と一字一句変わらない、まったく同じネタだった。昨年のも自分で訳してたのに気づかなかったのが悔しい。
ちなみに2010年は今年と同じネタだったけど、2009年はまた違うカードを使って「また来年」というメッセージを送っている。なお2008年以前はどうやら年末ネタは使っていない模様。
余談3:デベロップメントチームの仕事って結局のところ何なの?/What Developers Do
コメントにも書いたけど、この記事の翻訳は本当に難しかった。苦労した箇所を全部あげてくと大変なので、一部のみ紹介。
原文:
I didn’t understand which responsibilities fell to design and which fell to development, and to what extent the composition a given set was shaped by the different personalities involved.
拙訳:
デベロップメントが責任を持つ分野とデザインが責任を持つ分野の切り分けがどうなっているのかについて分かっていなかったし、異なる様々な人たちが関わることでセットの構成がどのような広がりを見せるのかも分かっていなかった。
前半は多分大丈夫だと思う。問題は後半。
「to what extent the composition a given set was shaped」の部分が、どこをどこに修飾してて、どこで切れるのか、一読して把握出来なかった。今もよく分かってない。「多分、こんな意味なんじゃないかな」と思ったのでそう訳した。
原文:
We developers have all sorts of responsibilities, from assigning art waves to physically putting playtest stickers onto Magic cards(後略)
拙訳:
俺たちデベロップメントにはイラストの割り当てからカードにプレイテスト用のシールを貼り付ける作業まで実に様々な作業がある。
コンマのあとにある「art waves」が分からない。今まで訳してきた公式記事の中にも出て来たことがない単語のようだけど、一般名詞でもなさそう。まさかこの「waves」って動詞じゃないよね……?
原文:
WHAT!??!!!##111 DESIGN a Magic card??? Aren’t there DESIGNERS who do that??
拙訳:
……はあぁあぁぁあ!? マジックのカードをデザインするだってぇえぇえええ!? それってデザインチームの仕事じゃないの!???
訳してて結構楽しかった、とだけ言っておく。
原文:
I believe we create something that can be beautiful, and because I believe in what we create I want people to experience it fully.
拙訳:
俺たちは芸術的なまでに素晴らしい何かを作っており、自身がそう信じている何かをプレイヤーたちにも芯まで味わってもらいたいと思っている。
原文にない単語が訳文に色々出てくる意訳だらけの箇所。元の文章の伝えたい方向性は大体合ってると思う……と言っていいのかな。
とにかく原文にある単語だけで日本語文作ろうとすると、どうしても「日本語」に出来なかった。力が足りない、と感じるのはこういうとき。
原文:
Certain trends emerge time and time again. There are at least two players in every game.
拙訳:
ある種の傾向は何度も繰り返し出現する。まあ、なんだ。少なくともどのゲームにも最低2人のプレイヤーがいるとかね。
プレイヤーたちの不満や要望を色んな形で吸い上げておりそこから見えてくるものがある、ということを説明している長い余談の締め括り。
一番最後の「どのゲーム(試合)にも必ず最低2人はプレイヤーがいる」というのは、本気で言っているのか、冗談で言っているのか、文章からは判断がつかなかった。
でもまさか「トーナメントやショップやイベントやコンベンションへ出向いて」までプレイヤーたちから情報収集した結果、プレイヤー2人が必ず必要だっていう「傾向/流行り」が分かったよ、なんてわけないし、Zac Hillは冗談大好きだし……という感じ。
他の人の意見が聞いてみたい気もするけど、最後は著者本人に聞かないと分からないか。
原文:
Physical cards have to be produced, manufactured, printed, and distributed.
拙訳:
カードは物理的に生産され、印刷され、物流に乗せられる必要がある。
英語だと「Produce」と「Manufacture」が別になってる。どう違うんだろう。単純に単語レベルの訳で考えるとどっちも「生産する」ってことになっちゃうんだけど……というわけでまとめてしまった。
カタカナ語で「プロデュースされ」というのを入れる手もあったんだろうか。でもどうだろう。日本語で「プロデュースする」ってあまり使わない(気がする)し、使う場合でもここの文章とは違う意味な気が……同じなのかな。
原文:
If instead of genre-defining, standard-setting, paradigm-establishing worldbuilding and illustration, Magic’s art boxes were populated by the likes of "my friend’s cousin who can draw, like, really well, dude," Magic would suffer for it.
拙訳:
一目でファンタジーと統一された世界観を感じさせてくれる舞台設定とイラストが存在せず、マジックのボックスが「俺の友達のいとこってすげえ絵が上手いんだぜ、マジで」みたいな人物に作られたりしたら、これまたマジックというゲームはもがき苦しむことになる。
大変だったのは「genre-defining, standard-setting, paradigm-establishing worldbuilding and illustration」という箇所。造語をどう訳すか、という話かな。
切り分けると「genre-defining」「standard-setting」「paradigm-establishing」という3つの形容詞がその後の2つの名詞である「worldbuilding」「illustration」を修飾しているという形。
最初に訳そうとしたときは原文に忠実に「~で、~で、~な世界観とイラスト」という形を考えた。でもそれをやると「ジャンルを一目で分からせてくれて、統一感のある設定がされていて、一時代を築いてくれそうな世界観とイラスト」となってしまい、読みづらい気がした。
訳した本人には意味が分かるけど、初めて読む人が頭から順番に読むと「ジャンルを一目で分からせてくれ」るものが何なのかがあまりに遠すぎる気がした。
そんなわけで「ジャンルはファンタジーだから『ファンタジーを感じさせてくれる』にしよう」「次の統一性うんぬんも『を感じさせてくれる』で終わる形にすればまとめられるな」という風に。
なお、今読み返していて初めて「paradigm-establishing」を訳し忘れている(=訳に含め忘れている)ことに気づいた。なんてこった。含めるとしたら「一目でファンタジーと統一された世界観を感じさせてくれる上に一時代を築いてくれそうな舞台設定とイラストが存在せず」となるのかな。読みづらいから実際はもう少し変えるかもしれないけど、とりあえずは。
原文:
We help design Prerelease experiences-like the Mirrodin Besieged faction packs-that take the game beyond your normal Saturday Sealed Deck.
拙訳:
ミラディンの傷跡のFaction Packのように、土曜日のシールドデッキのため、プレリリースのデザインを手伝ったりする。
Faction Packが何か分からなかっただけでなく、それが「土曜日のシールドデッキ」とどう関係しているのかも分からなかった。いや「土曜日のシールドデッキ」が何を指しているのかもはっきりとは分かっていない。最終的にはいわゆる「直訳」にしてしまったので、おそらく「誤訳」になっていると思う。
……と、今あらためて調べたらすぐ分かった。「陣営ブースター」のことか。Factionって派閥だもんな。なんで訳してるときに分からなかったんだろう。恥ずかしい。
でも「that take the game beyond your normal Saturday Sealed Deck」はよく分からないままだ。
余談4:検索ワードに答えてみる
何度目か分からないパクリ企画。
2011年12月22日 16:02 ポイントシステムの問題点
もしマジックの新たに導入されたプレインズウォーカーシステムの問題点について気になっているなら、古豪ブライアン・キブラーの記事が参考になると思う。
ブライアン・キブラーが語るプレインズウォーカーポイントシステムの問題点について
http://regiant.diarynote.jp/201112132332409749/
2011年12月22日 8:50 how to make machines
もう少し具体的にお願いしたい。もしマジック流のタイムマシンの作り方について知りたいなら、Tom LaPilleによって書かれたオンライン専用セットのマスターズエディションに関する記事が参考になるかもしれない。
タイムマシンの作り方
http://regiant.diarynote.jp/201101160649345352/
2011年12月18日 18:43 タイムマシン 作り方
2011年12月14日 16:07 タイムマシンの作り方
1つ前の回答を参照のこと。
2011年12月22日 1:24 ファイレクシアンドレッドノート
2011年12月22日 1:24 ファイレクシアンドレッドノート
2011年12月22日 1:24 ファイレクシアンドレッドノート
2011年12月20日 15:35 ファイレクシアン・ドレッドノート
2011年12月18日 21:44 ファイレクシアンドレッドノート
2011年12月18日 21:44 ファイレクシアンドレッドノート
2011年12月16日 14:00 ファイレクシアン・ドレッドノート
2011年12月16日 13:59 ファイレクシアン・ドレッドノート
2011年12月15日 5:37 ファイレクシアン・ドレッドノート
2011年12月15日 5:37 ファイレクシアン・ドレッドノート
2011年12月14日 18:56 ファイレクシアン・ドレッドノート
2011年12月14日 18:56 ファイレクシアン・ドレッドノート
検索ワードの中でもっとも登場回数の多いカード名はこれ。まさか同じ人が検索しまくってるんじゃないよね……。何にせよ、とりあえずは《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》がCard of the Dayに取り上げられたときの記事を紹介してみる。
Card of the Day 2011年04月05日
http://regiant.diarynote.jp/201104052024208830/
2011年12月21日 22:58 mtg 排他の儀式 統率者
確かに統率者を《排他の儀式/Exclusion Ritual》したら顰蹙買うかもしれない。でも《翻弄する魔道士/Meddling Mage》とかもあるし、しょうがないんじゃない? EDH遊んだことないけど。
2011年12月21日 22:58 モークラットのバンシー 必ず
必ずだよ。
2011年12月21日 22:46 最誕のパターン コンボ
おそらく《再誕のパターン/Pattern of Rebirth》ではないかと。このカードを使ったコンボが紹介されたCard of the Dayの記事があるので紹介しておく。
Card of the Day 2011年01月03日
http://regiant.diarynote.jp/201101041755013156/
2011年12月21日 22:25 daily note mtg
本当になんでDaily Noteなんだろう、と思うことはある……って、ちょっと待って! このブログ、DiaryNoteだよ!? 素で間違えてた。なんだ、この検索ワード。
2011年12月21日 20:45 site:http://diarynote.jp/ アラビア
2011年12月14日 15:42 アラビア 湾
申し訳ないけどアラビアネタはない。マジックのアラビアンナイトネタなら少し。
2011年12月21日 17:44 このカードは!
どのカード?
2011年12月21日 17:04 終わりなき囁き
コンボスキーさんだな。
2011年12月21日 15:43 OMRSTPLRLCNSWMTCTHTALCNEE
アンヒンジドの《Our Market Research Shows That Players Like Really Long Card Names So We Made this Card to Have the Absolute Longest Card Name Ever Elemental》の略称。Card of the Dayで《ピスタスの一撃/Pistus Strike》がとりあげられたとき、このカードがネタにあがっていたので紹介しておく。
Card of the Day 2011年03月31日
http://regiant.diarynote.jp/201104010346501484/
2011年12月21日 14:27 モダン 創造の標
モダンはよく知らない。そういうデッキがあるの?
2011年12月21日 13:17 正義の執政官 コントロールが移る
コントロールを相手から奪ったあとに死んだら、追放する対象は新しいコントローラが決める。死んだのはあくまでそのコントローラ下でのことだから。……であってるかな。あってると思う。あってるはず。
2011年12月21日 12:41 マジック morbid
イニストラードで新登場した能力語の話かな。日本語で陰鬱。これ自体には意味はなくて、これを持っているカードは何らかの形で「その呪文を唱えたターンにいずれかのクリーチャーが死亡していると」威力を増したり、追加の効果を発揮したりしてくれることを示している。
参考までに、このMorbid/陰鬱という能力がどのようにして生まれたのかについて書かれた公式サイトの記事を紹介しておく。
主にリミテッドの観点から見た「陰鬱/Morbid」開発秘話/Morbid Thoughts
http://regiant.diarynote.jp/201111120635329667/
2011年12月21日 9:15 プレインズウォーカーポイント マジックオンライン
2011年12月21日 9:05 プレインズウォーカーポイント マジックオンライン
2011年12月20日 22:24 pwp キブラー
2011年12月20日 22:09 キブラー pwp
2011年12月19日 20:55 プレインズウォーカーポイント
2011年12月19日 16:07 pwpポイント
2011年12月16日 19:52 プレインズウォーカー ランク
2011年12月14日 16:55 PWP 問題点
2011年12月14日 13:05 キブラー 記事
2011年12月14日 1:12 キブラー pwp
プレインズウォーカーポイントって注目されてるんだなー、とあらためて思った。
2011年12月20日 22:39 エラヨウ コマンダー
EDHでは嫌われてるらしいね。そのことがよく分かる記事を前に訳したので紹介しておく。アメリカのGen ConでEDHに参加した人の旅行記のようなもの。
本場アメリカのGen Conで垣間見たEDHの闇と光(ただしエラヨウ、てめえはダメだ)
http://regiant.diarynote.jp/201109250732386307/
2011年12月20日 16:52 card of the day mtg 和訳
2011年12月20日 16:51 card of the day mtg 和訳
このブログでは2010年11月以降の Card of the Day を和訳してる。それ以前のものについては、Abominable Empire で検索すれば幸せになれるはず。2002年から2007年にかけて(!)の Card of the Day 和訳が置いてあるサイト。あのサイトがなければこのブログもなかったことは確か。
2011年12月20日 16:26 Ben Bleiweiss
残念ながらBen Bleiweissの記事は訳したことない。
2011年12月19日 23:44 中村修平 殿堂入り
2011年12月19日 23:44 中村修平 殿堂入り
2011年12月18日 22:33 中村修平 殿堂入り
2011年12月16日 17:51 中村 修平 mtg
2011年12月16日 11:29 中村修平
2011年12月15日 15:22 中村修平mtg
殿堂入りに関する公式サイトの記事は今までに2回訳してる。1つは受賞時のもの。これはその後日本語公式サイトに訳があがったので削除した。
日本語公式:2011年殿堂顕彰者の紹介
http://mtg-jp.com/reading/translated/001967/
もう1つは世界選手権で録画されたと思われる、本人のインタビューおよび殿堂入りについて有名プレイヤーたちからコメントを集めた動画を聞きとって翻訳したもの。
殿堂入りプレイヤー中村修平のインタビュー(動画)
http://regiant.diarynote.jp/201111190526336846/
なお、ご本人のインタビュー部分は無音。かわりに英語吹き替えが入っている。リンク先のインタビュー部分(日本語)は、その「英語吹き替え」を翻訳した「日本語」なので、ご本人のお言葉ではないことに注意。
2011年12月19日 19:48 ウィンストンドラフト
2011年12月19日 17:43 ウィンチェスタードラフト
2011年12月19日 17:42 ウィンチェスタードラフト
2011年12月19日 17:33 ウィンチェスタードラフト
ウィンストンドラフトはウィンチェスタードラフトよりも前に考案された、1対1ドラフトの一種。遊び方について書かれた公式記事の翻訳記事は以下のとおり。
ウィンストンドラフトとは?/Winston Draft
http://regiant.diarynote.jp/201106171613295172/
これをより発展させた形(らしい)ウィンチェスタードラフトについてはTestingさんのブログで遊び方が紹介されているのでそちらを参照のこと。
closet belief 2(下記リンク先記事の後半に書かれている)
http://74598.diarynote.jp/201105201220083024/
2011年12月16日 21:04 リチャード・ガーフィールド メタゲーム
メタゲームについてリチャード・ガーフィールド博士が書かれたコラムについては以下のリンク先を参照のこと。
メタゲームとは?/the metagame
http://regiant.diarynote.jp/201102050434584649/
2011年12月18日 15:02 マハモティ アラビア語
あ、どうなんだろう。言われると気になってくる。Mahamotiがアラビア語かどうか……職場のアラブ人に聞いてみようかな。そういえば、全然関係ない話だけど、前に自己紹介したとき「君の名前はアラビア語で水という意味だな」って言われた。
2011年12月18日 21:23 ノーンの別館 複数
個別に誘発するので累積する。
2011年12月16日 19:10 復讐に燃えたファラオ 複数
個別に誘発するので複数体があなたの墓地に落ちてたら最大でその数だけの攻撃クリーチャーを対象にとって破壊できる。
2011年12月18日 13:30 EDH wiki 毒
ライフの最大点と統率者ダメージ以外の勝利条件は通常と同じなので10点の毒ダメージでプレイヤーは死亡する……で正しいのかな。ちょっと自信ない。
2011年12月15日 21:53 カードアドバンテージって何?
以下に紹介しているのは主にリミテッドにおけるカードアドバンテージについて書かれた記事だけど、基本的な考え方は構築でも通用すると思う。個人的には色々な新たな発見のあった良い記事だった。
カードアドバンテージとは?:初級編/Card Advantage: A Brief Overview
http://regiant.diarynote.jp/201103292002351011/
2011年12月18日 22:13 コスプレ センギエ
え? いや、なんだろう、すごいパチモン臭がするんだけど。
スラーン「……じゃよ」
メリーラ「ええーッ?! そんな有名人を呼んだの?!」
スラーン「ああ、随分吹っ掛けられたがのう」
メリーラ「すごいじゃん! 一緒に写真撮っていいのかな……あ、色紙も用意しなきゃ!」
スラーン「ふぉっふぉっふぉ、はしゃぎすぎじゃ、まだまだ日にちはあるぞ」
メリーラ「……でも本当にこんな田舎にあのセンギアの吸血鬼が来てくれるのかな」
スラーン「大丈夫じゃ、ちゃんとチラシまでもらっとるわい」(ペラ)
メリーラ(チラシ読んでる)
スラーン「まあ、なんじゃな」
メリーラ(チラシ読んでる)
スラーン「ファイレクシアとの戦いに疲れとる森の皆にとっても、ちっとは慰安に……」
メリーラ「……ねえ」
スラーン「なんじゃい、今、いいこと言っとったんに」
メリーラ「ここ」(ちょいちょい)
あなたの森にあのセンギエの吸血鬼がやってくる!?
握手会やサイン会など、楽しいイベントがもりだくさん!
お父さんやお母さん、おともだちを連れてみんなで遊びに来てね!
スラーン「……」
メリーラ「……」
スラーン「だまされたーッ!!!!?」
メリーラ「スラーンのドアホーッ!!!!!」
うん。自分でも何書いてるのかよく分かんない。
ところでセンギエって何?(いまさらそこか)
今週のCard of the Day (2011年12月 第3週) とか
2011年12月18日 週のまとめ コメント (7)余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週は特にテーマらしいものが無かった気がする。月曜から順に「Gold」「Silver」「Bronze」と来て金曜日が「Iron」だけど、木曜日が《大胆な挑戦/Heroic Defiance》なので残念ながら「貴金属の名前」ではないらしい。
金メダル、銀メダル、銅メダルで「Hero」と来てることで何かの大会との関連性かな、とも思ったけど、そうなると今度は「Iron」が分からなくなってしまう。うーん、謎だ。
余談2:月曜日 《黄金の羽根ズーベリー/Zuberi, Golden Feather》
英語名を見るたびについ「ツェペリ」と読みたくなってしまう、グリフィンたちのロード。当時は「グリフィン=4マナ」という世界だったので部族デッキを組むのは苦行そのものだった。
それでも最低限のスペックとその名前にふさわしいイラストは持っていたので個人的には好きなカードだった(使わなかったけど)。今だったら同じスペックで4マナだよな、きっと。
余談3:火曜日 《銀のゴーレム、カーン/Karn, Silver Golem》
カードテキストがフレイバー的に何を表しているのか、最初見たときは分からなかったカード。「不殺(ころさず)」の誓いを持ってる、と知ったときは、なるほど、と思った。
この日のCard of the Dayのネタは「初出がクリーチャー・カードだけど、のちにプレインズウォーカー・カードとして再登場したキャラクター」。
言い換えると「一度もクリーチャーカードになったことのないプレインズウォーカー」もいるし「設定上はプレインズウォーカーだけどクリーチャーとしてしか出てないキャラクター」もいる。
前者は最近のプレインズウォーカーたち全員、後者の例としては《特務魔道士ヤヤ・バラード/Jaya Ballard, Task Mage》や《工匠の神童、ミシュラ/Mishra, Artificer Prodigy》。
余談4:水曜日 《Bronze Calendar》
イラストレーターへの指示が間違って伝わってしまった系のネタは今までにそこかしこで色々紹介されてる(どこまで本当かは知らない)。
ウルザの「鉱山(Mine)」を頼んだら「地雷(Mine)」のイラストが上がって来たとか、「Soul NetのアナグラムでOnuletsってクリーチャー作ろう! ……って、なんでイラストに1体しか描いてないんだ!? これじゃ単数形にしなきゃいけないじゃないか!」ってことで名前を「Onulet」にせざるをえなくなったとか。
でもやっぱりCard of the Dayでもネタにされている《Hyalopterous Lemure》が一番印象的かな。当時のカードの中でも随分イラストが目立ってた気がするし、イラストが気に入ったので遊び始めた頃の黒単に入れてたのを覚えてる。役に立ったかどうかは覚えてない。
余談5:木曜日 《大胆な挑戦/Heroic Defiance》
まったく記事にされてるとおりに「ややこしくて分かりづらい」効果だと思った……というか白状すると効果を完全に勘違いしてた。
MTG Wikiでカード情報を確認しに行ったら、その解説に「多色クリーチャーには向かない」と書いてあるのを見て「なんでだろう。多色ならそれだけボーナスを受けやすくなるんじゃないの? 一番多い色と共通なら強くなるんでしょ?」とか間の抜けたことを考えてた。逆だ、逆。
まあ、それでもカードテキストの分かりづらさ1位の座は《生き写し/Dead Ringers》で揺らぐことはないだろうけど。ちなみに《生き写し/Dead Ringers》のテキストは以下の通り。一読して理解できる人はすごいと思う。
和文はその大して長くない文章の中に「~でない/~ではない」が3つも入ってるせいで異様に分かりづらい。さらに実際のカードは誤訳で本来と逆の効果だったというオチまでついてる隙の無さ。
余談6:金曜日 《鉄の衛兵目覚める/The Iron Guardian Stirs》
翻訳は正解のない世界ではあるけれど、確かにちょっと元ネタのニュアンスが伝わりづらい訳だったかもしれない。かけ言葉なネタは本当に難しい。修行あるのみ。
なお計略カードがCard of the Dayに取り上げられたのはこれが初めてのはず。文中のみの登場で言えば、今年の1月に《ミラディンの核/Mirrodin’s Core》が取り上げられたとき、次元カードの《パノプティコン/Panopticon》が記事内に登場してた、というのはある。
余談7:プレインズウォーカーポイントシステムの問題点について
まさかこれほどまでに皆が興味を持っている話題だとは思わなかった。カイ・ブッディのインタビュー記事より来訪者多くてびっくりした。
記事の具体的な主義主張については、もっと直接的にこの制度に関わりあっている方々が色々書いてくださっているようなので、ここでは訳の話をする。
まずは出だし。
いきなりだけど、あらためて見るとこれは誤訳だ。正しくは「目指すところは崇高だが、導入部分でつまずいている」という内容のはず。
訳すときに「PWPシステムには不備がある」って断言していいのか悩んだ。あからさまに公式に批判的な響きが感じられてしまう語なので。
原文を先まで読んで「現在のシステムは完璧ではない。悪用できてしまう余地がある」という主張を筆者が持ってることを何度も確認した上で訳した。
この文章自体が大変だったけど、特に悩んだのは最初の文の「there exists players who are willing to game the PWP system」の「to game the PWP system」という箇所。
手の平の上で操るようなニュアンスだと思って「支配する」とか「操作する」とか色々考えたんだけど前後と上手く噛み合わなくて、試行錯誤を繰り返した。
最終的には、まあ、上記の通り。原文とそう遠く離れた意味にはなっていないと思うけど、それでも「思いのままに操る」という雰囲気が出せなかったのは心残り。
ダッチ・オークションの説明を加えようか悩んで、結局やめた。
この形式のオークションを正しく理解できたか自信がなかったし、正直なところ、この言葉が分からなくてもなんとなく前後の文脈から分かるような気がしたから。
なお調べた限りでは、ダッチ・オークションというのは「初めに最高額から始めて徐々に値を落とし、入札者があった瞬間に落札が確定する」という形式らしい。
ただこの形式だと「even if they don’t win, they still lose everything they’ve put into the system(勝てなかったプレイヤーにしても、それまでシステムにつぎ込んだ全てを失い)」ということもない気がする。
どちらかというとペニー・オークションじゃないかな、と思った。入札するだけでお金がかかる形式のオークションで、最終的な落札者以外もお金を消費せざるを得ないというもの。……それをDutch Auctionって呼んでるのかな。よく分からない。
まあ、とりあえず直訳してあるから誤訳はないよね(それでいいのか)。
分かりやすさ重視の括弧書きと原文にない補足情報つきの訳。極力この手段は用いないようにしているけど、原文そのままだとどうしても意味が伝わりそうにないと思ったときは。
今週は特にテーマらしいものが無かった気がする。月曜から順に「Gold」「Silver」「Bronze」と来て金曜日が「Iron」だけど、木曜日が《大胆な挑戦/Heroic Defiance》なので残念ながら「貴金属の名前」ではないらしい。
金メダル、銀メダル、銅メダルで「Hero」と来てることで何かの大会との関連性かな、とも思ったけど、そうなると今度は「Iron」が分からなくなってしまう。うーん、謎だ。
余談2:月曜日 《黄金の羽根ズーベリー/Zuberi, Golden Feather》
英語名を見るたびについ「ツェペリ」と読みたくなってしまう、グリフィンたちのロード。当時は「グリフィン=4マナ」という世界だったので部族デッキを組むのは苦行そのものだった。
それでも最低限のスペックとその名前にふさわしいイラストは持っていたので個人的には好きなカードだった(使わなかったけど)。今だったら同じスペックで4マナだよな、きっと。
余談3:火曜日 《銀のゴーレム、カーン/Karn, Silver Golem》
カードテキストがフレイバー的に何を表しているのか、最初見たときは分からなかったカード。「不殺(ころさず)」の誓いを持ってる、と知ったときは、なるほど、と思った。
この日のCard of the Dayのネタは「初出がクリーチャー・カードだけど、のちにプレインズウォーカー・カードとして再登場したキャラクター」。
言い換えると「一度もクリーチャーカードになったことのないプレインズウォーカー」もいるし「設定上はプレインズウォーカーだけどクリーチャーとしてしか出てないキャラクター」もいる。
前者は最近のプレインズウォーカーたち全員、後者の例としては《特務魔道士ヤヤ・バラード/Jaya Ballard, Task Mage》や《工匠の神童、ミシュラ/Mishra, Artificer Prodigy》。
余談4:水曜日 《Bronze Calendar》
イラストレーターへの指示が間違って伝わってしまった系のネタは今までにそこかしこで色々紹介されてる(どこまで本当かは知らない)。
ウルザの「鉱山(Mine)」を頼んだら「地雷(Mine)」のイラストが上がって来たとか、「Soul NetのアナグラムでOnuletsってクリーチャー作ろう! ……って、なんでイラストに1体しか描いてないんだ!? これじゃ単数形にしなきゃいけないじゃないか!」ってことで名前を「Onulet」にせざるをえなくなったとか。
でもやっぱりCard of the Dayでもネタにされている《Hyalopterous Lemure》が一番印象的かな。当時のカードの中でも随分イラストが目立ってた気がするし、イラストが気に入ったので遊び始めた頃の黒単に入れてたのを覚えてる。役に立ったかどうかは覚えてない。
余談5:木曜日 《大胆な挑戦/Heroic Defiance》
まったく記事にされてるとおりに「ややこしくて分かりづらい」効果だと思った……というか白状すると効果を完全に勘違いしてた。
MTG Wikiでカード情報を確認しに行ったら、その解説に「多色クリーチャーには向かない」と書いてあるのを見て「なんでだろう。多色ならそれだけボーナスを受けやすくなるんじゃないの? 一番多い色と共通なら強くなるんでしょ?」とか間の抜けたことを考えてた。逆だ、逆。
まあ、それでもカードテキストの分かりづらさ1位の座は《生き写し/Dead Ringers》で揺らぐことはないだろうけど。ちなみに《生き写し/Dead Ringers》のテキストは以下の通り。一読して理解できる人はすごいと思う。
英文:
Destroy two target nonblack creatures unless either one is a color the other isn’t. They can’t be regenerated.
和文:
黒でないクリーチャー2体を対象とする。それらを「その一方が他方のものでない色である」ではない場合、破壊する。それらは再生できない。
和文はその大して長くない文章の中に「~でない/~ではない」が3つも入ってるせいで異様に分かりづらい。さらに実際のカードは誤訳で本来と逆の効果だったというオチまでついてる隙の無さ。
余談6:金曜日 《鉄の衛兵目覚める/The Iron Guardian Stirs》
翻訳は正解のない世界ではあるけれど、確かにちょっと元ネタのニュアンスが伝わりづらい訳だったかもしれない。かけ言葉なネタは本当に難しい。修行あるのみ。
なお計略カードがCard of the Dayに取り上げられたのはこれが初めてのはず。文中のみの登場で言えば、今年の1月に《ミラディンの核/Mirrodin’s Core》が取り上げられたとき、次元カードの《パノプティコン/Panopticon》が記事内に登場してた、というのはある。
余談7:プレインズウォーカーポイントシステムの問題点について
まさかこれほどまでに皆が興味を持っている話題だとは思わなかった。カイ・ブッディのインタビュー記事より来訪者多くてびっくりした。
記事の具体的な主義主張については、もっと直接的にこの制度に関わりあっている方々が色々書いてくださっているようなので、ここでは訳の話をする。
まずは出だし。
原文:
The Planeswalker Points system has a noble goal, but a problematic implementation.
拙訳:
プレインズウォーカーポイントシステムが大々的に始まったが、導入からつまずいた感がある。
いきなりだけど、あらためて見るとこれは誤訳だ。正しくは「目指すところは崇高だが、導入部分でつまずいている」という内容のはず。
原文:
A huge number of the players in the Top 100 have secured their place there by essentially exploiting the system.
拙訳:
100位以内のプレイヤーたちの大半はこのシステムの不備をつくことによってその座に辿りついているのだ。
訳すときに「PWPシステムには不備がある」って断言していいのか悩んだ。あからさまに公式に批判的な響きが感じられてしまう語なので。
原文を先まで読んで「現在のシステムは完璧ではない。悪用できてしまう余地がある」という主張を筆者が持ってることを何度も確認した上で訳した。
原文:
There exists a sufficiently large number of players who are willing to game the PWP system that they can lock out anyone who is unable or unwilling to do so, making it impossible for those players who don’t commit massive amounts of time to qualify.
拙訳:
PWPシステムを用いて自分たちの都合の良い環境を築こうとしている数多くのプレイヤーは間違いなく存在する。彼らはPWPシステムの恩恵にあずかれないプレイヤーたち、つまり権利獲得のために膨大な数のイベントに参加することの出来ないプレイヤーたちを締め出そうとしている。
この文章自体が大変だったけど、特に悩んだのは最初の文の「there exists players who are willing to game the PWP system」の「to game the PWP system」という箇所。
手の平の上で操るようなニュアンスだと思って「支配する」とか「操作する」とか色々考えたんだけど前後と上手く噛み合わなくて、試行錯誤を繰り返した。
最終的には、まあ、上記の通り。原文とそう遠く離れた意味にはなっていないと思うけど、それでも「思いのままに操る」という雰囲気が出せなかったのは心残り。
原文:
The fact that the points reset from season to season gives the system the characteristics of a Dutch auction - even if they don’t win, they still lose everything they’ve put into the system up to that point for absolutely no reward.
拙訳:
シーズンが終わるごとにポイントがリセットされるという点はシステムにダッチ・オークションの様相を呈させている。勝てなかったプレイヤーにしても、それまでシステムにつぎ込んだ全てを失い、しかも何も得るものはない。
ダッチ・オークションの説明を加えようか悩んで、結局やめた。
この形式のオークションを正しく理解できたか自信がなかったし、正直なところ、この言葉が分からなくてもなんとなく前後の文脈から分かるような気がしたから。
なお調べた限りでは、ダッチ・オークションというのは「初めに最高額から始めて徐々に値を落とし、入札者があった瞬間に落札が確定する」という形式らしい。
ただこの形式だと「even if they don’t win, they still lose everything they’ve put into the system(勝てなかったプレイヤーにしても、それまでシステムにつぎ込んだ全てを失い)」ということもない気がする。
どちらかというとペニー・オークションじゃないかな、と思った。入札するだけでお金がかかる形式のオークションで、最終的な落札者以外もお金を消費せざるを得ないというもの。……それをDutch Auctionって呼んでるのかな。よく分からない。
まあ、とりあえず直訳してあるから誤訳はないよね(それでいいのか)。
原文:
I know that Alex Bertoncini, who was several hundred points ahead of his closest realistic competitor,
拙訳:
次の順位のプレイヤー(実質的な「目に見える競争相手」)に対してすでに数百点のポイント差をつけているAlex Bertonciniは、
分かりやすさ重視の括弧書きと原文にない補足情報つきの訳。極力この手段は用いないようにしているけど、原文そのままだとどうしても意味が伝わりそうにないと思ったときは。
今週のCard of the Day (2011年12月 第2週) とか
2011年12月11日 週のまとめ コメント (2)余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
一貫したテーマはあったのかな。ないような気がする。全てカードイラストに言及していると言えなくもないけど、断言するにはいまいち論拠が薄い。
余談2:月曜日 《灰色熊/Grizzly Bears》
マジック世界において史上もっとも多くの《稲妻/Lightning Bolt》と《ショック/Shock》を撃ち込まれながらも、その都度《巨大化/Giant Growth》で命を救われてきたクリーチャー。
ちなみに最初期のマジックにおいては「ダメージは連鎖の最後に計算する」というルールがあったため、《巨大化/Giant Growth》に対応して《稲妻/Lightning Bolt》を撃ち込んでも死ななかったらしい。
……という話を大昔のRPGマガジンで読んだ記憶があるんだけど本当なんだろうか。
余談3:火曜日 《真心のハープ奏者/Devout Harpist》
最初にこの日の記事を読んだときは「なぜにウルザズ・サーガのカード順だけをあれこれ変えて何番目か判定しているんだろう」と不思議に思ってしまった。
考えてみれば当たり前の話で、これより前のセット内のDで名前が始まるカードたちの順番がどうだろうと、その総枚数は一定に決まってるわけで。
余談4:水曜日 《Mesa Chicken》
こいつが起動されるのを1回だけ見た記憶がある。
余談5:木曜日 《突撃ゼッペリド/Assault Zeppelid》
ここはシミック研究所の休憩室。冷蔵庫と流し台のあいだに毛布の敷かれたダンボール箱が置かれており、その中にゼッペリドの子供が1匹ぷるぷるしてる。昼休みのベルが鳴り、シミックの研究員たちが弁当箱を片手に三々五々と集まってきた。
研究員A「おーし、昼休みだ、昼休み」
研究員B「エサやろうよ。持ってきた? 緑のもの」
研究員A「ほうれん草もってきた」
研究員B「いいね、こう、パワーがつきそうだよね。トランプルとか」
ゼッペリド(ぷるぷる)
研究員A「ほうれん草だぞー、食えー」
ゼッペリド(ぷるぷる)
研究員B「あー、食べてる食べてる」
研究員A「なんとなしに緑っぽくなってきた気がするな」
ゼッペリド(ぷるぷる)
主任「こらー! いつまで遊んどる! 仕事に戻らんか!!」
研究員A「はっ、すいません!」
研究員B「ただいま、戻ります!」
(ドタドタ……)
主任「まったく、あいつら、研究対象をなんだと……」
ゼッペリド(ぷるぷる)
主任「……」
ゼッペリド(ぷるぷる)
主任「キャベツ食うかな」
次の日のこと。
研究員B「今日はセロリ持ってきたよー」
研究員A「お、おい、ちょっとこれ見ろよ」
研究員B「……なに、これ! 誰、こんなにキャベツ置いてったの!?」
研究員A「腹いっぱいで何も食わねーんだよ……」
ゼッペリド(ぷるぷる)
助手A「そういえば今朝、主任が駐車場でキャベツ抱えてましたよ」
研究員A,B「「あのキャベツ野郎!」」
ゼッペリド(ぷるぷる)
シミックギルドも意外と楽しそうだな。ラブニカ世界に飛ばされたらシミックに入ろう。
余談6:金曜日 《グーマ/Guma》
前に出張者の方に聞いたところによると、なんでも北海道の空港では「Puma」のロゴに似せて熊のイラストが描かれている「Kuma」Tシャツが売っているらしい。大丈夫なんだろうか。
一貫したテーマはあったのかな。ないような気がする。全てカードイラストに言及していると言えなくもないけど、断言するにはいまいち論拠が薄い。
余談2:月曜日 《灰色熊/Grizzly Bears》
マジック世界において史上もっとも多くの《稲妻/Lightning Bolt》と《ショック/Shock》を撃ち込まれながらも、その都度《巨大化/Giant Growth》で命を救われてきたクリーチャー。
ちなみに最初期のマジックにおいては「ダメージは連鎖の最後に計算する」というルールがあったため、《巨大化/Giant Growth》に対応して《稲妻/Lightning Bolt》を撃ち込んでも死ななかったらしい。
……という話を大昔のRPGマガジンで読んだ記憶があるんだけど本当なんだろうか。
余談3:火曜日 《真心のハープ奏者/Devout Harpist》
最初にこの日の記事を読んだときは「なぜにウルザズ・サーガのカード順だけをあれこれ変えて何番目か判定しているんだろう」と不思議に思ってしまった。
考えてみれば当たり前の話で、これより前のセット内のDで名前が始まるカードたちの順番がどうだろうと、その総枚数は一定に決まってるわけで。
余談4:水曜日 《Mesa Chicken》
こいつが起動されるのを1回だけ見た記憶がある。
余談5:木曜日 《突撃ゼッペリド/Assault Zeppelid》
自然そのままのゼッペリドは青に属するクリーチャーだ。しかしシミックの魔道士たちはより戦闘へ特化させるべく緑の魔法の力をゼッペリドへ移植した。
(2011年12月08日 Card of the Dayより引用)
ここはシミック研究所の休憩室。冷蔵庫と流し台のあいだに毛布の敷かれたダンボール箱が置かれており、その中にゼッペリドの子供が1匹ぷるぷるしてる。昼休みのベルが鳴り、シミックの研究員たちが弁当箱を片手に三々五々と集まってきた。
研究員A「おーし、昼休みだ、昼休み」
研究員B「エサやろうよ。持ってきた? 緑のもの」
研究員A「ほうれん草もってきた」
研究員B「いいね、こう、パワーがつきそうだよね。トランプルとか」
ゼッペリド(ぷるぷる)
研究員A「ほうれん草だぞー、食えー」
ゼッペリド(ぷるぷる)
研究員B「あー、食べてる食べてる」
研究員A「なんとなしに緑っぽくなってきた気がするな」
ゼッペリド(ぷるぷる)
主任「こらー! いつまで遊んどる! 仕事に戻らんか!!」
研究員A「はっ、すいません!」
研究員B「ただいま、戻ります!」
(ドタドタ……)
主任「まったく、あいつら、研究対象をなんだと……」
ゼッペリド(ぷるぷる)
主任「……」
ゼッペリド(ぷるぷる)
主任「キャベツ食うかな」
次の日のこと。
研究員B「今日はセロリ持ってきたよー」
研究員A「お、おい、ちょっとこれ見ろよ」
研究員B「……なに、これ! 誰、こんなにキャベツ置いてったの!?」
研究員A「腹いっぱいで何も食わねーんだよ……」
ゼッペリド(ぷるぷる)
助手A「そういえば今朝、主任が駐車場でキャベツ抱えてましたよ」
研究員A,B「「あのキャベツ野郎!」」
ゼッペリド(ぷるぷる)
シミックギルドも意外と楽しそうだな。ラブニカ世界に飛ばされたらシミックに入ろう。
余談6:金曜日 《グーマ/Guma》
前に出張者の方に聞いたところによると、なんでも北海道の空港では「Puma」のロゴに似せて熊のイラストが描かれている「Kuma」Tシャツが売っているらしい。大丈夫なんだろうか。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
コメントで「ブロードウェーミュージカルのタイトル関連?」という予想があったけど、確認のしようがなくて困る。ミュージカルはほとんど知らない。
シェイクスピアはまだ主要なタイトルくらいなら聞き覚えがあるので自己判断が効くけど、知らない分野のことを単語レベルで調べてもこじつけにしかならない気がする。
一応、今週のカードの英語名だけ並べておくので気が向いた方は考察してみるよろし。
・月曜:Dream Coat
・火曜:Kismet
・水曜:Slayer of the Wicked
・木曜:Uktabi Wildcats
・金曜:Creepy Doll
余談2:月曜日 《Dream Coat》
自身の色を好きな色に変えられるエンチャント・クリーチャー。読んだ直後、一瞬だけ「へえ、意外と使えるかも」と思った自分が信じられない。
現在のオラクルでは「あなたが選んだ色1色か色の組み合わせになる」と書かれているけど、実際に印刷されたテキストは「Caster may change target creature’s color to any other color」となっている。当時は単色にしか変えられなかったんだろうな。
余談3:火曜日 《宿命/Kismet》
ネタの根幹に関わるところで誤訳してた。すいません。指摘に感謝。
以下、余談。
昔、青白パーミッションを使ってた頃、序盤の時間稼ぎのためだけに(他のコンボパーツを一切入れず)《停滞/Stasis》を1枚だけ紛れ込ませていたことがあった。まあ、たまには役に立った、とだけ言っておく。
さて、あるとき、対戦相手が何らかのコンボデッキだったらしく《嵐の大釜/Storm Cauldron》を出してきた。ちょうどそのとき手札に上記の《停滞/Statsis》があったので、返しのターンに場に出した。
観戦してた人が「あとは《宿命/Kismet》を待つだけですね」と言うのに対して「いえ、このデッキには《宿命/Kismet》が入ってないんです」と返した。対戦の結果は覚えていないけど、その会話だけは妙に記憶に残ってる。
なお、その後しばらくして《停滞/Stasis》は解雇された。
余談4:水曜日 《忌まわしきものの処刑者/Slayer of the Wicked》
カードイラストはなんとなく覚えていたけど、てっきりイラスト上の登場人物は1人だと思ってた。確かに言われてみれば後ろにもう1人いる。前面の青年のインパクトが強すぎて気づかなかった。
カードの効果は「あなたはそれを破壊してもよい」なので、吸血鬼や狼男を見つけたからといって問答無用に滅するわけではないらしい。いい人だ。だけどその優しさがあだとなって返ってきそうで不安でもある。「馬鹿め、誰が改心などするか!」とか言って背後から襲ってくる奴がいそうだ。
……ああ、そのためにお父さんがいるのか。「死ねえーっ!」(ザクッ)「ううっ」「と、父さん!」みたいな展開があって「俺の甘さが父さんを死なせた」と思いつめてしばらくは May ではなく Must で破壊するようになるけど、何かのきっかけで幼い頃に亡くなった母親が実は吸血鬼だったとかを知って「人と魔の間にも愛は生まれるのか……だから父さんは見境なしに滅したりしなかったのか」と気づき、最後は父親の遺志を継いで「あなたはそれを破壊してもよい」に戻る。
そんなストーリー(何が?)。
余談5:木曜日 《ウークタビー・ワイルドキャット/Uktabi Wildcats》
今週のテーマについての予想をコメントでもらった日。種明かしのない週については答えあわせができないのが考え物だ。まあ、それはさておきカードの話。
ウークタビーというとどうしてもオランウータンの影がちらつくけど、他にも色んな生き物が生息しているんだっけか。オランウータン以外には……ワイルドキャットとかイフリートとかドレイクとかいるのか。
とんでもなく危険な場所だな。行くのはやめとこう。
そうそう。カードが出た当時、仲間内では主に英語版が使われていて日本語版を見る機会がなく、ずっとみんなで「Uktabi」を「ウークタービ」って発音してた。そのせいでいまだに「ウークタビー」という言い方には違和感を覚えてしまう。
余談6:金曜日 《不気味な人形/Creepy Doll》
リンクだらけの回。さすがにリンク先全てを和訳する気にはなれなかったので、部分的に抜粋して翻訳。Mark Rosewaterの記事はどこかに和訳があったような気がしたけど見つからなかった。
翻訳的な話をすると「~の秘密 その1、その2、その3」は原文で「~ Fact one, Fact two, Fact three」となっている。「~の本当の話 その1」とか「~の事実 その1」とかのほうが単語の訳としては近いけど、ここは雰囲気重視で。
あと「サンディエゴで開催されたComic Conというコンベンションで参加者に贈呈された」の原文は「given away at the 2011 San Diego Comic Con」となっている。つまり原文では誰に贈呈されたかが明記されていない(もちろんリンク先のコンベンションレポートにはきちんと出てる)。
「Given Away」には「手放した」というニュアンスが含まれているからそれだけで「主催者側から客へ」というのが伝わるんだけど、さて日本語に置き換えるとなると「誰が」を明示しないとどうしても収まりが悪いような気がして「参加者に」を追加。
いらなかったかな。でも「贈呈された」だとアーティストからウィザーズにという方向の矢印も想像させてしまうような……考えすぎかなあ。なお、この「参加者」という単語に落ち着くまで「ゲスト」とか「客」とか「来訪者」とか色々悩んだりもしてる。
余談7:領域を移動する/Zone Change
Tom LaPilleの最後の記事。デベロップメントの話はZac Hillに任せたというわけで、コラムの内容は主に「私とマジックについて」になってる。
この記事の中で「私はマスターズエディションIIIとマスターズエディションIVの仕事を誇りに思っている」とある。Tom LaPilleはこれらのセットについてのコラムを2つ書いている。それらは個人的に今まで訳してきたTom LaPilleの記事の中でも特に好きな記事だった。
タイムマシンの作り方/How to Make a Time Machine
http://regiant.diarynote.jp/201101160649345352/
時間旅行/Time Traveling
http://regiant.diarynote.jp/201101100437461128/
今回のコラムの中でスティーブ・ジョブスがスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチの話が出てきた。せっかくなので視聴してみた。
マック製品を所有したこともないし、触れた回数も微々たるものなので、ジョブスについて何も語る資格を持たない身ではあるけれど、それでも彼が亡くなっていることを知った上でこのスピーチを聞くと何かしら胸に迫るものがあった。難しい単語をほとんど用いずにこれだけのことを語れるってのはすごいな。
それからこの記事で印象に残ったのは《雲を追うケストレル/Cloudchaser Kestrel》と《風生みの魔道士/Windwright Mage》が出て来た箇所。
確かにこれらのカードの能力は、強いか弱いかとはまったく違った次元で「なんでそうなるの?」と問い詰めたくなるような効果だった。
ケストレルの方は「Cloudchaserだからエンチャントを割れるのはまあいいとして、それと色を変える能力はどう関連してるの?」とか「なんで色変えられるん?」とか。
魔道士の方は「風生みの魔法を使うから空を飛べるんだろうけど、なんでアーティファクトが壊れると風が生まれるの? あと風を生んだり、アーティファクトが壊れてると強くなれる魔法とライフ回復の能力ってどう関連してるの?」とか。
こういった点を踏まえながらZac Hillの記事を読むとフレイバーの大切さが改めて分かる。
ここから訳の話。
一番悩んだのは冒頭の「I already feel that in my new role my level of standards is …」の「my new role my level of standards」。これ、どこで切れて、どこがどこを修飾してるんだろう。
結局は「I already feel that in my new role, my level of standards is …」というコンマがあるものと考えて訳してみた。全力は尽くした。今はこれが精一杯(万国旗を取り出す)。
最後に。
翻訳のほうにも書いたけど、このコラムの最後には「変身ボタン」がついてる。これを押すことでZac Hillの記事に「変身」するようになってる。
初めて読み終えたときは「今日は以外と短い記事だったな。これは訳すのが楽そうだ……ん、なんだ、このボタン? ……うわ!?」という感じ。
余談8:交代、反転、そして翻訳/Rotations, Reflections, and Translations
タイトルを訳すとき、原文と同じようになんとか韻を踏ませられないものかと試行錯誤してみた。ダメだった。「反転、反射、そして ……」「代役、……、そして翻訳」とか、まあ色々考えてはみたけど、3つそろえるのはちょっと。
記事については、まずコラムを最後まで通して読んでみてから、一人称は「私」じゃないな、ということになった。カジュアルでくだけた物言いだし、コラムの出だしでいきなり遠吠えをあげてるし。
昔のオフィシャルトーナメントの決勝で用いられていたプレイマットは、中央が赤くなっていて、そこへクリーチャーを差し向けることでアタックを意味していたらしい。
それがこの原文にある「Red Zone」で、今では俗語として「Red Zoneへ向かう」という言葉が「アタックへ向かわせる」という意味になっている。さらにここでは「赤のクリーチャーになる」というのともかけている。
でも日本語で「レッドゾーン」って言っても通じるか分からないし、それと「赤」がかかっているというのもあまり直観的でないなあ、ということで意訳完了。
ポイントは「Trope」。イニストラード関係の記事はこの単語がよく出てくる。辞書を引くと「言葉のあや/比喩/修辞句」みたいな単語が並んでる。
言ってみれば「~と言えば~をイメージするよね」というようなことで、それを日本語の1単語に直せ、という問題。「比喩」「例え」「シンボル」「アイコン」「象徴」「連想」などなど、色々思いついたけど、結局、1対1で常に同じ単語に訳すことは諦めた。
それぞれの文章ごとに「その文章全体が言いたいこと」を読みとって、どこが「Trope」に当たるか分からなくてもいいや、という風に訳してみることにした。
上の例だと「Trope」に「伝説」という意味はおそらくないけど、文章自体はまあなんとか言いたいことを伝えられているんじゃないかと。
前にも1回、Zac Hillの文章を訳してみたことがあるけど、彼の文章はTom LaPilleのそれに比べると砕けた物言いが多くて読むのも訳すのも難しい。
余談8:余談の余談
Diary Noteを始めたのがちょうど1年前の今日、2010年12月04日だった。色んな人の翻訳に上から目線でコメントするばかりなことにちょっと罪悪感のようなものを感じたことから始めたこのブログも、なんだかんだで丸1年間。
レイアウトに試行錯誤したり、訳に疑問のあった箇所をまとめていたはずの週のまとめが単なるマジックよもやま話になってたり、Card of the Dayが更新されず空いてしまう土曜日の部分に長文翻訳をつっこむようになったり、訳がボロボロなのを指摘されてへこんだり、と色々あった。
何にせよ単調な日々の中で日課があるというのはとても助けになってる。
多種多様でかつ質の高い記事をコンスタントに提供してくれる公式サイトへの感謝を決して忘れないようにしつつ、これからも無理のない範囲で続けていこうと思ってる……ので、訳に関する率直な意見やらツッコミやらを今後もお願いします。
コメントで「ブロードウェーミュージカルのタイトル関連?」という予想があったけど、確認のしようがなくて困る。ミュージカルはほとんど知らない。
シェイクスピアはまだ主要なタイトルくらいなら聞き覚えがあるので自己判断が効くけど、知らない分野のことを単語レベルで調べてもこじつけにしかならない気がする。
一応、今週のカードの英語名だけ並べておくので気が向いた方は考察してみるよろし。
・月曜:Dream Coat
・火曜:Kismet
・水曜:Slayer of the Wicked
・木曜:Uktabi Wildcats
・金曜:Creepy Doll
余談2:月曜日 《Dream Coat》
自身の色を好きな色に変えられるエンチャント・クリーチャー。読んだ直後、一瞬だけ「へえ、意外と使えるかも」と思った自分が信じられない。
現在のオラクルでは「あなたが選んだ色1色か色の組み合わせになる」と書かれているけど、実際に印刷されたテキストは「Caster may change target creature’s color to any other color」となっている。当時は単色にしか変えられなかったんだろうな。
余談3:火曜日 《宿命/Kismet》
ネタの根幹に関わるところで誤訳してた。すいません。指摘に感謝。
以下、余談。
昔、青白パーミッションを使ってた頃、序盤の時間稼ぎのためだけに(他のコンボパーツを一切入れず)《停滞/Stasis》を1枚だけ紛れ込ませていたことがあった。まあ、たまには役に立った、とだけ言っておく。
さて、あるとき、対戦相手が何らかのコンボデッキだったらしく《嵐の大釜/Storm Cauldron》を出してきた。ちょうどそのとき手札に上記の《停滞/Statsis》があったので、返しのターンに場に出した。
観戦してた人が「あとは《宿命/Kismet》を待つだけですね」と言うのに対して「いえ、このデッキには《宿命/Kismet》が入ってないんです」と返した。対戦の結果は覚えていないけど、その会話だけは妙に記憶に残ってる。
なお、その後しばらくして《停滞/Stasis》は解雇された。
余談4:水曜日 《忌まわしきものの処刑者/Slayer of the Wicked》
カードイラストはなんとなく覚えていたけど、てっきりイラスト上の登場人物は1人だと思ってた。確かに言われてみれば後ろにもう1人いる。前面の青年のインパクトが強すぎて気づかなかった。
カードの効果は「あなたはそれを破壊してもよい」なので、吸血鬼や狼男を見つけたからといって問答無用に滅するわけではないらしい。いい人だ。だけどその優しさがあだとなって返ってきそうで不安でもある。「馬鹿め、誰が改心などするか!」とか言って背後から襲ってくる奴がいそうだ。
……ああ、そのためにお父さんがいるのか。「死ねえーっ!」(ザクッ)「ううっ」「と、父さん!」みたいな展開があって「俺の甘さが父さんを死なせた」と思いつめてしばらくは May ではなく Must で破壊するようになるけど、何かのきっかけで幼い頃に亡くなった母親が実は吸血鬼だったとかを知って「人と魔の間にも愛は生まれるのか……だから父さんは見境なしに滅したりしなかったのか」と気づき、最後は父親の遺志を継いで「あなたはそれを破壊してもよい」に戻る。
そんなストーリー(何が?)。
余談5:木曜日 《ウークタビー・ワイルドキャット/Uktabi Wildcats》
今週のテーマについての予想をコメントでもらった日。種明かしのない週については答えあわせができないのが考え物だ。まあ、それはさておきカードの話。
ウークタビーというとどうしてもオランウータンの影がちらつくけど、他にも色んな生き物が生息しているんだっけか。オランウータン以外には……ワイルドキャットとかイフリートとかドレイクとかいるのか。
とんでもなく危険な場所だな。行くのはやめとこう。
そうそう。カードが出た当時、仲間内では主に英語版が使われていて日本語版を見る機会がなく、ずっとみんなで「Uktabi」を「ウークタービ」って発音してた。そのせいでいまだに「ウークタビー」という言い方には違和感を覚えてしまう。
余談6:金曜日 《不気味な人形/Creepy Doll》
リンクだらけの回。さすがにリンク先全てを和訳する気にはなれなかったので、部分的に抜粋して翻訳。Mark Rosewaterの記事はどこかに和訳があったような気がしたけど見つからなかった。
翻訳的な話をすると「~の秘密 その1、その2、その3」は原文で「~ Fact one, Fact two, Fact three」となっている。「~の本当の話 その1」とか「~の事実 その1」とかのほうが単語の訳としては近いけど、ここは雰囲気重視で。
あと「サンディエゴで開催されたComic Conというコンベンションで参加者に贈呈された」の原文は「given away at the 2011 San Diego Comic Con」となっている。つまり原文では誰に贈呈されたかが明記されていない(もちろんリンク先のコンベンションレポートにはきちんと出てる)。
「Given Away」には「手放した」というニュアンスが含まれているからそれだけで「主催者側から客へ」というのが伝わるんだけど、さて日本語に置き換えるとなると「誰が」を明示しないとどうしても収まりが悪いような気がして「参加者に」を追加。
いらなかったかな。でも「贈呈された」だとアーティストからウィザーズにという方向の矢印も想像させてしまうような……考えすぎかなあ。なお、この「参加者」という単語に落ち着くまで「ゲスト」とか「客」とか「来訪者」とか色々悩んだりもしてる。
余談7:領域を移動する/Zone Change
Tom LaPilleの最後の記事。デベロップメントの話はZac Hillに任せたというわけで、コラムの内容は主に「私とマジックについて」になってる。
この記事の中で「私はマスターズエディションIIIとマスターズエディションIVの仕事を誇りに思っている」とある。Tom LaPilleはこれらのセットについてのコラムを2つ書いている。それらは個人的に今まで訳してきたTom LaPilleの記事の中でも特に好きな記事だった。
タイムマシンの作り方/How to Make a Time Machine
http://regiant.diarynote.jp/201101160649345352/
時間旅行/Time Traveling
http://regiant.diarynote.jp/201101100437461128/
今回のコラムの中でスティーブ・ジョブスがスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチの話が出てきた。せっかくなので視聴してみた。
マック製品を所有したこともないし、触れた回数も微々たるものなので、ジョブスについて何も語る資格を持たない身ではあるけれど、それでも彼が亡くなっていることを知った上でこのスピーチを聞くと何かしら胸に迫るものがあった。難しい単語をほとんど用いずにこれだけのことを語れるってのはすごいな。
それからこの記事で印象に残ったのは《雲を追うケストレル/Cloudchaser Kestrel》と《風生みの魔道士/Windwright Mage》が出て来た箇所。
確かにこれらのカードの能力は、強いか弱いかとはまったく違った次元で「なんでそうなるの?」と問い詰めたくなるような効果だった。
Cloudchaser Kestrel / 雲を追うケストレル (1)(白)(白)
クリーチャー - 鳥(Bird)
飛行
雲を追うケストレルが戦場に出たとき、エンチャント1つを対象とし、それを破壊する。
(白):パーマネント1つを対象とする。それはターン終了時まで白になる。
2/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Cloudchaser+Kestrel/
Windwright Mage / 風生みの魔道士 (白)(青)(黒)
アーティファクト クリーチャー - 人間(Human) ウィザード(Wizard)
絆魂(このクリーチャーがダメージを与える場合、さらにあなたは同じ点数のライフを得る。)
風生みの魔道士は、あなたの墓地にアーティファクト・カードがあるかぎり飛行を持つ。
2/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Windwright+Mage/
ケストレルの方は「Cloudchaserだからエンチャントを割れるのはまあいいとして、それと色を変える能力はどう関連してるの?」とか「なんで色変えられるん?」とか。
魔道士の方は「風生みの魔法を使うから空を飛べるんだろうけど、なんでアーティファクトが壊れると風が生まれるの? あと風を生んだり、アーティファクトが壊れてると強くなれる魔法とライフ回復の能力ってどう関連してるの?」とか。
こういった点を踏まえながらZac Hillの記事を読むとフレイバーの大切さが改めて分かる。
ここから訳の話。
原文:
I already feel that in my new role my level of standards is causing us to challenge the way we have done things in the past, and that tells me that I am doing the right work.
拙訳:
すでに新たに与えられた役割に求められていることは分かっているつもりだ。私のスタンダードによって過去に成功させてきた挑戦と同じことをまた再び行うのだ。それはつまり私が正しい道へ向かっているということでもある。
一番悩んだのは冒頭の「I already feel that in my new role my level of standards is …」の「my new role my level of standards」。これ、どこで切れて、どこがどこを修飾してるんだろう。
結局は「I already feel that in my new role, my level of standards is …」というコンマがあるものと考えて訳してみた。全力は尽くした。今はこれが精一杯(万国旗を取り出す)。
最後に。
翻訳のほうにも書いたけど、このコラムの最後には「変身ボタン」がついてる。これを押すことでZac Hillの記事に「変身」するようになってる。
初めて読み終えたときは「今日は以外と短い記事だったな。これは訳すのが楽そうだ……ん、なんだ、このボタン? ……うわ!?」という感じ。
余談8:交代、反転、そして翻訳/Rotations, Reflections, and Translations
タイトルを訳すとき、原文と同じようになんとか韻を踏ませられないものかと試行錯誤してみた。ダメだった。「反転、反射、そして ……」「代役、……、そして翻訳」とか、まあ色々考えてはみたけど、3つそろえるのはちょっと。
記事については、まずコラムを最後まで通して読んでみてから、一人称は「私」じゃないな、ということになった。カジュアルでくだけた物言いだし、コラムの出だしでいきなり遠吠えをあげてるし。
原文:
The idea was that you had this nice, intelligent, blue-feeling utility creature that kept about his research, only to go craaaaaaaaaaazy every once in awhile and crash into the red zone.
拙訳:
アイデアは要するに、礼儀正しくて賢くて「青」っぽい能力をもったシステムクリーチャーが自分の研究に没頭しているのに、ときどき何かの拍子で気が狂ったように顔を真っ「赤」にして戦闘に突入してしまう、って寸法だ。
昔のオフィシャルトーナメントの決勝で用いられていたプレイマットは、中央が赤くなっていて、そこへクリーチャーを差し向けることでアタックを意味していたらしい。
それがこの原文にある「Red Zone」で、今では俗語として「Red Zoneへ向かう」という言葉が「アタックへ向かわせる」という意味になっている。さらにここでは「赤のクリーチャーになる」というのともかけている。
でも日本語で「レッドゾーン」って言っても通じるか分からないし、それと「赤」がかかっているというのもあまり直観的でないなあ、ということで意訳完了。
原文:
It’s a classic trope-the vampire who can turn into a bat, and back again.
拙訳:
よく知られた伝説だよな。吸血鬼はコウモリに変身できるし、逆もまたしかりだ。
ポイントは「Trope」。イニストラード関係の記事はこの単語がよく出てくる。辞書を引くと「言葉のあや/比喩/修辞句」みたいな単語が並んでる。
言ってみれば「~と言えば~をイメージするよね」というようなことで、それを日本語の1単語に直せ、という問題。「比喩」「例え」「シンボル」「アイコン」「象徴」「連想」などなど、色々思いついたけど、結局、1対1で常に同じ単語に訳すことは諦めた。
それぞれの文章ごとに「その文章全体が言いたいこと」を読みとって、どこが「Trope」に当たるか分からなくてもいいや、という風に訳してみることにした。
上の例だと「Trope」に「伝説」という意味はおそらくないけど、文章自体はまあなんとか言いたいことを伝えられているんじゃないかと。
前にも1回、Zac Hillの文章を訳してみたことがあるけど、彼の文章はTom LaPilleのそれに比べると砕けた物言いが多くて読むのも訳すのも難しい。
余談8:余談の余談
Diary Noteを始めたのがちょうど1年前の今日、2010年12月04日だった。色んな人の翻訳に上から目線でコメントするばかりなことにちょっと罪悪感のようなものを感じたことから始めたこのブログも、なんだかんだで丸1年間。
レイアウトに試行錯誤したり、訳に疑問のあった箇所をまとめていたはずの週のまとめが単なるマジックよもやま話になってたり、Card of the Dayが更新されず空いてしまう土曜日の部分に長文翻訳をつっこむようになったり、訳がボロボロなのを指摘されてへこんだり、と色々あった。
何にせよ単調な日々の中で日課があるというのはとても助けになってる。
多種多様でかつ質の高い記事をコンスタントに提供してくれる公式サイトへの感謝を決して忘れないようにしつつ、これからも無理のない範囲で続けていこうと思ってる……ので、訳に関する率直な意見やらツッコミやらを今後もお願いします。
今週のCard of the Day (2011年11月 第4週) とか
2011年11月27日 週のまとめ コメント (2)余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
早くも火曜日にネタばらしがあったように、収穫祭であるサンクスギビングに合わせて食事のフルコースに関連したカードが選ばれていたらしい。
余談2:月曜日 《悪魔の食欲/Demonic Appetite》
最初にカードテキストを確認したとき、てっきりエンチャントしたクリーチャーを生け贄に捧げないといけないものと勘違いした。どうやって使うんだ、と首をひねりつつCard of the Dayの記事を読んで勘違いに気づいた。
余談3:火曜日 《Hunting Grounds / 狩猟場》
いまさらだけど訳が間違っていたので修正。
修正前:
昨日の《悪魔の食欲/Demonic Appetite》が取り上げられた理由は
そのカード名に含まれる「食欲(Appetizer)」という言葉のためだ。
修正後:
昨日、《悪魔の食欲/Demonic Appetite》が取り上げられた理由は
「前菜(Appetizer)」という言葉との関連性のためだ。
余談4:水曜日 《砂漠/Desert》
《Desert》って日本語訳あるんだ。タイムシフトか何かで出てきたんだっけ。この日のCard of the Dayのネタに使うことを考えると日本語訳がないほうが良かったな、と思ってしまった。まあ、伝わるだろうけど。
余談5:木曜日 休み1
サンクスギビングのため、お休み。
余談6:金曜日 休み2
サンクスギビングのため、またしてもお休み。なお実際のサンクスギビングの休みは木曜日だけで、金曜日は連休を作るために休みになっているみたい。
余談7:アラーラ再誕デザイン秘話:黄金を混成する/Hybridizing Gold
今週はLatest Developmentがお休みのため、なんとなく訳し途中で放っておいた過去の記事を訳し終えてみた。しかしアラーラブロックが出たのも、もう3年も前のことか(2008年10月)。時が経つのは早いもんだな。
コメント欄にも書いたようにデザインやデベロップメントに関する記事は、新鮮味が重要な戦術やメタの記事と違って、あとから読んでも面白さがそれほど変わらない気がする。それぞれのカードデザインに込められた意図を教えてもらうのは楽しい。
訳にとまどったりてこずったりした箇所はあまりなかった。強いて言えば「錬金術のように黄金を練成する」と「黄金カードをデザインする」という2つの意味をかけたタイトルを上手く日本語訳できなかったことくらい。
余談8:本場アメリカのGen Conで垣間見たEDHの闇と光/Embracing The Chaos
今でも、どこからかリンクをたどって読みに来てくれる人がいる記事なので、指摘をもらっていた誤訳などを一気に修正。ミスが多い&大きいので、自分に対する戒めの意味もこめて修正前と修正後が分かるようにしておいた。
【翻訳】本場アメリカのGen Conで垣間見たEDHの闇と光(ただしエラヨウ、てめえはダメだ)/Embracing The Chaos - Cheap Whiskey, Old-School Conan, And Erayo【SCG】
http://regiant.diarynote.jp/201109250732386307/
早くも火曜日にネタばらしがあったように、収穫祭であるサンクスギビングに合わせて食事のフルコースに関連したカードが選ばれていたらしい。
余談2:月曜日 《悪魔の食欲/Demonic Appetite》
最初にカードテキストを確認したとき、てっきりエンチャントしたクリーチャーを生け贄に捧げないといけないものと勘違いした。どうやって使うんだ、と首をひねりつつCard of the Dayの記事を読んで勘違いに気づいた。
余談3:火曜日 《Hunting Grounds / 狩猟場》
いまさらだけど訳が間違っていたので修正。
修正前:
昨日の《悪魔の食欲/Demonic Appetite》が取り上げられた理由は
そのカード名に含まれる「食欲(Appetizer)」という言葉のためだ。
修正後:
昨日、《悪魔の食欲/Demonic Appetite》が取り上げられた理由は
「前菜(Appetizer)」という言葉との関連性のためだ。
余談4:水曜日 《砂漠/Desert》
《Desert》って日本語訳あるんだ。タイムシフトか何かで出てきたんだっけ。この日のCard of the Dayのネタに使うことを考えると日本語訳がないほうが良かったな、と思ってしまった。まあ、伝わるだろうけど。
余談5:木曜日 休み1
サンクスギビングのため、お休み。
余談6:金曜日 休み2
サンクスギビングのため、またしてもお休み。なお実際のサンクスギビングの休みは木曜日だけで、金曜日は連休を作るために休みになっているみたい。
余談7:アラーラ再誕デザイン秘話:黄金を混成する/Hybridizing Gold
今週はLatest Developmentがお休みのため、なんとなく訳し途中で放っておいた過去の記事を訳し終えてみた。しかしアラーラブロックが出たのも、もう3年も前のことか(2008年10月)。時が経つのは早いもんだな。
コメント欄にも書いたようにデザインやデベロップメントに関する記事は、新鮮味が重要な戦術やメタの記事と違って、あとから読んでも面白さがそれほど変わらない気がする。それぞれのカードデザインに込められた意図を教えてもらうのは楽しい。
訳にとまどったりてこずったりした箇所はあまりなかった。強いて言えば「錬金術のように黄金を練成する」と「黄金カードをデザインする」という2つの意味をかけたタイトルを上手く日本語訳できなかったことくらい。
余談8:本場アメリカのGen Conで垣間見たEDHの闇と光/Embracing The Chaos
今でも、どこからかリンクをたどって読みに来てくれる人がいる記事なので、指摘をもらっていた誤訳などを一気に修正。ミスが多い&大きいので、自分に対する戒めの意味もこめて修正前と修正後が分かるようにしておいた。
【翻訳】本場アメリカのGen Conで垣間見たEDHの闇と光(ただしエラヨウ、てめえはダメだ)/Embracing The Chaos - Cheap Whiskey, Old-School Conan, And Erayo【SCG】
http://regiant.diarynote.jp/201109250732386307/
今週のCard of the Day (2011年11月 第3週) とか
2011年11月20日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週のテーマは、墓地に類する言葉を含むカード。今週の金曜日に書かれたLatest Developmentのコラムにもあるようにイニストラードのテーマそのもの。
月曜日から順に「Graveyard」「墓地/Cemetery」「骨塚/Boneyard」「地下墓地/Catacombs」「Necropolis」がそれぞれカード名に含まれている。週の途中で「もしかしたらホームランドの《Cemetery Gate》の出番があるかも」と思ったけど、そんなことなかったぜ。
ところでこの《Cemetery Gate》はフレイバー的にイニストラードというセットにとてもふさわしいと個人的には思ってる。ただ、いかんせん再録されるにはカードパワーが低すぎる(「《Cemetery Gate》 (2)(黒) クリーチャータイプ 壁 プロテクション(黒) 0/5」というクリーチャー)。
名前、能力、フレイバーテキストの組み合わせがこれほどまでにしっくりはまってるカードも珍しい。そういう意味では結構好きなカードでもある(弱いけど)。なおフレイバーテキストは以下のとおり。
原文
"It keeps some out, yes. It also keeps others in!"
- Grandmother Sengir
拙訳
「そりゃ、中にいれないためにあるのさ。だけど外に出さないためでもあるんだよ!」
- センギアの太母
余談2:月曜日 《Elephant Graveyard》
知っている限りでは、この伝説上の象の墓場という存在は、象牙目当ての狩猟者たちが「象みたいにデカい動物が死んだら死骸が目立つはずなのにどうして見当たらないんだ」という疑問を抱いて「象は死期を悟ると自然と向かう隠された地があるんじゃなかろうか」と想像したところから生まれた、という話だった気がする。本当かどうかは知らない。
ちなみにエラッタが出る前は、再生できる対象のクリーチャータイプは「象/Elephant」だけではなく「象かマンモス/Elephant or Mammoth」だった。どっちにしてもアラビアンナイトにマンモスは1匹もいないけど。
余談3:火曜日 《墓地のプーカ/Cemetery Puca》
Graveyardじゃないのに日本語訳は墓地というカード。実際に「Graveyard」がカード名に含まれるものも多く存在しており、それらの日本語訳が「墓地」であることを考えると不思議な気がする(例としては《墓地のシャベル/Graveyard Shovel》や《灯籠の灯る墓地/Lantern-Lit Graveyard》など)。
調べてみたら「墓所」という言葉も「Grave(墓所のタイタン)」だったり「Crypt(トーモッドの墓所)」だったりと複数の英語があった。そういうものらしい。
あとCard of the Dayの記事の中で「カードではPucaというつづりだが実際には他にも多くのつづりで書かれることがある」という記述があった。外国語を自国語に置き換えると表記がブレるのはどこも同じらしい。
日本でも「スパゲティ、スパゲッティ、スパゲティー」というふうなブレが見られるし、中東でもアラビア語の地名が英語表記されるときに同様に表記のブレがある(同じ地名なのにアルファベット表記が複数存在することがある)。そのせいで客先の位置などをネットで検索するときに困ることがある。だってアラビア語で検索できないし、コピペで検索しても結果が読めないし。
余談4:水曜日 《骨塚のワーム/Boneyard Wurm》
単一の墓地しか見ないし、タフネスに修正は入らないし、軽いマナコストも能力と噛み合ってない気がするし、なんか先人たちと比べて不憫な気がする。とはいえ、その先人の1人である《ルアゴイフ/Lhurgoyf》が今の世で活躍できるかというと難しいだろうけど。
余談5:木曜日 《地下墓地の総ざらい/Empty the Catacombs》
Catacombsをカタコンベと訳すことに抵抗感はなかった。訳す際に気になったのはちょっと別のところで「なんで複数形なんだろう」という点。Catacombという単語が含まれる他のカードも含めてチェックすると、なぜか複数形と単数形が混ざっている。
複数形は《クローシスの地下墓地/Crosis’s Catacombs》、《ダークウォーターの地下墓地/Darkwater Catacombs》、《地下墓地の総ざらい/Empty the Catacombs》と《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》。単数形は《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》と《地下墓地のドラゴン/Catacomb Dragon》。
ドラゴンがいる場所が単一の地下墓地なのは理解できる。他のカードは何が理由で単複を分けているのか、よく分からない。ネイティブなら分かるのかな。さみしい。
あと実は結構訳に手こずった。以下の原文の dares 以降の訳がきつかった。
要するに「プレイヤーは使い道を見つけるために苦労する、あえて使うために」ということなんだけど、それをすっきりと日本語に置き換えるのに手間取った。以下は、試行錯誤している最中の候補たち。
・候補1
あえてこれを使わないといけないとなるとプレイヤーは使い道に苦慮することになる
・候補2
あえてこれを選ぶだけの使い道はプレイヤーが自分で考え出さないといけないカードだ
・候補3
どうやったら役に立つのか、その使い道をプレイヤー側で考えないといけないカードだ
こういうのって色々書いてると段々どれが自然な日本語なのか分からなくなってきてしまうのが困りもの。ゲシュタルト崩壊って言うんだっけか。本当は一晩寝かせて次の日の朝にでも再確認するのがいいんだろうな。
余談6:金曜日 《Necropolis》
フレイバーは理解できる。死滅都市に遺棄された死体が徐々に都市の一部として飲み込まれていってしまい、ふと気がつくと誰もいないはずの都市が一回り成長している。たぶん、そんな感じ。
しかし(昔のカードだからしょうがないとはいえ)本当に弱いな、これ。5マナのカードなのに同じ能力で1マナでも使われるか怪しい、って相当なレベルだ。
余談7:殿堂入りプレイヤー中村修平のインタビュー(動画)/Pro Tour Hall of Fame 2011
意外と聞き取れるな、というのが正直なところ。本当に正しく聞き取れているのかどうか、というのは……どうなんだろう。大丈夫だと思う。音声はクリアだったし。
ただ中村修平さんのコメントの吹き替えについては、1箇所だけどうしても拾いきれなかった。いや、そもそも元が日本語なのに無理して英語を聞き取ってそれを日本語にするという作業自体が不毛なんだけどさ。
そうそう。Martin Juzaのコメントがマジックにまったく関係ない内容で笑えた。仲いいんだなあ。ちなみに日本語訳では「おまえ、ほんきか!?」とした言葉の原文は「Oh my god!」で、ワニは元の動画では「Alligator」だったはず。
余談8:墓地にまつわるイニストラードのカードたち/Graveyard Shifts
Tom LaPilleによる最後のコラム。さみしい。思っていたよりもずっとこの人のコラムのファンだったんだな、と読み終えたあとに気づいた。とりあえず今まで提供されてきたコラムへの感謝について、サイトからメッセージを送っておいた。
個人的に好きだったTom LaPilleのコラムはマジックオンライン専用セットであるマスターズエディションに関する記事。古くて最近のマジックに及ばないパワーレベルのカードたちを使ってなんとかバランスのとれたリミテッド環境にしようと奮闘した話で、昔の懐かしいカード名が色々出てきて楽しかった。
【翻訳】時間旅行/Time Traveling【Daily MTG】
原文:http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/124
拙訳:http://regiant.diarynote.jp/201101100437461128/
【翻訳】タイムマシンの作り方/How to Make a Time Machine【Daily MTG】
原文:http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/125
拙訳:http://regiant.diarynote.jp/201101160649345352/
さて思い出話はそれくらいにして、今回の記事の話。まずは記事のタイトルについて。
元のタイトルである Graveyard Shifts というのは、日本語で言う 深夜勤務 を指す言葉らしい。今回の記事の内容である「墓地」と「領域の移動」を両方含んでいる、かけ言葉的なタイトル。
日本語のタイトルも何か「墓地」に類する言葉の入ったことわざか何かにしようかなと思って色々試してみたけど、結局記事の内容が伝わるタイトルが一番かな、と思って無難な訳にしてしまった。
きっと上手い人なら、記事の内容である「墓地」や「移動」と元のタイトルの日本語の意味である「深夜勤務」をすべて組み合わせて気の利いたタイトルを生み出せるんだろうな……。
次にタイトル以外で訳すのに苦労した箇所。
一文がとても長くて、どこで切れるのかがさっぱり分からなくて困った。途中にある「morph into」も、何が何へ変化するのかを読み解くだけで一苦労だったし、大文字で始まっている「Design」が何を指すのかを推測するのも大変だった。
あらためて読むと日本語が変だな。無理に原文に合わせようとしないで、もっと自然な日本語になるようにおおらかに訳せば良かった気がする。
「ゲームをその環境ごと面白くする才能を持っているRichard Garfieldは、一緒にいるだけでもとても楽しい人物だ。またその才能は新しいセットを構築する際に非常に重要な鍵となる」のほうが分かりやすいかもしれない。
今週のテーマは、墓地に類する言葉を含むカード。今週の金曜日に書かれたLatest Developmentのコラムにもあるようにイニストラードのテーマそのもの。
月曜日から順に「Graveyard」「墓地/Cemetery」「骨塚/Boneyard」「地下墓地/Catacombs」「Necropolis」がそれぞれカード名に含まれている。週の途中で「もしかしたらホームランドの《Cemetery Gate》の出番があるかも」と思ったけど、そんなことなかったぜ。
ところでこの《Cemetery Gate》はフレイバー的にイニストラードというセットにとてもふさわしいと個人的には思ってる。ただ、いかんせん再録されるにはカードパワーが低すぎる(「《Cemetery Gate》 (2)(黒) クリーチャータイプ 壁 プロテクション(黒) 0/5」というクリーチャー)。
名前、能力、フレイバーテキストの組み合わせがこれほどまでにしっくりはまってるカードも珍しい。そういう意味では結構好きなカードでもある(弱いけど)。なおフレイバーテキストは以下のとおり。
原文
"It keeps some out, yes. It also keeps others in!"
- Grandmother Sengir
拙訳
「そりゃ、中にいれないためにあるのさ。だけど外に出さないためでもあるんだよ!」
- センギアの太母
余談2:月曜日 《Elephant Graveyard》
知っている限りでは、この伝説上の象の墓場という存在は、象牙目当ての狩猟者たちが「象みたいにデカい動物が死んだら死骸が目立つはずなのにどうして見当たらないんだ」という疑問を抱いて「象は死期を悟ると自然と向かう隠された地があるんじゃなかろうか」と想像したところから生まれた、という話だった気がする。本当かどうかは知らない。
ちなみにエラッタが出る前は、再生できる対象のクリーチャータイプは「象/Elephant」だけではなく「象かマンモス/Elephant or Mammoth」だった。どっちにしてもアラビアンナイトにマンモスは1匹もいないけど。
余談3:火曜日 《墓地のプーカ/Cemetery Puca》
Graveyardじゃないのに日本語訳は墓地というカード。実際に「Graveyard」がカード名に含まれるものも多く存在しており、それらの日本語訳が「墓地」であることを考えると不思議な気がする(例としては《墓地のシャベル/Graveyard Shovel》や《灯籠の灯る墓地/Lantern-Lit Graveyard》など)。
調べてみたら「墓所」という言葉も「Grave(墓所のタイタン)」だったり「Crypt(トーモッドの墓所)」だったりと複数の英語があった。そういうものらしい。
あとCard of the Dayの記事の中で「カードではPucaというつづりだが実際には他にも多くのつづりで書かれることがある」という記述があった。外国語を自国語に置き換えると表記がブレるのはどこも同じらしい。
日本でも「スパゲティ、スパゲッティ、スパゲティー」というふうなブレが見られるし、中東でもアラビア語の地名が英語表記されるときに同様に表記のブレがある(同じ地名なのにアルファベット表記が複数存在することがある)。そのせいで客先の位置などをネットで検索するときに困ることがある。だってアラビア語で検索できないし、コピペで検索しても結果が読めないし。
余談4:水曜日 《骨塚のワーム/Boneyard Wurm》
単一の墓地しか見ないし、タフネスに修正は入らないし、軽いマナコストも能力と噛み合ってない気がするし、なんか先人たちと比べて不憫な気がする。とはいえ、その先人の1人である《ルアゴイフ/Lhurgoyf》が今の世で活躍できるかというと難しいだろうけど。
余談5:木曜日 《地下墓地の総ざらい/Empty the Catacombs》
Catacombsをカタコンベと訳すことに抵抗感はなかった。訳す際に気になったのはちょっと別のところで「なんで複数形なんだろう」という点。Catacombという単語が含まれる他のカードも含めてチェックすると、なぜか複数形と単数形が混ざっている。
複数形は《クローシスの地下墓地/Crosis’s Catacombs》、《ダークウォーターの地下墓地/Darkwater Catacombs》、《地下墓地の総ざらい/Empty the Catacombs》と《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》。単数形は《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》と《地下墓地のドラゴン/Catacomb Dragon》。
ドラゴンがいる場所が単一の地下墓地なのは理解できる。他のカードは何が理由で単複を分けているのか、よく分からない。ネイティブなら分かるのかな。さみしい。
あと実は結構訳に手こずった。以下の原文の dares 以降の訳がきつかった。
原文
The original Necropolis (as opposed to the Keldon or Crumbling kind) dares players to find a way to make use of it.
拙訳
最初の死滅都市である《Necropolis》はケルドにあるものや崩れゆくものとは違い、あえてプレイヤーがこのカードを使わないといけない理由がさっぱり分からないカードだ。
要するに「プレイヤーは使い道を見つけるために苦労する、あえて使うために」ということなんだけど、それをすっきりと日本語に置き換えるのに手間取った。以下は、試行錯誤している最中の候補たち。
・候補1
あえてこれを使わないといけないとなるとプレイヤーは使い道に苦慮することになる
・候補2
あえてこれを選ぶだけの使い道はプレイヤーが自分で考え出さないといけないカードだ
・候補3
どうやったら役に立つのか、その使い道をプレイヤー側で考えないといけないカードだ
こういうのって色々書いてると段々どれが自然な日本語なのか分からなくなってきてしまうのが困りもの。ゲシュタルト崩壊って言うんだっけか。本当は一晩寝かせて次の日の朝にでも再確認するのがいいんだろうな。
余談6:金曜日 《Necropolis》
フレイバーは理解できる。死滅都市に遺棄された死体が徐々に都市の一部として飲み込まれていってしまい、ふと気がつくと誰もいないはずの都市が一回り成長している。たぶん、そんな感じ。
しかし(昔のカードだからしょうがないとはいえ)本当に弱いな、これ。5マナのカードなのに同じ能力で1マナでも使われるか怪しい、って相当なレベルだ。
余談7:殿堂入りプレイヤー中村修平のインタビュー(動画)/Pro Tour Hall of Fame 2011
意外と聞き取れるな、というのが正直なところ。本当に正しく聞き取れているのかどうか、というのは……どうなんだろう。大丈夫だと思う。音声はクリアだったし。
ただ中村修平さんのコメントの吹き替えについては、1箇所だけどうしても拾いきれなかった。いや、そもそも元が日本語なのに無理して英語を聞き取ってそれを日本語にするという作業自体が不毛なんだけどさ。
そうそう。Martin Juzaのコメントがマジックにまったく関係ない内容で笑えた。仲いいんだなあ。ちなみに日本語訳では「おまえ、ほんきか!?」とした言葉の原文は「Oh my god!」で、ワニは元の動画では「Alligator」だったはず。
余談8:墓地にまつわるイニストラードのカードたち/Graveyard Shifts
Tom LaPilleによる最後のコラム。さみしい。思っていたよりもずっとこの人のコラムのファンだったんだな、と読み終えたあとに気づいた。とりあえず今まで提供されてきたコラムへの感謝について、サイトからメッセージを送っておいた。
個人的に好きだったTom LaPilleのコラムはマジックオンライン専用セットであるマスターズエディションに関する記事。古くて最近のマジックに及ばないパワーレベルのカードたちを使ってなんとかバランスのとれたリミテッド環境にしようと奮闘した話で、昔の懐かしいカード名が色々出てきて楽しかった。
【翻訳】時間旅行/Time Traveling【Daily MTG】
原文:http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/124
拙訳:http://regiant.diarynote.jp/201101100437461128/
【翻訳】タイムマシンの作り方/How to Make a Time Machine【Daily MTG】
原文:http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/125
拙訳:http://regiant.diarynote.jp/201101160649345352/
さて思い出話はそれくらいにして、今回の記事の話。まずは記事のタイトルについて。
元のタイトルである Graveyard Shifts というのは、日本語で言う 深夜勤務 を指す言葉らしい。今回の記事の内容である「墓地」と「領域の移動」を両方含んでいる、かけ言葉的なタイトル。
日本語のタイトルも何か「墓地」に類する言葉の入ったことわざか何かにしようかなと思って色々試してみたけど、結局記事の内容が伝わるタイトルが一番かな、と思って無難な訳にしてしまった。
きっと上手い人なら、記事の内容である「墓地」や「移動」と元のタイトルの日本語の意味である「深夜勤務」をすべて組み合わせて気の利いたタイトルを生み出せるんだろうな……。
次にタイトル以外で訳すのに苦労した箇所。
原文:
I have seen several clever and high-minded Design attempts to fix problems morph into minor hoops for players to jump through to achieve the thing Design was trying to avoid.
拙訳:
私が今までに何度も、デザインチームが問題の穴をふさごうと頭脳的で高尚なデザインを試みては、プレイヤーがそこに風穴を開けてくるのを見てきた。
一文がとても長くて、どこで切れるのかがさっぱり分からなくて困った。途中にある「morph into」も、何が何へ変化するのかを読み解くだけで一苦労だったし、大文字で始まっている「Design」が何を指すのかを推測するのも大変だった。
原文:
His instincts for what makes an enjoyable game environment were a joy to be around and key to building the set’s structure.
拙訳:
面白いゲーム環境を生み出す才能を持った彼は、一緒にいることで楽しい時間を過ごせるし、その才能はセットの構造を造りあげるために必要な鍵でもある。
あらためて読むと日本語が変だな。無理に原文に合わせようとしないで、もっと自然な日本語になるようにおおらかに訳せば良かった気がする。
「ゲームをその環境ごと面白くする才能を持っているRichard Garfieldは、一緒にいるだけでもとても楽しい人物だ。またその才能は新しいセットを構築する際に非常に重要な鍵となる」のほうが分かりやすいかもしれない。
今週のCard of the Day (2011年11月 第2週) とか
2011年11月13日 週のまとめ コメント (2) はじめに。
mrgreedさんのツイッターのつぶやきで面白い公式記事へのリンクが張られていた。訳してみた。確かに《動く死体/Animate Dead》のカードテキストの変遷はリアルタイムで付き合ってた身としても実に面白かった。
《動く死体/Animate Dead》のありがたいお言葉/ What Animate Dead Says
http://regiant.diarynote.jp/201111130229308843/
しかし、過去バージョン当時のままの日本語テキストを探すのはとんでもなく骨が折れる作業で困る。今後も必要になるかもしれないので、効率よく探せる方法知ってる人がいたらぜひ教えてください。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週のテーマは、コメントで情報提供いただいたようにシェイクスピアの戯曲のタイトルに関係しているものらしい。カード名の一部がシェイクスピア作品と同じ(もしくは作品名の一部)のカードたちと考えると、対応作品は以下と推測される。
カード名 対応すると思われる戯曲名
《嵐のイフリート/Tempest Efreet》 :テンペスト(The Tempest)
《悪意の度量/Measure of Wickedness》 :尺には尺を(Measure for Measure)
《小村の隊長/Hamlet Captain》 :ハムレット(Hamlet)
《真夏のお祭り騒ぎ/Midsummer Revel》 :夏の夜の夢(A Midsummer Night’s Dream)
《Shrewd Hatchling / 明敏な雛》 :じゃじゃ馬ならし(Taming of the Shrew)
※ 戯曲名の邦題と原題についてはWikipediaのシェイクスピアの項目から引用。
引用元:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%94%E3%82%A2
余談2:月曜日 《嵐のイフリート/Tempest Efreet》
過去にも何度か語っていることかもしれないけど、マジックを始めたのは第4版の頃から(日本語版が出る前)。当然、この《嵐のイフリート/Tempest Efreet》も引いたことがある。マジックを始めたての頃には拷問のようなカードテキストだった。
ちなみにあの頃はまだ「フェイクアンティ」と呼ばれるプレイ形式が一般的で、ゲーム開始時に山札の1番上のカードを「実際は所有権の移動しない賭け札」としてゲームからリムーブしていた。そういう意味では「アンティを賭けてプレイしない場合」でもないんだけど、そんなフェイクアンティというルールではこのカードの出番はなかった。
覚えている限りでは、確か何度か「リアルアンティ」(本当に所有権が移動する)も遊んだことある。そのときこのカードを使ったような気もする。結果は覚えていない。どちらにしても「リアルアンティ」ということになると互いのデッキのレアリティがガクンと下がり、非常にぬるい対戦になってしまうのであまり遊ばれなかった。
余談3:火曜日 《悪意の度量/Measure of Wickedness》
このカードを見ると当然のように思い出すのは、なんと言っても「スターライト・マナバーン」。これは「デュエルファイター刃」と双璧をなすマジック漫画であり、一部に熱狂的なファンを持つことで有名(かもしれない)。
主人公の属するマジック部が、ライバルの部活やいじめっ子や海底帝国からの侵略者とデュエルで決着をつけたりつけなかったりする、そんな漫画。一部に熱狂的なファンを持つことで有名(大事なことなので以下略)。
この作品に出てくるマジックがとても強いアボシャン先輩の使っていたデッキが《悪意の度量/Measure of Wickedness》デッキだった。それが使われたデュエルでの《悪意の度量/Measure of Wickedness》の押し付け合いがとっても面白かった。
余談。この漫画の青島先輩とは絶対に対戦したくないと心底思う。ってか腕折るなよ。
余談4:水曜日 《小村の隊長/Hamlet Captain》
別段訳に困ったわけでもない。ただ、訳したあと、あまりのストレートな内容に「あれ? 何か間違えてる?」と逆に不安になった。なんというか、本当にカードをそのまま紹介しているだけのような記事だったので。
単にシェイクスピアといえばやっぱりハムレットでしょう、というだけの理由で選ばれてしまい、あまり語ることが無かった、という裏の事情があるのであればそれも納得。本当にそうかどうかは知らない。
余談5:木曜日 《真夏のお祭り騒ぎ/Midsummer Revel》
自分で訳しておいてなんだけど、本当にこのサイクルは歌を題材にしているんだろうか。音楽や歌につられて効果が高まっていく、というフレイバー自体は好きだけど「名前+効果+イラスト」がそれに応えきれていないようなイメージ。
以下、全然関係ない話。
これを訳すために色々な「歌」という単語の訳などを調べている過程で、つい脇道にそれてWikipediaを放浪してしまった。その最中に「演奏時間の長い曲」という項目で発見したネタ。
いや、ちょっと何を言っているのか分かりませんね。
余談6:金曜日 《Shrewd Hatchling / 明敏な雛》
この記事にある「カードの雰囲気はシャドウムーアのメカニズムを自然と進化させたもののように感じられたため」という部分について、補足してみる。
なぜシャドウムーアのメカニズムを進化させたような内容だから次のセットに使うことにしたか、というと、あるブロック内で新たに登場したメカニズムは、そのブロックの後続のセットになるほどテクニカルな(進化した)使われ方をすることが多いため。
基本と応用、みたいな関係。
例えば初めてフラッシュバックが登場したオデッセイでのフラッシュバックコストは普通のマナのみだったが、後続のセットであるトーメントやジャッジメントではマナ以外のフラッシュバックコスト(ライフや生け贄)が存在している。
余談7:主にリミテッドの観点から見た「陰鬱/Morbid」開発秘話/Morbid Thoughts
イニストラードであらたに登場した「陰鬱/Morbid」の話。ドラフトが遊ばれ始めた頃の「お互いにブロックしない戦闘が発生しやすくなる」について開発中にすでに気づかれていたことなどが書いてある。
ところで訳の中で、ツイッターのアカウントとEメールの送り先に関する註に「一部修正あり」と書いた理由を説明しようと思う。まあ、大した修正でもないんだけど。
これ、実際の文中から張られているリンクでは、末尾に「&headline=The%20Modern%20Future」とついている。これがあることで、自動的にメール送信フォームに今回の記事の題名が入る仕組み。
そしてよく見ると分かるんだけど、ここに書かれている記事の題名が「Modern Future」となっている。そう、先週のコラムのタイトル。実は今回のコラム、最初にアップされたときタイトルが先週のままだった(Daily MTGのトップページの見出しも)。
訳している最中に「タイトルどうしよう。日本語訳は内容に即して『陰鬱/Morbid について』にしとこうかな」とか考えてたら、公式サイト側の修正が完了していて一安心……と思いきや、Eメール送り先のリンクについては今もそのままだったり。
余談が長くなったけど、今回の怪しい訳について。
原文の「Sup」は「What’s up」の口語的記述らしい。「Don’t know」を「Dunno」って書くみたいなもの。次の「Howdy」は「How are you doing」とほぼ同じ意味のはず。あと見て分かるとおり、原文には「よし」に当たる言葉はない。ワンテンポ置いたほうが分かりやすいかな、と。
単に訳すのに苦労したという箇所。間違ってはいないだろうけど、上手く伝わっているかどうかはまた別問題。「full of resonant tropes that viscerally conveyed the look and feel」と来られて、英和辞典を引きまくりだった。
怪しいというか意訳というか、ばっさり略した。原文にある「State of the Union address」というのは日本語で「一般教書演説」と呼ばれるもので、大統領が両院議員全員へ向けて行う特別な演説を指す言葉らしい。
日本でどれだけ一般的な言葉なのか分からなかったので、分かりやすさ優先で意訳。
今回の記事に多かった「筆者特有の呼び方や言葉」。ここ以外にも「政策分析(Policy Analyst)」や「人は報酬を求めて行動する(people respond to incentives)」のように原文併記を使ったり、場所によっては使わなかったりしてみた。
ここの「無色透明なルールテキスト(Invisible Text)」では併記してみたけど、「『殺戮』的なメカニズム」は訳のみ。これは原文では「the "carnage" mechanic」となっている。他に併記しなかった場所と言うと……
いや、なんだろう、ほら……これは無理だって。
mrgreedさんのツイッターのつぶやきで面白い公式記事へのリンクが張られていた。訳してみた。確かに《動く死体/Animate Dead》のカードテキストの変遷はリアルタイムで付き合ってた身としても実に面白かった。
《動く死体/Animate Dead》のありがたいお言葉/ What Animate Dead Says
http://regiant.diarynote.jp/201111130229308843/
しかし、過去バージョン当時のままの日本語テキストを探すのはとんでもなく骨が折れる作業で困る。今後も必要になるかもしれないので、効率よく探せる方法知ってる人がいたらぜひ教えてください。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週のテーマは、コメントで情報提供いただいたようにシェイクスピアの戯曲のタイトルに関係しているものらしい。カード名の一部がシェイクスピア作品と同じ(もしくは作品名の一部)のカードたちと考えると、対応作品は以下と推測される。
カード名 対応すると思われる戯曲名
《嵐のイフリート/Tempest Efreet》 :テンペスト(The Tempest)
《悪意の度量/Measure of Wickedness》 :尺には尺を(Measure for Measure)
《小村の隊長/Hamlet Captain》 :ハムレット(Hamlet)
《真夏のお祭り騒ぎ/Midsummer Revel》 :夏の夜の夢(A Midsummer Night’s Dream)
《Shrewd Hatchling / 明敏な雛》 :じゃじゃ馬ならし(Taming of the Shrew)
※ 戯曲名の邦題と原題についてはWikipediaのシェイクスピアの項目から引用。
引用元:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%94%E3%82%A2
余談2:月曜日 《嵐のイフリート/Tempest Efreet》
過去にも何度か語っていることかもしれないけど、マジックを始めたのは第4版の頃から(日本語版が出る前)。当然、この《嵐のイフリート/Tempest Efreet》も引いたことがある。マジックを始めたての頃には拷問のようなカードテキストだった。
ちなみにあの頃はまだ「フェイクアンティ」と呼ばれるプレイ形式が一般的で、ゲーム開始時に山札の1番上のカードを「実際は所有権の移動しない賭け札」としてゲームからリムーブしていた。そういう意味では「アンティを賭けてプレイしない場合」でもないんだけど、そんなフェイクアンティというルールではこのカードの出番はなかった。
覚えている限りでは、確か何度か「リアルアンティ」(本当に所有権が移動する)も遊んだことある。そのときこのカードを使ったような気もする。結果は覚えていない。どちらにしても「リアルアンティ」ということになると互いのデッキのレアリティがガクンと下がり、非常にぬるい対戦になってしまうのであまり遊ばれなかった。
余談3:火曜日 《悪意の度量/Measure of Wickedness》
このカードを見ると当然のように思い出すのは、なんと言っても「スターライト・マナバーン」。これは「デュエルファイター刃」と双璧をなすマジック漫画であり、一部に熱狂的なファンを持つことで有名(かもしれない)。
主人公の属するマジック部が、ライバルの部活やいじめっ子や海底帝国からの侵略者とデュエルで決着をつけたりつけなかったりする、そんな漫画。一部に熱狂的なファンを持つことで有名(大事なことなので以下略)。
この作品に出てくるマジックがとても強いアボシャン先輩の使っていたデッキが《悪意の度量/Measure of Wickedness》デッキだった。それが使われたデュエルでの《悪意の度量/Measure of Wickedness》の押し付け合いがとっても面白かった。
余談。この漫画の青島先輩とは絶対に対戦したくないと心底思う。ってか腕折るなよ。
余談4:水曜日 《小村の隊長/Hamlet Captain》
別段訳に困ったわけでもない。ただ、訳したあと、あまりのストレートな内容に「あれ? 何か間違えてる?」と逆に不安になった。なんというか、本当にカードをそのまま紹介しているだけのような記事だったので。
単にシェイクスピアといえばやっぱりハムレットでしょう、というだけの理由で選ばれてしまい、あまり語ることが無かった、という裏の事情があるのであればそれも納得。本当にそうかどうかは知らない。
余談5:木曜日 《真夏のお祭り騒ぎ/Midsummer Revel》
自分で訳しておいてなんだけど、本当にこのサイクルは歌を題材にしているんだろうか。音楽や歌につられて効果が高まっていく、というフレイバー自体は好きだけど「名前+効果+イラスト」がそれに応えきれていないようなイメージ。
以下、全然関係ない話。
これを訳すために色々な「歌」という単語の訳などを調べている過程で、つい脇道にそれてWikipediaを放浪してしまった。その最中に「演奏時間の長い曲」という項目で発見したネタ。
小杉武久:「革命のための音楽」 - 指定どおりに演奏すれば5年と少しかかる。しかし演奏者自身の眼を摘出しなければならないため、未だに演奏されたことはない。
引用元:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%94%E5%A5%8F%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%AE%E9%95%B7%E3%81%84%E6%9B%B2
いや、ちょっと何を言っているのか分かりませんね。
余談6:金曜日 《Shrewd Hatchling / 明敏な雛》
この記事にある「カードの雰囲気はシャドウムーアのメカニズムを自然と進化させたもののように感じられたため」という部分について、補足してみる。
なぜシャドウムーアのメカニズムを進化させたような内容だから次のセットに使うことにしたか、というと、あるブロック内で新たに登場したメカニズムは、そのブロックの後続のセットになるほどテクニカルな(進化した)使われ方をすることが多いため。
基本と応用、みたいな関係。
例えば初めてフラッシュバックが登場したオデッセイでのフラッシュバックコストは普通のマナのみだったが、後続のセットであるトーメントやジャッジメントではマナ以外のフラッシュバックコスト(ライフや生け贄)が存在している。
余談7:主にリミテッドの観点から見た「陰鬱/Morbid」開発秘話/Morbid Thoughts
イニストラードであらたに登場した「陰鬱/Morbid」の話。ドラフトが遊ばれ始めた頃の「お互いにブロックしない戦闘が発生しやすくなる」について開発中にすでに気づかれていたことなどが書いてある。
ところで訳の中で、ツイッターのアカウントとEメールの送り先に関する註に「一部修正あり」と書いた理由を説明しようと思う。まあ、大した修正でもないんだけど。
これ、実際の文中から張られているリンクでは、末尾に「&headline=The%20Modern%20Future」とついている。これがあることで、自動的にメール送信フォームに今回の記事の題名が入る仕組み。
そしてよく見ると分かるんだけど、ここに書かれている記事の題名が「Modern Future」となっている。そう、先週のコラムのタイトル。実は今回のコラム、最初にアップされたときタイトルが先週のままだった(Daily MTGのトップページの見出しも)。
訳している最中に「タイトルどうしよう。日本語訳は内容に即して『陰鬱/Morbid について』にしとこうかな」とか考えてたら、公式サイト側の修正が完了していて一安心……と思いきや、Eメール送り先のリンクについては今もそのままだったり。
余談が長くなったけど、今回の怪しい訳について。
原文:
Sup.
Howdy.
Well hello there.
拙訳:
よお。
最近どう?
ご機嫌いかが?
よし。
原文の「Sup」は「What’s up」の口語的記述らしい。「Don’t know」を「Dunno」って書くみたいなもの。次の「Howdy」は「How are you doing」とほぼ同じ意味のはず。あと見て分かるとおり、原文には「よし」に当たる言葉はない。ワンテンポ置いたほうが分かりやすいかな、と。
原文:
We knew we had a horror set on our hands, we knew we wanted to pack it full of resonant tropes that viscerally conveyed the look and feel of the world.
拙訳:
次のセットがホラーをテーマにすることは分かっていた。その世界の風景と肌触りを直観的に伝えてくれる豊かなあれやこれやが必要になることもまた分かっていた。
単に訳すのに苦労したという箇所。間違ってはいないだろうけど、上手く伝わっているかどうかはまた別問題。「full of resonant tropes that viscerally conveyed the look and feel」と来られて、英和辞典を引きまくりだった。
原文:
That’s sort of like saying the President’s job is to deliver the State of the Union address.
拙訳:
それは例えばアメリカ大統領の仕事が議会で演説するだけだと思っているようなもんだ。
怪しいというか意訳というか、ばっさり略した。原文にある「State of the Union address」というのは日本語で「一般教書演説」と呼ばれるもので、大統領が両院議員全員へ向けて行う特別な演説を指す言葉らしい。
日本でどれだけ一般的な言葉なのか分からなかったので、分かりやすさ優先で意訳。
原文:
One of my least favorite things in any game is a phenomenon I call "invisible text."
拙訳:
ところで俺がどのようなゲームにおいても絶対に好きになれない現象がある。それを俺は「無色透明なルールテキスト(Invisible Text)」と呼んでる。
今回の記事に多かった「筆者特有の呼び方や言葉」。ここ以外にも「政策分析(Policy Analyst)」や「人は報酬を求めて行動する(people respond to incentives)」のように原文併記を使ったり、場所によっては使わなかったりしてみた。
ここの「無色透明なルールテキスト(Invisible Text)」では併記してみたけど、「『殺戮』的なメカニズム」は訳のみ。これは原文では「the "carnage" mechanic」となっている。他に併記しなかった場所と言うと……
原文:
More importantly, he’s probably the only human-computer-beagle-dragon in existence.
拙訳:
もっとも重要な点として、おそらく彼は世界で唯一の「コンピュータの頭脳をもった狩猟犬的ドラゴン(なお見た目は人間)」だ。
いや、なんだろう、ほら……これは無理だって。
右の画像は、金曜日の Card of the Day からリンクの張られていた「ガムは食べ物か?」という議題でR&Dが行った会議のホワイトボードに書かれていた文字を訳してみたもの。
ネタなのか本気なのか分からないあたりが恐ろしい。
日本語の書かれていない元画像は以下のリンク先を参照のこと。
http://www.wizards.com/magic/images/mtgcom/fcpics/features/mr147_gum.jpg
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
コメント欄で情報提供があったように、おそらくハロウィンが隠されたテーマだったのではないか、という話。確かに月曜から順に「仮装」「マスク」「トリック」「トリート」「お菓子」なのでそれっぽい気がする。
ただこういう「一見分からないだろうけど実はこうだったんだよ」というネタに関しては、多くの場合、金曜日にネタばれと解説を行ってくれるものなんだけど……。真相は闇の中か。誰か開発部に聞いてみる気ない?
余談2:月曜日 《騙り者、逆嶋/Sakashima the Impostor》
元記事からリンクの張られていた背景ストーリー「仮面の陰の顔/The Face Behind the Mask」を読んだ。逆嶋って、怖いな。特に幼少期の握り飯の話が怖い。無邪気に描かれているだけに怖い。
なおリンク先の短編は日本語訳もちゃんと用意されているので英語が苦手な人も安心。かくいう自分も日本語版を読んでいる。訳者名が書いていないのが気になる。奥ゆかしいな。
余談3:火曜日 《アヴァシンの仮面/Mask of Avacyn》
この記事に書かれているとおりの勘違いをしていたので興味深い内容だった……とか言いつつ、実はちょっと訳に自信がない。
原文にある「Avacyn」をまさに「大天使であるアヴァシンその人」として訳したけれど「アヴァシンその人しか身につけない仮面」っておかしいような気もした。もしそうだったらどう考えても「伝説の」装備品だよなあ。
もしかしてこの「Avacyn」は「アヴァシン教徒」を指すのかもしれない、とも考えたけど、それらしき描写も背景世界情報も見つけられなかったので、あきらめて素直にそのまま訳してみた。
余談4:水曜日 《罠探しの計略/Trapfinder’s Trick》
新しいカード・サブタイプを出す以上、それに関連したカードも当然作るよ、という話。ここでは「罠/Trap」カードに関連したカードとして、これと対になる《罠師の引き込み/Trapmaker’s Snare》も紹介されている。
ただ《罠師の引き込み/Trapmaker’s Snare》は自分で組んだデッキから罠カードを探すわけだから使い道もあるけど、《罠探しの計略/Trapfinder’s Trick》は罠を使ってくれているかどうかも分からない対戦相手にしか使えず、しかもソーサリー。
いくらなんでも弱すぎる気がした。もうひと押し、何かおまけがつけられなかったんだろうか。場に伏せられたトラップカードも墓地に送れるとか(ゲームが違うぞ)。
余談5:木曜日 《断崖の避難所/Clifftop Retreat》
まずはMTG Wikiの編者に感謝。何をかと言うと、記事内でも取り上げられているカードのイラストについて公式記事でも登場していることについて教えてもらったから。
さて内容はと言うと、Card of the Day にたまにある英語特有のネタで、日本語のカード名だけだと意味が分からなくなるタイプのもの。
ためしに日本語だけにすると「《断崖の避難所》の『避難所』には『撤退する』という意味もあるけどここでは『避難所』という意味で用いられている」となる。
余談6:金曜日 《Fat Ass》
ご丁寧に会議のときのホワイトボードの写真まで残されている……と素直にとっていいんだろうか。どうにもコールドスナップ誕生秘話で騙されて、「R&Dのネタを用意するときの本気度」を知っている身としては、このホワイトボードも仕込みなんじゃなかろうかと疑ってしまう。
コールドスナップ誕生秘話のネタについては以下のURLのリンク先を参照のこと(しかし2005年の記事がまだ残ってるとは思わなかった)。
Coldsnap Q&A
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/feature/291
コールドスナップのQ&A
http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/product/20051105/index.html
余談7:Card of the Day の翻訳に関して
今週の金曜日でちょうど丸1年分の Card of the Day を訳したことになる。
Diarynoteを始めたのは去年の12月初めだけど、1ヵ月前の日記までは更新可能だったので、2010年11月05日から Card of the Day の訳をアップしている。今週の金曜が11月04日なので、ちょうど1年経過。
余談8:素晴らしき狂喜と過ぎ去りし狂喜/The Beauty and Bygone Times of Bloodthirst
ゆっくりと訳していたものがようやっと完了した。ゆっくりしすぎたせいで旬は遠く過ぎ去り、時期をすっかり外してしまった。基本セット2012のドラフトが流行っていた頃なら需要もあったかも。
今週の土曜の枠は最新記事に使いたかったので過去日記にあげた。そのせいでアップされたことが気づかれてなさそう。誰にも読まれないとさみしいので、ここにリンクを張っておく。
素晴らしき狂喜と過ぎ去りし狂喜/The Beauty and Bygone Times of Bloodthirst
http://regiant.diarynote.jp/201111041043035573/
結構、訳に窮した箇所の多い記事だった。
原文を見てもらえば分かるとおり、括弧内の「trump in」をガン無視して訳してる。すいません。しかし、この「trump in」の意味してるところはなんなんだろう。
見ての通りの意訳っぷり。Cadillacって、単に高級車ってことでいいのかな。「強い、偉い」を表しているってことかと思って、日本人が高級車で典型的に思い浮かべる車種にしてみたんだけど。
これまた原文に従ってない訳。特に「Gloss over(言い繕う、都合の悪いことを隠す、など)」の訳に手間取った。最後は諦め気味に「全体的な意味はこんな感じなんでなかろうか」と自分に言い聞かせつつ書きあげた。
長々と引用したけど、ポイントは最初の部分にある「cracking」。何か知らない意味でもあるのかと思って辞書を引いたけど、知っている以上の意味がなかった。どうしようかなあ、と悩んだ挙句に、結論としては「要するにドラフトで役に立ってくれる、という話かな」と。
セミコロン以下に自信がない。要するに「弱い」という話だというのは分かるんだけど。
余談8:モダンというフォーマットとその未来について/The Modern Future
モダンという環境はまだ成長段階にある途中なので暖かい目で見守ってあげてください、という話。もちろん言い訳だけではなくて、盛り上げていくために今後どのような施策がとられるのかもきちんと書かれている。
単語単位では分からない箇所もあったし、どうやって訳したら上手く伝わるだろうと苦労した箇所もあるけど、文脈がとれなくて困った箇所はほぼなかった。やっぱりTom Lapilleの記事は読みやすい。
ネタなのか本気なのか分からないあたりが恐ろしい。
日本語の書かれていない元画像は以下のリンク先を参照のこと。
http://www.wizards.com/magic/images/mtgcom/fcpics/features/mr147_gum.jpg
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
コメント欄で情報提供があったように、おそらくハロウィンが隠されたテーマだったのではないか、という話。確かに月曜から順に「仮装」「マスク」「トリック」「トリート」「お菓子」なのでそれっぽい気がする。
ただこういう「一見分からないだろうけど実はこうだったんだよ」というネタに関しては、多くの場合、金曜日にネタばれと解説を行ってくれるものなんだけど……。真相は闇の中か。誰か開発部に聞いてみる気ない?
余談2:月曜日 《騙り者、逆嶋/Sakashima the Impostor》
元記事からリンクの張られていた背景ストーリー「仮面の陰の顔/The Face Behind the Mask」を読んだ。逆嶋って、怖いな。特に幼少期の握り飯の話が怖い。無邪気に描かれているだけに怖い。
なおリンク先の短編は日本語訳もちゃんと用意されているので英語が苦手な人も安心。かくいう自分も日本語版を読んでいる。訳者名が書いていないのが気になる。奥ゆかしいな。
余談3:火曜日 《アヴァシンの仮面/Mask of Avacyn》
この記事に書かれているとおりの勘違いをしていたので興味深い内容だった……とか言いつつ、実はちょっと訳に自信がない。
原文:
It’s something you’d wear if you were Avacyn and wanted to keep your face safe while you flew into battle.
拙訳:
これは、あなたが「アヴァシンである」ときに身につけるものであり、また戦闘の中で自身の顔を守りたいときに身につけるものなのだ。
原文にある「Avacyn」をまさに「大天使であるアヴァシンその人」として訳したけれど「アヴァシンその人しか身につけない仮面」っておかしいような気もした。もしそうだったらどう考えても「伝説の」装備品だよなあ。
もしかしてこの「Avacyn」は「アヴァシン教徒」を指すのかもしれない、とも考えたけど、それらしき描写も背景世界情報も見つけられなかったので、あきらめて素直にそのまま訳してみた。
余談4:水曜日 《罠探しの計略/Trapfinder’s Trick》
新しいカード・サブタイプを出す以上、それに関連したカードも当然作るよ、という話。ここでは「罠/Trap」カードに関連したカードとして、これと対になる《罠師の引き込み/Trapmaker’s Snare》も紹介されている。
ただ《罠師の引き込み/Trapmaker’s Snare》は自分で組んだデッキから罠カードを探すわけだから使い道もあるけど、《罠探しの計略/Trapfinder’s Trick》は罠を使ってくれているかどうかも分からない対戦相手にしか使えず、しかもソーサリー。
いくらなんでも弱すぎる気がした。もうひと押し、何かおまけがつけられなかったんだろうか。場に伏せられたトラップカードも墓地に送れるとか(ゲームが違うぞ)。
余談5:木曜日 《断崖の避難所/Clifftop Retreat》
まずはMTG Wikiの編者に感謝。何をかと言うと、記事内でも取り上げられているカードのイラストについて公式記事でも登場していることについて教えてもらったから。
さて内容はと言うと、Card of the Day にたまにある英語特有のネタで、日本語のカード名だけだと意味が分からなくなるタイプのもの。
ためしに日本語だけにすると「《断崖の避難所》の『避難所』には『撤退する』という意味もあるけどここでは『避難所』という意味で用いられている」となる。
余談6:金曜日 《Fat Ass》
ご丁寧に会議のときのホワイトボードの写真まで残されている……と素直にとっていいんだろうか。どうにもコールドスナップ誕生秘話で騙されて、「R&Dのネタを用意するときの本気度」を知っている身としては、このホワイトボードも仕込みなんじゃなかろうかと疑ってしまう。
コールドスナップ誕生秘話のネタについては以下のURLのリンク先を参照のこと(しかし2005年の記事がまだ残ってるとは思わなかった)。
Coldsnap Q&A
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/feature/291
コールドスナップのQ&A
http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/product/20051105/index.html
余談7:Card of the Day の翻訳に関して
今週の金曜日でちょうど丸1年分の Card of the Day を訳したことになる。
Diarynoteを始めたのは去年の12月初めだけど、1ヵ月前の日記までは更新可能だったので、2010年11月05日から Card of the Day の訳をアップしている。今週の金曜が11月04日なので、ちょうど1年経過。
余談8:素晴らしき狂喜と過ぎ去りし狂喜/The Beauty and Bygone Times of Bloodthirst
ゆっくりと訳していたものがようやっと完了した。ゆっくりしすぎたせいで旬は遠く過ぎ去り、時期をすっかり外してしまった。基本セット2012のドラフトが流行っていた頃なら需要もあったかも。
今週の土曜の枠は最新記事に使いたかったので過去日記にあげた。そのせいでアップされたことが気づかれてなさそう。誰にも読まれないとさみしいので、ここにリンクを張っておく。
素晴らしき狂喜と過ぎ去りし狂喜/The Beauty and Bygone Times of Bloodthirst
http://regiant.diarynote.jp/201111041043035573/
結構、訳に窮した箇所の多い記事だった。
原文:
At the time there were relatively few decks that could play a comparable creature (Watchwolf, Hand of Honor, Hand of Cruelty, or the trump in Burning-Tree Shaman a turn later).
拙訳:
当時、このサイズに相対することのできる2マナ・クリーチャーを持ったデッキは少なかった(《番狼/Watchwolf》、《名誉の手/Hand of Honor》、《残虐の手/Hand of Cruelty》、あとは1ターン後に現れる《炎樹族のシャーマン/Burning-Tree Shaman》くらいだ)。
原文を見てもらえば分かるとおり、括弧内の「trump in」をガン無視して訳してる。すいません。しかし、この「trump in」の意味してるところはなんなんだろう。
原文:
That is the difference between the Cadillac (Scab-Clan Mauler) and cards that don’t make the bloodthirst Constructed lineup, like Ghor-Clan Savage.
拙訳:
その違いこそがベンツ(《瘡蓋族のやっかい者/Scab-Clan Mauler》)と構築に顔を出さない乗用車(例えば《ゴーア族の野人/Ghor-Clan Savage》)とを分けるものだ。
見ての通りの意訳っぷり。Cadillacって、単に高級車ってことでいいのかな。「強い、偉い」を表しているってことかと思って、日本人が高級車で典型的に思い浮かべる車種にしてみたんだけど。
原文:
I hope you don’t mind if we mostly gloss over Bogardan Lancer.
拙訳:
私たちが《ボガーダンの槍騎兵/Bogardan Lancer》についてあまり語りたがらない理由は想像がつくだろう。
これまた原文に従ってない訳。特に「Gloss over(言い繕う、都合の悪いことを隠す、など)」の訳に手間取った。最後は諦め気味に「全体的な意味はこんな感じなんでなかろうか」と自分に言い聞かせつつ書きあげた。
原文:
Whether it is cracking with a Nomadic Elf in draft or setting up a Scab-Clan Mauler to win a Standard Pro Tour (as we discussed above), two-mana creatures are more or less the backbone of competitive Magic play.
拙訳:
ドラフトで戦線を切り開いてくれる《放浪のエルフ/Nomadic Elf》だったり、前述のとおりプロツアーで狂喜/Bloodthirstを達成させた《瘡蓋族のやっかい者/Scab-Clan Mauler》が活躍したり、とにかく2マナのクリーチャーというのは競技マジックにおいて重要な位置を占める。
長々と引用したけど、ポイントは最初の部分にある「cracking」。何か知らない意味でもあるのかと思って辞書を引いたけど、知っている以上の意味がなかった。どうしようかなあ、と悩んだ挙句に、結論としては「要するにドラフトで役に立ってくれる、という話かな」と。
原文:
Even fully powered by bloodthirst, Bloodrage Vampire only has 2 toughness; that is a liability primarily because it gives the opponent increasing opportunities to put one over on us.
拙訳:
狂喜/Bloodthirstを達成したとしても、こいつのタフネスは2点どまりだ。これは欠点以外の何ものでもない。何しろ対戦相手がこれを1点でも上回ることが非常に簡単だからだ。
セミコロン以下に自信がない。要するに「弱い」という話だというのは分かるんだけど。
余談8:モダンというフォーマットとその未来について/The Modern Future
モダンという環境はまだ成長段階にある途中なので暖かい目で見守ってあげてください、という話。もちろん言い訳だけではなくて、盛り上げていくために今後どのような施策がとられるのかもきちんと書かれている。
単語単位では分からない箇所もあったし、どうやって訳したら上手く伝わるだろうと苦労した箇所もあるけど、文脈がとれなくて困った箇所はほぼなかった。やっぱりTom Lapilleの記事は読みやすい。
今週のCard of the Day (2011年10月 第3週) とか
2011年10月23日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
イニストラードのカード紹介かなあ、と思っていたら水曜日にザ・ダークのカードが出現して困惑。金曜日の《アンデッドの王/Lord of the Undead》の登場で「ああ、なるほど、アンデッド・クリーチャーがテーマか」と気づいた。スピリットもアンデッドとするなら、だけど。
余談2:月曜日 《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》
《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》の持つ呪禁能力が表現するのは「幽霊だから攻撃当たらないよ」ということなのかと思っていたけど、よく考えたら人間や熊の物理攻撃は有効。
幽霊だから、ではなくて、聖人だから邪な魔法がそれてしまうんだろうか。味方からの援護は受けられるわけだし、それっぽい気がする。
記事からリンクされていた背景ストーリー解説のコラムを読んでて「これ、どっかで読んだような気がする」と気づき、日本語公式サイトをチェックしたら、案の定、すでに和訳されてた。
そもそもダグ・ベイヤー氏のコラムという時点で日本語訳があるはずと気づくべきだったかもしれない。まあ、何にせよ、聖トラフトにお世話になっているプレイヤーはぜひともこの記事を読んで彼の聖人っぷりを確認して欲しい。
余談3:火曜日 《肉切り屋のグール/Abattoir Ghoul》
ゾンビがさばいた肉を食べるってのは考えてみるとちょっと気持ち悪いかも。ところでフレイバー的に似ているカードでいうと《肉屋の包丁/Butcher’s Cleaver》がある。あっちは 肉屋/Butcher で、こっちは 肉切り屋/Abattoir。
魔法の包丁は、相手を仕留め損なおうが、プレインズウォーカー(プレイヤー)の一部だろうが美味しく頂ける。対して、肉切り屋の場合、まだ生きている相手は絶対に食べない。これはあれかな。肉切り屋だった頃の性癖が残ってるのかもしれない。
ところで《肉切り屋のグール/Abattoir Ghoul》が先制攻撃を持っている理由がいまいち分からない。「黒で4マナ3/2バニラは弱すぎ」「先制攻撃と回復能力の相性はいい」というのはフレイバー的な説明にはならない。イラストを見た感じ、動きは鈍そうなんだけどなあ。
余談4:水曜日 《Drowned》
青いゾンビはこれが初めてじゃないよ、という話。いや、でも《Drowned》って明らかに異端児だろ。なぜか(コメントでも指摘があったように)同型再版が出てるけどさ。
過去のゾンビたちについて知りたい人は以下のゾンビ週間のコラムがオススメ。著者のマーク・ローズウォーター自身も随分とこのコラムがお気に入りのようで、今でもゾンビに関する記事を書くときにガ・アークという名前が顔を出すことがある。
I cc: Dead People
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr61
上記コラムの拙訳。
このカードはゾンビですか?
http://regiant.diarynote.jp/201102260801103424/
余談5:木曜日 《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》
もしも《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》のコントローラーがブロッカーのうちの1体に4点ダメージを集中させた場合、吸血鬼を墓地送りにするのに必要な最低クリーチャー数は6体で済む、という注釈をつけようかちょっと迷った。
余談6:金曜日 《アンデッドの王/Lord of the Undead》
ロードというクリーチャータイプが廃止されたことによって、ロード系の能力である「~ は+1/+1の修整を受ける」が「他の ~ は+1/+1の修整を受ける」に変わったという話。
随分と懐かしい話を引っ張り出してくるなあ、今更だなあ、と思ったけど、この変更が行われたのも今となっては昔の話。知らないプレイヤーも随分といるのかもしれない。マジックの歴史も長く続いているもんだ。
イニストラードのカード紹介かなあ、と思っていたら水曜日にザ・ダークのカードが出現して困惑。金曜日の《アンデッドの王/Lord of the Undead》の登場で「ああ、なるほど、アンデッド・クリーチャーがテーマか」と気づいた。スピリットもアンデッドとするなら、だけど。
余談2:月曜日 《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》
《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》の持つ呪禁能力が表現するのは「幽霊だから攻撃当たらないよ」ということなのかと思っていたけど、よく考えたら人間や熊の物理攻撃は有効。
幽霊だから、ではなくて、聖人だから邪な魔法がそれてしまうんだろうか。味方からの援護は受けられるわけだし、それっぽい気がする。
記事からリンクされていた背景ストーリー解説のコラムを読んでて「これ、どっかで読んだような気がする」と気づき、日本語公式サイトをチェックしたら、案の定、すでに和訳されてた。
そもそもダグ・ベイヤー氏のコラムという時点で日本語訳があるはずと気づくべきだったかもしれない。まあ、何にせよ、聖トラフトにお世話になっているプレイヤーはぜひともこの記事を読んで彼の聖人っぷりを確認して欲しい。
余談3:火曜日 《肉切り屋のグール/Abattoir Ghoul》
ゾンビがさばいた肉を食べるってのは考えてみるとちょっと気持ち悪いかも。ところでフレイバー的に似ているカードでいうと《肉屋の包丁/Butcher’s Cleaver》がある。あっちは 肉屋/Butcher で、こっちは 肉切り屋/Abattoir。
魔法の包丁は、相手を仕留め損なおうが、プレインズウォーカー(プレイヤー)の一部だろうが美味しく頂ける。対して、肉切り屋の場合、まだ生きている相手は絶対に食べない。これはあれかな。肉切り屋だった頃の性癖が残ってるのかもしれない。
ところで《肉切り屋のグール/Abattoir Ghoul》が先制攻撃を持っている理由がいまいち分からない。「黒で4マナ3/2バニラは弱すぎ」「先制攻撃と回復能力の相性はいい」というのはフレイバー的な説明にはならない。イラストを見た感じ、動きは鈍そうなんだけどなあ。
余談4:水曜日 《Drowned》
青いゾンビはこれが初めてじゃないよ、という話。いや、でも《Drowned》って明らかに異端児だろ。なぜか(コメントでも指摘があったように)同型再版が出てるけどさ。
過去のゾンビたちについて知りたい人は以下のゾンビ週間のコラムがオススメ。著者のマーク・ローズウォーター自身も随分とこのコラムがお気に入りのようで、今でもゾンビに関する記事を書くときにガ・アークという名前が顔を出すことがある。
I cc: Dead People
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr61
上記コラムの拙訳。
このカードはゾンビですか?
http://regiant.diarynote.jp/201102260801103424/
余談5:木曜日 《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》
もしも《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》のコントローラーがブロッカーのうちの1体に4点ダメージを集中させた場合、吸血鬼を墓地送りにするのに必要な最低クリーチャー数は6体で済む、という注釈をつけようかちょっと迷った。
余談6:金曜日 《アンデッドの王/Lord of the Undead》
ロードというクリーチャータイプが廃止されたことによって、ロード系の能力である「~ は+1/+1の修整を受ける」が「他の ~ は+1/+1の修整を受ける」に変わったという話。
随分と懐かしい話を引っ張り出してくるなあ、今更だなあ、と思ったけど、この変更が行われたのも今となっては昔の話。知らないプレイヤーも随分といるのかもしれない。マジックの歴史も長く続いているもんだ。
今週のCard of the Day (2011年10月 第2週) とか
2011年10月16日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週は背景世界の紹介。Card of the Dayの記事には触れられていないけれど、実際は全てイニストラードの特設サイトからの引用だった。各言語ごとにきちんと用意されているので日本語版から同内容を転載。
余談2:月曜日 《霊捕らえの装置/Geistcatcher’s Rig》
名前は「霊捕らえ/Geistcatcher」だけど、実際は「霊/Geist」どころか空を飛んでるものなら鳥だろうがドレイクだろうが何でも対象にとれてしまう装置。見境がないにもほどがある。
しかも「捕らえ/Catcher」と言いつつ、その効果は身動きを止めるどころから4ダメージ与えるというもの。これ、中サイズ程度のドラゴンなら殺せるレベルのダメージなんだけど……。
余談3:火曜日 《スカーブの大巨人/Skaab Goliath》
うーん、結局のところ「スカーヴ/Skaab」って何なんだろう。てっきり人名か地名だと思っていたんだけど「錬金術師が縫い合わせた忌まわしき者」をそう呼ぶらしい。ゾンビの中の特定の種類を呼ぶ名前なのかな。ゾンビの一種に「グール」がいるみたいに。
だけど「グールの巨人」ってなんか変だよな。うーん、「~ の巨人」という言い方に妙に違和感を覚える……あ、考えてみればゴブリンのグループ名みたいなもんかな。テンペストに《モグの狂信者/Mogg Fanatic》っていたし、うん、なるほど。(勝手に)納得した。
余談4:水曜日 《夜の歓楽者/Night Revelers》
人間相手には速攻を得る赤い吸血鬼。「猫まっしぐら」みたいな? ……あ、全然このカードに関係ない話題でなんだけど「まっしぐら」ってなんだ? 「まっ」は「真っ二つ」とか「真っ向勝負」みたいな感じっぽいけど「しぐら」が不思議。
ちょっと調べてみるか。
えーと、何々、「まっしぐら」を漢字で書くと「驀地」となるのか。見たことない漢字だ。これは音読みすると「ばくち」となり、他にも「まっしくら」「ましぐら」とも言う(言った)らしい。それ以上は分からなかったけど、とりあえず「まっ = 真っ」というわけではない、ということは分かった。
《夜の歓楽者/Night Revelers》の話ももう少ししておこう。なんかかわいそうだから。
このカード名を見るとどうしても「夜の歓楽街」という単語が浮かんでしまう。数軒の飲み屋をハシゴして、完全に出来上がって真っ赤な顔した吸血鬼たちが自分たちより弱そうな集団(= 人間)を見つけるや否や、速攻でからみにいってる。そんなイメージのカード。
余談5:木曜日 《グール呼びの詠唱/Ghoulcaller’s Chant》
グールしか呼び出せない屍術士を「グール呼び/Ghoulcaller」と呼ぶらしい。要するに「グール呼び/Ghoulcaller」って、ネクロマンサーの下位互換ってことか。あまりなりたくないな。
ところで「屍術により甦った死体は“グール”や“神聖を穢す者”と呼ばれ」とあるけど、明らかに後者はグールを美化しすぎだと思うんだ……今日の記事で言えば「生ある者の肉を食らおうとしている 物思わぬ大量の群れ」でしかないのに。
グールA「なんかグールって頭悪そうなイメージあるよなー」
グールB「せっかくだし、なんか違った呼び方考えようよ」
グールA「うーん……死肉喰らい、とか?」
グールB「いやいや、どうせならもっとカッコいい奴がいいよ」
グールC「神聖を穢す者」(にやり)
グールA・B「キターッ!」
余談6:金曜日 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
リリアナさんの過去について全然知らなかったんだけど「冥界との取引から解き放たれ、愛しき魂を取り戻すのにまた一歩近づける」とか書いてあるところを見ると、この人もこの人なりに苦労を背負い込んでるんだな。
えーと、この日の記事から分かることは「冥界との取引を過去にした」ということ、またそれによって「自分の魂を奪われてしまった」ということ。加えて、その取引をした相手である悪魔がイニストラードにおり、そいつを倒すためにイニストラードにわざわざやってきたこと。
イニストラードって「狼男とや吸血鬼やアンデッドが跳梁跋扈している中で人間が細々と暮らしている」ということしか知らないな。そういえば物語の縦筋はどうなってるんだろう。主人公も知らない。ガラクなのかな。
公式サイトの「イニストラードからの絵葉書」はイラストに惹かれて読んだんだけど、もうちょっと真面目に他の背景世界の記事も読んでみようかな。
日本語公式サイト:イニストラードのからの絵葉書 基本でない土地編
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/002193/
余談7:本当にどうでもいい余談
このブログで使っているハンドルネーム「re-giant」の読み方は「れぎあんと」。いや、本当ならプロフィールに書いとくことなんだろうけど、誰も見ない気がした。
今週は背景世界の紹介。Card of the Dayの記事には触れられていないけれど、実際は全てイニストラードの特設サイトからの引用だった。各言語ごとにきちんと用意されているので日本語版から同内容を転載。
余談2:月曜日 《霊捕らえの装置/Geistcatcher’s Rig》
名前は「霊捕らえ/Geistcatcher」だけど、実際は「霊/Geist」どころか空を飛んでるものなら鳥だろうがドレイクだろうが何でも対象にとれてしまう装置。見境がないにもほどがある。
しかも「捕らえ/Catcher」と言いつつ、その効果は身動きを止めるどころから4ダメージ与えるというもの。これ、中サイズ程度のドラゴンなら殺せるレベルのダメージなんだけど……。
余談3:火曜日 《スカーブの大巨人/Skaab Goliath》
うーん、結局のところ「スカーヴ/Skaab」って何なんだろう。てっきり人名か地名だと思っていたんだけど「錬金術師が縫い合わせた忌まわしき者」をそう呼ぶらしい。ゾンビの中の特定の種類を呼ぶ名前なのかな。ゾンビの一種に「グール」がいるみたいに。
だけど「グールの巨人」ってなんか変だよな。うーん、「~ の巨人」という言い方に妙に違和感を覚える……あ、考えてみればゴブリンのグループ名みたいなもんかな。テンペストに《モグの狂信者/Mogg Fanatic》っていたし、うん、なるほど。(勝手に)納得した。
余談4:水曜日 《夜の歓楽者/Night Revelers》
人間相手には速攻を得る赤い吸血鬼。「猫まっしぐら」みたいな? ……あ、全然このカードに関係ない話題でなんだけど「まっしぐら」ってなんだ? 「まっ」は「真っ二つ」とか「真っ向勝負」みたいな感じっぽいけど「しぐら」が不思議。
ちょっと調べてみるか。
えーと、何々、「まっしぐら」を漢字で書くと「驀地」となるのか。見たことない漢字だ。これは音読みすると「ばくち」となり、他にも「まっしくら」「ましぐら」とも言う(言った)らしい。それ以上は分からなかったけど、とりあえず「まっ = 真っ」というわけではない、ということは分かった。
《夜の歓楽者/Night Revelers》の話ももう少ししておこう。なんかかわいそうだから。
このカード名を見るとどうしても「夜の歓楽街」という単語が浮かんでしまう。数軒の飲み屋をハシゴして、完全に出来上がって真っ赤な顔した吸血鬼たちが自分たちより弱そうな集団(= 人間)を見つけるや否や、速攻でからみにいってる。そんなイメージのカード。
余談5:木曜日 《グール呼びの詠唱/Ghoulcaller’s Chant》
グールしか呼び出せない屍術士を「グール呼び/Ghoulcaller」と呼ぶらしい。要するに「グール呼び/Ghoulcaller」って、ネクロマンサーの下位互換ってことか。あまりなりたくないな。
ところで「屍術により甦った死体は“グール”や“神聖を穢す者”と呼ばれ」とあるけど、明らかに後者はグールを美化しすぎだと思うんだ……今日の記事で言えば「生ある者の肉を食らおうとしている 物思わぬ大量の群れ」でしかないのに。
グールA「なんかグールって頭悪そうなイメージあるよなー」
グールB「せっかくだし、なんか違った呼び方考えようよ」
グールA「うーん……死肉喰らい、とか?」
グールB「いやいや、どうせならもっとカッコいい奴がいいよ」
グールC「神聖を穢す者」(にやり)
グールA・B「キターッ!」
余談6:金曜日 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
リリアナさんの過去について全然知らなかったんだけど「冥界との取引から解き放たれ、愛しき魂を取り戻すのにまた一歩近づける」とか書いてあるところを見ると、この人もこの人なりに苦労を背負い込んでるんだな。
えーと、この日の記事から分かることは「冥界との取引を過去にした」ということ、またそれによって「自分の魂を奪われてしまった」ということ。加えて、その取引をした相手である悪魔がイニストラードにおり、そいつを倒すためにイニストラードにわざわざやってきたこと。
イニストラードって「狼男とや吸血鬼やアンデッドが跳梁跋扈している中で人間が細々と暮らしている」ということしか知らないな。そういえば物語の縦筋はどうなってるんだろう。主人公も知らない。ガラクなのかな。
公式サイトの「イニストラードからの絵葉書」はイラストに惹かれて読んだんだけど、もうちょっと真面目に他の背景世界の記事も読んでみようかな。
日本語公式サイト:イニストラードのからの絵葉書 基本でない土地編
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/002193/
余談7:本当にどうでもいい余談
このブログで使っているハンドルネーム「re-giant」の読み方は「れぎあんと」。いや、本当ならプロフィールに書いとくことなんだろうけど、誰も見ない気がした。
今週のCard of the Day (2011年10月 第1週) とか
2011年10月9日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
予想と1週間ずれて始まったFAQ週間。始まってみたら始まってみたで意外と目から鱗が落ちる内容が多くて楽しかった。なお、2週間前のまとめに書いた予想はことごとく外れてた。その程度です。
余談2:月曜日 《天使の監視者/Angelic Overseer》
人間(Human)をコントロールしていると「呪禁を持つとともに破壊されない」となる5/3の天使は、全体ダメージで自陣の人間をなぎはらわれると結局自分もお亡くなりなる、という話。これが《審判の日/Day of Judgment》なら大丈夫。
全体ダメージに耐性がないことを考えると最初からタフネスが5ある《悪斬の天使/Baneslayer Angel》のほうが強いんじゃないかな、とか、そもそもタフネスうんぬんでなく《悪斬の天使/Baneslayer Angel》のほうが強いんじゃないかな、とか思っても口に出してはいけない。
余談3:火曜日 《血統の切断/Sever the Bloodline》
両面カードの表面と裏面はそれぞれ別のカード名をもちますよ、という話。裏面のカード名を《金輪際/Nevermore》されても表面は唱えられるし、残響シリーズで表面のカードを対象にされても裏面状態のカードには影響がない。当たり前といえば当たり前かな。
それより印象的だったのはカード名とその効果。日本の昔話でよくある「子々孫々まで呪ってやる」ということで、血族が死に絶える。名前で判断しているので、いわゆる「家系」を見ているらしい。
余談4:水曜日 《ルーデヴィックの実験材料/Ludevic’s Test Subject》
英語のFAQを初めて読んだときは意味がよく分からなかった。2度、3度と読んでからようやく意味を理解した。こんなこと出来るなんてまったく思い浮かばなかった。Frequently Asked Question なのか、これ。いや、面白いからいいけど。
なお、公式訳の「お勧めするわけではない」は、原文では「though not advisable」。くだけた言い方をするなら「ま、しないほうがいいとは思うけどね」という感じかな。こういう遊び心のあるFAQは好きだ。
コメントにあったように現象としては「一瞬だけ孵化してまた元の卵に戻る」という脅威の実験。最低でも12マナかかる実験だから、見逃したら大変だ。ちょっと席を外してた研究員が急いで帰ってきて「まだ実験やってないよね!」「え、もう終わっちまったぜ」「嘘!? マジで!?」みたいなことになったらかわいそう。いや、一番大変なのは元に戻す実験のつもりだったのにマナが足りなくて《ルーデヴィックの嫌悪者/Ludevic’s Abomination》になっちゃった場合だけど。
卵に戻してあげた場合でも瞬間的には「13/13」が戦場に現れるんだよな。変身は反転カードと同じく「新たに戦場に出て」くるわけじゃないから、これといった使い道はなさそうだけど。まあ、12マナ以上を一気に払う余裕があるなら小細工を考えるより本体に火力叩き込んだほうが早いか。
余談5:木曜日 《不気味な人形/Creepy Doll》
なんか前にもこういう「破壊されない人形」があったよな。えーと、そうそう、《ぬいぐるみ人形/Stuffy Doll》だ。この「破壊されない」は、ダークスティール製品みたいに「固くて壊せない」んじゃなくて、ホラー特有の「壊したはずなのに気が付くとまた元通りになってる」ってことなんじゃないかと思ってる。
これと相対したクリーチャーからしてみれば、前にもう倒した(致死ダメージを与えた)はずの相手なのに何度も何度も遭遇するし、しかも殺傷能力があるようには見えないのに出会うたびに死の危険にさらされる。まさにホラー。
人形の呪いを解こうと唱えた《解呪/Disenchant》も効かないし、《神への捧げ物/Divine Offering》にしようとしても人形は無傷(ライフは回復する)。そうこうしている間にも犠牲者は増え続け、困った村人は《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》に助けを求めたのでした……、そんなストーリーが浮かんだ。でもこれも狩人が生きている間しか効果がないから、根本的な解決になってないんだよな。
余談6:金曜日 《瀬戸際からの帰還/Back from the Brink》
死んだと思ったら生きてた。だけどふとした拍子に存在の不確かなトークン・クリーチャーになっている自分に気づいて「そうか、俺はやっぱりあのときに死んでたのか」と気づく。そんなホラー風味のカード。
普通のクリーチャーであれば一瞬気が遠くなるだけで済むはずの《一瞬の瞬き/Momentary Blink》や、一時的に元いた場所に戻されるだけのはずの《送還/Unsummon》で存在が消滅してしまう、ということに気づいたときの衝撃はいかほどのものか。
「え? 墓地に落ちたカードとは別のオブジェクトだから、カードの『記憶』は引き継がないでしょ? 生まれたときからトークン・クリーチャーだよ?」
いや、まあ、ルール的にはそうなんだけどね。
予想と1週間ずれて始まったFAQ週間。始まってみたら始まってみたで意外と目から鱗が落ちる内容が多くて楽しかった。なお、2週間前のまとめに書いた予想はことごとく外れてた。その程度です。
余談2:月曜日 《天使の監視者/Angelic Overseer》
人間(Human)をコントロールしていると「呪禁を持つとともに破壊されない」となる5/3の天使は、全体ダメージで自陣の人間をなぎはらわれると結局自分もお亡くなりなる、という話。これが《審判の日/Day of Judgment》なら大丈夫。
全体ダメージに耐性がないことを考えると最初からタフネスが5ある《悪斬の天使/Baneslayer Angel》のほうが強いんじゃないかな、とか、そもそもタフネスうんぬんでなく《悪斬の天使/Baneslayer Angel》のほうが強いんじゃないかな、とか思っても口に出してはいけない。
余談3:火曜日 《血統の切断/Sever the Bloodline》
両面カードの表面と裏面はそれぞれ別のカード名をもちますよ、という話。裏面のカード名を《金輪際/Nevermore》されても表面は唱えられるし、残響シリーズで表面のカードを対象にされても裏面状態のカードには影響がない。当たり前といえば当たり前かな。
それより印象的だったのはカード名とその効果。日本の昔話でよくある「子々孫々まで呪ってやる」ということで、血族が死に絶える。名前で判断しているので、いわゆる「家系」を見ているらしい。
余談4:水曜日 《ルーデヴィックの実験材料/Ludevic’s Test Subject》
英語のFAQを初めて読んだときは意味がよく分からなかった。2度、3度と読んでからようやく意味を理解した。こんなこと出来るなんてまったく思い浮かばなかった。Frequently Asked Question なのか、これ。いや、面白いからいいけど。
なお、公式訳の「お勧めするわけではない」は、原文では「though not advisable」。くだけた言い方をするなら「ま、しないほうがいいとは思うけどね」という感じかな。こういう遊び心のあるFAQは好きだ。
コメントにあったように現象としては「一瞬だけ孵化してまた元の卵に戻る」という脅威の実験。最低でも12マナかかる実験だから、見逃したら大変だ。ちょっと席を外してた研究員が急いで帰ってきて「まだ実験やってないよね!」「え、もう終わっちまったぜ」「嘘!? マジで!?」みたいなことになったらかわいそう。いや、一番大変なのは元に戻す実験のつもりだったのにマナが足りなくて《ルーデヴィックの嫌悪者/Ludevic’s Abomination》になっちゃった場合だけど。
卵に戻してあげた場合でも瞬間的には「13/13」が戦場に現れるんだよな。変身は反転カードと同じく「新たに戦場に出て」くるわけじゃないから、これといった使い道はなさそうだけど。まあ、12マナ以上を一気に払う余裕があるなら小細工を考えるより本体に火力叩き込んだほうが早いか。
余談5:木曜日 《不気味な人形/Creepy Doll》
なんか前にもこういう「破壊されない人形」があったよな。えーと、そうそう、《ぬいぐるみ人形/Stuffy Doll》だ。この「破壊されない」は、ダークスティール製品みたいに「固くて壊せない」んじゃなくて、ホラー特有の「壊したはずなのに気が付くとまた元通りになってる」ってことなんじゃないかと思ってる。
これと相対したクリーチャーからしてみれば、前にもう倒した(致死ダメージを与えた)はずの相手なのに何度も何度も遭遇するし、しかも殺傷能力があるようには見えないのに出会うたびに死の危険にさらされる。まさにホラー。
人形の呪いを解こうと唱えた《解呪/Disenchant》も効かないし、《神への捧げ物/Divine Offering》にしようとしても人形は無傷(ライフは回復する)。そうこうしている間にも犠牲者は増え続け、困った村人は《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》に助けを求めたのでした……、そんなストーリーが浮かんだ。でもこれも狩人が生きている間しか効果がないから、根本的な解決になってないんだよな。
余談6:金曜日 《瀬戸際からの帰還/Back from the Brink》
死んだと思ったら生きてた。だけどふとした拍子に存在の不確かなトークン・クリーチャーになっている自分に気づいて「そうか、俺はやっぱりあのときに死んでたのか」と気づく。そんなホラー風味のカード。
普通のクリーチャーであれば一瞬気が遠くなるだけで済むはずの《一瞬の瞬き/Momentary Blink》や、一時的に元いた場所に戻されるだけのはずの《送還/Unsummon》で存在が消滅してしまう、ということに気づいたときの衝撃はいかほどのものか。
「え? 墓地に落ちたカードとは別のオブジェクトだから、カードの『記憶』は引き継がないでしょ? 生まれたときからトークン・クリーチャーだよ?」
いや、まあ、ルール的にはそうなんだけどね。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
新セット発売後の Card of the Day だけど FAQ 週間にはならなかったもよう。それだけなら大した驚きもないんだけど、月曜日以降はイニストラード以外のカードがとりあげられていたことは意外だった。
余談2:月曜日 《月霧/Moonmist》
たまに出てくる《濃霧/Fog》の亜種。ダメージを与えることが出来るのは狼男と狼のみ、ということに加えて、人間を狼男に変身させる。なるほど。こういうカードのために狼男形態のときは人間のクリーチャータイプを持っていないのか。
フレーバー的には「月が出ているので狼男の本性があらわになる」+「霧が出ているので攻撃が当たらなくなる。ただし月が出てるので感覚が鋭敏になっている狼男は野生の勘とか嗅覚とかで当ててくる」という感じかな。
余談3:火曜日 《Bureaucracy》
最初訳すときは「piってなんだ?」と混乱したけど、調べたら分かった。結果オーライ。でも本当にこの解釈で合ってるのかどうか分からない。
余談4:水曜日 《結界師ズアー/Zur the Enchanter》
ほんっとうに今更なんだけど「Zuran」って言葉は「ズアーの」って意味だったのか。《Zuran Orb》にはあれだけお世話になってたのに気づかなかった。
まったくの余談。中東の雄であるサウジアラビアという国を治めている王家は「サウド家(Saud)」。そして「サウドの」を表す言葉が「Saudi」。
つまり「サウジアラビア」という国名の意味は「サウド家のアラビア」ということで、この国はその名のとおり「丸ごと王族の所有物」である。まさに絶対王政。
余談5:木曜日 《永遠の証人/Eternal Witness》
最初読んだときは「Community Ratingってなんだろう?」と不思議だった。フォーラムかどこかで使われている指標なのかな、と思ったけど、そういえば公式サイトのカード検索であるGathererでいつも画面下に星マークが並んでたな、と思いだしたおかげで助かった。
星1個から5個までの5段階評価なのか、星0個から5個までの6段階評価なのかが気になったので《蒼ざめた月/Pale Moon》の評価を調べてみた。10月05日現在のCommunity Ratingは「1.086」なのでどうやら星1個が最低値らしい。
余談6:金曜日 《マーフォークの海忍び/Merfolk Seastalkers》
マジックを始めたての頃は《洪水/Flood》が意外と強くて困った記憶がある。青単色に使われると地上クリーチャーが簡単に止まった。
それはさておき記事の話。この回の記事にあるとおり「ゲームバランス的にそうなってるんだろう、ってことも、あえてフレイバーで解釈すると楽しいよね」にはもろ手を上げて賛同。
やっぱり海から忍び寄ってきて足を引っ張るマーフォークなんだから、空飛んでる相手には手を出せないはずだよ、うん。
余談7:イニストラードのカードのレビュー紹介
LSVによるイニストラードカードのレビューをTakuさんが翻訳されてて、これが結構面白いので皆さんも読んでみたらいいと思う。
【翻訳】イニストラード・レビュー 白 part1 (by LSV)
http://misdirection.diarynote.jp/201109290142335327/
ここのコメントにも書いた《修道院の若者/Cloistered Youth》の話。最初にこのカードを見たときは「なかなかフレイバーに沿ったいいカードじゃないか」と思ってたんだけど、Takuさんに言われて気づいた。
これ、変身したら元に戻らないのか!
うーん、夜が来ると豹変して被保護者(=プレイヤー)まで傷つけるほどに見境のない暴力をふるうけど昼間が来たらまた夜が来るのに怯える無力な女性に戻ってしまう、まででフレイバー完成だと思う。それだと弱すぎるか。仕方ない。
余談8:【翻訳】本場アメリカのGen Conで垣間(以下略)
まだ分からないままの箇所のうち特に気になってる箇所をそっと引き続き掲載してみる。ただ、さすがに来週はもう載せない。
新セット発売後の Card of the Day だけど FAQ 週間にはならなかったもよう。それだけなら大した驚きもないんだけど、月曜日以降はイニストラード以外のカードがとりあげられていたことは意外だった。
余談2:月曜日 《月霧/Moonmist》
たまに出てくる《濃霧/Fog》の亜種。ダメージを与えることが出来るのは狼男と狼のみ、ということに加えて、人間を狼男に変身させる。なるほど。こういうカードのために狼男形態のときは人間のクリーチャータイプを持っていないのか。
フレーバー的には「月が出ているので狼男の本性があらわになる」+「霧が出ているので攻撃が当たらなくなる。ただし月が出てるので感覚が鋭敏になっている狼男は野生の勘とか嗅覚とかで当ててくる」という感じかな。
余談3:火曜日 《Bureaucracy》
最初訳すときは「piってなんだ?」と混乱したけど、調べたら分かった。結果オーライ。でも本当にこの解釈で合ってるのかどうか分からない。
余談4:水曜日 《結界師ズアー/Zur the Enchanter》
ほんっとうに今更なんだけど「Zuran」って言葉は「ズアーの」って意味だったのか。《Zuran Orb》にはあれだけお世話になってたのに気づかなかった。
まったくの余談。中東の雄であるサウジアラビアという国を治めている王家は「サウド家(Saud)」。そして「サウドの」を表す言葉が「Saudi」。
つまり「サウジアラビア」という国名の意味は「サウド家のアラビア」ということで、この国はその名のとおり「丸ごと王族の所有物」である。まさに絶対王政。
余談5:木曜日 《永遠の証人/Eternal Witness》
最初読んだときは「Community Ratingってなんだろう?」と不思議だった。フォーラムかどこかで使われている指標なのかな、と思ったけど、そういえば公式サイトのカード検索であるGathererでいつも画面下に星マークが並んでたな、と思いだしたおかげで助かった。
星1個から5個までの5段階評価なのか、星0個から5個までの6段階評価なのかが気になったので《蒼ざめた月/Pale Moon》の評価を調べてみた。10月05日現在のCommunity Ratingは「1.086」なのでどうやら星1個が最低値らしい。
余談6:金曜日 《マーフォークの海忍び/Merfolk Seastalkers》
マジックを始めたての頃は《洪水/Flood》が意外と強くて困った記憶がある。青単色に使われると地上クリーチャーが簡単に止まった。
それはさておき記事の話。この回の記事にあるとおり「ゲームバランス的にそうなってるんだろう、ってことも、あえてフレイバーで解釈すると楽しいよね」にはもろ手を上げて賛同。
やっぱり海から忍び寄ってきて足を引っ張るマーフォークなんだから、空飛んでる相手には手を出せないはずだよ、うん。
余談7:イニストラードのカードのレビュー紹介
LSVによるイニストラードカードのレビューをTakuさんが翻訳されてて、これが結構面白いので皆さんも読んでみたらいいと思う。
【翻訳】イニストラード・レビュー 白 part1 (by LSV)
http://misdirection.diarynote.jp/201109290142335327/
ここのコメントにも書いた《修道院の若者/Cloistered Youth》の話。最初にこのカードを見たときは「なかなかフレイバーに沿ったいいカードじゃないか」と思ってたんだけど、Takuさんに言われて気づいた。
これ、変身したら元に戻らないのか!
うーん、夜が来ると豹変して被保護者(=プレイヤー)まで傷つけるほどに見境のない暴力をふるうけど昼間が来たらまた夜が来るのに怯える無力な女性に戻ってしまう、まででフレイバー完成だと思う。それだと弱すぎるか。仕方ない。
余談8:【翻訳】本場アメリカのGen Conで垣間(以下略)
まだ分からないままの箇所のうち特に気になってる箇所をそっと引き続き掲載してみる。ただ、さすがに来週はもう載せない。
(*6)
2日間で5時間しか睡眠をとってないと細かいミスは増えるし、マッドサイエンティストみたいに狂ったような笑い声を上げ続けることになる。
原文:
Five hours of sleep in two days will make you miss things the little things, like (for example) grossly overextending while cackling like a mad scientist.
(*8)
ランジェリーそのものな衣装もね。僕はアニメの大ファンってわけじゃないけど、見かけたいくつかコスプレは神に誓って素晴らしいものだったよ。
原文:
And then there’s the lingerie. I’m not a huge anime fan, but god bless any IP that makes some of the sights we saw socially acceptable.
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週もイニストラードの新カードたち。また今週も同じテンプレの使い回しかよ、と思った人もいるかもしれないけど、実は今週からフルスポイラーが発表されているので微妙に先週までと文面が異なっている。
余談2:月曜日 《肉屋の包丁/Butcher’s Cleaver》
このカードを見ていると「うしおととら」や「からくりサーカス」で有名な漫画家・藤田和日郎の短編「美食王の到着」(短編集「暁の歌」収録)に登場した魔法の包丁を思い出す。切ったものをなんでも美味しく食べられるようになる包丁。
しかしこのカードの場合、実際に切ったものを食せるのは人間のみというあたりに業の深さを感じるというか、イニストラードの世界観に潜む「本当に恐ろしいのは人間」という隠れたテーマが伝わってくる。
余談3:火曜日 《霊捕らえの装置/Geistcatcher’s Rig》
この装置のイラストを含めて、イニストラードの青いカードに散見される「20世紀前半の当時に思い描かれた最先端技術っぽいメカ」を見ていると、1930年代の欧米を舞台にしたグループSNEの「ゴーストハンターRPG」を思い出す。懐かしい。
余談4:水曜日 《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run》
カード名の「Run」は何を意味してるんだろう。英語名だけ見るとまるでソーサリーみたいだ。効果は「あなたのクリーチャーは全てターン終了時まで速攻と先制攻撃を得ると同時に狼男でもある」という感じ。
それはさておき「Run」の話。日本語版では「~の地」と訳している。簡単に調べた限りでは「Run」で「~が走り回る場所/土地」という意味はぎりぎりありそう。何にせよ、結構な意訳のように思う。
余談5:木曜日 《心なき召喚/Heartless Summoning》
効果は、クリーチャー呪文のコストを(2)下げるかわりに自軍のクリーチャーが全て-1/-1されるというもの。イメージ的には、相手の意思を無視して木偶人形のような状態で弱体化したクリーチャーを召喚するかわりに、呼び出すのに必要な魔力は少なくて済む、ということらしい。
それはさておき、ホラーを目指しているのは分かるけど、イニストラードの絵はなんか気持ち悪いのが多いなあ。このカードもぶよぶよと膨れた死体が天井から吊られているイラスト。
Card of the Day のページの右側に表示されている広告が動く、という話を前に一度したと思う。今現在の広告は、この《心なき召喚/Heartless Summoning》の死体がぶらぶら揺れているイラストが表示されている。……売る気あるのか。
余談6:金曜日 《無形の美徳/Intangible Virtue》
クリーチャー・トークンを全体強化するエンチャント。カード名の「Intangible」は、物理的な形や実体を持たないものを指す言葉で、今やってる仕事では「Intangible Asset(無形資産)」という使われ方でよく見る。
気になったのは、クリーチャー・トークンって無形じゃないよね、ということ。
これがスピリットを強化するならしっくりくるんだけど、イニストラードのトークン・クリーチャーはスピリット以外にも、狼やら天使やらホムンクルスやらゾンビやら、どれもこれも人間的な心には欠けているかもしれないけど実体のある生物が豊富に用意されている。
ちょっとイメージがつかみきれないカード。
余談7:【翻訳】本場アメリカのGen Conで垣間見たEDH(以下略)
最近、翻訳する記事を探す気力も時間もなかったところに折りよく「誰かこれ訳して」という記事を発見したので、これ幸いと訳してみた。どれほど需要があるのかは分からなかったけど、意外と読みにきている人が多くてびっくり。EDHって人気あるんだなー。
この記事を含めて、Channel FireballやStar City Gamesの記事をたまに訳すと、公式サイトの記事は本当に読みやすい & 訳しやすいということを実感する。スラングや妙にこった言い回しを使っていないからかな。
言い換えると、今回の記事のような「くだけた文章」を訳すときは公式記事を訳すときとは違う方向の発見があり、これはこれで勉強になるし、訳していて面白いこともある。「CVS」で「コンビニエンスストア」を指すとは知らなかった、とか。
それはさておき。
記事のほうにも少し書いたように、今回の記事は訳す際に色々と苦労した。
苦労した理由は、はっきり言ってしまうと作者の言いたいことをよく分からなかったから。例えば「競技的なEDH」は結局ありなのかなしなのか(そもそも何をもってして「競技的(Competitive)」か否かを決めているのか)、公式の方針に納得いっているのかいないのか、今後のEDHがどのようになって欲しいのか、などなど。
もちろん上記についての意見らしきことも書いてはあるし、よく分からないのはそもそも読解力や英語力が足りないせいかもしれないし、もしかしたら実際にEDHを遊んだことが一度もないからかもしれない(最後のが意外と大きいような気がする)。
何にせよ、以下が訳に苦労したり訳に自信がなかったりした箇所。
実際はこの2つの文章は異なる段落になっており、苦労したのは、新しい段落の1つ目の文章である「Thinly veiled threats were being tossed out」の訳。前の段落の末尾も載せておいたほうが分かりやすいかなと思ったので合わせて記載。
ここは、あえて直訳するなら「徐々に/ゆっくりと + 明らかに/あらわになった + 脅威/問題点が + 投げかけられていた/放り出されていた」という感じになるのかな。普通に考えれば、ここでの「問題点」はエラヨウ使いのプレイヤーたちなんだろうけど、それらは別に「徐々に明らかに」なったわけではないから噛み合わない。
というわけで、前後の文脈から推測してここに入りそうな文章で埋めてみたのが「議論は徐々に危険なレベルまで白熱しだした」という訳。原文無視とまではいかないけど、読みやすさ重視の結構な意訳。
訳自体はそこまで間違っていないと思うけど日本語がイマイチかもしれないと思った箇所。原文に引きずられた、と言えばいいのかな。
「Collusion」は「陰謀」や「策略」などに当たる言葉で、EDHの場合は、自分以外のプレイヤーが結託して敵対してくる状態を指していると思われる。麻雀で言う「コンビ打ち」と言えばいいんだろうか。
自分で訳しておいてなんだけど「共謀」はちょっと固いというか不自然というか……このコンビ打ち的なずるい行動について、EDHを遊ばれている方々のあいだで一般的に使われている呼称があれば知りたいところ。
このあとの文章を何度も読み返したんだけど、結局この「Things」が何を指しているのかがよく分からなかった。「EDHに関する何か」だとは思うんだけど……なんなんだろう。
「EDHがカジュアルなゲームであり競技には絶対的に向いてない」ということ? それとも「EDHを競技的に成功させるためにはどうすればよいか」ということ? 結局は「このゲーム」と訳したけど、そんな曖昧な単語で済ませている時点でやっぱり内容を理解したとは言えない気もする。
訳に関しては、色々と難しい中で特に「it nails the best way to inject competition」が分からない。
「nail」をどう訳せばいいのかにかかっている(ちなみに、日本では「つめ」という意味で有名だけど、実際は「名詞:釘、動詞:くぎづけにする」という意味のほうが一般的だと思う)。俗語では「うまいことやる、成功する」という意味もあるらしいので、それかなあ、と思って訳してみた。
んで、そうだとすると「best way(最適な方法、最も良い方法)」を「nail(上手いこと成功させる)」ということになる。つまり「最適な方法を成功させる」ということになり意味が通らない。
ここは、この記事の中でも特に肝となる部分に思われたのでギリギリまで悩みまくった。
最後の「a balanced environment with other pre-cons levels the field」で悩んだ。語順そのままに訳していくと「バランスのとれた環境 + ~によって + 他の構築済みデッキ + 平らにならす/平均化される + 場が」という感じかな。
「pre-cons」が「pre-constructed decks」で合ってると思うんだけど、「全員が構築済みデッキを使えばバランスがとれるよ!」って主張はありえないような……つまり訳が間違っている気がする。だけどそうとしか解釈できない……けどおかしい気がして困った。最終的には原文準拠で。
ここらを訳すときは、訳す側も体力と気力と時間がもう限界だったので、ノリと勢いでそれらしく仕上げただけになってる。あらためてゆっくり考えてみる。
直訳するなら……「2日間で5時間の睡眠はあなたに細かい事柄を失わせる。例えば、マッドサイエンティストのようにわめきたてているあいだにひどく限度を超えることなどである」となる。
もちろんこのままじゃまったく意味が分からない。
まず間違いないのは「2日間で5時間しか寝てない。そんな状態だと……」で文章が始まっていること。つまり睡眠時間が足りないときに起き得ることが後に続くはず。
睡眠時間が足りないと「make you miss things the little things」らしい。この「miss」は「失わせる」という意味ではなく、日本語のミスと同じく「が上手くできない、失敗する」という意味だと思う。
それはいいんだけど「things the little things が上手くいかなくなる」って何なの? なんでここに2つの things が出てくるのかがよく分からない。「make you miss the little things」じゃダメなんだろうか。
それに続くコンマ以降の文章も悩ましい。
とりあえず「例えば~」で始まってることは間違いないんだけど、何の例を挙げているのかがよく分からない。「睡眠時間が足りないときにミスしやすい『何か』」の例なのか「睡眠時間が足りないときに『起こしやすいミス』」の例なのか。
どっちでも同じじゃん、って言われそうだけど、日本語に訳そうとするとこれで色々違ってくる。例えばこれの前半部分が「2日間で5時間しか寝てないと、皿洗いでお皿を割ってしまう回数が増える」だったとすると「ミスしやすい『何か』」は「皿洗い」であり、「起こしやすいミス」は「皿を割ること」になる。
話をズレた。閑話休題。
後半は「Like [A] while [B]」という文章で、これが前半で述べている何かの例となる。これも捕らえ方としては2通りあって……
(Like [A]) while [B]
Like ([A] while [B])
のいずれか。前者は「例えばひどくやりすぎてしまうことが例として挙げられる。その最中、僕はマッドサイエンティストみたいにわめきたてていた」となる。後者の場合「例えば、マッドサイエンティストみたいにわめきたてつつひどく何かをやりすぎること」となる。
多分、この文章は何か特別な言い回しかことわざを用いていて、そのまま訳そうとしても意味が通じないんだと思う。つまり、負けを認めるので誰か助けてください。お願いします。
投げっぱなし訳。今あらためて読んでみると「レンタカーを借りるくらいなら、その同じお金で Long Island Iced Tea を5杯飲んだほうがいい」ってことなんだと思う。
まずはあえて直訳してみると「そしてさらにそこにはランジェリーがあった。僕は大のアニメファンではない。しかし、神の祝福あれ、どんなIPだろうと僕たちの見た風景のいくつかを社会的に許容可能にしてくれるなら」という感じ……違うな。
直訳としても「そしてさらにそこにはランジェリーがあった。僕は大のアニメファンではない。しかし、神の祝福あれ、どんなIPだろうと僕らが見た風景のいくつかを許容可能にしてくれるIPであるならば」かな。
まあ、要するにここで出てくる IP が何か分からないとどうしようもないという話。まさか Internet Protocol じゃないよな、これ。ここも正直お手上げなので、誰か優しい人に教えを請いたい。
今週もイニストラードの新カードたち。また今週も同じテンプレの使い回しかよ、と思った人もいるかもしれないけど、実は今週からフルスポイラーが発表されているので微妙に先週までと文面が異なっている。
余談2:月曜日 《肉屋の包丁/Butcher’s Cleaver》
このカードを見ていると「うしおととら」や「からくりサーカス」で有名な漫画家・藤田和日郎の短編「美食王の到着」(短編集「暁の歌」収録)に登場した魔法の包丁を思い出す。切ったものをなんでも美味しく食べられるようになる包丁。
しかしこのカードの場合、実際に切ったものを食せるのは人間のみというあたりに業の深さを感じるというか、イニストラードの世界観に潜む「本当に恐ろしいのは人間」という隠れたテーマが伝わってくる。
余談3:火曜日 《霊捕らえの装置/Geistcatcher’s Rig》
この装置のイラストを含めて、イニストラードの青いカードに散見される「20世紀前半の当時に思い描かれた最先端技術っぽいメカ」を見ていると、1930年代の欧米を舞台にしたグループSNEの「ゴーストハンターRPG」を思い出す。懐かしい。
余談4:水曜日 《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run》
カード名の「Run」は何を意味してるんだろう。英語名だけ見るとまるでソーサリーみたいだ。効果は「あなたのクリーチャーは全てターン終了時まで速攻と先制攻撃を得ると同時に狼男でもある」という感じ。
それはさておき「Run」の話。日本語版では「~の地」と訳している。簡単に調べた限りでは「Run」で「~が走り回る場所/土地」という意味はぎりぎりありそう。何にせよ、結構な意訳のように思う。
余談5:木曜日 《心なき召喚/Heartless Summoning》
効果は、クリーチャー呪文のコストを(2)下げるかわりに自軍のクリーチャーが全て-1/-1されるというもの。イメージ的には、相手の意思を無視して木偶人形のような状態で弱体化したクリーチャーを召喚するかわりに、呼び出すのに必要な魔力は少なくて済む、ということらしい。
それはさておき、ホラーを目指しているのは分かるけど、イニストラードの絵はなんか気持ち悪いのが多いなあ。このカードもぶよぶよと膨れた死体が天井から吊られているイラスト。
Card of the Day のページの右側に表示されている広告が動く、という話を前に一度したと思う。今現在の広告は、この《心なき召喚/Heartless Summoning》の死体がぶらぶら揺れているイラストが表示されている。……売る気あるのか。
余談6:金曜日 《無形の美徳/Intangible Virtue》
クリーチャー・トークンを全体強化するエンチャント。カード名の「Intangible」は、物理的な形や実体を持たないものを指す言葉で、今やってる仕事では「Intangible Asset(無形資産)」という使われ方でよく見る。
気になったのは、クリーチャー・トークンって無形じゃないよね、ということ。
これがスピリットを強化するならしっくりくるんだけど、イニストラードのトークン・クリーチャーはスピリット以外にも、狼やら天使やらホムンクルスやらゾンビやら、どれもこれも人間的な心には欠けているかもしれないけど実体のある生物が豊富に用意されている。
ちょっとイメージがつかみきれないカード。
余談7:【翻訳】本場アメリカのGen Conで垣間見たEDH(以下略)
最近、翻訳する記事を探す気力も時間もなかったところに折りよく「誰かこれ訳して」という記事を発見したので、これ幸いと訳してみた。どれほど需要があるのかは分からなかったけど、意外と読みにきている人が多くてびっくり。EDHって人気あるんだなー。
この記事を含めて、Channel FireballやStar City Gamesの記事をたまに訳すと、公式サイトの記事は本当に読みやすい & 訳しやすいということを実感する。スラングや妙にこった言い回しを使っていないからかな。
言い換えると、今回の記事のような「くだけた文章」を訳すときは公式記事を訳すときとは違う方向の発見があり、これはこれで勉強になるし、訳していて面白いこともある。「CVS」で「コンビニエンスストア」を指すとは知らなかった、とか。
それはさておき。
記事のほうにも少し書いたように、今回の記事は訳す際に色々と苦労した。
苦労した理由は、はっきり言ってしまうと作者の言いたいことをよく分からなかったから。例えば「競技的なEDH」は結局ありなのかなしなのか(そもそも何をもってして「競技的(Competitive)」か否かを決めているのか)、公式の方針に納得いっているのかいないのか、今後のEDHがどのようになって欲しいのか、などなど。
もちろん上記についての意見らしきことも書いてはあるし、よく分からないのはそもそも読解力や英語力が足りないせいかもしれないし、もしかしたら実際にEDHを遊んだことが一度もないからかもしれない(最後のが意外と大きいような気がする)。
何にせよ、以下が訳に苦労したり訳に自信がなかったりした箇所。
(*1)
僕らは大半のプレイヤーが集まっている端のテーブルへ向かった。そこではすでに上記のデッキに関する議論が声高に始まっていた。
議論は徐々に危険なレベルまで白熱しだした。何人かのプレイヤーは、このまま我慢するくらいなら暴力行為にすら訴えそうな勢いだった。
原文:
We headed over to where the majority of the players had collected at the end of one table and were already loudly discussing the offending players.
Thinly veiled threats were being tossed out. Some guys were nearly to the point of threatening violence if they were forced to endure what had just happened.
実際はこの2つの文章は異なる段落になっており、苦労したのは、新しい段落の1つ目の文章である「Thinly veiled threats were being tossed out」の訳。前の段落の末尾も載せておいたほうが分かりやすいかなと思ったので合わせて記載。
ここは、あえて直訳するなら「徐々に/ゆっくりと + 明らかに/あらわになった + 脅威/問題点が + 投げかけられていた/放り出されていた」という感じになるのかな。普通に考えれば、ここでの「問題点」はエラヨウ使いのプレイヤーたちなんだろうけど、それらは別に「徐々に明らかに」なったわけではないから噛み合わない。
というわけで、前後の文脈から推測してここに入りそうな文章で埋めてみたのが「議論は徐々に危険なレベルまで白熱しだした」という訳。原文無視とまではいかないけど、読みやすさ重視の結構な意訳。
(*2)
話によると、エラヨウ使いのうちの1人を問い詰めたところ、相手はオンラインでも何度も議題に上がっているガチコンボや共謀の犠牲になったことが前にあり、今年は黙って犠牲者側に回るつもりはない、と言っていたらしい。
原文:
Word was that one of the two had been confronted, and said that in years past, he was subject to the collusion and hard combos that had been talked about online, and this year, he wasn’t going to be a victim.
訳自体はそこまで間違っていないと思うけど日本語がイマイチかもしれないと思った箇所。原文に引きずられた、と言えばいいのかな。
「Collusion」は「陰謀」や「策略」などに当たる言葉で、EDHの場合は、自分以外のプレイヤーが結託して敵対してくる状態を指していると思われる。麻雀で言う「コンビ打ち」と言えばいいんだろうか。
自分で訳しておいてなんだけど「共謀」はちょっと固いというか不自然というか……このコンビ打ち的なずるい行動について、EDHを遊ばれている方々のあいだで一般的に使われている呼称があれば知りたいところ。
(*3)
僕が思うに、ウィザーズは彼らが表立って認めている以上にこのゲームについて深く理解しているんじゃないだろうか。
原文:
I think Wizards has a deeper understanding of things than they let on.
このあとの文章を何度も読み返したんだけど、結局この「Things」が何を指しているのかがよく分からなかった。「EDHに関する何か」だとは思うんだけど……なんなんだろう。
「EDHがカジュアルなゲームであり競技には絶対的に向いてない」ということ? それとも「EDHを競技的に成功させるためにはどうすればよいか」ということ? 結局は「このゲーム」と訳したけど、そんな曖昧な単語で済ませている時点でやっぱり内容を理解したとは言えない気もする。
(*4)
彼らは統率者戦という環境に対する初手は構築済みを通してだった。それがフォーマットにもたらしたものは新しいカードと新規参入者をたくさん生み出すのに役立ったということだけでなく、同時に確実にこのフォーマットへ競技性をもたらすために打てる最善手を打ってきたのではないか、というのが僕の懸案だった。
原文:
Their first foray into Commander through the Pre-Cons not only infuses the format with new toys and has served to turn tons of new players on to the format, but it nails the best way to inject competition as far as I’m concerned.
訳に関しては、色々と難しい中で特に「it nails the best way to inject competition」が分からない。
「nail」をどう訳せばいいのかにかかっている(ちなみに、日本では「つめ」という意味で有名だけど、実際は「名詞:釘、動詞:くぎづけにする」という意味のほうが一般的だと思う)。俗語では「うまいことやる、成功する」という意味もあるらしいので、それかなあ、と思って訳してみた。
んで、そうだとすると「best way(最適な方法、最も良い方法)」を「nail(上手いこと成功させる)」ということになる。つまり「最適な方法を成功させる」ということになり意味が通らない。
ここは、この記事の中でも特に肝となる部分に思われたのでギリギリまで悩みまくった。
(*5)
それは例えば構築済みを手渡され他のプレイヤーも構築済みを持っているようなバランスのとれた環境で戦うことだ。
原文:
Something about being handed a pre-constructed product and being in a balanced environment with other pre-cons levels the field.
最後の「a balanced environment with other pre-cons levels the field」で悩んだ。語順そのままに訳していくと「バランスのとれた環境 + ~によって + 他の構築済みデッキ + 平らにならす/平均化される + 場が」という感じかな。
「pre-cons」が「pre-constructed decks」で合ってると思うんだけど、「全員が構築済みデッキを使えばバランスがとれるよ!」って主張はありえないような……つまり訳が間違っている気がする。だけどそうとしか解釈できない……けどおかしい気がして困った。最終的には原文準拠で。
(*6)
2日間で5時間しか睡眠をとってないと細かいミスは増えるし、マッドサイエンティストみたいに狂ったような笑い声を上げ続けることになる。
原文:
Five hours of sleep in two days will make you miss things the little things, like (for example) grossly overextending while cackling like a mad scientist.
ここらを訳すときは、訳す側も体力と気力と時間がもう限界だったので、ノリと勢いでそれらしく仕上げただけになってる。あらためてゆっくり考えてみる。
直訳するなら……「2日間で5時間の睡眠はあなたに細かい事柄を失わせる。例えば、マッドサイエンティストのようにわめきたてているあいだにひどく限度を超えることなどである」となる。
もちろんこのままじゃまったく意味が分からない。
まず間違いないのは「2日間で5時間しか寝てない。そんな状態だと……」で文章が始まっていること。つまり睡眠時間が足りないときに起き得ることが後に続くはず。
睡眠時間が足りないと「make you miss things the little things」らしい。この「miss」は「失わせる」という意味ではなく、日本語のミスと同じく「が上手くできない、失敗する」という意味だと思う。
それはいいんだけど「things the little things が上手くいかなくなる」って何なの? なんでここに2つの things が出てくるのかがよく分からない。「make you miss the little things」じゃダメなんだろうか。
それに続くコンマ以降の文章も悩ましい。
とりあえず「例えば~」で始まってることは間違いないんだけど、何の例を挙げているのかがよく分からない。「睡眠時間が足りないときにミスしやすい『何か』」の例なのか「睡眠時間が足りないときに『起こしやすいミス』」の例なのか。
どっちでも同じじゃん、って言われそうだけど、日本語に訳そうとするとこれで色々違ってくる。例えばこれの前半部分が「2日間で5時間しか寝てないと、皿洗いでお皿を割ってしまう回数が増える」だったとすると「ミスしやすい『何か』」は「皿洗い」であり、「起こしやすいミス」は「皿を割ること」になる。
話をズレた。閑話休題。
後半は「Like [A] while [B]」という文章で、これが前半で述べている何かの例となる。これも捕らえ方としては2通りあって……
(Like [A]) while [B]
Like ([A] while [B])
のいずれか。前者は「例えばひどくやりすぎてしまうことが例として挙げられる。その最中、僕はマッドサイエンティストみたいにわめきたてていた」となる。後者の場合「例えば、マッドサイエンティストみたいにわめきたてつつひどく何かをやりすぎること」となる。
多分、この文章は何か特別な言い回しかことわざを用いていて、そのまま訳そうとしても意味が通じないんだと思う。つまり、負けを認めるので誰か助けてください。お願いします。
(*7)
僕らがタクシー代に費やしたお金はチップを入れても40ドルほどだ。もしくは5杯分のLong Island Iced Teaだけの価値はある。
原文:
Pretty sure our taxi in was about $40 after tip. Or five Long Island Iced Teas’ worth.
投げっぱなし訳。今あらためて読んでみると「レンタカーを借りるくらいなら、その同じお金で Long Island Iced Tea を5杯飲んだほうがいい」ってことなんだと思う。
(*8)
ランジェリーそのものな衣装もね。僕はアニメの大ファンってわけじゃないけど、見かけたいくつかコスプレは神に誓って素晴らしいものだったよ。
原文:
And then there’s the lingerie. I’m not a huge anime fan, but god bless any IP that makes some of the sights we saw socially acceptable.
まずはあえて直訳してみると「そしてさらにそこにはランジェリーがあった。僕は大のアニメファンではない。しかし、神の祝福あれ、どんなIPだろうと僕たちの見た風景のいくつかを社会的に許容可能にしてくれるなら」という感じ……違うな。
直訳としても「そしてさらにそこにはランジェリーがあった。僕は大のアニメファンではない。しかし、神の祝福あれ、どんなIPだろうと僕らが見た風景のいくつかを許容可能にしてくれるIPであるならば」かな。
まあ、要するにここで出てくる IP が何か分からないとどうしようもないという話。まさか Internet Protocol じゃないよな、これ。ここも正直お手上げなので、誰か優しい人に教えを請いたい。