余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週もイニストラードの新カードたち。そろそろいつもの小ネタメインの Card of the Day が恋しくなってくる。ただ、おそらくだけどこの形式が終わったあとは公式 FAQ からの引用が続くとみている。FAQ に取り上げられそうなカードでも予想してみようかな(もちろん両面カードを除いて)。
余談2:月曜日 《天使の監視者/Angelic Overseer》
「人間をコントロールしているかぎり呪禁を持つとともに破壊されない」というちょっと変わった天使。人間を守るのではなく、人間に守られる存在らしい。
最初見たときは「まさか攻撃を受けそうになるたび、手近な人間を盾に使ってるんじゃ……」と不安になったけど、ルールテキストを読む限り、別段ダメージなどを人間に置き換えたりしているわけではないので一安心。さらにフレーバーテキストを読んで、その存在に納得すると同時に感動した。
人が存在することで生まれる希望やら何やらのポジティブな思いがこの天使に力を湧き起こさせるわけか。そして守るべき対象がいなくなると途端にやる気が失せる。なるほど。
余談3:火曜日 《戦場の霊/Battleground Geist》
5マナ3/3飛行で他のスピリットを攻撃的に強化するメリット能力持ちのクリーチャー。良かった、《大気の精霊/Air Elemental》の上位互換じゃないんだ。
ところで「Geist」って、それ単体で英単語なのか。どうしても「ポルターガイスト(Poltergeist)」という言葉の印象が強くて、単体で使われている気がしなかった。なお「Geist = 心、霊魂」などの意味があるらしい。
そういえば「サムライエボリューション 桜国ガイスト」ってゲームが昔あったような。
余談4:水曜日 《モークラットのバンシー/Morkrut Banshee》
戦場に出たとき、対象のクリーチャーを-4/-4できるバンシー。ただしバンシーの雄叫びは誰かが死んだときに発せられるものなので「このターンにいずれかのクリーチャーが死亡していた場合」という条件がついている。
4/4というサイズはちょっと意外だった。個人的にバンシーというとやせ細った女性のイメージがある。ただイラストを見ると確かに随分と肉付きのよい見事なプロポーションを誇ってらっしゃるので「なるほど、4/4か」と思った。
能力はフレイバー的には理解できるけど、実際のゲームでは味方がいないときに引いてしまって5マナ4/4バニラのまま戦場に出ざるを得ないときとかありそう。状況を選ばない《顔なしの解体者/Faceless Butcher》や《皮裂き/Skinrender》のほうが強い気がする。
余談5:木曜日 《ファルケンラスの匪賊/Falkenrath Marauders》
小さくて素早い動きを見せて飛び回り、生物の血液を吸い上げてどんどん巨大化していく、といわれると、なんか吸血鬼というよりも他の生物を連想してしまう。B級ホラー映画のモンスターっぽい。吸血鬼というより蚊のような……美形というより奇形のような。
余談6:金曜日 《アヴァシンの巡礼者/Avacyn’s Pilgrim》
白マナの出る《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》。《貴族の教主/Noble Hierarch》を思うと、レアとコモンにはどれほど差のあるものなのかをあらためて思い知らされる。部族効果を比べても「人間」の部分は同じだし、「ドルイド」と「モンク」だとごくわずかとはいえドルイドに分がある(多分)。
まあ、でも違うセットで比べても仕方ないかもしれない。1人1人は弱くても力を合わせれば吸血鬼や狼男に立ち向かえるのがイニストラードの人間だから、1マナの人間には活躍の場があるだろう。多分、おそらく、もしかしたら。
余談7:よくある質問集
おそらく発売後からはしばらく「よくある質問集(FAQ)」からの引用が続くと思われる。どんなカードが取り上げられるかな。
白のカードから見てみる。無難なところでは《神聖なる報い/Divine Reckoning》とかありそう。ちなみに効果は「各プレイヤーは、自分がコントロールするクリーチャーを1体選ぶ。残りを破壊する」というもの。アクティブプレイヤーから選ぶという説明があるのではないかと予想。
大穴としては《月皇ミケウス/Mikaeus, the Lunarch》かな。マナコストに(X)を含んでおりそのX分の+1/+1カウンターを持って出てくる。さらにタップして自身に乗っている+1/+1カウンターを取り除くことで味方全員に+1/+1カウンターを置ける。2つ目の能力で取り除くのは自身の能力で乗せたものに限らないという説明があるのではないかと予想。
青のカードはFAQに載りそうなものが多い気がする(墓地のカードにフラッシュバックを与えるカードやコピーを生み出すカードなど)。だけど質問内容まで予想できるものとなると枚数が限られる。《好奇心/Curiosity》とかありそう。効果は「エンチャントされているクリーチャーがいずれかの対戦相手にダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引いてもよい」というもので、対戦相手のクリーチャーにつけた場合も条件を満たせば引けるという説明があるのではないかと予想。ただ再録カードなのでCard of the Dayには取り上げられないだろうな。
どちらかというと《鏡狂の幻/Mirror-Mad Phantasm》でライブラリに「鏡狂の幻/Mirror-Mad Phantasm」という名のカードがなかった場合は全てのカードを墓地に置くとか、《縫い師の見習い/Stitcher’s Apprentice》で解決時に本人しかいなかったら自身を生け贄に捧げないといけないとか、そんな感じのほうがありそう。
黒のカードはあまり思いつかなかった。《ぬかるみの大口/Maw of the Mire》の「土地1つを対象とし、それを破壊する。あなたは4点のライフを得る」に対して、土地が破壊されなかった場合もライフは得る、もしくは土地を対象にとることができなくなり対象不適正で打ち消された場合はライフを得られない、のいずれかで取り上げられそう、というくらい。
あとは《夜の恐怖/Night Terrors》で対象のプレイヤーの手札を公開させたあとの「あなたはその中の土地でないカードを1枚選ぶ。そのカードを追放する」について、土地でないカードがあれば必ずそれを追放しなければならない、という説明があるかもしれない、というくらいしか思いつかない。
赤のカードだと《灰口の猟犬/Ashmouth Hound》のブロックするかされた状態になるたび「灰口の猟犬はそのクリーチャーに1点のダメージを与える」について、複数のクリーチャーをブロックしたり複数のクリーチャーにブロックされたりした場合、その複数のクリーチャー全てにダメージが与えられる、という説明がありそう。
あと陰鬱関係の中でも《硫黄の流弾/Brimstone Volley》で解決時までにいずれかのクリーチャーが死亡していた場合は対象に与えられるダメージは5点になる(にしなくてはいけない)という説明があるかも。
緑のカードの中でいかにもFAQに出番がありそうなのは《解放の樹/Tree of Redemption》なんだけど、じゃあ実際にどんな質問を予想してどんな回答がなされるかというと意外と思いつかない。効果は永続する、とかかな。ちなみにこいつは「4マナ 0/13 防衛持ち」でタップ能力として「あなたのライフの総量と解放の樹のタフネスを交換する」を持っている。
あと同じように《似通った生命/Parallel Lives》や《荒れ野の本質/Essence of the Wild》あたりもFAQに取り上げられるとは思うんだけど、どんな分かりづらい状況を引き起こしかねないかというといまいち思いつかなかった。
こうやってみてると緑の呪文ってシンプルなようでいて、レア以上となると青の呪文と同じくらい「ルール破り」なところが多い気がする。
余談8:《災火のドラゴン/Balefire Dragon》
FAQとしては取り上げられないだろうけど、個人的に《災火のドラゴン/Balefire Dragon》のテキストは、直観的分かりづらさが高いと思う。1回読んだ直後は「?」と首をかしげたくなるような。
ちなみに効果は「災火のドラゴンがいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、それはそのプレイヤーがコントロールする各クリーチャーに、それぞれその点数に等しい点数のダメージを与える」というもの。「それはそのプレイヤーが」とか「それぞれその点数に等しい点数のダメージ」とか、どこまで読んでたのか分からなくなるような表現が。
今週もイニストラードの新カードたち。そろそろいつもの小ネタメインの Card of the Day が恋しくなってくる。ただ、おそらくだけどこの形式が終わったあとは公式 FAQ からの引用が続くとみている。FAQ に取り上げられそうなカードでも予想してみようかな(もちろん両面カードを除いて)。
余談2:月曜日 《天使の監視者/Angelic Overseer》
「人間をコントロールしているかぎり呪禁を持つとともに破壊されない」というちょっと変わった天使。人間を守るのではなく、人間に守られる存在らしい。
最初見たときは「まさか攻撃を受けそうになるたび、手近な人間を盾に使ってるんじゃ……」と不安になったけど、ルールテキストを読む限り、別段ダメージなどを人間に置き換えたりしているわけではないので一安心。さらにフレーバーテキストを読んで、その存在に納得すると同時に感動した。
英語:
From mortal hope immortal power springs.
日本語訳:
定命の者達の希望から不死の力が生まれる。
人が存在することで生まれる希望やら何やらのポジティブな思いがこの天使に力を湧き起こさせるわけか。そして守るべき対象がいなくなると途端にやる気が失せる。なるほど。
余談3:火曜日 《戦場の霊/Battleground Geist》
5マナ3/3飛行で他のスピリットを攻撃的に強化するメリット能力持ちのクリーチャー。良かった、《大気の精霊/Air Elemental》の上位互換じゃないんだ。
ところで「Geist」って、それ単体で英単語なのか。どうしても「ポルターガイスト(Poltergeist)」という言葉の印象が強くて、単体で使われている気がしなかった。なお「Geist = 心、霊魂」などの意味があるらしい。
そういえば「サムライエボリューション 桜国ガイスト」ってゲームが昔あったような。
余談4:水曜日 《モークラットのバンシー/Morkrut Banshee》
戦場に出たとき、対象のクリーチャーを-4/-4できるバンシー。ただしバンシーの雄叫びは誰かが死んだときに発せられるものなので「このターンにいずれかのクリーチャーが死亡していた場合」という条件がついている。
4/4というサイズはちょっと意外だった。個人的にバンシーというとやせ細った女性のイメージがある。ただイラストを見ると確かに随分と肉付きのよい見事なプロポーションを誇ってらっしゃるので「なるほど、4/4か」と思った。
能力はフレイバー的には理解できるけど、実際のゲームでは味方がいないときに引いてしまって5マナ4/4バニラのまま戦場に出ざるを得ないときとかありそう。状況を選ばない《顔なしの解体者/Faceless Butcher》や《皮裂き/Skinrender》のほうが強い気がする。
余談5:木曜日 《ファルケンラスの匪賊/Falkenrath Marauders》
小さくて素早い動きを見せて飛び回り、生物の血液を吸い上げてどんどん巨大化していく、といわれると、なんか吸血鬼というよりも他の生物を連想してしまう。B級ホラー映画のモンスターっぽい。吸血鬼というより蚊のような……美形というより奇形のような。
余談6:金曜日 《アヴァシンの巡礼者/Avacyn’s Pilgrim》
白マナの出る《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》。《貴族の教主/Noble Hierarch》を思うと、レアとコモンにはどれほど差のあるものなのかをあらためて思い知らされる。部族効果を比べても「人間」の部分は同じだし、「ドルイド」と「モンク」だとごくわずかとはいえドルイドに分がある(多分)。
まあ、でも違うセットで比べても仕方ないかもしれない。1人1人は弱くても力を合わせれば吸血鬼や狼男に立ち向かえるのがイニストラードの人間だから、1マナの人間には活躍の場があるだろう。多分、おそらく、もしかしたら。
余談7:よくある質問集
おそらく発売後からはしばらく「よくある質問集(FAQ)」からの引用が続くと思われる。どんなカードが取り上げられるかな。
白のカードから見てみる。無難なところでは《神聖なる報い/Divine Reckoning》とかありそう。ちなみに効果は「各プレイヤーは、自分がコントロールするクリーチャーを1体選ぶ。残りを破壊する」というもの。アクティブプレイヤーから選ぶという説明があるのではないかと予想。
大穴としては《月皇ミケウス/Mikaeus, the Lunarch》かな。マナコストに(X)を含んでおりそのX分の+1/+1カウンターを持って出てくる。さらにタップして自身に乗っている+1/+1カウンターを取り除くことで味方全員に+1/+1カウンターを置ける。2つ目の能力で取り除くのは自身の能力で乗せたものに限らないという説明があるのではないかと予想。
青のカードはFAQに載りそうなものが多い気がする(墓地のカードにフラッシュバックを与えるカードやコピーを生み出すカードなど)。だけど質問内容まで予想できるものとなると枚数が限られる。《好奇心/Curiosity》とかありそう。効果は「エンチャントされているクリーチャーがいずれかの対戦相手にダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引いてもよい」というもので、対戦相手のクリーチャーにつけた場合も条件を満たせば引けるという説明があるのではないかと予想。ただ再録カードなのでCard of the Dayには取り上げられないだろうな。
どちらかというと《鏡狂の幻/Mirror-Mad Phantasm》でライブラリに「鏡狂の幻/Mirror-Mad Phantasm」という名のカードがなかった場合は全てのカードを墓地に置くとか、《縫い師の見習い/Stitcher’s Apprentice》で解決時に本人しかいなかったら自身を生け贄に捧げないといけないとか、そんな感じのほうがありそう。
黒のカードはあまり思いつかなかった。《ぬかるみの大口/Maw of the Mire》の「土地1つを対象とし、それを破壊する。あなたは4点のライフを得る」に対して、土地が破壊されなかった場合もライフは得る、もしくは土地を対象にとることができなくなり対象不適正で打ち消された場合はライフを得られない、のいずれかで取り上げられそう、というくらい。
あとは《夜の恐怖/Night Terrors》で対象のプレイヤーの手札を公開させたあとの「あなたはその中の土地でないカードを1枚選ぶ。そのカードを追放する」について、土地でないカードがあれば必ずそれを追放しなければならない、という説明があるかもしれない、というくらいしか思いつかない。
赤のカードだと《灰口の猟犬/Ashmouth Hound》のブロックするかされた状態になるたび「灰口の猟犬はそのクリーチャーに1点のダメージを与える」について、複数のクリーチャーをブロックしたり複数のクリーチャーにブロックされたりした場合、その複数のクリーチャー全てにダメージが与えられる、という説明がありそう。
あと陰鬱関係の中でも《硫黄の流弾/Brimstone Volley》で解決時までにいずれかのクリーチャーが死亡していた場合は対象に与えられるダメージは5点になる(にしなくてはいけない)という説明があるかも。
緑のカードの中でいかにもFAQに出番がありそうなのは《解放の樹/Tree of Redemption》なんだけど、じゃあ実際にどんな質問を予想してどんな回答がなされるかというと意外と思いつかない。効果は永続する、とかかな。ちなみにこいつは「4マナ 0/13 防衛持ち」でタップ能力として「あなたのライフの総量と解放の樹のタフネスを交換する」を持っている。
あと同じように《似通った生命/Parallel Lives》や《荒れ野の本質/Essence of the Wild》あたりもFAQに取り上げられるとは思うんだけど、どんな分かりづらい状況を引き起こしかねないかというといまいち思いつかなかった。
こうやってみてると緑の呪文ってシンプルなようでいて、レア以上となると青の呪文と同じくらい「ルール破り」なところが多い気がする。
余談8:《災火のドラゴン/Balefire Dragon》
FAQとしては取り上げられないだろうけど、個人的に《災火のドラゴン/Balefire Dragon》のテキストは、直観的分かりづらさが高いと思う。1回読んだ直後は「?」と首をかしげたくなるような。
ちなみに効果は「災火のドラゴンがいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、それはそのプレイヤーがコントロールする各クリーチャーに、それぞれその点数に等しい点数のダメージを与える」というもの。「それはそのプレイヤーが」とか「それぞれその点数に等しい点数のダメージ」とか、どこまで読んでたのか分からなくなるような表現が。
今週のCard of the Day (2011年09月 第1週) とか
2011年9月11日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週のテーマはイニストラードの新カードたち。それ以上でもそれ以下でもない……と、これだけだとちょっとさみしいので小ネタを追加しておく。Card of the Dayのページの右側に掲載されているイニストラードのプレリリースのネット広告の話。
広告の上部ではゾンビがふらふらと歩いている(ちなみにイニストラードの新カード《歩く死骸/Walking Corpse》のイラスト)。その動きに合わせて広告の下部には以下の文章がゆっくりと表示される。
ZOMBIES LOVE MAGIC PLAYERS
(ゾンビはマジックのプレイヤーたちが大好きである)
THEIR BRAINS ARE EXTRA TASTY
(彼らの脳みそは格別おいしいからだ)
この文章が表示し終わり「INNISTRAD PRERELEASE September 24 & 25」と出ると同時に上部のゾンビも動きを止める……んだけど、この止まったゾンビにカーソルを合わせると少しだけまた動く。
そんだけ。
余談2:月曜日
アメリカの勤労感謝の日(Labor Day)のため、Card of the Dayもお休み。
余談3:火曜日 《屋根の上の嵐/Rooftop Storm》
雷雨の夜、屋敷に落ちる落雷のエネルギーを利用して研究所の死体に仮初めの命を吹き込む、いわゆるフランケンシュタイン誕生な場面。
このカードを含めて、最近のマジックのカードを見ていてたまにふと思うのは「これって本当に呪文なのか?」ってこと。フレイバーテキストを読むと、ちゃんと屋敷の屋根に避雷針らしきものを上げてるみたいだし、単なる物理現象なのでは。
余談4:水曜日 《村の食人者/Village Cannibals》
最初見たときは「ふーん、グールか」としか思わなかったんだけど、クリーチャータイプを見た瞬間、ぞっとした。さらにイラストとフレイバーテキストも含めて、個人的にイニストラードのなかで一番「ホラー」なカードはこれ。
余談5:木曜日 《流城の貴族/Stromkirk Noble》
いまいちイメージがつかみきれない1マナ 1/1の吸血鬼。
まず人間にブロックされないという能力。なぜか人の注意を引かずに移動できる、ってことなんだろうか。真昼間に堂々と人ごみの中を歩いても不思議と気に留められない。吸血鬼ってそんな種族だったっけ。
2つ目は、まあ普通。相手に傷を負わせるとそこから活力を奪って自分の力にしてしまう。ただ不思議なことに普通の生物の血は吸わないらしい。さらに言うと、特に人間を襲うことに興味がないみたい。
機会があれば、どんな幼少期を送ったのか聞いてみたい。なんかトラウマを持ってそう。
余談6:金曜日 《蜘蛛の掌握/Spider Grasp》
一時的に《大蜘蛛/Giant Spider》の力を得ることができるインスタント。
フレイバーテキストの意味を図りかねている。日本語訳は以下の通り。
これは本当に文章そのまま以上の意味がまったくないのか、ホラーちっくに考えて「村の人はみんな彼女を普通の人間と考えており、訪ねに行く人もいるが、その人達は糸に絡め捕られて帰って来ず、自然と見かける人がいない状態になっている」のか、皮肉なオチのジョーク風に考えるて「ヴィデンズの貴婦人は実は自分の出した糸に絡まってしまって外出できなくなってしまっており、誰も彼女を見かけていない」ってことなのか。
まあ、最後の3つ目はないだろうけど、もしそうだったらちょっとかわいい。
今週のテーマはイニストラードの新カードたち。それ以上でもそれ以下でもない……と、これだけだとちょっとさみしいので小ネタを追加しておく。Card of the Dayのページの右側に掲載されているイニストラードのプレリリースのネット広告の話。
広告の上部ではゾンビがふらふらと歩いている(ちなみにイニストラードの新カード《歩く死骸/Walking Corpse》のイラスト)。その動きに合わせて広告の下部には以下の文章がゆっくりと表示される。
ZOMBIES LOVE MAGIC PLAYERS
(ゾンビはマジックのプレイヤーたちが大好きである)
THEIR BRAINS ARE EXTRA TASTY
(彼らの脳みそは格別おいしいからだ)
この文章が表示し終わり「INNISTRAD PRERELEASE September 24 & 25」と出ると同時に上部のゾンビも動きを止める……んだけど、この止まったゾンビにカーソルを合わせると少しだけまた動く。
そんだけ。
余談2:月曜日
アメリカの勤労感謝の日(Labor Day)のため、Card of the Dayもお休み。
余談3:火曜日 《屋根の上の嵐/Rooftop Storm》
雷雨の夜、屋敷に落ちる落雷のエネルギーを利用して研究所の死体に仮初めの命を吹き込む、いわゆるフランケンシュタイン誕生な場面。
このカードを含めて、最近のマジックのカードを見ていてたまにふと思うのは「これって本当に呪文なのか?」ってこと。フレイバーテキストを読むと、ちゃんと屋敷の屋根に避雷針らしきものを上げてるみたいだし、単なる物理現象なのでは。
余談4:水曜日 《村の食人者/Village Cannibals》
最初見たときは「ふーん、グールか」としか思わなかったんだけど、クリーチャータイプを見た瞬間、ぞっとした。さらにイラストとフレイバーテキストも含めて、個人的にイニストラードのなかで一番「ホラー」なカードはこれ。
余談5:木曜日 《流城の貴族/Stromkirk Noble》
いまいちイメージがつかみきれない1マナ 1/1の吸血鬼。
まず人間にブロックされないという能力。なぜか人の注意を引かずに移動できる、ってことなんだろうか。真昼間に堂々と人ごみの中を歩いても不思議と気に留められない。吸血鬼ってそんな種族だったっけ。
2つ目は、まあ普通。相手に傷を負わせるとそこから活力を奪って自分の力にしてしまう。ただ不思議なことに普通の生物の血は吸わないらしい。さらに言うと、特に人間を襲うことに興味がないみたい。
機会があれば、どんな幼少期を送ったのか聞いてみたい。なんかトラウマを持ってそう。
余談6:金曜日 《蜘蛛の掌握/Spider Grasp》
一時的に《大蜘蛛/Giant Spider》の力を得ることができるインスタント。
フレイバーテキストの意味を図りかねている。日本語訳は以下の通り。
「ここ数年、誰もヴィデンズの貴婦人の姿を見ていないね。
かわいそうに、あの古い城に誰も身内がいないなんて。」
─ ガヴォニーのコンダ
これは本当に文章そのまま以上の意味がまったくないのか、ホラーちっくに考えて「村の人はみんな彼女を普通の人間と考えており、訪ねに行く人もいるが、その人達は糸に絡め捕られて帰って来ず、自然と見かける人がいない状態になっている」のか、皮肉なオチのジョーク風に考えるて「ヴィデンズの貴婦人は実は自分の出した糸に絡まってしまって外出できなくなってしまっており、誰も彼女を見かけていない」ってことなのか。
まあ、最後の3つ目はないだろうけど、もしそうだったらちょっとかわいい。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週のテーマはイニストラードの新カードたち。ついでに書いとくと今週はCard of the Dayのページのレイアウトが変更になっている。変身ボタンのために今週だけ変えてきたのか継続するのかは今の時点では分からない。
余談2:月曜日 《ガツタフの羊飼い/Gatstaf Shepherd》
まさかの変身ボタン。それはさておきカードの話をすると、個人的に気になっているのは「人間形態時からクリーチャータイプに狼男が入っている」こと。これについては公式コラムで軽く触れられていたので、コラムに関する余談でまた書く。
余談3:火曜日 《木の杭/Wooden Stake》
誰の手にあっても誰が相手でも最低限の武器にはなる(パワー+1)。さらに吸血鬼相手なら一撃必殺の威力。ただしタダの人間の場合、相打ち覚悟でないと倒せない(タフネス+0)。あふれるフレイバーが素晴らしい。
カードとしてはあからさまに弱いけど。空を飛んでる吸血鬼相手だと杭を手にしたまま見上げることしか出来ないし。
余談4:水曜日 《神聖を汚す者のうめき/Moan of the Unhallowed》
ゾンビがあふれかえる呪文。カードの効果とフラッシュバックとの相性がとてもいい(フレーバー的な意味で)。目の前のゾンビを倒して安心してたら、墓場からさらにゾンビがわらわらと出現。
シンプルな効果の割にはカード名が妙に仰々しい。名前は「神聖を汚す者」とあるけど、フレーバーテキスト読むとなんか「死体ならなんでもいいや」みたいなカジュアルさを感じる。
余談5:木曜日 《縫い師の見習い/Stitcher’s Apprentice》
よくよく考えると穏やかじゃないんだけど、どことなくコミカルな雰囲気をかもしだしているのがこのカードのフレーバーテキスト。
ただのフレーバーテキストと侮るなかれ。この言葉の通り、効果が「作ってから壊してる」のが今までのトークン生成と違う点。ある意味「無から有を生み出してる」わけで、見習いとはいえなかなかの腕前だと思う。
そうそう。最初に公式サイトのCard of the Dayを確認したとき、09月01日のカードが1日前のカードと同じものだった。何か意味があるのかと思ったけど、しばらくしたらこの《縫い師の見習い/Stitcher’s Apprentice》に差し替えられてた。
余談6:金曜日 《カラスの群れ/Murder of Crows》
本格的にマジックにハマり始めた頃は青白パーミッションデッキを使ってた。RPGマガジンに載っていたリストを完コピしたものから初めて、タイプ2(死語)の使用可能セットが移り変わるごとにカードを入れ替えていった。
そんなわけで《大気の精霊/Air Elemental》には長い事お世話になった。その後、彼女のスロットは《虹のイフリート/Rainbow Efreet》に置き変わったり《霧のドラゴン/Mist Dragon》に置き変わったりと変転したけれど、青の中堅クリーチャーと言えばいまだに《大気の精霊/Air Elemental》が浮かぶ。
前置きが長くなった。
要は《大気の精霊/Air Elemental》の上位互換が出るたびに悲しい気持ちになる、という話。今回の《カラスの群れ/Murder of Crows》を見たとき、一瞬がっかりしてから「いやいや、下手したらライブラリアウトで死ぬから上位互換じゃない」と自分に言い聞かせようとして「引いてもよい」の文言に気づいた。
ところで「Murder」というとどうしても「殺人」という意味が浮かぶけど、このカードを見て「群れ」という意味もあるのか、と驚いた。でも辞書調べてもその意味で載ってるものがない。単に「カラスの群れが人を襲って殺す」というカードなのかな。直訳すると「カラスによる殺人」で、これだとクリーチャーというよりソーサリーみたいだから意訳したんだろうか。
余談7:インタビュー記事の翻訳
高潮のさんのところで「誰か訳す?(意訳)」とあったので「じゃあ訳す(意訳)」ということになった記事。アクセス数とコメント数の多さで、表舞台から退いたはずのカイ・ブッディがいまだに根強い人気を保っていることにあらためて気づかされた。
なお今回のコメントによる指摘からも分かるとおり、実際の大会に足を運んだ経験が皆無に近いので色々と勘違いやうろ覚えな知識があるので、どんどこ指摘してもらえると非常に助かる。もちろん知識面だけじゃなくて、誤訳や誤記、それに日本語として不自然過ぎて意味が分からない箇所なども教えてもらえると嬉しい。
ああ、そうそう、蛇足だとは分かっているけど補足しておく。インタビュー内での「他人の名前の呼び方」や「口調」などは勝手に想像で訳したものなので、実在の人物の口調や呼び方などには一切関係ありません。ご了承ください。
余談8:両面それぞれの物語
Daily MTGのコラムを見てたら、Mark Rosewater氏による両面カードに関するコラムが掲載されているのを発見。「両面カードの着想はどこから得たのか」「なぜ両面カードが必要なのか」「なぜ反転カードではダメなのか」などなど、まさに知りたくてしょうがなかった情報だらけ。
Every Two Sides Has a Story
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/158
これはぜひとも訳すしかないな。そんなことを考えていたところで、ふと読んだ日本語公式サイトのルール講座のコラムにあった以下のお言葉に危ないところで気がつく。
公式に訳して頂けるのなら何も言うことはない、楽しみに待つだけ、というわけで心待ちにしていた公式訳が08月29日にアップされてたのが以下の公式コラムの翻訳記事。
両面それぞれの物語
http://mtg-jp.com/reading/translated/001987/
納得する、しない、は別にして気になっていた点について触れられまくっている。Diary Note界隈でも「なんで反転カードじゃないの」とか「ドラフトのときどうするのよ」とか「フォイルはどうなる?」と話題になっていた疑問点について回答されてたりされてなかったりする。読んどいて損はない(公式訳の「無駄の無さ」にほれぼれするがいい)。
んで、個人的に両面カードについて気になっていた点とそれに関する説明をいくつか取り上げてみる。もちろん全文引用するわけじゃないし、前後の文章も大事なので暇な人もそうじゃない人も公式訳を一読されることを心の底からおススメしておく。
疑問点その1:
これって反転カードで表現できたんじゃないの?
メカニズムだけ見るならば結構色んな人が思ったであろう疑問点がこれ。なぜ新たなメカニズムをわざわざ用意する必要があるのか? それも両面などという無茶な真似をしてまで反転カードを使わなかったら、それが失敗だったと認めるようなものじゃないか、と思った。以下、それに関する説明を部分的に抜粋。
なるほど。2つ目については同じような予想をしていた人が何人かいた。要はスペースの問題。確かに「反転させる条件」は両側につけないといけないから、追加で能力を書き込むスペースはほとんどなくなってしまう。
1つ目については、はっきり言ってしまえば「え? だって反転カードって人気なかったじゃん」という話。個人的にマジックの開発部に畏敬を感じる点として、この「過去の失敗を認めることを恐れない」というところが挙げられる。勇気のいることですよ。
……この両面カードが反転カードの二の舞になる可能性もあるんだろうけどね。反転カードだって世に出すときは「イケる!」って思って出したんだろうし。
疑問点その2:
クリーチャータイプが変身前が「人間・狼男」で変身後が「狼男」?
ここが気になってる人はあまりいないみたいだけど、個人的にはちょっと引っかかってる。変身前からすでに「狼男」なのはなんか変な気がする。「変身してようがしてまいが、狼男という種族なんじゃないの?」と言われれば、まあ、そうかもしれないけど、じゃあなんで変身後は単なる「狼男」なんだ。それについて何か書かれているかなとコラムを読み進めてみた。
というわけでコラムで言及されていたのは「なぜ『人間・狼』ではなく『狼男』にしたのか」の説明だった。そこはなんら疑問じゃなかったのでちょっとがっかり。変身するんだから「人間」が「狼男」になればいいのに。《運命の大立者/Figure of Destiny》だって「変身」することで新たにクリーチャータイプを得るし。
疑問点その3:
フォイルは両面がフォイルなのか、それとも片面だけなのか?
結論から言ってしまうと両面フォイルとのこと。それに関連して新たに分かった事実が面白かったので該当箇所を紹介しておく。
イメージ的にはタイムシフトカード的な扱いらしい。今までのブースターではコモン枠だった箇所が1枚分両面カード専用に確保される。つまりブースター1つにつき必ず1枚は両面カードが入っている(そのかわり2枚以上入っていることは決してない)。
そうそう。両面カードのための「チェックリスト」が土地カードのスロットを使ってしまうことに対して不満を持っている人がいるみたいだけど、これにも理由があるらしい(納得いくかどうかは別にして)。
チェックリストが裏から区別できてしまったら本末転倒にもほどがある。しょうがないことなのかもしれない。なおチェックリストのせいで土地が手に入りづらいことを加味して、土地のデザインのパターンが通常の4種類から3種類に減らされてるとのこと。
疑問点その4:
両面なんて作って本当に大丈夫なの?
皆の一番気になるところがこれではないかと思われる。コラムでは両面メカニズムの障害として「マジックの裏面が必要な領域にある間どう処理するか」と「巧く機能するようなルール」の2つが言及されてた。これは一部抜粋してどうにかなるような簡単な話じゃないので、気になるならコラムを読むしかない。
とかなんとか色々書いてきたけど、まあなんというか最終的には「なんだ意外と問題ないじゃないか」に落ち着けばいいな。なんのかんの言いつつも「変身する」というフレーバー的な分かりやすさは明らかに反転カードよりも上なんだし。
今週のテーマはイニストラードの新カードたち。ついでに書いとくと今週はCard of the Dayのページのレイアウトが変更になっている。変身ボタンのために今週だけ変えてきたのか継続するのかは今の時点では分からない。
余談2:月曜日 《ガツタフの羊飼い/Gatstaf Shepherd》
まさかの変身ボタン。それはさておきカードの話をすると、個人的に気になっているのは「人間形態時からクリーチャータイプに狼男が入っている」こと。これについては公式コラムで軽く触れられていたので、コラムに関する余談でまた書く。
余談3:火曜日 《木の杭/Wooden Stake》
誰の手にあっても誰が相手でも最低限の武器にはなる(パワー+1)。さらに吸血鬼相手なら一撃必殺の威力。ただしタダの人間の場合、相打ち覚悟でないと倒せない(タフネス+0)。あふれるフレイバーが素晴らしい。
カードとしてはあからさまに弱いけど。空を飛んでる吸血鬼相手だと杭を手にしたまま見上げることしか出来ないし。
余談4:水曜日 《神聖を汚す者のうめき/Moan of the Unhallowed》
ゾンビがあふれかえる呪文。カードの効果とフラッシュバックとの相性がとてもいい(フレーバー的な意味で)。目の前のゾンビを倒して安心してたら、墓場からさらにゾンビがわらわらと出現。
シンプルな効果の割にはカード名が妙に仰々しい。名前は「神聖を汚す者」とあるけど、フレーバーテキスト読むとなんか「死体ならなんでもいいや」みたいなカジュアルさを感じる。
余談5:木曜日 《縫い師の見習い/Stitcher’s Apprentice》
よくよく考えると穏やかじゃないんだけど、どことなくコミカルな雰囲気をかもしだしているのがこのカードのフレーバーテキスト。
原文:
"Oglor create life, Oglor take it away.
Oglor god! ... until Master return."
日本語訳:
「オグロール、生命作る、オグロール、それ奪う。
オグロール、神! ……主人戻るまで。」
ただのフレーバーテキストと侮るなかれ。この言葉の通り、効果が「作ってから壊してる」のが今までのトークン生成と違う点。ある意味「無から有を生み出してる」わけで、見習いとはいえなかなかの腕前だと思う。
そうそう。最初に公式サイトのCard of the Dayを確認したとき、09月01日のカードが1日前のカードと同じものだった。何か意味があるのかと思ったけど、しばらくしたらこの《縫い師の見習い/Stitcher’s Apprentice》に差し替えられてた。
余談6:金曜日 《カラスの群れ/Murder of Crows》
本格的にマジックにハマり始めた頃は青白パーミッションデッキを使ってた。RPGマガジンに載っていたリストを完コピしたものから初めて、タイプ2(死語)の使用可能セットが移り変わるごとにカードを入れ替えていった。
そんなわけで《大気の精霊/Air Elemental》には長い事お世話になった。その後、彼女のスロットは《虹のイフリート/Rainbow Efreet》に置き変わったり《霧のドラゴン/Mist Dragon》に置き変わったりと変転したけれど、青の中堅クリーチャーと言えばいまだに《大気の精霊/Air Elemental》が浮かぶ。
前置きが長くなった。
要は《大気の精霊/Air Elemental》の上位互換が出るたびに悲しい気持ちになる、という話。今回の《カラスの群れ/Murder of Crows》を見たとき、一瞬がっかりしてから「いやいや、下手したらライブラリアウトで死ぬから上位互換じゃない」と自分に言い聞かせようとして「引いてもよい」の文言に気づいた。
ところで「Murder」というとどうしても「殺人」という意味が浮かぶけど、このカードを見て「群れ」という意味もあるのか、と驚いた。でも辞書調べてもその意味で載ってるものがない。単に「カラスの群れが人を襲って殺す」というカードなのかな。直訳すると「カラスによる殺人」で、これだとクリーチャーというよりソーサリーみたいだから意訳したんだろうか。
余談7:インタビュー記事の翻訳
高潮のさんのところで「誰か訳す?(意訳)」とあったので「じゃあ訳す(意訳)」ということになった記事。アクセス数とコメント数の多さで、表舞台から退いたはずのカイ・ブッディがいまだに根強い人気を保っていることにあらためて気づかされた。
なお今回のコメントによる指摘からも分かるとおり、実際の大会に足を運んだ経験が皆無に近いので色々と勘違いやうろ覚えな知識があるので、どんどこ指摘してもらえると非常に助かる。もちろん知識面だけじゃなくて、誤訳や誤記、それに日本語として不自然過ぎて意味が分からない箇所なども教えてもらえると嬉しい。
ああ、そうそう、蛇足だとは分かっているけど補足しておく。インタビュー内での「他人の名前の呼び方」や「口調」などは勝手に想像で訳したものなので、実在の人物の口調や呼び方などには一切関係ありません。ご了承ください。
余談8:両面それぞれの物語
Daily MTGのコラムを見てたら、Mark Rosewater氏による両面カードに関するコラムが掲載されているのを発見。「両面カードの着想はどこから得たのか」「なぜ両面カードが必要なのか」「なぜ反転カードではダメなのか」などなど、まさに知りたくてしょうがなかった情報だらけ。
Every Two Sides Has a Story
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/158
これはぜひとも訳すしかないな。そんなことを考えていたところで、ふと読んだ日本語公式サイトのルール講座のコラムにあった以下のお言葉に危ないところで気がつく。
しばらくわたしと同僚の間では両面カードのことを超次元カードと呼んでいました。ええ、元ネタはマローの記事でも紹介されていますが(英語、近日翻訳いたします)、デュエルマスターズの超次元カードです。
引用元:http://mtg-jp.com/reading/wpn/001985/
公式に訳して頂けるのなら何も言うことはない、楽しみに待つだけ、というわけで心待ちにしていた公式訳が08月29日にアップされてたのが以下の公式コラムの翻訳記事。
両面それぞれの物語
http://mtg-jp.com/reading/translated/001987/
納得する、しない、は別にして気になっていた点について触れられまくっている。Diary Note界隈でも「なんで反転カードじゃないの」とか「ドラフトのときどうするのよ」とか「フォイルはどうなる?」と話題になっていた疑問点について回答されてたりされてなかったりする。読んどいて損はない(公式訳の「無駄の無さ」にほれぼれするがいい)。
んで、個人的に両面カードについて気になっていた点とそれに関する説明をいくつか取り上げてみる。もちろん全文引用するわけじゃないし、前後の文章も大事なので暇な人もそうじゃない人も公式訳を一読されることを心の底からおススメしておく。
疑問点その1:
これって反転カードで表現できたんじゃないの?
メカニズムだけ見るならば結構色んな人が思ったであろう疑問点がこれ。なぜ新たなメカニズムをわざわざ用意する必要があるのか? それも両面などという無茶な真似をしてまで反転カードを使わなかったら、それが失敗だったと認めるようなものじゃないか、と思った。以下、それに関する説明を部分的に抜粋。
ルール・マネージャーだったマーク・ゴットリーブ/Mark Gottliebは、(神河ブロックで使われた)反転カードを使うべきだと主張した。
(中略)
問題は2つあった。まず、反転カードは狙っていたようには受け入れられなかった
(中略)
2つめの問題は、文章の長さである。反転カードは文章欄が狭く、狼男メカニズムの複雑な文章を書くのには場所が足りないと思われた。
なるほど。2つ目については同じような予想をしていた人が何人かいた。要はスペースの問題。確かに「反転させる条件」は両側につけないといけないから、追加で能力を書き込むスペースはほとんどなくなってしまう。
1つ目については、はっきり言ってしまえば「え? だって反転カードって人気なかったじゃん」という話。個人的にマジックの開発部に畏敬を感じる点として、この「過去の失敗を認めることを恐れない」というところが挙げられる。勇気のいることですよ。
……この両面カードが反転カードの二の舞になる可能性もあるんだろうけどね。反転カードだって世に出すときは「イケる!」って思って出したんだろうし。
疑問点その2:
クリーチャータイプが変身前が「人間・狼男」で変身後が「狼男」?
ここが気になってる人はあまりいないみたいだけど、個人的にはちょっと引っかかってる。変身前からすでに「狼男」なのはなんか変な気がする。「変身してようがしてまいが、狼男という種族なんじゃないの?」と言われれば、まあ、そうかもしれないけど、じゃあなんで変身後は単なる「狼男」なんだ。それについて何か書かれているかなとコラムを読み進めてみた。
変身メカニズムを用いて、狼男の人間としての姿と狼男としての姿の両方を表すことが出来るのだ(人間の姿は人間・狼男となっている。この理由は後に説明する)。
(中略)
なぜクリーチャー・タイプを狼男にしたか、そしてなぜそれが両方の面に書かれているのかについて簡単に説明しておこう。
(中略)
これまでの狼男は、人間・狼というクリーチャー・タイプを持っていた。これはロクソドンやレオニンと言った、動物の特徴を持った人間型生物で用いられている方法である。しかし、私は、狼男はミノタウルスやケンタウルスのようなものであると主張した。
というわけでコラムで言及されていたのは「なぜ『人間・狼』ではなく『狼男』にしたのか」の説明だった。そこはなんら疑問じゃなかったのでちょっとがっかり。変身するんだから「人間」が「狼男」になればいいのに。《運命の大立者/Figure of Destiny》だって「変身」することで新たにクリーチャータイプを得るし。
疑問点その3:
フォイルは両面がフォイルなのか、それとも片面だけなのか?
結論から言ってしまうと両面フォイルとのこと。それに関連して新たに分かった事実が面白かったので該当箇所を紹介しておく。
両面カードの稀少度は、ブースター・パックに入っている割合で定義される。専用のシートではあるが、各稀少度の通常のカードと同じ程度の確率で封入されるように調整した。つまり、レアや神話レアの両面カードが入っているパックにも、通常のレアや神話レアが入っているということである。また、両面カードがフォイルであることもある。その場合、両面カードの両方の面がフォイルになっている
イメージ的にはタイムシフトカード的な扱いらしい。今までのブースターではコモン枠だった箇所が1枚分両面カード専用に確保される。つまりブースター1つにつき必ず1枚は両面カードが入っている(そのかわり2枚以上入っていることは決してない)。
そうそう。両面カードのための「チェックリスト」が土地カードのスロットを使ってしまうことに対して不満を持っている人がいるみたいだけど、これにも理由があるらしい(納得いくかどうかは別にして)。
チェックリスト・カードがルール・カードではなく土地カードのスロットに入っている理由は、ルール・カードの印刷に用いるインクはカード用のものとは異なるので混ぜてしまうと裏から区別できてしまうのだ。
チェックリストが裏から区別できてしまったら本末転倒にもほどがある。しょうがないことなのかもしれない。なおチェックリストのせいで土地が手に入りづらいことを加味して、土地のデザインのパターンが通常の4種類から3種類に減らされてるとのこと。
疑問点その4:
両面なんて作って本当に大丈夫なの?
皆の一番気になるところがこれではないかと思われる。コラムでは両面メカニズムの障害として「マジックの裏面が必要な領域にある間どう処理するか」と「巧く機能するようなルール」の2つが言及されてた。これは一部抜粋してどうにかなるような簡単な話じゃないので、気になるならコラムを読むしかない。
とかなんとか色々書いてきたけど、まあなんというか最終的には「なんだ意外と問題ないじゃないか」に落ち着けばいいな。なんのかんの言いつつも「変身する」というフレーバー的な分かりやすさは明らかに反転カードよりも上なんだし。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
比較的古いカードということ以外にこれといった共通点はなかった模様。
余談2:月曜日 《Armor Thrull》
《Armor Thrull》のフレイバーテキストの話。
個人的にとても懐かしいカードでもある。フォールン・エンパイアが出た頃くらいがマジックを初めて数ヶ月か半年くらい経った頃だったと思う。好きなカードを好きなだけ入れて弱いデッキを楽しく作る時期。
記憶が曖昧だけど、フォールン・エンパイアの軽いクリーチャーたちをとことん放り込んだ黒単や白単を作っていた覚えがあるので、この記事のままに《Order of the Ebon Hand》へ《Armor Thrull》を装備させていたかもしれない。
どこかに保管されているカード箱を漁れば、《Order of the Ebon Hand》と《Armor Thrull》の両方とも全バージョンが出てくる気がする。
余談3:火曜日 《根づけケンタウロス/Centaur Rootcaster》
種族名が「ケンタウルス」なのに日本語のカード名が「ケンタウロス」という表記ぶれクリーチャー。グリフィンとグリフォンみたいなものだろうか。
ちなみに指輪物語の訳者として有名な瀬田貞二さんが「ナルニア国ものがたり」を訳された際には「Centaur」を「セントール」と訳されていた。他にも瀬田さん訳は色々とくせがあって個人的に大好き。
余談4:水曜日 《Hazezon Tamar》
今年の5月にもCard of the Dayで取り上げられていた《Hazezon Tamar》の記事。このカードは2003年01月にもCard of the Dayに登場している。3ヶ月ぶり3度目の出場。
訳の話をすると、英語では「Sand GolemなのにSandじゃないなんてね!」とすっきりまとまるネタだけど、日本語にすると「砂のゴーレムなのにどうして砂漠の民じゃないんだろうね」となってしまうのでちょっと難しかった。
余談5:木曜日 《恐怖/Terror》
今回のネタについて、どっかで聞いたことあったような気がするなあ、と思ったら、過去のCard of the Dayで似たような話があった。《恐怖/Terror》は確認できる限りで、2002年04月、2005年01月、2010年06月に続く14ヶ月ぶり4度目の出場。ちなみに同じようなネタだったのは2002年04月の記事。もうほとんど10年前だ。
余談6:金曜日 《ゴブリンの狂戦士/Goblin Berserker》
このカードのフレイバーテキストのギャグと似たようなギャグが、同じセットで使いまわされている、という話らしいんだけど、そんな気にするほど似ているネタかな。
個人的に《ゴブリンの狂戦士/Goblin Berserker》と言えば「カード名と種族名が同じカードだっけ」というのが真っ先に思い浮かぶ。
余談だけど、この記事がこのブログの Card of the Day 翻訳のちょうど200件目の記事。
余談7:両面カード(デザイン面)
とんでもないメカニズムが登場するらしい。
イニストラードのメカニズム・両面カード
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/157a#1
初めて知ったときは「マジックに限界はないんだな!」と感嘆したんだけど……実際のカードたちを見ていると、ちょっと疑問符が浮かんだ。なんか既存のルールの範囲内で作れてしまうカードのような気がする。
例えば《ルーデヴィックの実験材料》は「2マナ 0/3の防衛持ち」で(1)(青)で乗るカウンターを5個以上溜めると「13/13 トランプル」に変身するんだけど……これってレベルアップとどう違うんだろう。
もしくは《暗黒の深部/Dark Depths》みたいにカウンターを溜めたあとに生け贄に捧げて「13/13 トランプル」のトークンを出しても同じような気がしてしまう。そもそも過去にあった《センギアの吸血魔/Sengir Nosferatu》は既存のルール内で「変身したり、元に戻ったり」を表現出来てたし。
……というか、反転カードという単語は禁句ですか?
余談8:両面カード(フレイバー面)
という上記の話はデザイン面の話。フレイバー的な意味では素晴らしい。
人間が狼男へ、狼男が人間へ。イラストは背景までがらりと変わって「昼から夜、夜から昼」も表現されている。《ルーデヴィックの実験材料》も、ぽつねんと置かれた卵を囲んでいた科学者(?)たちは、孵化したあとのトカゲにズタボロにされてる。
フレイバーテキストも面白い。狼男の本性を隠している羊飼いである《ガツタフの羊飼い》は変身前のフレーバーテキストが「羊の皮をかぶった狼より悪いものなあに?」で、変身後がその答えになっている。
1つだけ残念なポイントとしては、変身後の《ガツタフの羊飼い》はクリーチャータイプが「狼男」だけなのに、変身前は「人間・狼男」なこと。変身前から「銀の武器」が効いてしまうのは、ちょっと腑に落ちない。
まあ、そんな些細な点はさておき、今後紹介されるであろう変身(両面)カードがどれほどフレイバーに富んだものなのか、今から期待してみる。
比較的古いカードということ以外にこれといった共通点はなかった模様。
余談2:月曜日 《Armor Thrull》
《Armor Thrull》のフレイバーテキストの話。
個人的にとても懐かしいカードでもある。フォールン・エンパイアが出た頃くらいがマジックを初めて数ヶ月か半年くらい経った頃だったと思う。好きなカードを好きなだけ入れて弱いデッキを楽しく作る時期。
記憶が曖昧だけど、フォールン・エンパイアの軽いクリーチャーたちをとことん放り込んだ黒単や白単を作っていた覚えがあるので、この記事のままに《Order of the Ebon Hand》へ《Armor Thrull》を装備させていたかもしれない。
どこかに保管されているカード箱を漁れば、《Order of the Ebon Hand》と《Armor Thrull》の両方とも全バージョンが出てくる気がする。
余談3:火曜日 《根づけケンタウロス/Centaur Rootcaster》
種族名が「ケンタウルス」なのに日本語のカード名が「ケンタウロス」という表記ぶれクリーチャー。グリフィンとグリフォンみたいなものだろうか。
ちなみに指輪物語の訳者として有名な瀬田貞二さんが「ナルニア国ものがたり」を訳された際には「Centaur」を「セントール」と訳されていた。他にも瀬田さん訳は色々とくせがあって個人的に大好き。
余談4:水曜日 《Hazezon Tamar》
今年の5月にもCard of the Dayで取り上げられていた《Hazezon Tamar》の記事。このカードは2003年01月にもCard of the Dayに登場している。3ヶ月ぶり3度目の出場。
訳の話をすると、英語では「Sand GolemなのにSandじゃないなんてね!」とすっきりまとまるネタだけど、日本語にすると「砂のゴーレムなのにどうして砂漠の民じゃないんだろうね」となってしまうのでちょっと難しかった。
余談5:木曜日 《恐怖/Terror》
今回のネタについて、どっかで聞いたことあったような気がするなあ、と思ったら、過去のCard of the Dayで似たような話があった。《恐怖/Terror》は確認できる限りで、2002年04月、2005年01月、2010年06月に続く14ヶ月ぶり4度目の出場。ちなみに同じようなネタだったのは2002年04月の記事。もうほとんど10年前だ。
余談6:金曜日 《ゴブリンの狂戦士/Goblin Berserker》
このカードのフレイバーテキストのギャグと似たようなギャグが、同じセットで使いまわされている、という話らしいんだけど、そんな気にするほど似ているネタかな。
個人的に《ゴブリンの狂戦士/Goblin Berserker》と言えば「カード名と種族名が同じカードだっけ」というのが真っ先に思い浮かぶ。
余談だけど、この記事がこのブログの Card of the Day 翻訳のちょうど200件目の記事。
余談7:両面カード(デザイン面)
とんでもないメカニズムが登場するらしい。
イニストラードのメカニズム・両面カード
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/157a#1
初めて知ったときは「マジックに限界はないんだな!」と感嘆したんだけど……実際のカードたちを見ていると、ちょっと疑問符が浮かんだ。なんか既存のルールの範囲内で作れてしまうカードのような気がする。
例えば《ルーデヴィックの実験材料》は「2マナ 0/3の防衛持ち」で(1)(青)で乗るカウンターを5個以上溜めると「13/13 トランプル」に変身するんだけど……これってレベルアップとどう違うんだろう。
もしくは《暗黒の深部/Dark Depths》みたいにカウンターを溜めたあとに生け贄に捧げて「13/13 トランプル」のトークンを出しても同じような気がしてしまう。そもそも過去にあった《センギアの吸血魔/Sengir Nosferatu》は既存のルール内で「変身したり、元に戻ったり」を表現出来てたし。
……というか、反転カードという単語は禁句ですか?
余談8:両面カード(フレイバー面)
という上記の話はデザイン面の話。フレイバー的な意味では素晴らしい。
人間が狼男へ、狼男が人間へ。イラストは背景までがらりと変わって「昼から夜、夜から昼」も表現されている。《ルーデヴィックの実験材料》も、ぽつねんと置かれた卵を囲んでいた科学者(?)たちは、孵化したあとのトカゲにズタボロにされてる。
フレイバーテキストも面白い。狼男の本性を隠している羊飼いである《ガツタフの羊飼い》は変身前のフレーバーテキストが「羊の皮をかぶった狼より悪いものなあに?」で、変身後がその答えになっている。
1つだけ残念なポイントとしては、変身後の《ガツタフの羊飼い》はクリーチャータイプが「狼男」だけなのに、変身前は「人間・狼男」なこと。変身前から「銀の武器」が効いてしまうのは、ちょっと腑に落ちない。
まあ、そんな些細な点はさておき、今後紹介されるであろう変身(両面)カードがどれほどフレイバーに富んだものなのか、今から期待してみる。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
金曜日の記事でネタばれしているとおり、今週の隠されたテーマは映画「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」だったらしい。ちょうど良い機会と思われたので、金曜日の記事を訳す前にレンタルDVD屋から借りてきて観てみた。確かに映画に登場した人物たちと、それぞれのカードイラストが似ていることを確認。映画自体も面白かった。一石二鳥。
余談2:月曜日 《肌変わり/Skinshifter》
第4版から入った身としては、このカードを見ていると《原初の土/Primal Clay》を思い出す。パッと見比べると《肌変わり/Skinshifter》のほうが強そうだけど、この2枚の強さを比べるのは各色のロードと《順応する自動機械/Adaptive Automaton》を比べるようなものであまり意味のある行為ではない。
だけど、まあ、どうせレアを引くなら《原初の土/Primal Clay》より《肌変わり/Skinshifter》のほうが嬉しいというのを認めるのはやぶさかではない。
余談3:火曜日 《Angus Mackenzie》
回りだしたらクリーチャーで攻めるデッキを単体で完封するクリーチャーのうちの1枚。レジェンドの伝説のクリーチャーたちはマナコストに対してガッカリな性能が多いイメージがあるけど、この人は結構頑張ってるほうではないかと思う。
ところで金曜日の記事で触れられているとおり、この《Angus Mackenzie》のイラストは確かにモンティパイソンの映画に出てくる魔法使いのティムによく似てる。マジックザギャザリングにおける「ティム」と言えば《放蕩魔術師/Prodigal Sorcerer》が有名だけど、この《放蕩魔術師/Prodigal Sorcerer》にはあまり似てなかった。
あれかな。映画のティムが飛び道具を撃ちまくってたから、そのあたりのイメージからきているのかな。
余談4:水曜日 《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》
4マナ3/3というマナレシオに加えて、毎ターンにコストなしで2/2トークンを生み出し続ける上にさらに能力持ちっておかしくないか?、と思ったら、この人は神話レアだった。なるほど。
って、それで納得していいんだろうか。
余談5:木曜日 《Sol Grail》
こんな性能のマナアーティファクトでもあの頃はありがたく使わせてもらってたことを懐かしく思い出す。なお個人的に一番好きなマナアーティファクトは《精神石/Mind Stone》。弱すぎず、強すぎず、ちょうどいいと思う。
余談6:金曜日 《AWOL》
牛乳パックの絵が描いてあるカード。アメリカでは行方不明者の安否を尋ねる広告を牛乳パックに載せていた時期があったらしい。つい最近久しぶりに見た映画「Big」でも行方不明扱いになっている主人公の顔写真が牛乳パックに載っているシーンがあった。
余談7:2011年度殿堂入りプレイヤーの紹介・中村修平について
日本語公式サイトに公式訳が上がったらすぐにでも撤去しようと身構えているところ。
それはさておき、中村修平さん殿堂入りおめでとうございます。日本人の殿堂入りはやっぱり喜ばしいし、なかしゅーさんの記事のファンでもあるので、今回の候補者の中でぶっちぎりだったことがとても嬉しい。
余談8:公式サイト
公式サイトの翻訳記事「マジックの独自クリーチャーたち」の原文である「Magic’s Exclusive Creatures」の記事内に「trollmail」という単語が出てくる。
Urban Dictionary(http://www.urbandictionary.com)で意味を調べてみたら「receiving an e-mail containing a virus」という意味が出て来た。要はウイルスメールのことらしい。
もうちょっと調べてみたら「Trolling」という単語には、日本のネットで言う「釣り」という意味もあるらしく、そこらへんが語源なのかもしれない。
日本語でも英語でもインターネット上で相手を引っかける行為を「釣り」に例えるという点で共通している、というのはなかなか興味深い(「Trolling(トローリング)」というのは、ルアーなどの道具を利用する釣法の一つらしい)。
さらに余談。フィッシングサイトの「フィッシング」の英語つづりが「Fishing」ではないと知ったときは結構驚いた。仕事でフィッシングサイトについての英語の情報を「Fishing」で探そうとして関連情報が全然見つからなかったときに知った。
金曜日の記事でネタばれしているとおり、今週の隠されたテーマは映画「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」だったらしい。ちょうど良い機会と思われたので、金曜日の記事を訳す前にレンタルDVD屋から借りてきて観てみた。確かに映画に登場した人物たちと、それぞれのカードイラストが似ていることを確認。映画自体も面白かった。一石二鳥。
余談2:月曜日 《肌変わり/Skinshifter》
第4版から入った身としては、このカードを見ていると《原初の土/Primal Clay》を思い出す。パッと見比べると《肌変わり/Skinshifter》のほうが強そうだけど、この2枚の強さを比べるのは各色のロードと《順応する自動機械/Adaptive Automaton》を比べるようなものであまり意味のある行為ではない。
だけど、まあ、どうせレアを引くなら《原初の土/Primal Clay》より《肌変わり/Skinshifter》のほうが嬉しいというのを認めるのはやぶさかではない。
余談3:火曜日 《Angus Mackenzie》
回りだしたらクリーチャーで攻めるデッキを単体で完封するクリーチャーのうちの1枚。レジェンドの伝説のクリーチャーたちはマナコストに対してガッカリな性能が多いイメージがあるけど、この人は結構頑張ってるほうではないかと思う。
ところで金曜日の記事で触れられているとおり、この《Angus Mackenzie》のイラストは確かにモンティパイソンの映画に出てくる魔法使いのティムによく似てる。マジックザギャザリングにおける「ティム」と言えば《放蕩魔術師/Prodigal Sorcerer》が有名だけど、この《放蕩魔術師/Prodigal Sorcerer》にはあまり似てなかった。
あれかな。映画のティムが飛び道具を撃ちまくってたから、そのあたりのイメージからきているのかな。
余談4:水曜日 《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》
4マナ3/3というマナレシオに加えて、毎ターンにコストなしで2/2トークンを生み出し続ける上にさらに能力持ちっておかしくないか?、と思ったら、この人は神話レアだった。なるほど。
って、それで納得していいんだろうか。
余談5:木曜日 《Sol Grail》
こんな性能のマナアーティファクトでもあの頃はありがたく使わせてもらってたことを懐かしく思い出す。なお個人的に一番好きなマナアーティファクトは《精神石/Mind Stone》。弱すぎず、強すぎず、ちょうどいいと思う。
余談6:金曜日 《AWOL》
牛乳パックの絵が描いてあるカード。アメリカでは行方不明者の安否を尋ねる広告を牛乳パックに載せていた時期があったらしい。つい最近久しぶりに見た映画「Big」でも行方不明扱いになっている主人公の顔写真が牛乳パックに載っているシーンがあった。
余談7:2011年度殿堂入りプレイヤーの紹介・中村修平について
日本語公式サイトに公式訳が上がったらすぐにでも撤去しようと身構えているところ。
それはさておき、中村修平さん殿堂入りおめでとうございます。日本人の殿堂入りはやっぱり喜ばしいし、なかしゅーさんの記事のファンでもあるので、今回の候補者の中でぶっちぎりだったことがとても嬉しい。
余談8:公式サイト
公式サイトの翻訳記事「マジックの独自クリーチャーたち」の原文である「Magic’s Exclusive Creatures」の記事内に「trollmail」という単語が出てくる。
Urban Dictionary(http://www.urbandictionary.com)で意味を調べてみたら「receiving an e-mail containing a virus」という意味が出て来た。要はウイルスメールのことらしい。
もうちょっと調べてみたら「Trolling」という単語には、日本のネットで言う「釣り」という意味もあるらしく、そこらへんが語源なのかもしれない。
日本語でも英語でもインターネット上で相手を引っかける行為を「釣り」に例えるという点で共通している、というのはなかなか興味深い(「Trolling(トローリング)」というのは、ルアーなどの道具を利用する釣法の一つらしい)。
さらに余談。フィッシングサイトの「フィッシング」の英語つづりが「Fishing」ではないと知ったときは結構驚いた。仕事でフィッシングサイトについての英語の情報を「Fishing」で探そうとして関連情報が全然見つからなかったときに知った。
今週のCard of the Day (2011年08月 第2週) とか
2011年8月14日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週のテーマは カード名に用いられている単語とそれの現実世界での用法を絡めたネタ。目の前にある1枚のカードから想像されるネタという意味では Card of the Day らしいと思った。
余談2:月曜日 《大石弓の精鋭/Arbalest Elite》
そのままの《大石弓/Heavy Arbalest》は誰が使っても2点だけど《大石弓の精鋭/Arbalest Elite》はさすがに一味違ってダメージが3点になるよ、という話。
精鋭はやっぱり偉いな、という話なんだけど、《酸のスライム/Acidic Slime》だろうが《Little Girl》だろうが誰でも手軽に扱えるまで操作を簡略化した《大石弓/Heavy Arbalest》を作った人もやっぱり偉いと思う。
余談3:火曜日 《小悪疫/Smallpox》
Smallpox(天然痘)は Pox(痘)の中でも特に危険にも関わらず不思議なことにカードの効果は《悪疫/Pox》のほうが強いんだよね、という英語じゃないと伝わらないネタ。
逆に考えてみると、どうしてPox(痘)の中でも特に危険とされる病気がSmallpox(天然痘)と名づけられたんだろう、という疑問が浮かんだのでちょっと調べてみた。
なんでも梅毒と区別するためだそうな。梅毒はその通称を Great Pox と呼ばれていたため、天然痘を Small Pox と名づけたらしい。……納得したような、なんかだまされてるような。
余談4:水曜日 《カイトシールド/Kite Shield》
今までであれば日本語名は「~の盾」だったよね、という感想がそこかしこで聞かれたとか聞かれなかったとか(どっちだよ)。「~の盾」を使って日本語名にすると「凧型の盾」になるんだろうか……うん、《カイトシールド/Kite Shield》で良かった。
西洋風ファンタジー・ロールプレイングゲーム的な名称、という意味でもやっぱり《カイトシールド/Kite Shield》がしっくり来るんだけど、それだったら《大剣/Greatsword》は《グレートソード/Greatsword》ですよね、とこっそり主張してみる。
余談5:木曜日 《流浪のグリフィン/Peregrine Griffin》
マジックザギャザリングに出てくるグリフィンは、一般の伝承に出てくる「ワシ+ライオン」という組み合わせとは違うことがあるよ、という話。言われてみると確かにそうだな。
もう1つ、翻訳的な観点で興味深かったのは、英語でもグリフィンの表記にブレがあるという話。英語版のWikipediaで調べると説明の1行目が「The griffin, griffon, or gryphon」で始まってる。ちなみに日本語版Wikipediaによると「グリフォン」はフランス語つづりで、英語つづりは「グリフィン」だそうな。
余談6:金曜日 《偏執/Monomania》
実在する病名とその内容を扱うのは難しいな、と思った。
とりあえずWikipediaの内容をざっとさらっていて気になったのは「単一の感情しか示さないという症状」があるらしいという点。どんなときでも常にいらいらしている、とか、何をされても嬉しそうで応えていない、とか、そういう感じになってしまうんだろうか。単一の感情に支配される、という状態がイマイチ想像しづらい。
まあ、そもそもWikipedia読んだだけで分かったつもりになっちゃいけない。
余談7:【翻訳】うーん、12だね!/Mmmmmmmm Twelve!【Daily MTG】
ひっそりと翻訳を更新してた。
http://regiant.diarynote.jp/201108071520473612/
最近、英語の解釈うんぬんも大変だけど、訳したあとの日本語も気になってしょうがない。何度も何度も書き直しているうちに「自然な日本語」がゲシュタルト崩壊してくる。
今週のテーマは カード名に用いられている単語とそれの現実世界での用法を絡めたネタ。目の前にある1枚のカードから想像されるネタという意味では Card of the Day らしいと思った。
余談2:月曜日 《大石弓の精鋭/Arbalest Elite》
そのままの《大石弓/Heavy Arbalest》は誰が使っても2点だけど《大石弓の精鋭/Arbalest Elite》はさすがに一味違ってダメージが3点になるよ、という話。
精鋭はやっぱり偉いな、という話なんだけど、《酸のスライム/Acidic Slime》だろうが《Little Girl》だろうが誰でも手軽に扱えるまで操作を簡略化した《大石弓/Heavy Arbalest》を作った人もやっぱり偉いと思う。
余談3:火曜日 《小悪疫/Smallpox》
Smallpox(天然痘)は Pox(痘)の中でも特に危険にも関わらず不思議なことにカードの効果は《悪疫/Pox》のほうが強いんだよね、という英語じゃないと伝わらないネタ。
逆に考えてみると、どうしてPox(痘)の中でも特に危険とされる病気がSmallpox(天然痘)と名づけられたんだろう、という疑問が浮かんだのでちょっと調べてみた。
なんでも梅毒と区別するためだそうな。梅毒はその通称を Great Pox と呼ばれていたため、天然痘を Small Pox と名づけたらしい。……納得したような、なんかだまされてるような。
余談4:水曜日 《カイトシールド/Kite Shield》
今までであれば日本語名は「~の盾」だったよね、という感想がそこかしこで聞かれたとか聞かれなかったとか(どっちだよ)。「~の盾」を使って日本語名にすると「凧型の盾」になるんだろうか……うん、《カイトシールド/Kite Shield》で良かった。
西洋風ファンタジー・ロールプレイングゲーム的な名称、という意味でもやっぱり《カイトシールド/Kite Shield》がしっくり来るんだけど、それだったら《大剣/Greatsword》は《グレートソード/Greatsword》ですよね、とこっそり主張してみる。
余談5:木曜日 《流浪のグリフィン/Peregrine Griffin》
マジックザギャザリングに出てくるグリフィンは、一般の伝承に出てくる「ワシ+ライオン」という組み合わせとは違うことがあるよ、という話。言われてみると確かにそうだな。
もう1つ、翻訳的な観点で興味深かったのは、英語でもグリフィンの表記にブレがあるという話。英語版のWikipediaで調べると説明の1行目が「The griffin, griffon, or gryphon」で始まってる。ちなみに日本語版Wikipediaによると「グリフォン」はフランス語つづりで、英語つづりは「グリフィン」だそうな。
余談6:金曜日 《偏執/Monomania》
実在する病名とその内容を扱うのは難しいな、と思った。
とりあえずWikipediaの内容をざっとさらっていて気になったのは「単一の感情しか示さないという症状」があるらしいという点。どんなときでも常にいらいらしている、とか、何をされても嬉しそうで応えていない、とか、そういう感じになってしまうんだろうか。単一の感情に支配される、という状態がイマイチ想像しづらい。
まあ、そもそもWikipedia読んだだけで分かったつもりになっちゃいけない。
余談7:【翻訳】うーん、12だね!/Mmmmmmmm Twelve!【Daily MTG】
ひっそりと翻訳を更新してた。
http://regiant.diarynote.jp/201108071520473612/
最近、英語の解釈うんぬんも大変だけど、訳したあとの日本語も気になってしょうがない。何度も何度も書き直しているうちに「自然な日本語」がゲシュタルト崩壊してくる。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週のテーマは 狂喜/Bloodthirst に関係したクリーチャーたちについて。よその日記でも以前触れられていたことだけど、「Bloodthirst」という言葉の持つ意味や雰囲気と「狂喜」という日本語はいまいちつながりが薄い気がする。フレーバー的なネタの訳の難易度が高かった。
余談2:月曜日 《吸血鬼ののけ者/Vampire Outcasts》
初出時には緑と赤に割り振っていた 狂喜/Bloodthirst を基本セット2012に持ち込むに当たって黒に移したよ、だって黒の主要クリーチャータイプは吸血鬼だからね、という話。
確かに「血に渇いている」と言えば吸血鬼よりふさわしいクリーチャーはいない。ただ「狂喜」となるとどうだろう。ドラキュラ伯爵とかそういったネーミングからくる偏見かもしれないけど、なんか吸血鬼って落ち着いてるイメージがあるんだよね。
まあ、でも若くて馬鹿騒ぎしている吸血鬼が出てくる作品もあったような気もするし、やっぱり個人的なイメージなのかな。
余談3:火曜日 《軟骨背獣/Gristleback》
なんか漢字が多くて中華っぽいイメージのある名前の《軟骨背獣/Gristleback》。スペックは「3マナ 2/2 狂喜1」で、サクるとパワー分のライフを回復できる、というもの。
なんで回復量を決める際に参照するのがパワーなんだろう。個人的にクリーチャーの体格の大小はタフネスが表しているイメージがあるので「大きいほど食べられる量も増える = 回復量も増える」というフレーバーだとするなら、参照するのはタフネスじゃないかな、と思った。
それはさておき翻訳的な話をすると、このカードのフレーバーテキストは、原語より日本語版のほうが綺麗に韻を踏んでいるという珍しいタイプ。読んでて楽しいし、カードテキストともマッチしているし、素晴らしい。
・英語版のフレーバーテキスト
Loyal in battle, hearty in stew.
引用元:http://magiccards.info/gp/en/87.html
・日本語版のフレーバーテキスト
戦場じゃ有能、煮込めば栄養
引用元:http://magiccards.info/gp/jp/87.html
余談4:水曜日 《瘡蓋族のやっかい者/Scab-Clan Mauler》
初見時から、なんか線がラフだなあ、とは思ってたけど本当にデッサン段階の絵が元になってるとは思わなかった。あとリンクされている記事を見て、ギルドパクトってもう5年も前のセットなのか、って驚いた。
余談5:木曜日 《ボガーダンの槍騎兵/Bogardan Lancer 》
スペックが「2マナ 1/1 狂喜1 側面攻撃」というクリーチャー。思ったのは、小型クリーチャーが強いはずの赤とは思えない低スペックだなあ、ということ。
条件を満たさないと2/2になれない、ってことは要するに「2マナ 2/2 側面攻撃」がオーバースペックってことなはずなんだけど……そうかなあ、どうかなあ。
ただ「じゃあどうすればちょうどいいの?」って聞かれると意外と答えに窮する。
過去に読んできたMark Rosewater氏の記事を読んでいると「コモンは入門用という意味合いもあるので極力パワーとタフネスは同じ値にしたい」という思惑もあるらしい。特にこいつは側面攻撃で相手のパワーとタフネスに引き算が加わるとなると余計にそうかもしれない。
じゃあ、基本スペックを2/2にする? ちょっと大きすぎる気がするな。2/2で、狂喜1+能力もう1つというスペックの《軟骨背獣/Gristleback》は3マナだ。
じゃあ、狂喜1を狂喜2にする? ちょっと大きすぎる気がする。1/1で、狂喜2+能力もう1つというスペックの《瘡蓋族のやっかい者/Scab-Clan Mauler》は多色だ。
結局、今のままでちょうどいいのか、と気づかされただけだった。
余談6:金曜日 《血に飢えた大峨/Bloodthirsty Ogre》
「狂喜/Bloodthirst」が生まれる前に印刷されたカードのため、所持してない能力なのにカード名にそれを含んでしまっている、という《オーラ術師/Auramancer》と同じ境遇のクリーチャーであり、今週のオチ担当。
記事の内容は神河物語の背景世界に関するネタで、この世界における Fox/狐 と Ogre/大峨 の共通点について語っている……のだと思われる。
単純に訳という意味ではおそらくそこまで大きくは間違っていないと思う(多分)。ただ本当に背景設定どおりなのかと聞かれると、どうなんだろう。
公式サイトのプレビューやら何やらを探してみたけど、種族単位の紹介記事は上手く見つけられなかった。発売自体がもう7年も前のことなので日本語の記事も見つけづらい(ネットにおける7年前の記事って相当な距離を感じる)。
単純に記事にある文章から読み取れる内容としては、2つの解釈の仕方がある気がする。1つには「狐も大峨も、他者を支配しようとあれこれ画策し続けており、もうその宿命から逃れられない」という解釈。
もう1つは、カードが対になっているという事実も含めて「狐も大峨も、互いを制するためにあれこれ画策し続けており、その宿命から逃れられない」という敵対的な関係性について語っているのではないか、という解釈。
とりあえずコメント欄で聞いた限りでは小説を読めばすぐに分かるというような主軸となるテーマでもなさそうなので、本気で調べようと思ったら結構大変かもしれない。……試しに1回くらいDAILYMTGにお便り出してみようかな。
余談7:《塩切り/Saltskitter》について
つい最近読んだDiarynoteの日記で《塩切り/Saltskitter》について書かれたものがあった。どんなクリーチャーなんだろうと思ってカードテキストを確認したら、ちょっと面白かった。
フレイバーテキストはなくても、イラストと能力から「どんだけ臆病なんだよ!?」というフレイバーが伝わってくる。デザインの勝利と言えばいいのか。
人の気配を感じただけでかき消すように砂に潜って消えてしまうんだろうな、とか、こいつを捕まえるの大変そうだ、とか、そんな世界観含めて想像させてくれる。
今週のテーマは 狂喜/Bloodthirst に関係したクリーチャーたちについて。よその日記でも以前触れられていたことだけど、「Bloodthirst」という言葉の持つ意味や雰囲気と「狂喜」という日本語はいまいちつながりが薄い気がする。フレーバー的なネタの訳の難易度が高かった。
余談2:月曜日 《吸血鬼ののけ者/Vampire Outcasts》
初出時には緑と赤に割り振っていた 狂喜/Bloodthirst を基本セット2012に持ち込むに当たって黒に移したよ、だって黒の主要クリーチャータイプは吸血鬼だからね、という話。
確かに「血に渇いている」と言えば吸血鬼よりふさわしいクリーチャーはいない。ただ「狂喜」となるとどうだろう。ドラキュラ伯爵とかそういったネーミングからくる偏見かもしれないけど、なんか吸血鬼って落ち着いてるイメージがあるんだよね。
まあ、でも若くて馬鹿騒ぎしている吸血鬼が出てくる作品もあったような気もするし、やっぱり個人的なイメージなのかな。
余談3:火曜日 《軟骨背獣/Gristleback》
なんか漢字が多くて中華っぽいイメージのある名前の《軟骨背獣/Gristleback》。スペックは「3マナ 2/2 狂喜1」で、サクるとパワー分のライフを回復できる、というもの。
なんで回復量を決める際に参照するのがパワーなんだろう。個人的にクリーチャーの体格の大小はタフネスが表しているイメージがあるので「大きいほど食べられる量も増える = 回復量も増える」というフレーバーだとするなら、参照するのはタフネスじゃないかな、と思った。
それはさておき翻訳的な話をすると、このカードのフレーバーテキストは、原語より日本語版のほうが綺麗に韻を踏んでいるという珍しいタイプ。読んでて楽しいし、カードテキストともマッチしているし、素晴らしい。
・英語版のフレーバーテキスト
Loyal in battle, hearty in stew.
引用元:http://magiccards.info/gp/en/87.html
・日本語版のフレーバーテキスト
戦場じゃ有能、煮込めば栄養
引用元:http://magiccards.info/gp/jp/87.html
余談4:水曜日 《瘡蓋族のやっかい者/Scab-Clan Mauler》
初見時から、なんか線がラフだなあ、とは思ってたけど本当にデッサン段階の絵が元になってるとは思わなかった。あとリンクされている記事を見て、ギルドパクトってもう5年も前のセットなのか、って驚いた。
余談5:木曜日 《ボガーダンの槍騎兵/Bogardan Lancer 》
スペックが「2マナ 1/1 狂喜1 側面攻撃」というクリーチャー。思ったのは、小型クリーチャーが強いはずの赤とは思えない低スペックだなあ、ということ。
条件を満たさないと2/2になれない、ってことは要するに「2マナ 2/2 側面攻撃」がオーバースペックってことなはずなんだけど……そうかなあ、どうかなあ。
ただ「じゃあどうすればちょうどいいの?」って聞かれると意外と答えに窮する。
過去に読んできたMark Rosewater氏の記事を読んでいると「コモンは入門用という意味合いもあるので極力パワーとタフネスは同じ値にしたい」という思惑もあるらしい。特にこいつは側面攻撃で相手のパワーとタフネスに引き算が加わるとなると余計にそうかもしれない。
じゃあ、基本スペックを2/2にする? ちょっと大きすぎる気がするな。2/2で、狂喜1+能力もう1つというスペックの《軟骨背獣/Gristleback》は3マナだ。
じゃあ、狂喜1を狂喜2にする? ちょっと大きすぎる気がする。1/1で、狂喜2+能力もう1つというスペックの《瘡蓋族のやっかい者/Scab-Clan Mauler》は多色だ。
結局、今のままでちょうどいいのか、と気づかされただけだった。
余談6:金曜日 《血に飢えた大峨/Bloodthirsty Ogre》
「狂喜/Bloodthirst」が生まれる前に印刷されたカードのため、所持してない能力なのにカード名にそれを含んでしまっている、という《オーラ術師/Auramancer》と同じ境遇のクリーチャーであり、今週のオチ担当。
記事の内容は神河物語の背景世界に関するネタで、この世界における Fox/狐 と Ogre/大峨 の共通点について語っている……のだと思われる。
拙訳:
狐たちと大峨たちは支配のための闘争に永遠に囚われているのだ。
原文:
Foxes and ogres, as you know, are locked in an eternal struggle for dominance.
単純に訳という意味ではおそらくそこまで大きくは間違っていないと思う(多分)。ただ本当に背景設定どおりなのかと聞かれると、どうなんだろう。
公式サイトのプレビューやら何やらを探してみたけど、種族単位の紹介記事は上手く見つけられなかった。発売自体がもう7年も前のことなので日本語の記事も見つけづらい(ネットにおける7年前の記事って相当な距離を感じる)。
単純に記事にある文章から読み取れる内容としては、2つの解釈の仕方がある気がする。1つには「狐も大峨も、他者を支配しようとあれこれ画策し続けており、もうその宿命から逃れられない」という解釈。
もう1つは、カードが対になっているという事実も含めて「狐も大峨も、互いを制するためにあれこれ画策し続けており、その宿命から逃れられない」という敵対的な関係性について語っているのではないか、という解釈。
とりあえずコメント欄で聞いた限りでは小説を読めばすぐに分かるというような主軸となるテーマでもなさそうなので、本気で調べようと思ったら結構大変かもしれない。……試しに1回くらいDAILYMTGにお便り出してみようかな。
余談7:《塩切り/Saltskitter》について
つい最近読んだDiarynoteの日記で《塩切り/Saltskitter》について書かれたものがあった。どんなクリーチャーなんだろうと思ってカードテキストを確認したら、ちょっと面白かった。
Saltskitter / 塩切り (3)(白)
クリーチャー - ワーム(Wurm)
他のクリーチャーが戦場に出るたび、塩切りを追放する。次の終了ステップの開始時に、塩切りをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
3/4
引用元http://whisper.wisdom-guild.net/card/Saltskitter/
フレイバーテキストはなくても、イラストと能力から「どんだけ臆病なんだよ!?」というフレイバーが伝わってくる。デザインの勝利と言えばいいのか。
人の気配を感じただけでかき消すように砂に潜って消えてしまうんだろうな、とか、こいつを捕まえるの大変そうだ、とか、そんな世界観含めて想像させてくれる。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週のテーマは基本セット2012で登場するプレインズウォーカーたちの紹介。キャラクターとしては全員既出、カードとしては一部が新規。なお月曜日にコメント欄で情報提供があったおかげで公式訳を無視しなくて済んだ。良かった。
余談2:月曜日 《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》
ギデオンさんの持っている奇妙な武具はスーラというもので、これがないと呪文が唱えられないらしい。この「呪文を唱えるために集中する際に必要となる道具」は英語では「Focus」と呼ばれており、公式の日本語訳では「集中の道具」となっている。
同じWizards社から出ているテーブルトークRPG「Dungeons & Dragons」では、呪文を唱える際に集中するのに用いる道具を同様に「Focus」と呼ぶけど、この用語の日本語訳は「焦点具」となってる。例えば英語名が「Divine Focus」の場合、日本語名は「信仰焦点具」。
念のために書いておくと、「訳が統一されてないぞ」という話をしたいわけではなくて、ギデオンさんの紹介のときくらいしか出てこないレアな単語のためだけに直感的に分かりづらい専門用語を使うのを避けたとすれば、正しい気遣いだなと思った次第。
余談3:火曜日 《記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept》
基本セット2012のプレインズウォーカーに関する情報がようやく出始めた頃、なぜか一部でスネ夫と呼ばれていた。不思議だったけど、イラストを見て納得した。
余談4:水曜日 《ソリン・マルコフ/Sorin Markov》
フレイバー的な観点から見ると、1つ目の能力と3つ目の能力はよく分かる。
1つ目はいわゆる吸血鬼の「吸血(ドレイン)」で、体力を吸い取る能力。3つ目はこれまた吸血鬼に備わっている「魅了(チャーム)」で見つめた相手を意のままに操る能力。分かりやすい。
ただ2つ目の能力が良く分からない。相手が元気いっぱいのときは衰弱させるけど、すでに弱っている相手の場合は気力を回復させる能力……って、なんか献血みたいだな。血の気の多い相手から抜いて、足りない相手に分けてあげる能力。
余談5:木曜日 《炬火のチャンドラ/Chandra, the Firebrand》
プレインズウォーカーカードとしては初のシングルシンボルらしい。確かに言われてみれば今まではダブルシンボルか多色かのいずれかだった。
それがチャンドラさんの気まぐれで激しやすい性質と何か関係あるのかと勘ぐってみたけど、何もなさそう。あえて言えば「気まぐれでどこにでも顔を出す」みたいな? ちょっとこじつけが過ぎるか。
余談6:金曜日 《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter》
コメント欄で色々と示唆いただいた話について補足してみる。
元々は、公式訳の紹介文の末尾である「最近になって彼は新たな獲物を見つけました。他のプレインズウォーカーです。それこそがガラクにとって新たな領域でした。 かつてこれほどずる賢く、機知に富み、神出鬼没の敵はいませんでした。 ガラクの真の狩りは今始まったのです」がカッコいいやんけ、という話。
さらに、ここで挙げられている「他のプレインズウォーカー」って誰か特定のキャラクターを指しているのかな、という疑問についてあれやこれやと話した中で出た「プレイヤーもまたプレインズウォーカー」という根本的な設定は、正直すっかり忘れてた。最近はプレインズウォーカーと言えば「神話レアの高額カード」を指すのが当たり前だったから、なんか新鮮だった。
余談7:翻訳
気力が湧かない。でも趣味でやってることだから無理してどうこうというのもおかしな話で、また気が向いたらポコポコ訳してみようかな、くらいの軽い気持ちで。
余談8:EDH、もしくは統率者戦について
色々と議論やら何やらがダイアリーノートのそこかしこで盛り上がってる。もちろん一度も遊んだことない身としては特に発言できることはないにしても、とにかく本当にたくさんの人が楽しんでるフォーマットなんだな、ってことだけはすごい分かった。
一度くらいはそっと邪魔にならないように観戦してみたいと思ったりもするんだけど、日本に帰任する頃にはすっかり下火になっていそうな予感がして困る。
対戦動画は色々と上がっててもさすがにEDHの動画はないよなー、と思いつつ、一応、Youtubeで検索したら結構ヒットした。あるのか。ビックリだ。その中で大笑いしてしまったEDH動画を1つだけ紹介してみる。英語の動画だけど、多分そんなに難しくない。
Magic the Gathering - EDH Greatest Plays
http://www.youtube.com/watch?v=wVVbi5lFNco
今週のテーマは基本セット2012で登場するプレインズウォーカーたちの紹介。キャラクターとしては全員既出、カードとしては一部が新規。なお月曜日にコメント欄で情報提供があったおかげで公式訳を無視しなくて済んだ。良かった。
余談2:月曜日 《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》
ギデオンさんの持っている奇妙な武具はスーラというもので、これがないと呪文が唱えられないらしい。この「呪文を唱えるために集中する際に必要となる道具」は英語では「Focus」と呼ばれており、公式の日本語訳では「集中の道具」となっている。
同じWizards社から出ているテーブルトークRPG「Dungeons & Dragons」では、呪文を唱える際に集中するのに用いる道具を同様に「Focus」と呼ぶけど、この用語の日本語訳は「焦点具」となってる。例えば英語名が「Divine Focus」の場合、日本語名は「信仰焦点具」。
念のために書いておくと、「訳が統一されてないぞ」という話をしたいわけではなくて、ギデオンさんの紹介のときくらいしか出てこないレアな単語のためだけに直感的に分かりづらい専門用語を使うのを避けたとすれば、正しい気遣いだなと思った次第。
余談3:火曜日 《記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept》
基本セット2012のプレインズウォーカーに関する情報がようやく出始めた頃、なぜか一部でスネ夫と呼ばれていた。不思議だったけど、イラストを見て納得した。
余談4:水曜日 《ソリン・マルコフ/Sorin Markov》
フレイバー的な観点から見ると、1つ目の能力と3つ目の能力はよく分かる。
1つ目はいわゆる吸血鬼の「吸血(ドレイン)」で、体力を吸い取る能力。3つ目はこれまた吸血鬼に備わっている「魅了(チャーム)」で見つめた相手を意のままに操る能力。分かりやすい。
ただ2つ目の能力が良く分からない。相手が元気いっぱいのときは衰弱させるけど、すでに弱っている相手の場合は気力を回復させる能力……って、なんか献血みたいだな。血の気の多い相手から抜いて、足りない相手に分けてあげる能力。
余談5:木曜日 《炬火のチャンドラ/Chandra, the Firebrand》
プレインズウォーカーカードとしては初のシングルシンボルらしい。確かに言われてみれば今まではダブルシンボルか多色かのいずれかだった。
それがチャンドラさんの気まぐれで激しやすい性質と何か関係あるのかと勘ぐってみたけど、何もなさそう。あえて言えば「気まぐれでどこにでも顔を出す」みたいな? ちょっとこじつけが過ぎるか。
余談6:金曜日 《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter》
コメント欄で色々と示唆いただいた話について補足してみる。
元々は、公式訳の紹介文の末尾である「最近になって彼は新たな獲物を見つけました。他のプレインズウォーカーです。それこそがガラクにとって新たな領域でした。 かつてこれほどずる賢く、機知に富み、神出鬼没の敵はいませんでした。 ガラクの真の狩りは今始まったのです」がカッコいいやんけ、という話。
さらに、ここで挙げられている「他のプレインズウォーカー」って誰か特定のキャラクターを指しているのかな、という疑問についてあれやこれやと話した中で出た「プレイヤーもまたプレインズウォーカー」という根本的な設定は、正直すっかり忘れてた。最近はプレインズウォーカーと言えば「神話レアの高額カード」を指すのが当たり前だったから、なんか新鮮だった。
余談7:翻訳
気力が湧かない。でも趣味でやってることだから無理してどうこうというのもおかしな話で、また気が向いたらポコポコ訳してみようかな、くらいの軽い気持ちで。
余談8:EDH、もしくは統率者戦について
色々と議論やら何やらがダイアリーノートのそこかしこで盛り上がってる。もちろん一度も遊んだことない身としては特に発言できることはないにしても、とにかく本当にたくさんの人が楽しんでるフォーマットなんだな、ってことだけはすごい分かった。
一度くらいはそっと邪魔にならないように観戦してみたいと思ったりもするんだけど、日本に帰任する頃にはすっかり下火になっていそうな予感がして困る。
対戦動画は色々と上がっててもさすがにEDHの動画はないよなー、と思いつつ、一応、Youtubeで検索したら結構ヒットした。あるのか。ビックリだ。その中で大笑いしてしまったEDH動画を1つだけ紹介してみる。英語の動画だけど、多分そんなに難しくない。
Magic the Gathering - EDH Greatest Plays
http://www.youtube.com/watch?v=wVVbi5lFNco
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
新セット恒例のFAQ週間。分かっているつもりと思っていてもあらためて読むと色々発見があるので、やっぱり一度は目を通しておいたほうが良さそう。わざわざ日本語版を用意してもらってるんだし。
余談2:月曜日 《復讐に燃えたファラオ/Vengeful Pharaoh》
さすがのファラオ様も一度にプレイヤーとプレインズウォーカーの2人は守れない、という話。
イメージ的にはどういうことなんだろう。
プレイヤーの寝込みを襲いに来た敵が「もらったぁ!」とベッドに爪や牙を振り下ろしたら、触れた先から体がボロボロと崩れてしまって「な、なんだこれは」と恐慌状態に陥っているところに、身代わりに寝床に入っていたファラオ様が高笑いしつつ現れるのかな。
余談3:火曜日 《神盾の天使/Aegis Angel》
名前と能力のかみ合い方よりも「Aegis/イージス を 神盾 と訳すのか……!」という驚きが勝つ感じ。ちなみに読みは「しんじゅん」。何か元ネタというか由来とかあるんだろうか。
余談4:水曜日 《ウスーンのスフィンクス/Sphinx of Uthuun》
《ウスーンのスフィンクス/Sphinx of Uthuun》は出たときに1回だけ山札の上の5枚から好きなカードを2~3枚くらい引ける7マナで5/6の飛行クリーチャー。《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx》は出て2ターン生き残れば山札の上から4枚カードが引ける6マナで4/6の飛行クリーチャー。
うーん。とりあえず名前は神話レアのスフィンクスの圧勝かな。
余談5:木曜日 《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher》
「Grand」を「堂々」と訳したのかー、というのが印象的だったクリーチャー。「Grand」ってカードの雰囲気に合わせて色々な訳が為されているので、調べてみると面白いかもしれない。ちなみに《堂々たる抵抗》の英語名は《Noble Stand》で、《堂々巡り》の英語名は《Circular Logic》。
余談6:金曜日 《世界混ぜ/Scrambleverse》
この訳は素直に凄いと思った。
余談7:ビートダウン VS ビートダウンはあり得ない/Who’s The Beatdown?
うーん……やっぱりいい記事は誰かしらがすでに対応しているものなんだな……。
新セット恒例のFAQ週間。分かっているつもりと思っていてもあらためて読むと色々発見があるので、やっぱり一度は目を通しておいたほうが良さそう。わざわざ日本語版を用意してもらってるんだし。
余談2:月曜日 《復讐に燃えたファラオ/Vengeful Pharaoh》
さすがのファラオ様も一度にプレイヤーとプレインズウォーカーの2人は守れない、という話。
イメージ的にはどういうことなんだろう。
プレイヤーの寝込みを襲いに来た敵が「もらったぁ!」とベッドに爪や牙を振り下ろしたら、触れた先から体がボロボロと崩れてしまって「な、なんだこれは」と恐慌状態に陥っているところに、身代わりに寝床に入っていたファラオ様が高笑いしつつ現れるのかな。
余談3:火曜日 《神盾の天使/Aegis Angel》
名前と能力のかみ合い方よりも「Aegis/イージス を 神盾 と訳すのか……!」という驚きが勝つ感じ。ちなみに読みは「しんじゅん」。何か元ネタというか由来とかあるんだろうか。
余談4:水曜日 《ウスーンのスフィンクス/Sphinx of Uthuun》
《ウスーンのスフィンクス/Sphinx of Uthuun》は出たときに1回だけ山札の上の5枚から好きなカードを2~3枚くらい引ける7マナで5/6の飛行クリーチャー。《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx》は出て2ターン生き残れば山札の上から4枚カードが引ける6マナで4/6の飛行クリーチャー。
うーん。とりあえず名前は神話レアのスフィンクスの圧勝かな。
余談5:木曜日 《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher》
「Grand」を「堂々」と訳したのかー、というのが印象的だったクリーチャー。「Grand」ってカードの雰囲気に合わせて色々な訳が為されているので、調べてみると面白いかもしれない。ちなみに《堂々たる抵抗》の英語名は《Noble Stand》で、《堂々巡り》の英語名は《Circular Logic》。
余談6:金曜日 《世界混ぜ/Scrambleverse》
この訳は素直に凄いと思った。
余談7:ビートダウン VS ビートダウンはあり得ない/Who’s The Beatdown?
うーん……やっぱりいい記事は誰かしらがすでに対応しているものなんだな……。
今週のCard of the Day (2011年07月 第1週) とか
2011年7月10日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
お休みがあったことを差っぴいても特にテーマらしいテーマはなかった模様。収録セットもレアリティもカードタイプもバラバラだし、扱っているネタはフレイバーテキストやファンの作ったぬいぐるみや名前ネタなどこれまたバラバラだった。
余談2:月曜日
月曜日はアメリカの建国記念日のためお休み。アメリカの祝祭日はあまりよく知らないため、Card of the Day がお休みになるたびに覚えている感じ。建国記念日以外だと、戦没者追悼記念日が先々月の05月30日にあった。
余談3:火曜日 《暁輝きの発動者/Dawnglare Invoker》
長引いたリミテッドの試合をその8マナの能力で終わらせてくれるコモンのサイクル Invoker/発動者 たち。その発動者が残したと思しき伝承である「発動者伝」の話が火曜日のネタ。
フレイバーテキストからはこれが書物なのか口伝なのかもはっきりとしないけど、とりあえず白の発動者だけに伝わってる話ではないと思われる。その理由は、この「発動者伝」が「エメリア、ウーラ、コーシ」という3つの神について言及しているから。
公式サイトの記事によると「エメリア、ウーラ、コーシ」はそれぞれ異なる種族に信仰されていたらしい。そしてこの「発動者伝」には「What we knew as Emeria, Ula, and Cosi(我々がエメリアやウーラやコーシとして知っていたもの)」とあるから、多分、色んな種族が集まって形成された伝承なんでないかと思われる。
マーフォーク、コー、エルフ、ゴブリン、吸血鬼のそれぞれを代表する発動者たちが焚き火を中心に車座になって、とつとつと互いの部族に伝わる伝承のすり合わせを夜空の下で行っている図を想像すると、なんか和む。
たぶん集会所は持ち回りで「来週はマーフォーク担当だから海か……流れる水は苦手なんだよなあ」と吸血鬼が気を重くしたりするし、やっぱり気の合わない種族同士でもめることもあって「3点ドレインするぞ、こら」「ああん? ちょっと浮いてみるか?」みたいなどうでもいい争いが起きたりもする。でもきっと仲良し。
余談4:水曜日 《黄昏の呼び声/Twilight’s Call》
最初訳したときはてっきり文中の「Keldon Warlord」は、既存のカードそのものを指していると考えて、訳の表記も《ケルドの大将軍/Keldon Warlord》としてた。
だけど《黄昏の呼び声/Twilight’s Call》のイラストを見ていて「こんな兜だったっけなあ」と半信半疑だったので念のため《ケルドの大将軍/Keldon Warlord》のイラストを確認しにいったら似ても似つかない兜をかぶっていた。
それだけならまだしも、そもそも鎧どころかまともに服も着てない半裸のバーバリアンがそこにいた。
どういうことだ?、と思って公式サイトの元記事を確認したら、なんと「Keldon Warlord」の単語にリンクが張られていない。公式サイトの記事は(例えカード名そのものでなくても)特定のカードを指しているときは基本的にギャザラーのカードデータへリンクが張られている。
偶然の一致というのもあるものだなあ、と思った次第。
あと余談。この日は妙に《甲鱗のワーム/Scaled Wurm》に関する日記が多いな、と不思議に思ってたら、07月06日は「甲鱗のワームの日」らしい。マジックのカードの中で記念日を持っているカードって他にないだろうな。さすがだ。
余談5:木曜日 《危険なマイア/Perilous Myr》
その原文の短さに反して意外と訳に困った記事。英語で読むと特に分かりづらい表現もない文章なのに、いざ日本語にしてみるとなると不思議にとまどってしまう。まずはその前半。
正解がない中で、それなりに上手くいったんじゃないかと思ってる。そして後半もちょっと考え込んでしまった部分があった。日本語で「ぬいぐるみ」とした箇所。
原文では「little plush toy」とされているの箇所。まさか「ビロードの一種でできた小さなおもちゃ」とするわけにもいかないので、実物を確認してから大人しく見た目そのまま「ぬいぐるみ」とした。
考えてみたら大きなぬいぐるみもあるわけだから、せめて「little」は残して「小さなぬいぐるみ」としても良かったかもしれないけど、まあ、いいか。
余談6:金曜日 《戦闘塁壁/Battle Rampart》
カード名から勝手にストーリーを思い描くようなこういう記事が好きだ。
それはさておき、久しぶりにあからさまな意訳を決行してしまった記事でもある。正しくは「多分原文はこういうことを言いたいんだろうな」と推測した内容を日本語で表現するために原文にない単語を勝手に付け加えた訳。
正しくは「~するまであと数年である」という文章のはず、とか、「printed」がこっそり無視されている、とか、細かい点も色々あるけど、ラストに勝手にくっつけた一言が一番大きい。
ミヒャエル・エンデの「果てしない物語」を読んでから随分経つ。また読みたい。
余談7:基本セット2012の新カードあれこれ
色々と面白そうなカードはあるんだけど、個人的に気に入ったのはこのカード。
そして《アラクナスの蜘蛛の巣/Arachnus》がこれ。
フレイバー的に素晴らしい。蜘蛛が糸を吐いて相手が動けなくなる。剣を振るわれることも進軍を邪魔されることも無くなる。身振り手振りの動作もとれないから特殊能力も使えなくなる。ただし意識を失うわけではないから常時発しているオーラ的なものは持続する。
特に感動したのが「エンチャントされているクリーチャーのパワーが4以上である場合」のくだり。人間サイズの生き物は絡め取られて動けなくなってしまうけど、例えば《甲鱗のワーム/Scaled Wurm》などの巨大なクリーチャーに糸を吐きかけても力任せに引きちぎられてしまう。それでも毎ターン、絶え間なく糸を吐き続けるととりあえず動きを止めておくことは出来る。
ゲーム的な話をすると墓地から拾えるのがいい。手札から出せないことことを補ってあまりあるメリットだと思う。《アラクナスの蜘蛛の巣/Arachnus》自体が墓地に落ちることを前提とした効果になっているのともかみ合っている。
あれこれと言いつつ、2枚しか取り上げてない。十分長々と語ったからいいか。
余談8:ゴブリンが私にさせたこと/Mons Made Me Do It
ダイアリーノートには「文字数」制限があるんだけど、どうやら「改行数」も裏でこの制限にカウントしているらしい。そして今回訳したこの記事はとにかく行数が多い(文字数自体は大したことないので訳すのは楽だった)。
行数制限に引っかかって記事を2つに分けるには嫌だなあ、と試しに投稿してみたところ、ギリギリなんとかなって一安心した。スクロールするネタなのに途中で記事が分かれていたら台無しだ。
どうしても意味が分からなかったので憶測で訳した箇所。「stand-up」が調べても調べても分からなかった。「一人立ちする前」みたいな意味? Stand Upには「立ち向かう」みたいな意味もあるけど、それだと意味をなさない。
あと、そもそもここで言っている「ジョーク」自体も実は真っ当な訳はしてない。この「ジョーク」の原文と訳については、以下の通り。
こういうダジャレを訳すのは本当に悩む。悩んだ挙句がこれだよ。でも日本語で「ビー、ボジティブ」って言っても通じないだろうし「ビー」で始まる「楽天的、楽観主義」という意味の英単語も思いつけなかった。
そういった意味を持つカタカナでも通じる英語で、かつ「ビ」の音で始まる単語をご存知の方がもしいたら、白旗を上げて文章を書き直すこともやぶさかではない。
コメント欄で指摘を受けたのですでに記事は修正済み。しかし、まさか英語で「football」と来て、本当にフットボールを指しているとは思いもよらなかった。「当然、サッカーボールでしょ、蹴るって言ってるし」と調べもしなかった。完全敗北。
スヌーピーを読んでたのは小学生の頃だったけど、ルーシーがフットボールを抱えている話ってあったっけなあ……ブランケットくわえてる子がいるのは覚えてるんだけど。
余談9:翻訳
訳してみたい記事をちらほらと見つけたのでとりかかってる。ただ当たり前だけど仕事が優先されるわけでにんともかんとも。
お休みがあったことを差っぴいても特にテーマらしいテーマはなかった模様。収録セットもレアリティもカードタイプもバラバラだし、扱っているネタはフレイバーテキストやファンの作ったぬいぐるみや名前ネタなどこれまたバラバラだった。
余談2:月曜日
月曜日はアメリカの建国記念日のためお休み。アメリカの祝祭日はあまりよく知らないため、Card of the Day がお休みになるたびに覚えている感じ。建国記念日以外だと、戦没者追悼記念日が先々月の05月30日にあった。
余談3:火曜日 《暁輝きの発動者/Dawnglare Invoker》
長引いたリミテッドの試合をその8マナの能力で終わらせてくれるコモンのサイクル Invoker/発動者 たち。その発動者が残したと思しき伝承である「発動者伝」の話が火曜日のネタ。
フレイバーテキストからはこれが書物なのか口伝なのかもはっきりとしないけど、とりあえず白の発動者だけに伝わってる話ではないと思われる。その理由は、この「発動者伝」が「エメリア、ウーラ、コーシ」という3つの神について言及しているから。
公式サイトの記事によると「エメリア、ウーラ、コーシ」はそれぞれ異なる種族に信仰されていたらしい。そしてこの「発動者伝」には「What we knew as Emeria, Ula, and Cosi(我々がエメリアやウーラやコーシとして知っていたもの)」とあるから、多分、色んな種族が集まって形成された伝承なんでないかと思われる。
マーフォーク、コー、エルフ、ゴブリン、吸血鬼のそれぞれを代表する発動者たちが焚き火を中心に車座になって、とつとつと互いの部族に伝わる伝承のすり合わせを夜空の下で行っている図を想像すると、なんか和む。
たぶん集会所は持ち回りで「来週はマーフォーク担当だから海か……流れる水は苦手なんだよなあ」と吸血鬼が気を重くしたりするし、やっぱり気の合わない種族同士でもめることもあって「3点ドレインするぞ、こら」「ああん? ちょっと浮いてみるか?」みたいなどうでもいい争いが起きたりもする。でもきっと仲良し。
余談4:水曜日 《黄昏の呼び声/Twilight’s Call》
最初訳したときはてっきり文中の「Keldon Warlord」は、既存のカードそのものを指していると考えて、訳の表記も《ケルドの大将軍/Keldon Warlord》としてた。
だけど《黄昏の呼び声/Twilight’s Call》のイラストを見ていて「こんな兜だったっけなあ」と半信半疑だったので念のため《ケルドの大将軍/Keldon Warlord》のイラストを確認しにいったら似ても似つかない兜をかぶっていた。
それだけならまだしも、そもそも鎧どころかまともに服も着てない半裸のバーバリアンがそこにいた。
どういうことだ?、と思って公式サイトの元記事を確認したら、なんと「Keldon Warlord」の単語にリンクが張られていない。公式サイトの記事は(例えカード名そのものでなくても)特定のカードを指しているときは基本的にギャザラーのカードデータへリンクが張られている。
偶然の一致というのもあるものだなあ、と思った次第。
あと余談。この日は妙に《甲鱗のワーム/Scaled Wurm》に関する日記が多いな、と不思議に思ってたら、07月06日は「甲鱗のワームの日」らしい。マジックのカードの中で記念日を持っているカードって他にないだろうな。さすがだ。
余談5:木曜日 《危険なマイア/Perilous Myr》
その原文の短さに反して意外と訳に困った記事。英語で読むと特に分かりづらい表現もない文章なのに、いざ日本語にしてみるとなると不思議にとまどってしまう。まずはその前半。
原文:
Perilous Myr is pretty cute, right? Sure is!
拙訳:
《危険なマイア/Perilous Myr》は、かわいいかな? もちろんさ!
正解がない中で、それなりに上手くいったんじゃないかと思ってる。そして後半もちょっと考え込んでしまった部分があった。日本語で「ぬいぐるみ」とした箇所。
原文:
But it’s even cuter when it’s a little plush toy,
as demonstrated in this Arcana.
拙訳:
だけどこいつがぬいぐるみだったらもっとかわいいよ!
この記事に紹介されているとおりにね。
原文では「little plush toy」とされているの箇所。まさか「ビロードの一種でできた小さなおもちゃ」とするわけにもいかないので、実物を確認してから大人しく見た目そのまま「ぬいぐるみ」とした。
考えてみたら大きなぬいぐるみもあるわけだから、せめて「little」は残して「小さなぬいぐるみ」としても良かったかもしれないけど、まあ、いいか。
余談6:金曜日 《戦闘塁壁/Battle Rampart》
カード名から勝手にストーリーを思い描くようなこういう記事が好きだ。
それはさておき、久しぶりにあからさまな意訳を決行してしまった記事でもある。正しくは「多分原文はこういうことを言いたいんだろうな」と推測した内容を日本語で表現するために原文にない単語を勝手に付け加えた訳。
原文:
It would be a few years until Crude Rampart would be printed in Onslaught with its ability to masquerade as a 2/2 creature lying in wait for the lizard mercenary.
拙訳:
これから数年後、オンスロートで《天然の城塞/Crude Rampart》が2/2クリーチャーに化ける擬態能力を用いてこのトカゲの傭兵を待ち伏せすることになるが、それはまた別の物語である。
正しくは「~するまであと数年である」という文章のはず、とか、「printed」がこっそり無視されている、とか、細かい点も色々あるけど、ラストに勝手にくっつけた一言が一番大きい。
ミヒャエル・エンデの「果てしない物語」を読んでから随分経つ。また読みたい。
余談7:基本セット2012の新カードあれこれ
色々と面白そうなカードはあるんだけど、個人的に気に入ったのはこのカード。
Arachnus Spinner / アラクナスの紡ぎ手 (5)(緑)
クリーチャー - 蜘蛛(Spider)
到達(このクリーチャーは飛行を持つクリーチャーをブロックできる。)
あなたがコントロールする蜘蛛(Spider)を1体タップする:クリーチャー1体を対象とする。あなたの墓地やライブラリーから《アラクナスの蜘蛛の巣/Arachnus Web》という名前のカードを1枚探し、それを戦場に出してそのクリーチャーにつける。あなたがこれによりあなたのライブラリーからカードを探した場合、それを切り直す。
5/7
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Arachnus+Spinner/
そして《アラクナスの蜘蛛の巣/Arachnus》がこれ。
Arachnus Web / アラクナスの蜘蛛の巣 (2)(緑)
エンチャント - オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは攻撃したりブロックしたりできず、それの起動型能力を起動できない。
終了ステップの開始時に、エンチャントされているクリーチャーのパワーが4以上である場合、アラクナスの蜘蛛の巣を破壊する。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Arachnus+Web/
フレイバー的に素晴らしい。蜘蛛が糸を吐いて相手が動けなくなる。剣を振るわれることも進軍を邪魔されることも無くなる。身振り手振りの動作もとれないから特殊能力も使えなくなる。ただし意識を失うわけではないから常時発しているオーラ的なものは持続する。
特に感動したのが「エンチャントされているクリーチャーのパワーが4以上である場合」のくだり。人間サイズの生き物は絡め取られて動けなくなってしまうけど、例えば《甲鱗のワーム/Scaled Wurm》などの巨大なクリーチャーに糸を吐きかけても力任せに引きちぎられてしまう。それでも毎ターン、絶え間なく糸を吐き続けるととりあえず動きを止めておくことは出来る。
ゲーム的な話をすると墓地から拾えるのがいい。手札から出せないことことを補ってあまりあるメリットだと思う。《アラクナスの蜘蛛の巣/Arachnus》自体が墓地に落ちることを前提とした効果になっているのともかみ合っている。
あれこれと言いつつ、2枚しか取り上げてない。十分長々と語ったからいいか。
余談8:ゴブリンが私にさせたこと/Mons Made Me Do It
ダイアリーノートには「文字数」制限があるんだけど、どうやら「改行数」も裏でこの制限にカウントしているらしい。そして今回訳したこの記事はとにかく行数が多い(文字数自体は大したことないので訳すのは楽だった)。
行数制限に引っかかって記事を2つに分けるには嫌だなあ、と試しに投稿してみたところ、ギリギリなんとかなって一安心した。スクロールするネタなのに途中で記事が分かれていたら台無しだ。
原文:
These jokes (if you want to call them that) courtesy of my stand-up days.
拙訳:
このジョーク(そう呼べるのであれば)は小さい頃からの持ちネタだよ。
どうしても意味が分からなかったので憶測で訳した箇所。「stand-up」が調べても調べても分からなかった。「一人立ちする前」みたいな意味? Stand Upには「立ち向かう」みたいな意味もあるけど、それだと意味をなさない。
あと、そもそもここで言っている「ジョーク」自体も実は真っ当な訳はしてない。この「ジョーク」の原文と訳については、以下の通り。
原文:
I’m so optimistic, my blood type is "B(e) Positive."
拙訳:
あまりにも楽観的だから血液型もB型さ。「レット・イット・ビー」ってね。
こういうダジャレを訳すのは本当に悩む。悩んだ挙句がこれだよ。でも日本語で「ビー、ボジティブ」って言っても通じないだろうし「ビー」で始まる「楽天的、楽観主義」という意味の英単語も思いつけなかった。
そういった意味を持つカタカナでも通じる英語で、かつ「ビ」の音で始まる単語をご存知の方がもしいたら、白旗を上げて文章を書き直すこともやぶさかではない。
原文:
Are you the kind of person that thought someday Charlie Brown was actually going to kick the football when Lucy held it?
拙訳(修整前):
君はきっと、いつかチャーリー・ブラウンもルーシーの持ってるサッカーボールを蹴ってくれると信じているタイプの人間だろうね。
コメント欄で指摘を受けたのですでに記事は修正済み。しかし、まさか英語で「football」と来て、本当にフットボールを指しているとは思いもよらなかった。「当然、サッカーボールでしょ、蹴るって言ってるし」と調べもしなかった。完全敗北。
スヌーピーを読んでたのは小学生の頃だったけど、ルーシーがフットボールを抱えている話ってあったっけなあ……ブランケットくわえてる子がいるのは覚えてるんだけど。
余談9:翻訳
訳してみたい記事をちらほらと見つけたのでとりかかってる。ただ当たり前だけど仕事が優先されるわけでにんともかんとも。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週のテーマは基本セット2012に再録されるカードたち。
余談2:月曜日 《精神の制御/Mind Control》
第4版からマジックを始めた身としては、今まで多くの調整版(という名の弱体化)を見てきた。《稲妻/Lightning Bolt》が《ショック/Shock》に変わったのも、《対抗呪文/Counterspell》が《取り消し/Cancel》に変わったのも見てきた。
そのたびに友人たちと「単に弱くなってないか、これ」と顔を見合わせていた。ただ《支配魔法/Control Magic》が消えてしばらくしてから《不実/Treachery》が出て来たのを見たときは「……これ、強化されてないか?」が皆の共通した感想だったように思う。
何せ基本セットのコントロール奪取が《捕縛/Binding Grasp》とか《誘拐/Abduction》の時代。そんな中、あっさりクリーチャー奪っておいてマナがフル回復している状態を維持できるのは、着地に隙のない昇竜拳のような強さだった。ひどいときには《不実/Treachery》から《不実/Treachery》というコンボでもなんでもないコンボが発生してたし。
そんなわけで、昔さんざん《支配魔法/Control Magic》を撃っていたのに《説得/Persuasion》を見たときはむしろほっとした記憶がある。ああ、これくらいがちょうどいいんでないかい、という感じ。
余談3:火曜日 《正義の執政官/Archon of Justice》
基本セット2012から登場する新しいゲーム用語である「死亡する」の紹介。確かに文字数は短くなるけど、非クリーチャーに関しては今まで同じ表記を使うのであろうことを考えると、同じことをカードによって違う呼び方することになるけどいいのかな。
とか言いつつ、直感的に分かりやすい用語だとも思う。「埋葬する/Bury」みたいな暗記物とは一味違う(ちなみに「埋葬する/Bury」は「破壊する+再生できない」という意味。確か《神の怒り/Wrath of God》のテキストは一時期「Bury all creatures」だった)。
余談4:水曜日 《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
個人的な意見だけど、あのときの《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》の相方が《ユートピアの木/Utopia Tree》という時点で「開発側が落とすつもり満々」だったんじゃないの?、と今も疑ってる。逆抱き合わせ商法と言えばいいのか。
これまた憶測だけど「《ぶどう棚/Vine Trellis》と《ユートピアの木/Utopia Tree》の2枚はいらないから、その他の2枚残してくれー」と思った人がいっぱいいたんじゃないかなー。
余談5:木曜日 《オーラ術師/Auramancer》
新枠での再録に、一部の Rebecca Guay ファンがお喜びのもよう。それはさておき、最後の辺りが訳していてちょっと面白かった。英語には「mance」という単語がないので、多分、これで合ってるはず。
余談6:金曜日 《火山のドラゴン/Volcanic Dragon》
確かに性能から鑑みるにアンコモンというレアリティが妥当かもしれないけど、ちょっとかわいそうな気もする。むしろ、最近のインフレ具合からすると同じ能力で 5/5 でもいい。ドラゴンなのにアンコモンというと《チビ・ドラゴン/Dragon Whelp》以来かな……ああ、もちろん多相を除いての話。
余談7:カードギャラリー
特設サイトのカードギャラリーを見て思ったのは(先週もちょっと書いたけど)次に出る基本セットの「日本語の正式名称」が何なのかいまだに良く分からないということ。
カードギャラリーのHTML上のタイトルは「マジック2012 カードイメージギャラリー」で、ページの画像にあるタイトルは「基本セット2012 カードギャラリー」。さらに文中にある前書きには「マジック2012 基本セット カードギャラリーへようこそ」とある。
なんか揉めてるのかな……まさかね。
余談8:プレインズウォーカー
基本セットに収録されるプレインズウォーカーの話。実戦の強さに関しては正直よく分からないので、フレイバー的な印象について気になったところでも書いてみようかと。
黒のプレインズウォーカーである《ソリン・マルコフ/Sorin Markov》さんなんだけど、この人の2つ目の能力が今回の部下たちとかみあってないのがさみしい。もちろん、お名前を冠している《ソリンの復讐/Sorins Vengeance》との相性(?)は問題ないんだけど、そういう話ではなく。
前回の登場時は、配下の吸血鬼たちが「対戦相手のライフが10点以下だったら、もっと頑張れるんスけどねえ(チラッ)」とボスに求めていたわけなんだけど、今回の基本セットに収録されている吸血鬼の方々って別段そんなこと求めてないような気が……狂気とのシナジーだったら1つ目の能力で十分すぎるし。
ソリンさんが新しいこの職場で「そーら、相手のライフを10点にしてやったぞ、嬉しいか、お前ら!」と意気揚々としているのに対して、部下の吸血鬼たちが白けた顔で「うわーい(棒読み)」「やったぜー(棒読み)」みたいなことになっていないかと不安になる。
トイレで吸血鬼たちが「6マナで出てきてあれかよ」「あと1マナ我慢して復讐だけしてくれてれば十分やっちゅうの」とか話してて、個室でソリンさんがそれ聞いてがっくりしてたらどうしよう。「昔の部下たちは目を血走らせて喜んでくれてたのになあ……」と昔の仲間と一緒に飲み会で撮った集合写真にぽつぽつと涙をこぼしながらジェネレーションギャップに悩むソリンさん頑張れ。超頑張れ。
でも多分また使われな(以下略)
余談9:偉大となるべく運命づけられた《Angelic Destiny》について
もう本当に申し訳ない。以後、気をつけます。コメント欄にも書いたけど、カードテキストの誤訳のせいで記事の内容(新用語である「死亡する」について言及があった箇所)と齟齬を起こしている点が特に申し開きできない。
訳がひどかったり、日本語がおかしかったりする場合は恥をかくのが自分で済むけれど「この記事の内容はカードを正しく読んでない気がする」みたいなことになると、原文の筆者が疑われてしまうわけで……指摘してくれた方にあらためて感謝。
さて。
気を取り直して本文の話。
力技で訳したことにしたけど、なんか違ってることに自分でも気づいてる。「suit up」に対して「button up」を用いて何か上手いこと言ってるんだろうなあ、と思いつつも、結局そのニュアンスを訳し切れなかった。
余談10:お気に入り日記の更新、について
前に「お気に入り日記の更新」が一覧に上手く反映されない、というお言葉を頂いた。その原因が分かった。原因はダイアリーノートの仕様。左にある「お気に入り日記の更新」の一覧は「更新した日記の日付順」に並ぶけど、そこに表示される日付は「更新日時」である、ということ。
書いてる自分でも分かりづらい説明だなと思うので例を挙げてみる。例えば、AさんとBさんをお気に入り登録していたとしてそれぞれの方が以下のような日時に日記を更新したとする。
Aさん
07月02日 20:30 に「07月02日」の日記を投稿(タイトル:Aの日記です)
Bさん
07月03日 22:30 に「07月01日」の日記を投稿(タイトル:Bの日記だよ)
この場合、そのBさんの日記自体はAさんより過去のものなので、Bさんのほうが更新日時は新しくてもお気に入り日記の更新順はAさんが上に来る。つまり以下のようになる。
Aの日記です Aさん (7月2日 20:30)
Bの日記だよ Bさん (7月3日 22:30)
さらにCさんが上記の1週間後に、今更ながら「06月20日」の日記を「07月10日 23:30」に投稿したとする。すると日記の日付上は3つの中で一番の過去なので「お気に入り日記の更新」のリスト上は以下の通り下へ回されてしまう(更新日時は一番最近)。
Aの日記です Aさん (7月3日 20:30)
Bの日記だよ Bさん (7月3日 22:30)
Cの日記だす Cさん (7月10日 23:30)
この「アラビア湾が見えるよ」のブログでは、翻訳記事は基本的に土曜日に突っ込むことにしている。そのためだけに過去の土曜日が「空けられて」いる。翻訳記事をその「空けておいた過去の土曜日」に投稿すると「お気に入り日記の更新」リストの順序は遥か過去に回されてしまう。
と、そういう話なんだけど……なんか簡単なことを難しく説明しているような。
余談11:より良いエンチャントのために(その2)/Enchantment For Better Things, Part Two
この前後編の翻訳記事は、日記の日付上は「06月11日」に投稿されている。そのため、上記の「余談10」で説明した理由により、リンクを張って下さっている方々の「お気に入り日記の更新」リスト上ではかなり下の方に位置していたはずで、多分、誰もこれのアップデートに気づいてないと思われる。まあ、気が向いたら読んでみてください。
さて、これはMark Rosewater氏の記事なわけで、つまり色々と難しい言い回しがいっぱい使われている。いや、難しい、というのは正しくないか。単語をそのままの意味に使わず感覚的に内容が伝わってくる文章というか……難しいというより読む側にも高いレベルを要求してくる文章というべきかも。
言いたいことはしっかり伝わってくるのにそれを日本語に置き換えるのがとんでもなく難しい。多分「カードにはあるべき姿というものがあり、無理に力を加えず、カードが自然と向かうべき方向に進むのを見守る。それが良いデザインだ」みたいなことだと思うんだけど、これをそのまま書いたら「翻訳」と言うより「説明」とか「解説」な気がする。
いや、なんとなくは分かる気がするんだ。「tickles your design bone」とか、なんとなく何を言いたいか伝わってくるんだけど、それを日本語にするのが、もう、なんというか……難しい。そもそも解釈が間違ってる可能性もある。
ここらへんはもうマジックがどうこうと言うより、物語を構築する上で知っておくべきノウハウそのままな気がする。訳すのは大変だったけど、興味深かった部分でもある。正しく理解できてるといいんだけど。
これは単純に「we should shake things up a bit」の訳に困ったという話。「安易に停滞させず『軽く揺さぶって』変化をつけたい」という意味での「shake」と思われるけど、そのまま訳したら日本語にならないし……と、色々考えた結果、こんな感じ。
今週のテーマは基本セット2012に再録されるカードたち。
余談2:月曜日 《精神の制御/Mind Control》
第4版からマジックを始めた身としては、今まで多くの調整版(という名の弱体化)を見てきた。《稲妻/Lightning Bolt》が《ショック/Shock》に変わったのも、《対抗呪文/Counterspell》が《取り消し/Cancel》に変わったのも見てきた。
そのたびに友人たちと「単に弱くなってないか、これ」と顔を見合わせていた。ただ《支配魔法/Control Magic》が消えてしばらくしてから《不実/Treachery》が出て来たのを見たときは「……これ、強化されてないか?」が皆の共通した感想だったように思う。
何せ基本セットのコントロール奪取が《捕縛/Binding Grasp》とか《誘拐/Abduction》の時代。そんな中、あっさりクリーチャー奪っておいてマナがフル回復している状態を維持できるのは、着地に隙のない昇竜拳のような強さだった。ひどいときには《不実/Treachery》から《不実/Treachery》というコンボでもなんでもないコンボが発生してたし。
そんなわけで、昔さんざん《支配魔法/Control Magic》を撃っていたのに《説得/Persuasion》を見たときはむしろほっとした記憶がある。ああ、これくらいがちょうどいいんでないかい、という感じ。
余談3:火曜日 《正義の執政官/Archon of Justice》
基本セット2012から登場する新しいゲーム用語である「死亡する」の紹介。確かに文字数は短くなるけど、非クリーチャーに関しては今まで同じ表記を使うのであろうことを考えると、同じことをカードによって違う呼び方することになるけどいいのかな。
とか言いつつ、直感的に分かりやすい用語だとも思う。「埋葬する/Bury」みたいな暗記物とは一味違う(ちなみに「埋葬する/Bury」は「破壊する+再生できない」という意味。確か《神の怒り/Wrath of God》のテキストは一時期「Bury all creatures」だった)。
余談4:水曜日 《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
個人的な意見だけど、あのときの《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》の相方が《ユートピアの木/Utopia Tree》という時点で「開発側が落とすつもり満々」だったんじゃないの?、と今も疑ってる。逆抱き合わせ商法と言えばいいのか。
これまた憶測だけど「《ぶどう棚/Vine Trellis》と《ユートピアの木/Utopia Tree》の2枚はいらないから、その他の2枚残してくれー」と思った人がいっぱいいたんじゃないかなー。
余談5:木曜日 《オーラ術師/Auramancer》
新枠での再録に、一部の Rebecca Guay ファンがお喜びのもよう。それはさておき、最後の辺りが訳していてちょっと面白かった。英語には「mance」という単語がないので、多分、これで合ってるはず。
原文:
Even though "Aura" is now an enchantment subtype, this little ’mancer can mance any kind of enchantment
拙訳:
今では「オーラ」はエンチャントのサブタイプの1つではあるが、このかわいい「何とかマンサー」さんがマンサーできるのはエンチャントであればなんでもよい。
余談6:金曜日 《火山のドラゴン/Volcanic Dragon》
確かに性能から鑑みるにアンコモンというレアリティが妥当かもしれないけど、ちょっとかわいそうな気もする。むしろ、最近のインフレ具合からすると同じ能力で 5/5 でもいい。ドラゴンなのにアンコモンというと《チビ・ドラゴン/Dragon Whelp》以来かな……ああ、もちろん多相を除いての話。
余談7:カードギャラリー
特設サイトのカードギャラリーを見て思ったのは(先週もちょっと書いたけど)次に出る基本セットの「日本語の正式名称」が何なのかいまだに良く分からないということ。
カードギャラリーのHTML上のタイトルは「マジック2012 カードイメージギャラリー」で、ページの画像にあるタイトルは「基本セット2012 カードギャラリー」。さらに文中にある前書きには「マジック2012 基本セット カードギャラリーへようこそ」とある。
なんか揉めてるのかな……まさかね。
余談8:プレインズウォーカー
基本セットに収録されるプレインズウォーカーの話。実戦の強さに関しては正直よく分からないので、フレイバー的な印象について気になったところでも書いてみようかと。
黒のプレインズウォーカーである《ソリン・マルコフ/Sorin Markov》さんなんだけど、この人の2つ目の能力が今回の部下たちとかみあってないのがさみしい。もちろん、お名前を冠している《ソリンの復讐/Sorins Vengeance》との相性(?)は問題ないんだけど、そういう話ではなく。
前回の登場時は、配下の吸血鬼たちが「対戦相手のライフが10点以下だったら、もっと頑張れるんスけどねえ(チラッ)」とボスに求めていたわけなんだけど、今回の基本セットに収録されている吸血鬼の方々って別段そんなこと求めてないような気が……狂気とのシナジーだったら1つ目の能力で十分すぎるし。
ソリンさんが新しいこの職場で「そーら、相手のライフを10点にしてやったぞ、嬉しいか、お前ら!」と意気揚々としているのに対して、部下の吸血鬼たちが白けた顔で「うわーい(棒読み)」「やったぜー(棒読み)」みたいなことになっていないかと不安になる。
トイレで吸血鬼たちが「6マナで出てきてあれかよ」「あと1マナ我慢して復讐だけしてくれてれば十分やっちゅうの」とか話してて、個室でソリンさんがそれ聞いてがっくりしてたらどうしよう。「昔の部下たちは目を血走らせて喜んでくれてたのになあ……」と昔の仲間と一緒に飲み会で撮った集合写真にぽつぽつと涙をこぼしながらジェネレーションギャップに悩むソリンさん頑張れ。超頑張れ。
でも多分また使われな(以下略)
余談9:偉大となるべく運命づけられた《Angelic Destiny》について
もう本当に申し訳ない。以後、気をつけます。コメント欄にも書いたけど、カードテキストの誤訳のせいで記事の内容(新用語である「死亡する」について言及があった箇所)と齟齬を起こしている点が特に申し開きできない。
訳がひどかったり、日本語がおかしかったりする場合は恥をかくのが自分で済むけれど「この記事の内容はカードを正しく読んでない気がする」みたいなことになると、原文の筆者が疑われてしまうわけで……指摘してくれた方にあらためて感謝。
さて。
気を取り直して本文の話。
原文:
If your opponent cannot kill the creature you are suiting up-while you are in the act of buttoning up-the game is unlikely to last many more turns after that.
拙訳:
もし君がこれを着せてボタンをかけてあげたクリーチャーを対戦相手が除去できなければ、ゲームは数ターンとかからずに終わることだろう。
力技で訳したことにしたけど、なんか違ってることに自分でも気づいてる。「suit up」に対して「button up」を用いて何か上手いこと言ってるんだろうなあ、と思いつつも、結局そのニュアンスを訳し切れなかった。
余談10:お気に入り日記の更新、について
前に「お気に入り日記の更新」が一覧に上手く反映されない、というお言葉を頂いた。その原因が分かった。原因はダイアリーノートの仕様。左にある「お気に入り日記の更新」の一覧は「更新した日記の日付順」に並ぶけど、そこに表示される日付は「更新日時」である、ということ。
書いてる自分でも分かりづらい説明だなと思うので例を挙げてみる。例えば、AさんとBさんをお気に入り登録していたとしてそれぞれの方が以下のような日時に日記を更新したとする。
Aさん
07月02日 20:30 に「07月02日」の日記を投稿(タイトル:Aの日記です)
Bさん
07月03日 22:30 に「07月01日」の日記を投稿(タイトル:Bの日記だよ)
この場合、そのBさんの日記自体はAさんより過去のものなので、Bさんのほうが更新日時は新しくてもお気に入り日記の更新順はAさんが上に来る。つまり以下のようになる。
Aの日記です Aさん (7月2日 20:30)
Bの日記だよ Bさん (7月3日 22:30)
さらにCさんが上記の1週間後に、今更ながら「06月20日」の日記を「07月10日 23:30」に投稿したとする。すると日記の日付上は3つの中で一番の過去なので「お気に入り日記の更新」のリスト上は以下の通り下へ回されてしまう(更新日時は一番最近)。
Aの日記です Aさん (7月3日 20:30)
Bの日記だよ Bさん (7月3日 22:30)
Cの日記だす Cさん (7月10日 23:30)
この「アラビア湾が見えるよ」のブログでは、翻訳記事は基本的に土曜日に突っ込むことにしている。そのためだけに過去の土曜日が「空けられて」いる。翻訳記事をその「空けておいた過去の土曜日」に投稿すると「お気に入り日記の更新」リストの順序は遥か過去に回されてしまう。
と、そういう話なんだけど……なんか簡単なことを難しく説明しているような。
余談11:より良いエンチャントのために(その2)/Enchantment For Better Things, Part Two
この前後編の翻訳記事は、日記の日付上は「06月11日」に投稿されている。そのため、上記の「余談10」で説明した理由により、リンクを張って下さっている方々の「お気に入り日記の更新」リスト上ではかなり下の方に位置していたはずで、多分、誰もこれのアップデートに気づいてないと思われる。まあ、気が向いたら読んでみてください。
さて、これはMark Rosewater氏の記事なわけで、つまり色々と難しい言い回しがいっぱい使われている。いや、難しい、というのは正しくないか。単語をそのままの意味に使わず感覚的に内容が伝わってくる文章というか……難しいというより読む側にも高いレベルを要求してくる文章というべきかも。
原文:
Good design is about allowing the cards to live and grow and find their own voice.
拙訳:
良いデザインとは、カードが息づき成長するのを見守り、自らのあるべき姿へ辿り着けるようにしてあげることだ。
言いたいことはしっかり伝わってくるのにそれを日本語に置き換えるのがとんでもなく難しい。多分「カードにはあるべき姿というものがあり、無理に力を加えず、カードが自然と向かうべき方向に進むのを見守る。それが良いデザインだ」みたいなことだと思うんだけど、これをそのまま書いたら「翻訳」と言うより「説明」とか「解説」な気がする。
原文:
My lesson of this card is to indulge your passion. If it tickles your design bone, odds are it will do the same for others. Great cards come from reaching for the stars. And if reaction to Doubling Season has been any indication, many other bones have been tickled.
拙訳:
私がこのカードから得た教訓、それは感情の赴くままに行動せよ、だ。もしそれが君のデザインセンスを刺激するなら、他のメンバーのそれも刺激するはずだ。偉大なるカードは、天高く光る星に手を伸ばすところから生まれる。そして《倍増の季節/Doubling Season》に対して何らかの反応が得られたということは、彼らの何かを刺激したということだ。
いや、なんとなくは分かる気がするんだ。「tickles your design bone」とか、なんとなく何を言いたいか伝わってくるんだけど、それを日本語にするのが、もう、なんというか……難しい。そもそも解釈が間違ってる可能性もある。
原文:
Anyway, part of a good supervillain/superhero rapport is to have some issue that the two of you each have a personal stake in that causes constant clashing with a subtle subtext of a will of minds.
拙訳:
良い「ヒーローと悪党」の対立関係とは特定のトピックに関してその2人が異なる主義主張を持ち、それを理由とした継続的な衝突を通して作品の根底に流れるテーマをかすかに匂わせることにある。
ここらへんはもうマジックがどうこうと言うより、物語を構築する上で知っておくべきノウハウそのままな気がする。訳すのは大変だったけど、興味深かった部分でもある。正しく理解できてるといいんだけど。
原文:
Urza’s Saga: The development team thought we should shake things up a bit so they changed the card into Vernal Bloom.
拙訳:
デベロップメント・チームは、もう少し常識にとらわれない感じにしたい、と感じたためこのカードを《花盛りの春/Vernal Bloom》にしてしまった。
これは単純に「we should shake things up a bit」の訳に困ったという話。「安易に停滞させず『軽く揺さぶって』変化をつけたい」という意味での「shake」と思われるけど、そのまま訳したら日本語にならないし……と、色々考えた結果、こんな感じ。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週は、新セットの統率者で初めて収録された新カードたちのお披露目。多人数プレイ推奨のフォーマットだけあって「対戦相手が多いほどお得」なカードばかり。
余談2:月曜日 《締め付け/Stranglehold》
フレイバーテキストの紹介というだけの記事。このフレイバーテキストがなんか上手いこと言ってるっぽいんだけど、正直なところ内容を理解できていない。
原文:
The correct answer to a barbarian’s riddle is to choke on your cleverness and die.
日本語:
蛮人の出す謎に対する正しい答えは、己の知性に喉を詰まらせて死ぬことだ。
なぞなそっぽいフレイバーテキストなので、注釈で補足を入れようかと思ったんだけど、そもそも書いてる本人が内容を理解できていないので諦めた。
最初見たときは「ああ、なるほどね。蛮人が襲ってきたら小ざかしい知恵で対抗しようとしても力で押し潰されちゃうよね」と分かったつもりになったんだけど、何度も読んでいるうちによく分からなくなってきた。
そもそも「蛮人の出す謎」とは何か? 大した脳みそを持ってない輩が出してきたなぞなぞということなんだろうか。それだと「子供のなぞなぞなのに、無理に深い意味があるようにとって自滅しないように」という警句になるのかもしれない。
でもそうだとしたら「己の知性に喉を詰まらせて死ぬこと」が「正しい答え」なわけないよな。その場合の「正しい答え」は「シンプルに考えてシンプルに答えること」になるはず。
というわけで、別の解釈を考える。
「蛮人の挑戦に素直に頭を使って答えようなんて自殺行為だ」という意味なんだろうか。ほとんど最初の解釈と同じだけど、これも「自殺行為 = 正しい答え」になってしまうから、意味不明。
要するに難しいのは「正しい答え = 死ぬこと」の箇所なんだな。分かった。ここから切り崩していくしかない。
「正しい答え(correct answer)」がどういう意味か。普通に考えたら「死ぬこと」が「正しい」わけはないんだから、これはきっと「唯一の解答である = 他の選択肢がない」ということなのではないかと考えてみる。
ここで言っている「唯一の選択肢」は「己の知性に喉を詰まらせて死ぬこと」。つまり「頭を使ったせいで死んでしまう」こと。
余談なんだけど、イラストを見ると確かに「喉を詰まらせて死んでいる」。このイラストのままで、かつフレイバーテキストが「蛮人に出した謎に対して返って来た答えは、自身の知性に喉を詰まらせて死ぬことだった」とかであれば、「出題者 = 非蛮人、回答者 = 蛮人」という分かりやすい話になるんだけど。
閑話休題。
というわけで、最終的な解釈は「蛮人に何かを問われました。そのときは何をしても無駄です。唯一の選択肢は、あれやこれやと頭を使って考えをめぐらしている間に首を絞められて死にます」という感じ。
イマイチ、腑に落ちないけど、これでいいや。
余談3:火曜日 《謎の守り手/Riddlekeeper》
未来予知の「未来から来たタイムシフトカード」である《結ばれた奪い取り/Bonded Fetch》は、統率者の時代から来たのかもしれない……だって統率者のホムンクルス、《謎の守り手/Riddlekeeper》に外見がそっくりなんだぜ、という話っぽい。
どうせだったら《結ばれた奪い取り/Bonded Fetch》自体も統率者に収録してしまえば、さらに「ああ、この未来から来ていたのか」と納得できるのに。
とか言いつつ、実は統率者に収録されているカードリスト知らないんだけど。
余談4:水曜日 《野生への貢ぎ物/Tribute to the Wild》
新たなマローの魔術師、モドルーニの登場。名前は「Modruni」で、何かのアナグラムっぽいようにも見える。アナグラムの解読は頭の固い人間には向かない作業なので、そういうのが得意な人に任せる。
個人的に気になったのはどちらかというとモリモの収録セット。
フレイバーテキストの確認をしているときに知ったんだけど、どうやらモリモはアーチエネミー版が存在するらしい。どうせ多人数フォーマットに収録するなら「パワーとタフネスはそれぞれ、すべてのプレイヤーの手札にあるカードの総数に等しい」の能力を持っているムルタニを収録すればいいのに、と思った。
もしかして再録禁止カードなんだろうか、と思ったら本当にそうだった。
余談5:木曜日 《マグマの力/Magmatic Force》
元祖が 《新緑の魔力/Verdant Force》、白に《天界の魔力/Celestial Force》と来たんだから、そこは《マグマの魔力/Magmatic Force》じゃないの?
とはいえ、誰も関連性を思いつかなかった、なんてことはあるわけないと思うので、きっと色々と話し合った結果に決まった訳なんだろうな。
「当然、訳は《マグマの魔力》しかありえねーだろ!」
「《マグマの魔力》ってなんだよ! マグマに魔力があんのかよ!」
「じゃあ、あんた、《新緑の魔力》なら説明できるってのかよ!」
「やめて、2人とも! こんな……こんなことになるくらいなら……!」
「……まずい! 彼女を止めろ! 窓から投げ捨てるつもりだ!」
「止めないで! 争いの種になるくらいなら、いっそ!」
冗談はさておき、こういった訳が決まるまでの経緯については結構気になってたりする。1人の考えでさくっと決まるような話じゃなさそうだし、もし機会があれば経緯を見てみたい。ぐるぐる。
余談6:金曜日 《吸肉/Syphon Flesh》
「肉」を吸われたら、もう「魂」とか「心」とか関係ないような気がするんだけど。
それはさておき、記事のオチでリスティックについて言葉を濁しているんだけど、この「えーと」という間はどういう意味なのかについて考えてみた。
1つには「リスティックを吸い取る、ってなんだよ、リスティックを吸い取るって」という意味でのためらいという可能性。もう1つに「あまり思い出したくないけど、ほら、あのがっかりメカニズムのリスティックにも Syphon があるよ」という意味でのためらい、という可能性。
まあ、前者だろうけどね。
余談7:より良いエンチャントのために(その1)/Enchantment For Better Things, Part One
ぶっちゃけると、1枚目に紹介されている《死体の花/Cadaverous Bloom》に関する記事の中の、Mark Rosewater と Mike Long の会話を訳したかっただけだったりする。
《霊の鏡/Spirit Mirror》のトークンに《平和な心/Pacifism》を貼り付けられた話なども面白かったけど、主目的はあくまで《死体の花/Cadaverous Bloom》。
とはいえ、前編を訳した以上、後編も訳すつもり。個人的に後編の見どころだと思っているのは、2人のマーク(Mark Rosewater、Mark Gottlieb)が対決するところ。
余談8:Tom LaPilleのプロツアー名古屋旅行記/Magical Mystery Tour
諸事情により急いで訳したので、ところどころ訳が粗い部分がある。
「one can only imagine」の箇所の訳。間違ってはいないけど「想像に難くない」としたほうが日本語がカッコ良かったかもしれない。その場合「同様のミスが世界のどこかで起きてしまっているということは想像に難くない」のようになる。ただ本音を言うと、原文の「so I’m glad I experienced it」を正しくつかめているのかよく分からない。おそらく「起きやすいミスだから自分で経験しておくことは今後のマジックの開発に携わる上で無駄にはなるまい」という意味だと思ってるんだけど、はてさて。
これも訳は間違っていないと思う。単に日本語がカッコ悪いという話。色々と訳の粗い文なんだけど、特に「primitive」の箇所。これは確かに「原始的、粗野」という意味なんだけど、さすがにそのまま訳したのは失敗だったかもしれない。文脈から考えると「当時の弱いカード」を指しているようだから「~よりもずっと非効率的なカード」とか「~よりも貧弱なカード」とかのほうがふさわしい気がする。
自動翻訳かお前は、と言いたくなるような訳。もっとも、じゃあどう訳そうかというと難しい。原文が繊細で詩的な文なので、ちょっとでも意訳を試みると簡単に壊れてしまいそう。まあ、根本的な問題は「surreal」なんだけど。日本だと「シュールレアリスム」で知られてる単語。
「Nominally」をわざわざ「名目上」と直訳しなくてもよかったかもしれない。「~ということになっている」のほうが自然だったかな。それと「targeted research」の訳だけど、これはどうしたものか。この場合の「Target」は「顧客」なのかな。「顧客リサーチ」とか「顧客を対象としたリサーチ」のような……でも、そもそも顧客以外を対象にしたリサーチなんてないだろうし。
余談9:禁止カード
今週のマジックコミュニティは、どこもかしこもこの話題で持ちきりだった。
久しぶりの禁止カードということもあるし、スタンダードから落ちるまでの期間が短いことや、発売したばかりの構築済みに含まれているカードが対象、などなど、これほど話題に事欠かないネタも珍しい。
とはいえ、実際にカードを持っているわけでもなし、実際に使われたことがあるわけでもなし、ほとんど影響を受けないそんな自分が何か言ってもしょうがないわけで。
1つだけ言えるとすれば、次がないといいな、ということ。
やっぱり禁止カードは、色んな人にとって残念な話。今までそのカードに負けてきた人からすれば釈然としないものがあるかもしれないし、今そのカードを持っている人はがっかりするし、新たにパックから引いてしまった人もがっかりするし……禁止カードなんて出ないにこしたことない。
余談10:基本セット2012
徐々に公式サイトでもプレビューが出始めた基本セット2012。《平和な心/Pacifism》のカードイラストがミラージュ版で懐かしい、とか、そういえばもう《魂の絆/Spirit Link》は存在しなくて《絆魂/Lifelink》なんだっけ、とか、つらつら眺めているだけでも楽しい。
そうそう。毎度毎度プレビューサイトを探すのがとんでもなく手間なんだけど、どうにかして欲しいな。なんで日本語公式サイトのトップページに基本セットのプレビューへ飛べるリンクを置いてくれないんだろう。
まあ、それはそれとして。
新しいカードで個人的にヒットだったのは《マナリス/Manalith》と《Greatsword/大剣》。
前者はその名前と能力とイラストとが噛み合いすぎてる。そのうち《厳かなマナリス/Grim Manalith》とか《翡翠のマナリス/Jade Manalith》とか出してくれないかな。
後者の《Greatsword/大剣》は(強さの残念っぷりは後述するとして)そのファンタジーRPGそのものであるシンプルなネーミングと効果とイラストが素晴らしい。どうせ《Kiteshield》を《カイトシールド》と訳すなら、こっちも《グレートソード》にしてくれればいいのにな。もったいない。
さて、避けて通れない効果の残念っぷりについて。
よく、レアリティが違うから比べられない、と言われるけど、その言い訳が通用するレベルを遥かにこえてないか、これ。
神話レアの「剣」と比べるとさすがに2段階レアリティを理由にされそうなので、レアの「剣」と比べてみようか。どっちでもいいけど、とりあえず《光と影の剣》で比較してみる。
1.マナコスト
《大剣》は(3)
《光と影の剣》は(3)
結果:互角
2.パワーとタフネス
《大剣》は +3/+0
《光と影の剣》は +2/+2
結果:互角?
3.装備コスト
《大剣》は(3)
《光と影の剣》は(2)
結果:《光と影の剣》の勝ち
4.プロテクション
《大剣》はなし
《光と影の剣》は「プロテクション (白と黒)」
結果:《光と影の剣》の勝ち
5.その他の追加効果
《大剣》はなし
《光と影の剣》は《死者再生》と《治癒の軟膏》
結果:《光と影の剣》の勝ち
個人的に一番ひどいと思うのは「装備コスト」。いくらなんでもそれくらいは許してあげて欲しい、と思った。差分値をとりまとめてみるとこんな感じか。
【デメリット】
・パワー修整値を1点下げる
・レアリティを1段階上げる
【メリット】
・タフネス修整値が2点上がる
・装備コストが1点減る
・プロテクション (白) を得る
・プロテクション (黒) を得る
・攻撃が通った際に《死者再生》の効果
・攻撃が通った際に《治癒の軟膏》の効果
パワーとタフネスの修整値でメリット・デメリットを相殺したとすると、レアリティを一段階上げることで「装備コストが下がって、プロテクション (白) を得て、プロテクション (黒) を得て、攻撃が通った際に《死者再生》を誘発して、攻撃が通った際に《治癒の軟膏》を誘発する」ってことだぞ。
それがレアリティ一段階の差だとすると、《光と影の剣》をさらに神話レアに押し上げることで、それ1本だけで世界を薙ぎ払える剣が生まれるんじゃないか。……いや、《世界薙ぎの剣/Worldslayer》の話じゃなくて。
ここでさらに《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》(マナコスト(1)、装備コスト(1)、修整値 +2/+0、コモン)の話を持ちだしてもいいんだけど、もう《Greatsword/大剣》のライフはゼロよ!、という叫びが聞こえて来たのでここまでにしとく。
余談10:基本セットの名前
ところでいまだに新しい基本セットの呼び方に慣れない。第4版から入った身としては、単純に「第 N 版」で続けてくれれば楽なのに、と思う。ネット上でも呼び方が「基本セット2012」、「M12」、「M2012」、「基本セットM12」のように表記が色々で検索しづらい。
変えた理由は、おそらく週刊少年ジャンプで連載されていた「ジョジョの奇妙な冒険」が「スティール・ボール・ラン」になったことや、週刊少年チャンピオンで連載されていた「グラップラー刃牙」が「バキ」になってからさらに「範馬刃牙」になったことと同じ理由じゃないかと、推測してる。
つまり「積みあがった数字が大きいと、新規読者(ユーザ)が二の足を踏むから」じゃないかと思った。「第13版」とか見せられたら「そんな長い歴史があるのか。今から入っても大丈夫なんだろうか」となるかもしれないけど「M2012」なら「ああ、今年度の商品なんだな」で済む。
全て憶測だけど。
今週は、新セットの統率者で初めて収録された新カードたちのお披露目。多人数プレイ推奨のフォーマットだけあって「対戦相手が多いほどお得」なカードばかり。
余談2:月曜日 《締め付け/Stranglehold》
フレイバーテキストの紹介というだけの記事。このフレイバーテキストがなんか上手いこと言ってるっぽいんだけど、正直なところ内容を理解できていない。
原文:
The correct answer to a barbarian’s riddle is to choke on your cleverness and die.
日本語:
蛮人の出す謎に対する正しい答えは、己の知性に喉を詰まらせて死ぬことだ。
なぞなそっぽいフレイバーテキストなので、注釈で補足を入れようかと思ったんだけど、そもそも書いてる本人が内容を理解できていないので諦めた。
最初見たときは「ああ、なるほどね。蛮人が襲ってきたら小ざかしい知恵で対抗しようとしても力で押し潰されちゃうよね」と分かったつもりになったんだけど、何度も読んでいるうちによく分からなくなってきた。
そもそも「蛮人の出す謎」とは何か? 大した脳みそを持ってない輩が出してきたなぞなぞということなんだろうか。それだと「子供のなぞなぞなのに、無理に深い意味があるようにとって自滅しないように」という警句になるのかもしれない。
でもそうだとしたら「己の知性に喉を詰まらせて死ぬこと」が「正しい答え」なわけないよな。その場合の「正しい答え」は「シンプルに考えてシンプルに答えること」になるはず。
というわけで、別の解釈を考える。
「蛮人の挑戦に素直に頭を使って答えようなんて自殺行為だ」という意味なんだろうか。ほとんど最初の解釈と同じだけど、これも「自殺行為 = 正しい答え」になってしまうから、意味不明。
要するに難しいのは「正しい答え = 死ぬこと」の箇所なんだな。分かった。ここから切り崩していくしかない。
「正しい答え(correct answer)」がどういう意味か。普通に考えたら「死ぬこと」が「正しい」わけはないんだから、これはきっと「唯一の解答である = 他の選択肢がない」ということなのではないかと考えてみる。
ここで言っている「唯一の選択肢」は「己の知性に喉を詰まらせて死ぬこと」。つまり「頭を使ったせいで死んでしまう」こと。
余談なんだけど、イラストを見ると確かに「喉を詰まらせて死んでいる」。このイラストのままで、かつフレイバーテキストが「蛮人に出した謎に対して返って来た答えは、自身の知性に喉を詰まらせて死ぬことだった」とかであれば、「出題者 = 非蛮人、回答者 = 蛮人」という分かりやすい話になるんだけど。
閑話休題。
というわけで、最終的な解釈は「蛮人に何かを問われました。そのときは何をしても無駄です。唯一の選択肢は、あれやこれやと頭を使って考えをめぐらしている間に首を絞められて死にます」という感じ。
イマイチ、腑に落ちないけど、これでいいや。
余談3:火曜日 《謎の守り手/Riddlekeeper》
未来予知の「未来から来たタイムシフトカード」である《結ばれた奪い取り/Bonded Fetch》は、統率者の時代から来たのかもしれない……だって統率者のホムンクルス、《謎の守り手/Riddlekeeper》に外見がそっくりなんだぜ、という話っぽい。
どうせだったら《結ばれた奪い取り/Bonded Fetch》自体も統率者に収録してしまえば、さらに「ああ、この未来から来ていたのか」と納得できるのに。
とか言いつつ、実は統率者に収録されているカードリスト知らないんだけど。
余談4:水曜日 《野生への貢ぎ物/Tribute to the Wild》
新たなマローの魔術師、モドルーニの登場。名前は「Modruni」で、何かのアナグラムっぽいようにも見える。アナグラムの解読は頭の固い人間には向かない作業なので、そういうのが得意な人に任せる。
個人的に気になったのはどちらかというとモリモの収録セット。
フレイバーテキストの確認をしているときに知ったんだけど、どうやらモリモはアーチエネミー版が存在するらしい。どうせ多人数フォーマットに収録するなら「パワーとタフネスはそれぞれ、すべてのプレイヤーの手札にあるカードの総数に等しい」の能力を持っているムルタニを収録すればいいのに、と思った。
もしかして再録禁止カードなんだろうか、と思ったら本当にそうだった。
余談5:木曜日 《マグマの力/Magmatic Force》
元祖が 《新緑の魔力/Verdant Force》、白に《天界の魔力/Celestial Force》と来たんだから、そこは《マグマの魔力/Magmatic Force》じゃないの?
とはいえ、誰も関連性を思いつかなかった、なんてことはあるわけないと思うので、きっと色々と話し合った結果に決まった訳なんだろうな。
「当然、訳は《マグマの魔力》しかありえねーだろ!」
「《マグマの魔力》ってなんだよ! マグマに魔力があんのかよ!」
「じゃあ、あんた、《新緑の魔力》なら説明できるってのかよ!」
「やめて、2人とも! こんな……こんなことになるくらいなら……!」
「……まずい! 彼女を止めろ! 窓から投げ捨てるつもりだ!」
「止めないで! 争いの種になるくらいなら、いっそ!」
冗談はさておき、こういった訳が決まるまでの経緯については結構気になってたりする。1人の考えでさくっと決まるような話じゃなさそうだし、もし機会があれば経緯を見てみたい。ぐるぐる。
余談6:金曜日 《吸肉/Syphon Flesh》
「肉」を吸われたら、もう「魂」とか「心」とか関係ないような気がするんだけど。
それはさておき、記事のオチでリスティックについて言葉を濁しているんだけど、この「えーと」という間はどういう意味なのかについて考えてみた。
1つには「リスティックを吸い取る、ってなんだよ、リスティックを吸い取るって」という意味でのためらいという可能性。もう1つに「あまり思い出したくないけど、ほら、あのがっかりメカニズムのリスティックにも Syphon があるよ」という意味でのためらい、という可能性。
まあ、前者だろうけどね。
余談7:より良いエンチャントのために(その1)/Enchantment For Better Things, Part One
ぶっちゃけると、1枚目に紹介されている《死体の花/Cadaverous Bloom》に関する記事の中の、Mark Rosewater と Mike Long の会話を訳したかっただけだったりする。
《霊の鏡/Spirit Mirror》のトークンに《平和な心/Pacifism》を貼り付けられた話なども面白かったけど、主目的はあくまで《死体の花/Cadaverous Bloom》。
とはいえ、前編を訳した以上、後編も訳すつもり。個人的に後編の見どころだと思っているのは、2人のマーク(Mark Rosewater、Mark Gottlieb)が対決するところ。
余談8:Tom LaPilleのプロツアー名古屋旅行記/Magical Mystery Tour
諸事情により急いで訳したので、ところどころ訳が粗い部分がある。
原文:
This was frustrating, but I can only imagine it happens elsewhere in the world, so I’m glad I experienced it.
拙訳:
これはあまり楽しい出来事ではなかったが、同じミスは世界のどこかでも起こっているだろうと思う。そう考えると、こんな目にあったのも無駄ではない。
「one can only imagine」の箇所の訳。間違ってはいないけど「想像に難くない」としたほうが日本語がカッコ良かったかもしれない。その場合「同様のミスが世界のどこかで起きてしまっているということは想像に難くない」のようになる。ただ本音を言うと、原文の「so I’m glad I experienced it」を正しくつかめているのかよく分からない。おそらく「起きやすいミスだから自分で経験しておくことは今後のマジックの開発に携わる上で無駄にはなるまい」という意味だと思ってるんだけど、はてさて。
原文:
The tools that the Mirage Block versions of this deck used to sacrifice their lands were much more primitive than the cards this fellow was using,
拙訳:
ミラージュブロック構築時代のこのコンボデッキが自身の土地を破壊するのに使っていたカードは、今回のこの人物が使っていたものよりずっと原始的なカードだった。
これも訳は間違っていないと思う。単に日本語がカッコ悪いという話。色々と訳の粗い文なんだけど、特に「primitive」の箇所。これは確かに「原始的、粗野」という意味なんだけど、さすがにそのまま訳したのは失敗だったかもしれない。文脈から考えると「当時の弱いカード」を指しているようだから「~よりもずっと非効率的なカード」とか「~よりも貧弱なカード」とかのほうがふさわしい気がする。
原文:
It was surreal to have Sands of Time / Equipoise reach out of the depths of time and cause me a little bit of misery.
拙訳:
《時の砂/Sands of Time》と《平衡/Equipoise》が深い時の底から蘇り、私にちょっとした不幸を届けてくれたことは不思議な体験だった。
自動翻訳かお前は、と言いたくなるような訳。もっとも、じゃあどう訳そうかというと難しい。原文が繊細で詩的な文なので、ちょっとでも意訳を試みると簡単に壊れてしまいそう。まあ、根本的な問題は「surreal」なんだけど。日本だと「シュールレアリスム」で知られてる単語。
原文:
Nominally speaking, some part of my job is supposed to be research. We sometimes do targeted research like focus testing or surveys,
拙訳:
名目上、リサーチは私の仕事の一部だ。私たちは時々はターゲットを絞ったリサーチを行う。対象を決めたテストやアンケートなどだ。
「Nominally」をわざわざ「名目上」と直訳しなくてもよかったかもしれない。「~ということになっている」のほうが自然だったかな。それと「targeted research」の訳だけど、これはどうしたものか。この場合の「Target」は「顧客」なのかな。「顧客リサーチ」とか「顧客を対象としたリサーチ」のような……でも、そもそも顧客以外を対象にしたリサーチなんてないだろうし。
余談9:禁止カード
今週のマジックコミュニティは、どこもかしこもこの話題で持ちきりだった。
久しぶりの禁止カードということもあるし、スタンダードから落ちるまでの期間が短いことや、発売したばかりの構築済みに含まれているカードが対象、などなど、これほど話題に事欠かないネタも珍しい。
とはいえ、実際にカードを持っているわけでもなし、実際に使われたことがあるわけでもなし、ほとんど影響を受けないそんな自分が何か言ってもしょうがないわけで。
1つだけ言えるとすれば、次がないといいな、ということ。
やっぱり禁止カードは、色んな人にとって残念な話。今までそのカードに負けてきた人からすれば釈然としないものがあるかもしれないし、今そのカードを持っている人はがっかりするし、新たにパックから引いてしまった人もがっかりするし……禁止カードなんて出ないにこしたことない。
余談10:基本セット2012
徐々に公式サイトでもプレビューが出始めた基本セット2012。《平和な心/Pacifism》のカードイラストがミラージュ版で懐かしい、とか、そういえばもう《魂の絆/Spirit Link》は存在しなくて《絆魂/Lifelink》なんだっけ、とか、つらつら眺めているだけでも楽しい。
そうそう。毎度毎度プレビューサイトを探すのがとんでもなく手間なんだけど、どうにかして欲しいな。なんで日本語公式サイトのトップページに基本セットのプレビューへ飛べるリンクを置いてくれないんだろう。
基本セット2012・特設サイト
http://www.wizards.com/magic/tcg/products.aspx?x=mtg/tcg/products/magic2012
まあ、それはそれとして。
新しいカードで個人的にヒットだったのは《マナリス/Manalith》と《Greatsword/大剣》。
前者はその名前と能力とイラストとが噛み合いすぎてる。そのうち《厳かなマナリス/Grim Manalith》とか《翡翠のマナリス/Jade Manalith》とか出してくれないかな。
後者の《Greatsword/大剣》は(強さの残念っぷりは後述するとして)そのファンタジーRPGそのものであるシンプルなネーミングと効果とイラストが素晴らしい。どうせ《Kiteshield》を《カイトシールド》と訳すなら、こっちも《グレートソード》にしてくれればいいのにな。もったいない。
さて、避けて通れない効果の残念っぷりについて。
Greatsword / 大剣 (3)
アーティファクト - 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+3/+0の修整を受ける。
装備(3)((3):あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それにつける。装備はソーサリーとしてのみ行う。このカードはつけられていない状態で戦場に出て、クリーチャーが戦場を離れても戦場に残る。)
よく、レアリティが違うから比べられない、と言われるけど、その言い訳が通用するレベルを遥かにこえてないか、これ。
神話レアの「剣」と比べるとさすがに2段階レアリティを理由にされそうなので、レアの「剣」と比べてみようか。どっちでもいいけど、とりあえず《光と影の剣》で比較してみる。
1.マナコスト
《大剣》は(3)
《光と影の剣》は(3)
結果:互角
2.パワーとタフネス
《大剣》は +3/+0
《光と影の剣》は +2/+2
結果:互角?
3.装備コスト
《大剣》は(3)
《光と影の剣》は(2)
結果:《光と影の剣》の勝ち
4.プロテクション
《大剣》はなし
《光と影の剣》は「プロテクション (白と黒)」
結果:《光と影の剣》の勝ち
5.その他の追加効果
《大剣》はなし
《光と影の剣》は《死者再生》と《治癒の軟膏》
結果:《光と影の剣》の勝ち
個人的に一番ひどいと思うのは「装備コスト」。いくらなんでもそれくらいは許してあげて欲しい、と思った。差分値をとりまとめてみるとこんな感じか。
【デメリット】
・パワー修整値を1点下げる
・レアリティを1段階上げる
【メリット】
・タフネス修整値が2点上がる
・装備コストが1点減る
・プロテクション (白) を得る
・プロテクション (黒) を得る
・攻撃が通った際に《死者再生》の効果
・攻撃が通った際に《治癒の軟膏》の効果
パワーとタフネスの修整値でメリット・デメリットを相殺したとすると、レアリティを一段階上げることで「装備コストが下がって、プロテクション (白) を得て、プロテクション (黒) を得て、攻撃が通った際に《死者再生》を誘発して、攻撃が通った際に《治癒の軟膏》を誘発する」ってことだぞ。
それがレアリティ一段階の差だとすると、《光と影の剣》をさらに神話レアに押し上げることで、それ1本だけで世界を薙ぎ払える剣が生まれるんじゃないか。……いや、《世界薙ぎの剣/Worldslayer》の話じゃなくて。
ここでさらに《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》(マナコスト(1)、装備コスト(1)、修整値 +2/+0、コモン)の話を持ちだしてもいいんだけど、もう《Greatsword/大剣》のライフはゼロよ!、という叫びが聞こえて来たのでここまでにしとく。
余談10:基本セットの名前
ところでいまだに新しい基本セットの呼び方に慣れない。第4版から入った身としては、単純に「第 N 版」で続けてくれれば楽なのに、と思う。ネット上でも呼び方が「基本セット2012」、「M12」、「M2012」、「基本セットM12」のように表記が色々で検索しづらい。
変えた理由は、おそらく週刊少年ジャンプで連載されていた「ジョジョの奇妙な冒険」が「スティール・ボール・ラン」になったことや、週刊少年チャンピオンで連載されていた「グラップラー刃牙」が「バキ」になってからさらに「範馬刃牙」になったことと同じ理由じゃないかと、推測してる。
つまり「積みあがった数字が大きいと、新規読者(ユーザ)が二の足を踏むから」じゃないかと思った。「第13版」とか見せられたら「そんな長い歴史があるのか。今から入っても大丈夫なんだろうか」となるかもしれないけど「M2012」なら「ああ、今年度の商品なんだな」で済む。
全て憶測だけど。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
金曜日が来るまでは何の疑いもなく「ああ、カード名に Traitor/裏切り者 が含まれているカードが今週のテーマか」と思ってたんだけど、なんなんだ、あの金曜日のカード。まあ、一応 Traitor に非常に響きの近い単語は入ってるけど……。
余談2:月曜日 《裏切り者グリッサ/Glissa, the Traitor》
先制攻撃と接死だけでも十分に単体でシナジーしているのに、それに加えて「対戦相手がコントロールするクリーチャー1体が戦場から墓地に置かれるたび」を持つという、1人で全て完結している感のあるグリッサさん。
単騎での強さを追い求めるヴォリンクレックスさんの派閥に組しただけのことはある。
ところで、このグリッサさんを見ていると、緑緑を含む3マナの伝説のクリーチャーで「表」と「裏」が作られている、ということから《猫族の戦士ミリー/Mirri, Cat Warrior》を思い出す。こっちも女性だな、そういえば。
ただし、ミリーの「裏」である《呪われたミリー/Mirri the Cursed》は黒単色。さらに、ミリーは「表」が3マナで「裏」が4マナなのに対して、グリッサは「表」が4マナで「裏」が3マナ。どう見ても対照性などはないので、個人的になんとなく思い出した、というレベルの話。
というか、そもそもミリーの場合は同一人物じゃなくて平行宇宙の存在。
余談3:火曜日 《裏切り者の王、セドリス/Sedris, the Traitor King》
こういう「名前の由来」とか「語源」とか「~の言葉で~を意味している」という話はとても好き。そういうのが話のカギになっているとさらによい。ずっと序盤からいるキャラの名前が実は……のように、序盤からずっと目の前にカギはぶら下げられてたのに、みたいなどんでん返しが好き。
ウェザーライトサーガにもそういうキャラがいたような……敵が変装したキャラか何かで、本当の名前のアナグラムを名前として名乗ってた奴。何か、別の作品と勘違いしてるかな。
余談4:水曜日 《現し世の裏切り者、禍我/Maga, Traitor to Mortals》
神河物語も、背景ストーリーをあまり把握してない。王様が敵に騙されて精霊の宝物を盗み出してしまって、人間と精霊が争うようになり、本当の悪役が裏でほくそえんでる、という展開だっけか。
まあ、その程度の理解なので登場人物もよく知らず、この 禍我/Maga もずっと デーモン/Demon だと思ってた。だって名前が「禍我/Maga」だよ!? 太い角を生やした身長3mくらいのマッチョなデーモンを想像してもしょうがないじゃないか。
余談5:金曜日 《バザールの交易商人/Bazaar Trader》
だから、今週のカードの中で、なんでこれだけ Traitor/裏切り者 じゃなくて Trader/交易商人 なんだ? まあ、記事にあるとおり、ある意味「裏切って」はいるわけだけど、ちょっと解せない。
個人的に好きなカードである《裏切り者の都/City of Traitors》の出番があるかも、という予想は見事に外れてしまった。さみしい。
なお《裏切り者の都/City of Traitors》を使ってたのはテンペスト時代の白単ウィニー。
白白が必要なクリーチャーが多いこのデッキに、なぜ無色2点しか生み出せないこいつが入っていたかというと、その主な理由は1ターン早く《ハルマゲドン/Armageddon》を撃つため(ごくまれに、2ターン目に《サルタリーのチャンピオン/Soltari Champion》を召喚するのに使ったりもしたけど、別にそれが目的で入れてたわけではないので)。
1ターン目と2ターン目にクリーチャーを展開し、「4ターン目までになんとかすればいいか」と無警戒に3ターン目を返してきた相手に《ハルマゲドン/Armageddon》をぶっ放すと、大体そのまま勝てた。ただ、経験値が高い相手はきっちりその可能性をケアしてきて、やっぱり上手い人ってのは違うなー、と思わされた試合も多かった。
余談6:ウィンストンドラフトとは?/Winston Draft
題名こそウィンストンドラフトに関するものになっているけど、むしろ「アーロン・フォーサイスが先週記事を休まざるを得なかった理由」と「開発部とドラフトについて」が大半を占めている、そんな記事。
その「開発部とドラフトについて」書かれた中に、ロチェスタードラフトの話が取り上げられていた。
学生時代に一度だけロチェスタードラフトをやってみたことある。一度しか試していないのに結論づけるのは難しいかもしれないけど、やっぱり普通のブースタードラフトのほうが楽しいと思った。
敬遠してしまう主な理由は、身もフタもないけど記事に書かれている通りで「時間がかかる割りに、それほど面白くない」から。
仲間内で遊ぶ分には、ごちゃごちゃと会話しながら進めたい(多分、本来はダメなんだろうけど)。だけどそれやるとピックに他人の意思が影響してしまう。簡単に言うと、手を伸ばした瞬間に「ああ、それ取らないで!」みたいな。
じゃあ黙って遊ぶか、というと、とんでもなく息苦しい場になる。ブースタードラフトなら自分の手にあるカードをじっと眺めているだけだからそれでもいいんだけど、ロチェスターの場だと、他人の番にすることがない(慣れれば早く終わるからそうでもない?)。
とはいえ、ロチェスタードラフトでしか出来ないこと、起きないことってのもあるわけで(同じカードが2枚出ない、どんな爆弾カードも必ず1枚は存在する、など)、結局はメリットとデメリットを天秤にかける、って話になるんだろう。
ああ、そうそう。準備が大変、ってのを忘れてた。全カード1枚ずつを用意するのって、意外と面倒くさい。確かうちらのときは一部プロキシ・カードを使ったような気がする。やっぱりそこまでして遊びたいフォーマットかというと返答に窮してしまうものがある。
さて、対してウィンストンドラフトがどうかというと、実は遊んだことがない。あったかもしれないけど、記憶にはない。
2人いればよし、適当に集めた90枚のカードがあれば出来る、再利用も可能、というのはお手軽そうでいい。だけど、まあ、やったことないから、具体的な感想はなんとも。
次に帰国するとき、やってみようかな。ブースター6つを用意して……ああ、今は土地が1枚入ってるのか。ブースター6つから土地を除くと84枚。1人当たり42枚は少ないかな? ブースター7つで98枚のほうが良さそう。
何にせよ、次の帰国は、またしばらく先のことではあるけれど。
余談7:公式サイト
公式サイトのグランド・マナ・ツアーが意外と面白かった。冗談めかしてはいるけれど、実際に肌で感じてみると色々と変わって見えてくるものがある、というのは本当の話。
公式サイト:グランド・マナ・ツアー
http://mtg-jp.com/reading/translated/001704/
もっとも、今現在住んでる場所は基本地形より特殊地形のほうが簡単に見つかる環境。《砂漠/Desert》、《不毛の大地/Wasteland》、《乾燥台地/Arid Mesa》……ってか、冗談抜きで基本地形に該当しそうな地形が見当たらない。
ある意味、黒マナは出るんだけど、なぜか赤の魔法にしか使えない不思議。実際、工場地帯へ行くと煙突の先に《火炎/Flare》がゆらめいてる。
金曜日が来るまでは何の疑いもなく「ああ、カード名に Traitor/裏切り者 が含まれているカードが今週のテーマか」と思ってたんだけど、なんなんだ、あの金曜日のカード。まあ、一応 Traitor に非常に響きの近い単語は入ってるけど……。
余談2:月曜日 《裏切り者グリッサ/Glissa, the Traitor》
先制攻撃と接死だけでも十分に単体でシナジーしているのに、それに加えて「対戦相手がコントロールするクリーチャー1体が戦場から墓地に置かれるたび」を持つという、1人で全て完結している感のあるグリッサさん。
単騎での強さを追い求めるヴォリンクレックスさんの派閥に組しただけのことはある。
ところで、このグリッサさんを見ていると、緑緑を含む3マナの伝説のクリーチャーで「表」と「裏」が作られている、ということから《猫族の戦士ミリー/Mirri, Cat Warrior》を思い出す。こっちも女性だな、そういえば。
ただし、ミリーの「裏」である《呪われたミリー/Mirri the Cursed》は黒単色。さらに、ミリーは「表」が3マナで「裏」が4マナなのに対して、グリッサは「表」が4マナで「裏」が3マナ。どう見ても対照性などはないので、個人的になんとなく思い出した、というレベルの話。
というか、そもそもミリーの場合は同一人物じゃなくて平行宇宙の存在。
余談3:火曜日 《裏切り者の王、セドリス/Sedris, the Traitor King》
こういう「名前の由来」とか「語源」とか「~の言葉で~を意味している」という話はとても好き。そういうのが話のカギになっているとさらによい。ずっと序盤からいるキャラの名前が実は……のように、序盤からずっと目の前にカギはぶら下げられてたのに、みたいなどんでん返しが好き。
ウェザーライトサーガにもそういうキャラがいたような……敵が変装したキャラか何かで、本当の名前のアナグラムを名前として名乗ってた奴。何か、別の作品と勘違いしてるかな。
余談4:水曜日 《現し世の裏切り者、禍我/Maga, Traitor to Mortals》
神河物語も、背景ストーリーをあまり把握してない。王様が敵に騙されて精霊の宝物を盗み出してしまって、人間と精霊が争うようになり、本当の悪役が裏でほくそえんでる、という展開だっけか。
まあ、その程度の理解なので登場人物もよく知らず、この 禍我/Maga もずっと デーモン/Demon だと思ってた。だって名前が「禍我/Maga」だよ!? 太い角を生やした身長3mくらいのマッチョなデーモンを想像してもしょうがないじゃないか。
余談5:金曜日 《バザールの交易商人/Bazaar Trader》
だから、今週のカードの中で、なんでこれだけ Traitor/裏切り者 じゃなくて Trader/交易商人 なんだ? まあ、記事にあるとおり、ある意味「裏切って」はいるわけだけど、ちょっと解せない。
個人的に好きなカードである《裏切り者の都/City of Traitors》の出番があるかも、という予想は見事に外れてしまった。さみしい。
なお《裏切り者の都/City of Traitors》を使ってたのはテンペスト時代の白単ウィニー。
白白が必要なクリーチャーが多いこのデッキに、なぜ無色2点しか生み出せないこいつが入っていたかというと、その主な理由は1ターン早く《ハルマゲドン/Armageddon》を撃つため(ごくまれに、2ターン目に《サルタリーのチャンピオン/Soltari Champion》を召喚するのに使ったりもしたけど、別にそれが目的で入れてたわけではないので)。
1ターン目と2ターン目にクリーチャーを展開し、「4ターン目までになんとかすればいいか」と無警戒に3ターン目を返してきた相手に《ハルマゲドン/Armageddon》をぶっ放すと、大体そのまま勝てた。ただ、経験値が高い相手はきっちりその可能性をケアしてきて、やっぱり上手い人ってのは違うなー、と思わされた試合も多かった。
余談6:ウィンストンドラフトとは?/Winston Draft
題名こそウィンストンドラフトに関するものになっているけど、むしろ「アーロン・フォーサイスが先週記事を休まざるを得なかった理由」と「開発部とドラフトについて」が大半を占めている、そんな記事。
その「開発部とドラフトについて」書かれた中に、ロチェスタードラフトの話が取り上げられていた。
学生時代に一度だけロチェスタードラフトをやってみたことある。一度しか試していないのに結論づけるのは難しいかもしれないけど、やっぱり普通のブースタードラフトのほうが楽しいと思った。
敬遠してしまう主な理由は、身もフタもないけど記事に書かれている通りで「時間がかかる割りに、それほど面白くない」から。
仲間内で遊ぶ分には、ごちゃごちゃと会話しながら進めたい(多分、本来はダメなんだろうけど)。だけどそれやるとピックに他人の意思が影響してしまう。簡単に言うと、手を伸ばした瞬間に「ああ、それ取らないで!」みたいな。
じゃあ黙って遊ぶか、というと、とんでもなく息苦しい場になる。ブースタードラフトなら自分の手にあるカードをじっと眺めているだけだからそれでもいいんだけど、ロチェスターの場だと、他人の番にすることがない(慣れれば早く終わるからそうでもない?)。
とはいえ、ロチェスタードラフトでしか出来ないこと、起きないことってのもあるわけで(同じカードが2枚出ない、どんな爆弾カードも必ず1枚は存在する、など)、結局はメリットとデメリットを天秤にかける、って話になるんだろう。
ああ、そうそう。準備が大変、ってのを忘れてた。全カード1枚ずつを用意するのって、意外と面倒くさい。確かうちらのときは一部プロキシ・カードを使ったような気がする。やっぱりそこまでして遊びたいフォーマットかというと返答に窮してしまうものがある。
さて、対してウィンストンドラフトがどうかというと、実は遊んだことがない。あったかもしれないけど、記憶にはない。
2人いればよし、適当に集めた90枚のカードがあれば出来る、再利用も可能、というのはお手軽そうでいい。だけど、まあ、やったことないから、具体的な感想はなんとも。
次に帰国するとき、やってみようかな。ブースター6つを用意して……ああ、今は土地が1枚入ってるのか。ブースター6つから土地を除くと84枚。1人当たり42枚は少ないかな? ブースター7つで98枚のほうが良さそう。
何にせよ、次の帰国は、またしばらく先のことではあるけれど。
余談7:公式サイト
公式サイトのグランド・マナ・ツアーが意外と面白かった。冗談めかしてはいるけれど、実際に肌で感じてみると色々と変わって見えてくるものがある、というのは本当の話。
公式サイト:グランド・マナ・ツアー
http://mtg-jp.com/reading/translated/001704/
もっとも、今現在住んでる場所は基本地形より特殊地形のほうが簡単に見つかる環境。《砂漠/Desert》、《不毛の大地/Wasteland》、《乾燥台地/Arid Mesa》……ってか、冗談抜きで基本地形に該当しそうな地形が見当たらない。
ある意味、黒マナは出るんだけど、なぜか赤の魔法にしか使えない不思議。実際、工場地帯へ行くと煙突の先に《火炎/Flare》がゆらめいてる。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
最初の数日は「伝説のクリーチャーがテーマなのかな」と思ったけど、某ブログを見たらもっと的確な読みがなされてた。金曜日の「オチ」で明らかにされた今週のテーマは、そのブログにあった読みどおり、「統率者戦/Commander」。
というわけで、今週取り上げられたカードは全て「commander」をカード名に含んでいる、というのがテーマ、というかネタ。1人だったら気づかなかったかもしれない。なんか悔しい。ちなみに上記で挙げた某ブログというのは以下のサイト。背景ストーリー好きな方にオススメ。
猿缶原理 わむ麺付き
http://sarkhanjump.seesaa.net/
余談2:月曜日 《司令官イーシャ/Commander Eesha》
《司令官イーシャ/Commander Eesha》は調べ直すたびに「ああ、そういえばこの方は女性だったんだな」と思い出す。……エイヴン世界では美人なのかな。知り合いにエイヴンいないから分からないけど。
オーダー/Orderのリーダーってなんでエイヴンが多いんだろう。不思議だ。オーダー/Orderの構成員の初出は、覚えている限りではFallen Empireだと思うんだけど、構成員は基本的に人間しかいなかった気がする。それともあの Order と今回の Order は別物なんだろうか。
さらに話は脇道に逸れるけど、Fallen Empireのオーダー/Orderと言えば、やっぱりなんと言っても《白き盾の騎士団/Order of the White Shield》。軽いコスト、いっぱいついた能力、カードイラストが4種類もある上にどれもカッコいい。対となる黒の《Order of the Ebon Hand》と合わせて大好きだった。
Fallen Empireは色々とツッコミどころのあるエキスパンションではあったけれど、イラスト違いがいっぱいあったのは個人的に高評価。好きなカードがコモンに多かったこともそれを後押ししてる。《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers》とか《Hymn to Tourach》とか、4種類のイラスト全部をデッキに入れてた記憶がある。
余談3:火曜日 《魏の大将 曹仁/Cao Ren, Wei Commander》
この日の記事を読むと 馬術/Horsemanship はある意味苦肉の策だったのかもしれないけど、フレイバー的には上手くハマッたんではないかと思ってる。
歩兵がわらわらと群れていようと意にも介さずに騎馬が駆け抜けていく、というのが個人的にはイメージしやすいし、加えて、相手が飛んでいようといまいと地上を猛スピードで駆け抜けて振り切ってしまう、というのもカッコいい。
ポータル三国志のカードは詳しくないので実在するのかどうかは分からないけど、到達/Reach みたいに「馬術を持つかのようにブロックに参加できる」クリーチャーが槍兵や壁でいればフレイバー的には完璧だな。
余談4:水曜日 《司令官グレヴェン・イル=ヴェク/Commander Greven il-Vec》
名前長い。
余談5:木曜日 《呉の大都督 周瑜/Zhou Yu, Chief Commander》
三国志の山場の1つである「赤壁の戦い」に関する記事。三国志に詳しくないのがこういう記事のときに響いてくる。いつか読まなくちゃいけないリストには常にランクインしているんだけど。
今回、記事を訳すに当たって軽く確認してみて初めて知ったんだけど、「赤壁の戦い」って水辺の戦闘だったのね。その名前から、赤茶けた断崖絶壁を前にした平地と山地の境界線で起きた戦闘なのかとずっと勘違いしてた。
ところで 周瑜/Zhou Yu についても簡単に調べてみた。どうやら有能な武将さんだったらしい。別に「水軍しか指揮できない」とか「陸に上がると無能」だったわけでもないらしい。なんかかわいそうだな、この能力。まあ、サイズがとんでもないというアドバンテージと相殺か。
余談6:金曜日 《徴用/Commandeer》
「-der」と「-deer」の違いを「鹿/Deer」に引っ掛けたダジャレの回。
それはさておき、英語で「-eer」で終わる単語って珍しいような気がして、ちょっと探してみた。4文字の単語(BeerとかPeerとか)はさておき、思っていたよりもはあったけど、やっぱりそれほどの数はないみたい。
新たに発見した中で個人的に印象的だったのは「Basketeer」。意味は「バスケットボール選手」。あと、そういえば「The Rocketeer/ロケッティア」って映画があったな、と少し懐かしい気持ちになった。
最初の数日は「伝説のクリーチャーがテーマなのかな」と思ったけど、某ブログを見たらもっと的確な読みがなされてた。金曜日の「オチ」で明らかにされた今週のテーマは、そのブログにあった読みどおり、「統率者戦/Commander」。
というわけで、今週取り上げられたカードは全て「commander」をカード名に含んでいる、というのがテーマ、というかネタ。1人だったら気づかなかったかもしれない。なんか悔しい。ちなみに上記で挙げた某ブログというのは以下のサイト。背景ストーリー好きな方にオススメ。
猿缶原理 わむ麺付き
http://sarkhanjump.seesaa.net/
余談2:月曜日 《司令官イーシャ/Commander Eesha》
《司令官イーシャ/Commander Eesha》は調べ直すたびに「ああ、そういえばこの方は女性だったんだな」と思い出す。……エイヴン世界では美人なのかな。知り合いにエイヴンいないから分からないけど。
オーダー/Orderのリーダーってなんでエイヴンが多いんだろう。不思議だ。オーダー/Orderの構成員の初出は、覚えている限りではFallen Empireだと思うんだけど、構成員は基本的に人間しかいなかった気がする。それともあの Order と今回の Order は別物なんだろうか。
さらに話は脇道に逸れるけど、Fallen Empireのオーダー/Orderと言えば、やっぱりなんと言っても《白き盾の騎士団/Order of the White Shield》。軽いコスト、いっぱいついた能力、カードイラストが4種類もある上にどれもカッコいい。対となる黒の《Order of the Ebon Hand》と合わせて大好きだった。
Fallen Empireは色々とツッコミどころのあるエキスパンションではあったけれど、イラスト違いがいっぱいあったのは個人的に高評価。好きなカードがコモンに多かったこともそれを後押ししてる。《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers》とか《Hymn to Tourach》とか、4種類のイラスト全部をデッキに入れてた記憶がある。
余談3:火曜日 《魏の大将 曹仁/Cao Ren, Wei Commander》
この日の記事を読むと 馬術/Horsemanship はある意味苦肉の策だったのかもしれないけど、フレイバー的には上手くハマッたんではないかと思ってる。
歩兵がわらわらと群れていようと意にも介さずに騎馬が駆け抜けていく、というのが個人的にはイメージしやすいし、加えて、相手が飛んでいようといまいと地上を猛スピードで駆け抜けて振り切ってしまう、というのもカッコいい。
ポータル三国志のカードは詳しくないので実在するのかどうかは分からないけど、到達/Reach みたいに「馬術を持つかのようにブロックに参加できる」クリーチャーが槍兵や壁でいればフレイバー的には完璧だな。
余談4:水曜日 《司令官グレヴェン・イル=ヴェク/Commander Greven il-Vec》
名前長い。
余談5:木曜日 《呉の大都督 周瑜/Zhou Yu, Chief Commander》
三国志の山場の1つである「赤壁の戦い」に関する記事。三国志に詳しくないのがこういう記事のときに響いてくる。いつか読まなくちゃいけないリストには常にランクインしているんだけど。
今回、記事を訳すに当たって軽く確認してみて初めて知ったんだけど、「赤壁の戦い」って水辺の戦闘だったのね。その名前から、赤茶けた断崖絶壁を前にした平地と山地の境界線で起きた戦闘なのかとずっと勘違いしてた。
ところで 周瑜/Zhou Yu についても簡単に調べてみた。どうやら有能な武将さんだったらしい。別に「水軍しか指揮できない」とか「陸に上がると無能」だったわけでもないらしい。なんかかわいそうだな、この能力。まあ、サイズがとんでもないというアドバンテージと相殺か。
余談6:金曜日 《徴用/Commandeer》
「-der」と「-deer」の違いを「鹿/Deer」に引っ掛けたダジャレの回。
それはさておき、英語で「-eer」で終わる単語って珍しいような気がして、ちょっと探してみた。4文字の単語(BeerとかPeerとか)はさておき、思っていたよりもはあったけど、やっぱりそれほどの数はないみたい。
新たに発見した中で個人的に印象的だったのは「Basketeer」。意味は「バスケットボール選手」。あと、そういえば「The Rocketeer/ロケッティア」って映画があったな、と少し懐かしい気持ちになった。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
テーマと言うほどのものはなさそう。あえて言うなら新たなるファイレクシア特集。
余談2:火曜日 《倒れし者の記憶/Remeber the Fallen》
Card of the Dayでは珍しいツイッターでの呟きから拾われたネタ。珍しいと言うか、初めてかもしれない。まあ、それはさておき、内容がすごい。よく思いついたな、と。
原文:Hey, remember The Fallen?
ってか、これをどうやって和訳しろってんだ。英語の掛け言葉があまりに見事すぎて手が出せない。なんかジョークを解説するような無粋さを感じるけど、一応説明しておくと「The Fallen(というカードを)覚えていますか?」という文章にそのまま「Remeber the Fallen」というカード名が入っている、という話。
そういえば前に「別のカードの名前が丸々含まれているカード名」というネタがあったな。この《倒れし者の記憶/Remeber the Fallen》もその仲間に入るのか。
余談3:水曜日 《刻まれた大怪物/Etched Monstrosity》
ダークスティールの《刻まれた巫女/Etched Oracle》の「名前とイラスト」は《刻まれた勇者/Etched Champion》に受け継がれ、能力は《刻まれた大怪物/Etched Monstrosity》に受け継がれた、という話。
巫女から生まれたのが勇者と大怪物、というのはなんとも物語性を感じさせてくれる。「刻まれた/Etched」シリーズって他に何がいたかな。
余談4:木曜日 《戦争報告/War Report》
背景ストーリーはあまり深く追わない身としては、カードにストーリーの各場面が断片的に示されてもそれほど興味はわかないというのが正直なところ。
なんだろう。予習が必要なのがめんどいというか……敵と味方のグループに分かれている、くらいの情報ならいいんだけど、誰が誰を騙そうとしていて逆に裏切られて、みたいな複雑なことをブツ切りにしてカードごとに示されても困る。
今回のCard of the Dayで例に挙げられている《血の復讐/Vendetta》で言えば「タカラがヴォルラスの化けた姿だとスタークが気づいた瞬間」ってことは、つまり「タカラ、ヴォルラス、スターク」という3人の人間関係を知っていないと理解できない場面なわけで、その上で「なんでヴォルラスという人物がタカラに化けていて、かつそれにスタークが気づいてはいけないのか」まで知らないといけない。大変すぎる。
ストーリーよりもシンプルに世界観を感じさせてくれるカードが好き。《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》のフレイバーテキストもそうだし、今回の《戦争報告/War Report》もそう。ファイレクシアとミラディンが争っておりファイレクシアが優勢、というざっくりな理解だけでことが足りる。
余談5:金曜日 《荒廃の工作員/Blighted Agent》
「ブロックされない」の能力を持ったスパイが、ファイレクシアの派閥争いに加わっており、それについてフレイバーテキストで言及されている。
「怪しむかもしれないが、止められはすまい」って、なんかスポーツ漫画っぽいな。「お前のシュートの秘密はもう分かったぜ!」「分かったからと言って止められなければ意味はあるまい!」みたいな。
余談6:公式ガイドブック
何年かぶりに公式ガイドブックを買ってみた。真木孝一郎さんのアレ。《呪文滑り/Spellskite》の構築評価が星2つなのを見ると、やっぱり実際に環境に投入される前に評価するってのは難しいんだな、と思う。
個人的に公式ガイドブックの読みどころは、明らかに評価に困るカードの解説(いや、イラストつきのカード一覧を紙媒体で見られるというのも購入理由の1つだけど)。
バニラ・クリーチャーもそうだし、それより大変っぽいのがシンプルに弱そうなカード。今回で言うと《防御姿勢/Defensive Stance》とか《無情な侵略/Ruthless Invasion》とか。
気になる人は買うが吉。
以下、真木孝一郎さんに関する余談。
一度だけ実際にプレイしているのを見たことがある。記憶が曖昧だけど、確か10年以上前のJGC(Japan Game Convension)で開催されていたドラフトかシールドか何かの決勝戦。
シャドー・クリーチャーがいたからテンペストブロックなはず。そして真木さんは相手のそのシャドー・クリーチャーにぼこぼこに殴られていてライフが危険領域に突入していた。
半分本気、半分冗談で帰り支度を始める真木さんに観客が笑う。そして真木さんが荷物を片づけようとカードボックスをひょいと持ち上げると、なんとそこにいたのは……戦闘ダメージを与えることも与えられることもできなくなる《ガス化/Gaseous Form》をつけられたシャドー・クリーチャー。
そう。
ゲーム序盤で、せっかく出したシャドー・クリーチャーに《ガス化/Gaseous Form》を即座に貼りつけられてしまった真木さんが、戦力外通告と言わんばかりにテーブルに端っこに寄せ、さらに上にボックスを置いて封印したのだ。
真木さん「誰だよ、隠したの!」
その他全員「あんただよ!」
皆が爆笑する中、真木さんが叫び、当然のように一同総ツッコミ。
古い話なので細部は間違ってるかもしれないけど、おおよその内容は合ってるはず。結局、どっちが勝ったんだっけ。覚えてないな。まあ、とにもかくにも、この事件(?)以来、真木さんのファンです。
ご本人のサイト、Cheap Magicもよく見てた。Gary Wiseの引退時の言葉も、Cheap Magicのサイトで知った。あれはちょっと泣けた。
テーマと言うほどのものはなさそう。あえて言うなら新たなるファイレクシア特集。
余談2:火曜日 《倒れし者の記憶/Remeber the Fallen》
Card of the Dayでは珍しいツイッターでの呟きから拾われたネタ。珍しいと言うか、初めてかもしれない。まあ、それはさておき、内容がすごい。よく思いついたな、と。
原文:Hey, remember The Fallen?
ってか、これをどうやって和訳しろってんだ。英語の掛け言葉があまりに見事すぎて手が出せない。なんかジョークを解説するような無粋さを感じるけど、一応説明しておくと「The Fallen(というカードを)覚えていますか?」という文章にそのまま「Remeber the Fallen」というカード名が入っている、という話。
そういえば前に「別のカードの名前が丸々含まれているカード名」というネタがあったな。この《倒れし者の記憶/Remeber the Fallen》もその仲間に入るのか。
余談3:水曜日 《刻まれた大怪物/Etched Monstrosity》
ダークスティールの《刻まれた巫女/Etched Oracle》の「名前とイラスト」は《刻まれた勇者/Etched Champion》に受け継がれ、能力は《刻まれた大怪物/Etched Monstrosity》に受け継がれた、という話。
巫女から生まれたのが勇者と大怪物、というのはなんとも物語性を感じさせてくれる。「刻まれた/Etched」シリーズって他に何がいたかな。
余談4:木曜日 《戦争報告/War Report》
背景ストーリーはあまり深く追わない身としては、カードにストーリーの各場面が断片的に示されてもそれほど興味はわかないというのが正直なところ。
なんだろう。予習が必要なのがめんどいというか……敵と味方のグループに分かれている、くらいの情報ならいいんだけど、誰が誰を騙そうとしていて逆に裏切られて、みたいな複雑なことをブツ切りにしてカードごとに示されても困る。
今回のCard of the Dayで例に挙げられている《血の復讐/Vendetta》で言えば「タカラがヴォルラスの化けた姿だとスタークが気づいた瞬間」ってことは、つまり「タカラ、ヴォルラス、スターク」という3人の人間関係を知っていないと理解できない場面なわけで、その上で「なんでヴォルラスという人物がタカラに化けていて、かつそれにスタークが気づいてはいけないのか」まで知らないといけない。大変すぎる。
ストーリーよりもシンプルに世界観を感じさせてくれるカードが好き。《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》のフレイバーテキストもそうだし、今回の《戦争報告/War Report》もそう。ファイレクシアとミラディンが争っておりファイレクシアが優勢、というざっくりな理解だけでことが足りる。
余談5:金曜日 《荒廃の工作員/Blighted Agent》
「ブロックされない」の能力を持ったスパイが、ファイレクシアの派閥争いに加わっており、それについてフレイバーテキストで言及されている。
「怪しむかもしれないが、止められはすまい」って、なんかスポーツ漫画っぽいな。「お前のシュートの秘密はもう分かったぜ!」「分かったからと言って止められなければ意味はあるまい!」みたいな。
余談6:公式ガイドブック
何年かぶりに公式ガイドブックを買ってみた。真木孝一郎さんのアレ。《呪文滑り/Spellskite》の構築評価が星2つなのを見ると、やっぱり実際に環境に投入される前に評価するってのは難しいんだな、と思う。
個人的に公式ガイドブックの読みどころは、明らかに評価に困るカードの解説(いや、イラストつきのカード一覧を紙媒体で見られるというのも購入理由の1つだけど)。
バニラ・クリーチャーもそうだし、それより大変っぽいのがシンプルに弱そうなカード。今回で言うと《防御姿勢/Defensive Stance》とか《無情な侵略/Ruthless Invasion》とか。
気になる人は買うが吉。
以下、真木孝一郎さんに関する余談。
一度だけ実際にプレイしているのを見たことがある。記憶が曖昧だけど、確か10年以上前のJGC(Japan Game Convension)で開催されていたドラフトかシールドか何かの決勝戦。
シャドー・クリーチャーがいたからテンペストブロックなはず。そして真木さんは相手のそのシャドー・クリーチャーにぼこぼこに殴られていてライフが危険領域に突入していた。
半分本気、半分冗談で帰り支度を始める真木さんに観客が笑う。そして真木さんが荷物を片づけようとカードボックスをひょいと持ち上げると、なんとそこにいたのは……戦闘ダメージを与えることも与えられることもできなくなる《ガス化/Gaseous Form》をつけられたシャドー・クリーチャー。
そう。
ゲーム序盤で、せっかく出したシャドー・クリーチャーに《ガス化/Gaseous Form》を即座に貼りつけられてしまった真木さんが、戦力外通告と言わんばかりにテーブルに端っこに寄せ、さらに上にボックスを置いて封印したのだ。
真木さん「誰だよ、隠したの!」
その他全員「あんただよ!」
皆が爆笑する中、真木さんが叫び、当然のように一同総ツッコミ。
古い話なので細部は間違ってるかもしれないけど、おおよその内容は合ってるはず。結局、どっちが勝ったんだっけ。覚えてないな。まあ、とにもかくにも、この事件(?)以来、真木さんのファンです。
ご本人のサイト、Cheap Magicもよく見てた。Gary Wiseの引退時の言葉も、Cheap Magicのサイトで知った。あれはちょっと泣けた。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週は特に一貫したテーマらしきものが見えない。新しいエキスパンションからも古いエキスパンションからも採られてるし、内容もクリーチャータイプの話、背景世界の話、ルールテキストの話、などなど広い範囲に及んでいるし。
余談2:月曜日 《Hazezon Tamar》
7マナで2/4、場に出た次のターンのアップキープにだけ1/1トークンをばらまいてくれる伝説のクリーチャー。昨今のカードパワーのインフレを見ていると、同じマナコストで毎ターンばらまいても不思議じゃない気がする。
余談3:火曜日 《大聖堂の皮膜/Cathedral Membrane》
こういう最後の一文に「オチ」のあるネタは好き。訳すときに、あからさまに「オチている」風に訳すか、原文に忠実に書いてオチが伝わるかどうかは読者任せにするかで悩む。
余談4:水曜日 《火の玉/Fireball》
この複雑な効果も《火の玉/Fireball》が範囲魔法であることを表すためだったんだろうな。あくまで《地震/Earthquake》とは違って、全体ではなく限定的な範囲。
ファンタジー的なフレイバーという意味ではそれで十分かもしれないけど、RPGに出てくる魔法という意味での《火の玉/Fireball》を表現するなら「対象が4つ以上必要」のようにすれば「ときには味方を巻き込んででも撃たないといけない」という面を表せたかもしれない。明らかに使いづらいけど。
余談5:木曜日 《戦争門/Wargate》
イラストに出てくるクリーチャーが既存の特定カードのクリーチャーということはよくある話だけど、今回のようにそれが文中で明らかにされないというのは珍しい気がする。
自分で調べた範囲でそれらしきものを紹介しておいたけど、文中で特定されていないということはもしかしたら特定のスフィンクスがモデルじゃないのかもしれない。
それでも《戦争門/Wargate》に描かれているスフィンクスは《破片撒きのスフィンクス/Sharding Sphinx》に良く似てることは間違いない。
余談6:金曜日 《Little Girl》
和訳されるとしても《幼女/Little Girl》にはやっぱりならないだろうな。
余談7:プレイヤータイプ
マジックのプレイヤーをそのプレイスタイルから「ティミー・ジョニー・スパイク」の3種類に分類できるという話は、公式コラムなどで今まで何度も紹介されてきている。
だけどさらに「メルヴィン・ヴォーソス」という分類があるらしい。気になったので調べてみたら、それに関する記事を和訳しているブログと出会えた。
デザインのための言葉
http://iwasgame.sakura.ne.jp/archives/49
これによると「メルヴィン・ヴォーソス」というのは今までの「プレイスタイルによる分類」ではなく、「プレイヤーがカードを評価する際の分類」らしい。詳細は上記リンク先の記事を見てもらうとして、簡単に言うと「メルヴィン:ルールやバランス面から評価」で「ヴォーソス:フレイバー面から評価」ということ。
《凍結/Frozen Solid》が例として挙がっていて、これが素晴らしく分かりやすい。なるほど。自分がヴォーソス寄りだということがよく分かった。《凍結/Frozen Solid》のデザインは素晴らしい。
余談8:記事の形式
知り合いから「毎日のCard of the Dayで、訳だけじゃなくて個人的な感想とか見解とかも一言付け加えてみたら? なんか今のままだとちょっと文章がさみしくない?」との言葉をもらった。
たまにそれも考えるけど「訳」には自分を出す必要はないかなと思ってるので、カードに関する私見はこの「週のまとめ」に書いてくことになると思う。
まあ、気が変わることもあるかもしれないけど。
余談9:05月30日の月曜日
アメリカの祝祭日の為、Card of the Dayの更新はお休み。
ちなみに5月30日が休みと決まっているわけではなく、5月の最後の月曜日が「Memorial Day」と決まっているらしい。戦没者を追悼する日。
今週は特に一貫したテーマらしきものが見えない。新しいエキスパンションからも古いエキスパンションからも採られてるし、内容もクリーチャータイプの話、背景世界の話、ルールテキストの話、などなど広い範囲に及んでいるし。
余談2:月曜日 《Hazezon Tamar》
7マナで2/4、場に出た次のターンのアップキープにだけ1/1トークンをばらまいてくれる伝説のクリーチャー。昨今のカードパワーのインフレを見ていると、同じマナコストで毎ターンばらまいても不思議じゃない気がする。
余談3:火曜日 《大聖堂の皮膜/Cathedral Membrane》
こういう最後の一文に「オチ」のあるネタは好き。訳すときに、あからさまに「オチている」風に訳すか、原文に忠実に書いてオチが伝わるかどうかは読者任せにするかで悩む。
余談4:水曜日 《火の玉/Fireball》
この複雑な効果も《火の玉/Fireball》が範囲魔法であることを表すためだったんだろうな。あくまで《地震/Earthquake》とは違って、全体ではなく限定的な範囲。
ファンタジー的なフレイバーという意味ではそれで十分かもしれないけど、RPGに出てくる魔法という意味での《火の玉/Fireball》を表現するなら「対象が4つ以上必要」のようにすれば「ときには味方を巻き込んででも撃たないといけない」という面を表せたかもしれない。明らかに使いづらいけど。
余談5:木曜日 《戦争門/Wargate》
イラストに出てくるクリーチャーが既存の特定カードのクリーチャーということはよくある話だけど、今回のようにそれが文中で明らかにされないというのは珍しい気がする。
自分で調べた範囲でそれらしきものを紹介しておいたけど、文中で特定されていないということはもしかしたら特定のスフィンクスがモデルじゃないのかもしれない。
それでも《戦争門/Wargate》に描かれているスフィンクスは《破片撒きのスフィンクス/Sharding Sphinx》に良く似てることは間違いない。
余談6:金曜日 《Little Girl》
和訳されるとしても《幼女/Little Girl》にはやっぱりならないだろうな。
余談7:プレイヤータイプ
マジックのプレイヤーをそのプレイスタイルから「ティミー・ジョニー・スパイク」の3種類に分類できるという話は、公式コラムなどで今まで何度も紹介されてきている。
だけどさらに「メルヴィン・ヴォーソス」という分類があるらしい。気になったので調べてみたら、それに関する記事を和訳しているブログと出会えた。
デザインのための言葉
http://iwasgame.sakura.ne.jp/archives/49
これによると「メルヴィン・ヴォーソス」というのは今までの「プレイスタイルによる分類」ではなく、「プレイヤーがカードを評価する際の分類」らしい。詳細は上記リンク先の記事を見てもらうとして、簡単に言うと「メルヴィン:ルールやバランス面から評価」で「ヴォーソス:フレイバー面から評価」ということ。
《凍結/Frozen Solid》が例として挙がっていて、これが素晴らしく分かりやすい。なるほど。自分がヴォーソス寄りだということがよく分かった。《凍結/Frozen Solid》のデザインは素晴らしい。
余談8:記事の形式
知り合いから「毎日のCard of the Dayで、訳だけじゃなくて個人的な感想とか見解とかも一言付け加えてみたら? なんか今のままだとちょっと文章がさみしくない?」との言葉をもらった。
たまにそれも考えるけど「訳」には自分を出す必要はないかなと思ってるので、カードに関する私見はこの「週のまとめ」に書いてくことになると思う。
まあ、気が変わることもあるかもしれないけど。
余談9:05月30日の月曜日
アメリカの祝祭日の為、Card of the Dayの更新はお休み。
ちなみに5月30日が休みと決まっているわけではなく、5月の最後の月曜日が「Memorial Day」と決まっているらしい。戦没者を追悼する日。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週も新たなるファイレクシアのFAQ。すでに訳が用意されている意味では非常に楽……というか訳す必要が一切ない。さみしい……と先週の文章を使いまわしてみる。
余談2:月曜日 《内にいる獣/Beast Within》
イメージ的には《猿術》みたいに単に獣になってしまうのかな、思った。カード名からイメージされるのは「内に秘めた獣性に負けて、獣そのものになってしまう」という感じ。だけど、よく考えてみたらこれってパーマネントなら何でも獣になるんだよな。
それこそエンチャントでも獣になるわけで、いまいちイメージがつかめない。場に呪文を唱えておいたのが、ズモモモッと3/3の獣に変わったりする。どういうことなんだろう。エネルギーの変換みたいな?
フレイバーテキスト見れば少しは何かつかめるかな。
分からん。( ´・ω・`)
いや、フレイバーテキストの意味はなんとなく分かる。要は「朱に交われば赤くなる」というか「腐ったリンゴの中にあると、新鮮なリンゴも腐る」みたいな意味かな、と。
だけどカードの効果としては、0/1のクリーチャー・トークンでも3/3になるし(弱き者が強き者になる)、逆に6/6の飛行+先制攻撃+警戒+トランプル+速攻+プロテクション(黒と赤)持ちですら単なる3/3になってしまう(強き者が弱き者になる)わけで。
ベンジアさんに聞けば分かるんだろうけど、ファイレクシアの人なんだよな。怖い。
余談3:火曜日 《かごの中の太陽/Caged Sun》
日本語のカード名がいい。とても短い言葉なのに、連想される物語性の広がりが半端ない。
誰かが太陽を自分のためだけに使おうとそれを持ち去り、魔法のかごに閉じ込めてその力を独り占めしてしまった、みたいなイメージ。その魔法使いの領地ではあふれんばかりのマナが生み出される。逆に奪われた人たちは困り果て、ついに辺境にいる魔法使いに解決を依頼することに。
……って、イラスト見たら本物の太陽は別にあるのか。そうか。
余談4:水曜日 《排他の儀式/Exclusion Ritual》
なぜかずっとレアだと思ってた。アンコモンか。
余談5:金曜日 《ノーンの別館/Norn’s Annex》
「Annex」って言うと、オンスロート時代の《併合/Annex》が思い出されて「今回は何か背景ストーリー的な意味がある単語なのかな」と思ったら、単に「他動詞では、併合する、という意味」で「名詞では、別館や離れ、を意味する」だけだった。
余談6:FAQ
今回、FAQの日本語訳を引用させて頂いたのは以下の文書(04月25日、更新版)。
新たなるファイレクシア よくある質問集
http://www.wizards.com/dci/downloads/MTGNPH_FAQ_JP_20110425.rtf
今回、FAQの日本語訳を引用していて、いくつか誤字らしき箇所があった。本当に誤りかどうかはさておき、とりあえず気づいたものを列記しておく。誰かの役に立つかもしれないし。
余談7:翻訳
今週のTom LaPilleの記事でウィンチェスタードラフトについて紹介されていた。その記事の前書きで、2005年に書かれたウィンストンドラフトに関するAaron Forsytheの記事へリンクが張ってあった。
ウィンチェスタードラフトに関してはすでにDiary Noteで紹介されている方がいらっしゃるので、ウィンストンドラフトに関する記事のほうを訳してみる。今週末に日本へ帰国するので、その前にはアップしておきたい。
それが終わったら、訳し途中のまま放置してるエンチャント週間の記事に取り掛かる予定。
今週も新たなるファイレクシアのFAQ。すでに訳が用意されている意味では非常に楽……というか訳す必要が一切ない。さみしい……と先週の文章を使いまわしてみる。
余談2:月曜日 《内にいる獣/Beast Within》
イメージ的には《猿術》みたいに単に獣になってしまうのかな、思った。カード名からイメージされるのは「内に秘めた獣性に負けて、獣そのものになってしまう」という感じ。だけど、よく考えてみたらこれってパーマネントなら何でも獣になるんだよな。
それこそエンチャントでも獣になるわけで、いまいちイメージがつかめない。場に呪文を唱えておいたのが、ズモモモッと3/3の獣に変わったりする。どういうことなんだろう。エネルギーの変換みたいな?
フレイバーテキスト見れば少しは何かつかめるかな。
原文:
"Kill the weak so they can’t drag the strong down to their level.
This is true compassion."-Benzir, archdruid of Temple Might
引用元:http://magiccards.info/nph/en/103.html
日本語訳:
「弱き者を殺せ。強き者をその域に落とさせぬために。
これぞ真の慈悲だ。」――力の寺院の大ドルイド、ベンジア
引用元:http://magiccards.info/nph/jp/103.html
分からん。( ´・ω・`)
いや、フレイバーテキストの意味はなんとなく分かる。要は「朱に交われば赤くなる」というか「腐ったリンゴの中にあると、新鮮なリンゴも腐る」みたいな意味かな、と。
だけどカードの効果としては、0/1のクリーチャー・トークンでも3/3になるし(弱き者が強き者になる)、逆に6/6の飛行+先制攻撃+警戒+トランプル+速攻+プロテクション(黒と赤)持ちですら単なる3/3になってしまう(強き者が弱き者になる)わけで。
ベンジアさんに聞けば分かるんだろうけど、ファイレクシアの人なんだよな。怖い。
余談3:火曜日 《かごの中の太陽/Caged Sun》
日本語のカード名がいい。とても短い言葉なのに、連想される物語性の広がりが半端ない。
誰かが太陽を自分のためだけに使おうとそれを持ち去り、魔法のかごに閉じ込めてその力を独り占めしてしまった、みたいなイメージ。その魔法使いの領地ではあふれんばかりのマナが生み出される。逆に奪われた人たちは困り果て、ついに辺境にいる魔法使いに解決を依頼することに。
……って、イラスト見たら本物の太陽は別にあるのか。そうか。
余談4:水曜日 《排他の儀式/Exclusion Ritual》
なぜかずっとレアだと思ってた。アンコモンか。
余談5:金曜日 《ノーンの別館/Norn’s Annex》
「Annex」って言うと、オンスロート時代の《併合/Annex》が思い出されて「今回は何か背景ストーリー的な意味がある単語なのかな」と思ったら、単に「他動詞では、併合する、という意味」で「名詞では、別館や離れ、を意味する」だけだった。
余談6:FAQ
今回、FAQの日本語訳を引用させて頂いたのは以下の文書(04月25日、更新版)。
新たなるファイレクシア よくある質問集
http://www.wizards.com/dci/downloads/MTGNPH_FAQ_JP_20110425.rtf
今回、FAQの日本語訳を引用していて、いくつか誤字らしき箇所があった。本当に誤りかどうかはさておき、とりあえず気づいたものを列記しておく。誰かの役に立つかもしれないし。
ノーンの別館/Norn’s Annex
あるプレイヤーが《ノーンの別館》を複数コントロールしている場合、それぞれが攻撃のためのコストを要求スル。プレイヤーはそれぞれのコストをそう支払うかを個別に決定する。
排他の儀式/Exclusion Ritual
追放されたカードが何らかの理由で津砲領域を離れた場合、2つ目の能力は以降何の効果も持たない。
囁く者、シェオルドレッド/Sheoldred, Whispering One
双頭巨人戦では、最後の能力は対戦相手のチームのアップキープに2回――そのチームのプレイヤー1人につき1回ずつ――誘発する。各プレイヤーは。自分がコントロールするクリーチャーのみを1体生け贄に捧げる。
余談7:翻訳
今週のTom LaPilleの記事でウィンチェスタードラフトについて紹介されていた。その記事の前書きで、2005年に書かれたウィンストンドラフトに関するAaron Forsytheの記事へリンクが張ってあった。
ウィンチェスタードラフトに関してはすでにDiary Noteで紹介されている方がいらっしゃるので、ウィンストンドラフトに関する記事のほうを訳してみる。今週末に日本へ帰国するので、その前にはアップしておきたい。
それが終わったら、訳し途中のまま放置してるエンチャント週間の記事に取り掛かる予定。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週は新たなるファイレクシアのFAQ。すでに訳が用意されている意味では非常に楽……というか訳す必要が一切ない。さみしい。
余談2:月曜日 《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
同じレジェンドが2体存在することによる状況起因効果によって墓地に置かれる前に、一時的とはいえ2体が場に出ている瞬間はある、という話。神河物語の《魂の裏切りの夜/Night of Souls’ Betrayal》と同じ。
+2/+2の修整についても同じことが起きるはずだから、2体目のエリシュ・ノーンが出る前にパワーが5~6点ある《Phyrexian Devourer》がいたら、2体目が出たとき生け贄に捧げられるはず(=生け贄に捧げる効果がスタックに詰まれるはず)。
余談3:火曜日 《新鮮な肉/Fresh Meat》
死骸が大量に生まれたあとにそれを目当ての3/3がほぼ同数現れる、という《新鮮な肉/Fresh Meat》はフレイバー的に分かりやすくていい感じ。
ただフレイバーテキストを見ると、カード名は「新鮮な肉」なのに実際に食べられているのは「腐肉」らしい。腐るまで待ってるのかな。まあ、それ以前に3/3という立派なスペック持ってるんだから自分で狩れ、と思わないでもない。
余談4:水曜日 《核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur》
某所で「デュエルファイター・ジン=ギタクシアス」というネタがあって笑った。ギタクシアスの前に現れたコスが場をまっさらにしたあと「仕切り直しや、ジンくん」と不敵に微笑むシーンが浮かぶ。
余談5:金曜日 《囁く者、シェオルドレッド/Sheoldred, Whispering One》
回避能力が「畏怖」(もしくは「威嚇」)ではなく、「沼渡り」なところを見ると、外見ほど怖い人でもないのかもしれない。皆の前では気丈に振舞ってるけど、誰にも邪魔されず1人になれる沼ではたまに1人で泣いてるのかもしれない。
とはいえ、とりあえず1日1回は自軍の墓地へ出向き、死体をかついで家に帰ってきて、頑張って(ゾンビとしてではなく)生身で生き返らせてあげてるくらいだから、部下の信頼は厚いんじゃないかな。
もう片方の対になっている能力がなかなかイメージしづらい。
なんで敵対勢力の兵士が毎日1人ずつ死んでいくんだろう。シェオル姉さんが対象を選べるわけじゃないから呪殺とかじゃないよな。
ゲーム的に考えると当然一番弱いクリーチャーから生け贄に捧げられていくはずだから……彼女の圧倒的な存在感によるプレッシャーが敵軍陣地まで波及し、それに押し潰されて最も弱い者から耐え切れずに死んでいく、みたいな?
それだと上のイメージと合わないな(当たり前だ)。
ああ、分かった分かった。
敵軍の一番弱いクリーチャーってことは多分いじめられてるだろうから、ちょっと敷地から離れたところで1人になろうとするんじゃないかな。そこで、同じく1人になろうと出歩いてたシェオル姉さんに真夜中にいきなり遭遇。姉さんが声をかける間もなく、その外見のインパクトのあまりに心臓麻痺で死亡。
これだ。
余談6:Caw-Bladeとそのお仲間、そして新しいスタンダードについて
原文のタイトルは「PV’s Playhouse - Caw and Friends in the New Standard」だから本当は「新しいスタンダードにおけるCaw-Bladeとそのお仲間について」が正解。
やっぱり自分でデッキを回したことがないせいで、ところどころ分からない箇所があった。そのまま訳す分には問題ないんだけど、原文で省略されているであろう部分々々が脳内で補えない。
原文にある「go for Sword of Body and Mind if I had one」ってのが「持ってたらデッキに入れる」なのか「ミラーマッチ中に石鍛冶で引いてくるとき、あればこっちから」という意味なのか「手札に両方あればこっちから出す」なのか、もしくは全部ひっくるめた言い方なのか。
最後の「so all you got from the hit was a discard」ってのは、普通に考えれば剣の効果によるDiscardなんだろうけど、直前に「ブロック(もしくは除去するかバウンス)」された場合の話をしているから、ここでは「ダメージも通らない、山札も削れない、相手の手札は1枚削れたけど、それはリアクションをとったことによって1枚減ったから」という意味にとった。
シンガポールがGPシンガポールを指していることは分かるんだけど、それとBatterskullをオススメすることの関連性が分からなかった。訳としては間違ってないと思うけど。
SBが分からないという話をしようと思ってたんだけど、たった今気づいた。
SBってのは「サイドボード(Side Board)」の略か。
ってことは、やっぱり訳は間違ってるな。正しくは「もしそういった意見が正しいと分かれば、Baneslayer Angelがサイドボードに入れる第一候補となるだろう」になるっぽい。後で直しておこう。
余談7:テーマ
今まではこの週ごとのまとめも「翻訳」のテーマに分類していたけど、翻訳の話の占める割合がそれほど大きくないので別テーマとして分けてみた。
これで「翻訳」のテーマを選べば、翻訳記事だけをまとめて見られるようになった。多少は利便性が上がったかな。
余談8:*追記
05月07日の翻訳記事にレーティングに関する文章の訳を追加。
今週は新たなるファイレクシアのFAQ。すでに訳が用意されている意味では非常に楽……というか訳す必要が一切ない。さみしい。
余談2:月曜日 《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
同じレジェンドが2体存在することによる状況起因効果によって墓地に置かれる前に、一時的とはいえ2体が場に出ている瞬間はある、という話。神河物語の《魂の裏切りの夜/Night of Souls’ Betrayal》と同じ。
+2/+2の修整についても同じことが起きるはずだから、2体目のエリシュ・ノーンが出る前にパワーが5~6点ある《Phyrexian Devourer》がいたら、2体目が出たとき生け贄に捧げられるはず(=生け贄に捧げる効果がスタックに詰まれるはず)。
Phyrexian Devourer (6)
アーティファクト クリーチャー - 構築物(Construct)
Phyrexian Devourerのパワーが7以上になったとき、それを生け贄に捧げる。
あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する:Phyrexian Devourerの上に+1/+1カウンターをX個置く。Xはその追放されたカードの点数で見たマナ・コストである。Phyrexian Devourerのパワーが7以上である場合、それを生け贄に捧げる。
1/1
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Phyrexian+Devourer/
余談3:火曜日 《新鮮な肉/Fresh Meat》
死骸が大量に生まれたあとにそれを目当ての3/3がほぼ同数現れる、という《新鮮な肉/Fresh Meat》はフレイバー的に分かりやすくていい感じ。
ただフレイバーテキストを見ると、カード名は「新鮮な肉」なのに実際に食べられているのは「腐肉」らしい。腐るまで待ってるのかな。まあ、それ以前に3/3という立派なスペック持ってるんだから自分で狩れ、と思わないでもない。
原文
A scavenger’s favorite appetizer is death.
http://magiccards.info/nph/en/109.html
日本語訳
腐肉漁りの好む前菜は死だ。
http://magiccards.info/nph/jp/109.html
余談4:水曜日 《核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur》
某所で「デュエルファイター・ジン=ギタクシアス」というネタがあって笑った。ギタクシアスの前に現れたコスが場をまっさらにしたあと「仕切り直しや、ジンくん」と不敵に微笑むシーンが浮かぶ。
余談5:金曜日 《囁く者、シェオルドレッド/Sheoldred, Whispering One》
回避能力が「畏怖」(もしくは「威嚇」)ではなく、「沼渡り」なところを見ると、外見ほど怖い人でもないのかもしれない。皆の前では気丈に振舞ってるけど、誰にも邪魔されず1人になれる沼ではたまに1人で泣いてるのかもしれない。
とはいえ、とりあえず1日1回は自軍の墓地へ出向き、死体をかついで家に帰ってきて、頑張って(ゾンビとしてではなく)生身で生き返らせてあげてるくらいだから、部下の信頼は厚いんじゃないかな。
もう片方の対になっている能力がなかなかイメージしづらい。
なんで敵対勢力の兵士が毎日1人ずつ死んでいくんだろう。シェオル姉さんが対象を選べるわけじゃないから呪殺とかじゃないよな。
ゲーム的に考えると当然一番弱いクリーチャーから生け贄に捧げられていくはずだから……彼女の圧倒的な存在感によるプレッシャーが敵軍陣地まで波及し、それに押し潰されて最も弱い者から耐え切れずに死んでいく、みたいな?
それだと上のイメージと合わないな(当たり前だ)。
ああ、分かった分かった。
敵軍の一番弱いクリーチャーってことは多分いじめられてるだろうから、ちょっと敷地から離れたところで1人になろうとするんじゃないかな。そこで、同じく1人になろうと出歩いてたシェオル姉さんに真夜中にいきなり遭遇。姉さんが声をかける間もなく、その外見のインパクトのあまりに心臓麻痺で死亡。
これだ。
余談6:Caw-Bladeとそのお仲間、そして新しいスタンダードについて
原文のタイトルは「PV’s Playhouse - Caw and Friends in the New Standard」だから本当は「新しいスタンダードにおけるCaw-Bladeとそのお仲間について」が正解。
やっぱり自分でデッキを回したことがないせいで、ところどころ分からない箇所があった。そのまま訳す分には問題ないんだけど、原文で省略されているであろう部分々々が脳内で補えない。
原文:
Contrary to conventional wisdom, I’ve never liked Sword of Feast and Famine much in the mirror, and I would always go for Sword of Body and Mind if I had one.
拙訳:
世間の評価とは逆に、俺はSword of Feast and Famineがミラーで役に立つと思えたことが一度もない。もしデッキにSword of Body and Mindが入ってるならそっちから優先して出してたね。
原文にある「go for Sword of Body and Mind if I had one」ってのが「持ってたらデッキに入れる」なのか「ミラーマッチ中に石鍛冶で引いてくるとき、あればこっちから」という意味なのか「手札に両方あればこっちから出す」なのか、もしくは全部ひっくるめた言い方なのか。
原文:
if you tapped out pre combat, they would simply block (or kill/bounce your guy) and then punish you for it the following turn, so all you got from the hit was a discard.
拙訳:
もし君が戦闘前にフルタップしてからアタックに行くとすれば、対戦相手は単にそのアタッカーをブロック(もしくは除去するかバウンス)して、次ターンにその行動をとった報いを君に与えるだろうね。攻撃によって得られたのは相手の手札が1枚減ったことくらいだ。
最後の「so all you got from the hit was a discard」ってのは、普通に考えれば剣の効果によるDiscardなんだろうけど、直前に「ブロック(もしくは除去するかバウンス)」された場合の話をしているから、ここでは「ダメージも通らない、山札も削れない、相手の手札は1枚削れたけど、それはリアクションをとったことによって1枚減ったから」という意味にとった。
原文:
Also, it pains me a little to write this (and if you’re going to Singapore, don’t read this!), but I think that the better equipment to get against Splintertwin if you don’t have Hawk, is Batterskull.
拙訳:
あと、これを書くのは少々心が痛むんだが(君がもしシンガポールに行くつもりならここから先は読まないこと!)君のデッキに鷹が入っていないとすればSplinter Twinに対する最も効果的な装備品はBatterskullだろうね。
シンガポールがGPシンガポールを指していることは分かるんだけど、それとBatterskullをオススメすることの関連性が分からなかった。訳としては間違ってないと思うけど。
原文:
If that turns out to be true, then Baneslayer Angel is an excellent choice for the SB.
拙訳:
もしそういった意見が正しいと分かれば、SB対策としてはBaneslayer Angelが最良の選択肢になるだろう。
SBが分からないという話をしようと思ってたんだけど、たった今気づいた。
SBってのは「サイドボード(Side Board)」の略か。
ってことは、やっぱり訳は間違ってるな。正しくは「もしそういった意見が正しいと分かれば、Baneslayer Angelがサイドボードに入れる第一候補となるだろう」になるっぽい。後で直しておこう。
余談7:テーマ
今まではこの週ごとのまとめも「翻訳」のテーマに分類していたけど、翻訳の話の占める割合がそれほど大きくないので別テーマとして分けてみた。
これで「翻訳」のテーマを選べば、翻訳記事だけをまとめて見られるようになった。多少は利便性が上がったかな。
余談8:*追記
05月07日の翻訳記事にレーティングに関する文章の訳を追加。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
テーマというか、新たなるファイレクシアの新カードを世界観の紹介に絡めて書かれた記事。主な登場人物たちやファイレクシア側の勢力や職種など、背景ストーリー好きなプレイヤー向けの内容になっている……と言うべきなのか、そういった人たちには、すでに常識でしかない内容なのか。
余談2:月曜日 《心理の障壁/Psychic Barrier》
《霊魂放逐/Remove Soul》や《本質の散乱/Essence Scatter》はまだしも、《対抗呪文/Counter Spell》のことは思い出しちゃいけない。いけないんだ。
余談3:火曜日 《うねりの結節/Surge Node》
「蓄積カウンターを増やす」という行動は、第4版の頃にいた《機械仕掛けの~/Cockwork ~》シリーズのせいで「機械のネジを巻く」ようなイメージがある。少なくとも「機械にエネルギーを供給する」イメージ。いまいち「僧侶」という存在としっくりこない。
でも「僧侶」と言いつつもフレイバーテキストに言及されているとおり、どちらかというと科学者のような存在らしい。それならまだ分からんでもないかなあ。
余談4:水曜日 《異種移植/Xenograft》
この記事でジン=ギタクシアスにちょっと馬鹿にされてしまっているヴォリンクレックスさん。どんな人かというと、《襞金屑ワーム/Quilled Slagwurm》の歯を取り除いた人。詳しくは以下の過去日記の記事を参照のこと。
http://regiant.diarynote.jp/201102070407222993
余談5:木曜日 《磁器の軍団兵/Porcelain Legionnaire》
この日に取り上げられていた《磁器の軍団兵》というのは「2マナ 3/1 先制攻撃。場に出たとき2点のライフを失う」みたいなアーティファクトクリーチャーで、白マナを追加で払うとライフの喪失を無視できる、というメリットつき(正しくは白いファイレクシアマナが1点、マナコストに含まれている)。
最初見たときは「強いな、これ」と思ったけど、2マナで2/1 バニラの《先陣のマイア/Alpha Myr》を思い出した。それに「2点ライフ喪失のデメリット」がついたかわりに「+1/+0、先制攻撃」を得たと考えれば……やっぱり強い気がする。
余談6:金曜日 《シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast 》
某所でもちょっと書いたけど、個人的に気になったのはメリーラが神話レアではないこと。
神話レアとレアの境目が「汎用度や効果でなくストーリー上で重要な位置を占めているかどうかで決まっている」というのが絶対不変の真理だと信じているわけではないけれど、それにしたってメリーラが神話レアじゃないのはちょっとかわいそうな気がする。そのうえ、育ての親らしいスラーンは神話レアだし。
んで、神話レアにならなかった理由をつらつらと考えてみた。実際どうかは分からないけれど、とりあえず今時点でたどり着いた結論は以下のような感じ。
メリーラ「ねえ、スラーン」
スラーン「なんじゃい」
メ「なんでスラーンは神話レアなのに、あたしはただのレアなの?」
ス「……」
メ「なんでなの? あたし、主役じゃないの?」
ス「そりゃ、あれじゃ、レアの方が安い……」
メ「……」(じー)
ス「……じゃなくて出現頻度が高いじゃろ?」
メ「スラーンなんか大嫌い。《ゲスの評決》で死んじゃえばいいんだ」
ス「話を最後まで聞け。つまりそれだけ多くの人と出会えるということじゃろ」
メ「そうなの?」
ス「そりゃそうじゃよ。レアが目に触れる人の数は、神話レアの倍以上じゃ」
メ「へー」
ス「わしのような世を捨てたトロールは1人ひっそりと消えてもよいが、お前は違う」
メ「……」
ス「もっと多くの人と出会って欲しい。もっと友達を作って欲しい」
メ「……」
ス「お前のレアリティにはそんな開発部の願いが詰まっておるんじゃよ」
メ「……そっか。ありがとう、スラーン」
ス「分かればよい、それでよい」
メ「でもね、スラーン」
ス「なんじゃい」
メ「ひっそりと消えてなんてよくないよ。あたし、スラーンに会えて良かった」
ス「……」
メ「じゃ、そろそろ出かけるね」
ス「うむ、世のプレイヤーを、感染から、そして毒から守ってやれ」
メ「行ってきます!」
とりあえず個人的に納得できたから、これでいいか。
テーマというか、新たなるファイレクシアの新カードを世界観の紹介に絡めて書かれた記事。主な登場人物たちやファイレクシア側の勢力や職種など、背景ストーリー好きなプレイヤー向けの内容になっている……と言うべきなのか、そういった人たちには、すでに常識でしかない内容なのか。
余談2:月曜日 《心理の障壁/Psychic Barrier》
《霊魂放逐/Remove Soul》や《本質の散乱/Essence Scatter》はまだしも、《対抗呪文/Counter Spell》のことは思い出しちゃいけない。いけないんだ。
余談3:火曜日 《うねりの結節/Surge Node》
「蓄積カウンターを増やす」という行動は、第4版の頃にいた《機械仕掛けの~/Cockwork ~》シリーズのせいで「機械のネジを巻く」ようなイメージがある。少なくとも「機械にエネルギーを供給する」イメージ。いまいち「僧侶」という存在としっくりこない。
でも「僧侶」と言いつつもフレイバーテキストに言及されているとおり、どちらかというと科学者のような存在らしい。それならまだ分からんでもないかなあ。
余談4:水曜日 《異種移植/Xenograft》
この記事でジン=ギタクシアスにちょっと馬鹿にされてしまっているヴォリンクレックスさん。どんな人かというと、《襞金屑ワーム/Quilled Slagwurm》の歯を取り除いた人。詳しくは以下の過去日記の記事を参照のこと。
http://regiant.diarynote.jp/201102070407222993
余談5:木曜日 《磁器の軍団兵/Porcelain Legionnaire》
この日に取り上げられていた《磁器の軍団兵》というのは「2マナ 3/1 先制攻撃。場に出たとき2点のライフを失う」みたいなアーティファクトクリーチャーで、白マナを追加で払うとライフの喪失を無視できる、というメリットつき(正しくは白いファイレクシアマナが1点、マナコストに含まれている)。
最初見たときは「強いな、これ」と思ったけど、2マナで2/1 バニラの《先陣のマイア/Alpha Myr》を思い出した。それに「2点ライフ喪失のデメリット」がついたかわりに「+1/+0、先制攻撃」を得たと考えれば……やっぱり強い気がする。
余談6:金曜日 《シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast 》
某所でもちょっと書いたけど、個人的に気になったのはメリーラが神話レアではないこと。
神話レアとレアの境目が「汎用度や効果でなくストーリー上で重要な位置を占めているかどうかで決まっている」というのが絶対不変の真理だと信じているわけではないけれど、それにしたってメリーラが神話レアじゃないのはちょっとかわいそうな気がする。そのうえ、育ての親らしいスラーンは神話レアだし。
んで、神話レアにならなかった理由をつらつらと考えてみた。実際どうかは分からないけれど、とりあえず今時点でたどり着いた結論は以下のような感じ。
メリーラ「ねえ、スラーン」
スラーン「なんじゃい」
メ「なんでスラーンは神話レアなのに、あたしはただのレアなの?」
ス「……」
メ「なんでなの? あたし、主役じゃないの?」
ス「そりゃ、あれじゃ、レアの方が安い……」
メ「……」(じー)
ス「……じゃなくて出現頻度が高いじゃろ?」
メ「スラーンなんか大嫌い。《ゲスの評決》で死んじゃえばいいんだ」
ス「話を最後まで聞け。つまりそれだけ多くの人と出会えるということじゃろ」
メ「そうなの?」
ス「そりゃそうじゃよ。レアが目に触れる人の数は、神話レアの倍以上じゃ」
メ「へー」
ス「わしのような世を捨てたトロールは1人ひっそりと消えてもよいが、お前は違う」
メ「……」
ス「もっと多くの人と出会って欲しい。もっと友達を作って欲しい」
メ「……」
ス「お前のレアリティにはそんな開発部の願いが詰まっておるんじゃよ」
メ「……そっか。ありがとう、スラーン」
ス「分かればよい、それでよい」
メ「でもね、スラーン」
ス「なんじゃい」
メ「ひっそりと消えてなんてよくないよ。あたし、スラーンに会えて良かった」
ス「……」
メ「じゃ、そろそろ出かけるね」
ス「うむ、世のプレイヤーを、感染から、そして毒から守ってやれ」
メ「行ってきます!」
とりあえず個人的に納得できたから、これでいいか。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今回のテーマは(主に新たなるファイレクシアに関連した?)再録カードたちの話かな。一部、ファイレクシアに関連のないカード(木曜日の《森/Forest》)や、再録されたけどファイレクシアの力でちょっと変貌してしまったカード(金曜日の《ファイレクシアの核/Phyrexia’s Core》)などもあるけど、気にしない気にしない。
余談2:月曜日 《邪悪の気配/Evil Presence》
第5版で姿を消していたこれが再録されるらしい。いや、なんだろう、第5版以降、姿を消してしまった理由、ってのがやっぱりちゃんとあるような気がするんだけど、これ。
《広がりゆく海/Spreading Seas》のことを考えるとキャントリップ版を作ってもよかったのではなかろうか、と考えてしまうのは余計なお世話なんだろうか。沼のほうが広がりやすそうな気もするし。
余談3:火曜日 《隷属/Enslave》
この火曜日の記事なんだけど、要するに2007年の次元の混乱のときにすでに赤白のミラディン軍と黒緑のファイレクシア軍の争いが未来に起きることが想定済みだった、ってことなんだろうか……まさかね。
余談4:金曜日 《ファイレクシアの核/Phyrexia’s Core》
そういえばファイレクシア化する前の《ファイレクシアの核/Phyrexia’s Core》である《ミラディンの核/Mirrodin’s Core》も前にCard of the Dayに出てきてたな、ってことを書き忘れてた。
ちなみに今まで2回取り上げられている。2009年11月18日と2011年01月20日のそれぞれ。まあ、別にどうでもいい、と言われると返す言葉もないんだけど。
余談5:吸血いっとく?/Care for a Bite?
タイトルは置いといて、今回もMark Rosewaterな記事にふさわしく、記事内のサブタイトルの元ネタが映画だらけ。それだけならまだしも、サブタイトルと段落の内容が一致してるんだかしてないんだか分からない。難しい。
そんな中、文中の表現で「よく分からなかったけど調べたらなんとなく分かって嬉しかった」ポイントがあったので紹介してみる。
2つの異なるアイデアが混ざり合ってしまった、ということを表現するのに「ピーナッツバターとチョコレート」の例え話(?)が用いられている。
何か元ネタがあるのかなと思って調べてみたところ、どうやらこれが元ネタらしい。
アメリカのチョコレート菓子 Reese’s Peanut Butter Cups
http://www.hersheys.com/reeses.aspx
Reese’sというのはチョコレートの中にピーナッツバタークリームの入ったお菓子。最初に発売されたのが1928年というなかなかの歴史を持っているらしい。
長い歴史を誇るだけあってテレビコマーシャルの種類もなかなか豊富。そのコマーシャル、年代ごとに1つのパターンがあるようで、70年代頃に流れたCMは基本的に「チョコレートとピーナッツバターが出合った!」的な宣伝文句が使われていた。
テレビコマーシャルの一例
http://www.youtube.com/watch?v=QfGQmotCIN0
このCMは「チョコレートうめえ」と歩きながらチョコレートバーを食べてる少年と「ピーナッツバターうめえ」と歩きながらピーナッツバターをビンから食べてる少年が、美女に見とれてしまい街角でぶつかってしまう、というもの。
少年の1人は「うわ! 君のピーナッツバターが僕のチョコレートにかかったじゃないか!」となじり、もう1人も「おい、僕のピーナッツバターに君のチョコレートが入っちゃったよ!」と怒る。しかし2人とも試しにそれらを口に運んでみると「美味しい!」とうなる。
ちなみにこの動画につけられたコメントには「Who walk’s around eating peanut butter?(歩きながらピーナッツバター食うやついねえよ)」と書かれてた。至極もっともだ。
70年代のコマーシャルは他にも「2人の少年がTVゲームを遊んでいる。互いにそれぞれチョコレートとピーナッツバターを操作しているが、操作を誤って衝突してしまう」とか、不思議な世界観が妙に面白いのでオススメ。ちなみに80年代頃のコマーシャルでは「~は、Reese’sをこうやって食べます」という「食べ方シリーズ」だったみたい。
もうマジック全然関係ないな。
今回のテーマは(主に新たなるファイレクシアに関連した?)再録カードたちの話かな。一部、ファイレクシアに関連のないカード(木曜日の《森/Forest》)や、再録されたけどファイレクシアの力でちょっと変貌してしまったカード(金曜日の《ファイレクシアの核/Phyrexia’s Core》)などもあるけど、気にしない気にしない。
余談2:月曜日 《邪悪の気配/Evil Presence》
第5版で姿を消していたこれが再録されるらしい。いや、なんだろう、第5版以降、姿を消してしまった理由、ってのがやっぱりちゃんとあるような気がするんだけど、これ。
《広がりゆく海/Spreading Seas》のことを考えるとキャントリップ版を作ってもよかったのではなかろうか、と考えてしまうのは余計なお世話なんだろうか。沼のほうが広がりやすそうな気もするし。
余談3:火曜日 《隷属/Enslave》
この火曜日の記事なんだけど、要するに2007年の次元の混乱のときにすでに赤白のミラディン軍と黒緑のファイレクシア軍の争いが未来に起きることが想定済みだった、ってことなんだろうか……まさかね。
余談4:金曜日 《ファイレクシアの核/Phyrexia’s Core》
そういえばファイレクシア化する前の《ファイレクシアの核/Phyrexia’s Core》である《ミラディンの核/Mirrodin’s Core》も前にCard of the Dayに出てきてたな、ってことを書き忘れてた。
ちなみに今まで2回取り上げられている。2009年11月18日と2011年01月20日のそれぞれ。まあ、別にどうでもいい、と言われると返す言葉もないんだけど。
余談5:吸血いっとく?/Care for a Bite?
タイトルは置いといて、今回もMark Rosewaterな記事にふさわしく、記事内のサブタイトルの元ネタが映画だらけ。それだけならまだしも、サブタイトルと段落の内容が一致してるんだかしてないんだか分からない。難しい。
そんな中、文中の表現で「よく分からなかったけど調べたらなんとなく分かって嬉しかった」ポイントがあったので紹介してみる。
拙訳:
私自身はこのチームに参加していなかったので、この2つのアイデアがどのようにして混ざり合ったのかは分からないけど、とにかくこれらは混ざり合って1つのアイデアとなったようだ。
原文:
I was not on the team, so I’m not sure how exactly the chocolate ended up in the peanut butter, but the two ideas merged.
2つの異なるアイデアが混ざり合ってしまった、ということを表現するのに「ピーナッツバターとチョコレート」の例え話(?)が用いられている。
何か元ネタがあるのかなと思って調べてみたところ、どうやらこれが元ネタらしい。
アメリカのチョコレート菓子 Reese’s Peanut Butter Cups
http://www.hersheys.com/reeses.aspx
Reese’sというのはチョコレートの中にピーナッツバタークリームの入ったお菓子。最初に発売されたのが1928年というなかなかの歴史を持っているらしい。
長い歴史を誇るだけあってテレビコマーシャルの種類もなかなか豊富。そのコマーシャル、年代ごとに1つのパターンがあるようで、70年代頃に流れたCMは基本的に「チョコレートとピーナッツバターが出合った!」的な宣伝文句が使われていた。
テレビコマーシャルの一例
http://www.youtube.com/watch?v=QfGQmotCIN0
このCMは「チョコレートうめえ」と歩きながらチョコレートバーを食べてる少年と「ピーナッツバターうめえ」と歩きながらピーナッツバターをビンから食べてる少年が、美女に見とれてしまい街角でぶつかってしまう、というもの。
少年の1人は「うわ! 君のピーナッツバターが僕のチョコレートにかかったじゃないか!」となじり、もう1人も「おい、僕のピーナッツバターに君のチョコレートが入っちゃったよ!」と怒る。しかし2人とも試しにそれらを口に運んでみると「美味しい!」とうなる。
ちなみにこの動画につけられたコメントには「Who walk’s around eating peanut butter?(歩きながらピーナッツバター食うやついねえよ)」と書かれてた。至極もっともだ。
70年代のコマーシャルは他にも「2人の少年がTVゲームを遊んでいる。互いにそれぞれチョコレートとピーナッツバターを操作しているが、操作を誤って衝突してしまう」とか、不思議な世界観が妙に面白いのでオススメ。ちなみに80年代頃のコマーシャルでは「~は、Reese’sをこうやって食べます」という「食べ方シリーズ」だったみたい。
もうマジック全然関係ないな。