根づけケンタウロス/Centaur Rootcaster - ジャッジメント コモン
Centaur Rootcaster / 根づけケンタウロス (3)(緑)
クリーチャー - ケンタウルス(Centaur) ドルイド(Druid)
根づけケンタウロスがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたは自分のライブラリーから基本土地カードを1枚探し、それをタップ状態で戦場に出してもよい。そうした場合、あなたのライブラリーを切り直す。
2/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Centaur+Rootcaster/

  《根づけケンタウロス/Centaur Rootcaster》は敵を大地に縫い止めつつ巨大なメイスで攻撃するというドルイドである。このケンタウルスはどうやら大地に縫い止める相手がいなかったときに君の欲しい土地を持って来てくれるらしい。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0811
Armor Thrull - フォールン・エンパイア コモン
Armor Thrull (2)(黒)
クリーチャー - スラル(Thrull)
(T),Armor Thrullを生け贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とする。その上に+1/+2カウンターを1個置く。
1/3
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Armor+Thrull/

 このバージョン(註1)の《Armor Thrull》のフレイバーテキスト(註2)はカード名の「Armor」が比喩的な意味でないことを明確に示している。《Order of the Ebon Hand》は文字通りこれを鎧として身にまとっているらしい。なんと奇妙な話だ!

(註1) このバージョン
 フォールン・エンパイアのカードにはバージョン違いが多く存在しており、それぞれ異なるイラストと異なるフレイバーテキストを持っている。《Armor Thrull》も4種類のバージョンが存在している。

(註2) フレイバーテキスト
原文:
 "The worst thing about being a mercenary
 for the Ebon Hand is having to wear a dead Thrull."
 Ivra Jursdotter
 引用元:http://gatherer.wizards.com/Pages/Card/Details.aspx?MultiverseId=1841

日本語訳:
 漆黒の手で働く傭兵にとって最悪なのは、
 死んだスラルを着なければならないってことね。
 --- イヴラ・ジャースドッター
 引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/FEM033A/

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0811
AWOL - アンヒンジド コモン
AWOL (2)(白)
インスタント
攻撃しているクリーチャー1体を対象とし、それを追放する。その後それをゲーム外領域から取り除き、最悪ゲームから徹底的に永遠に除去領域に置く。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/AWOL/

 Card of the Dayの今週の隠されたテーマは「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」だ。《肌変わり/Skinshifter》は植え込み職人のロジャーに似ているし、《Angus Mackenzie》は魔法使いのティムに生き写しだし、《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》はNiの騎士と言えなくもないし、《Sol Grail》はそのまんま聖杯だ。
 そして今日を最後まで映画に登場しなかった騎士(註1)で締め括らせてもらおう。

(註1) 最後まで映画に登場しなかった騎士
 原文では「Sir Not-appearing-in-this-film」。モンティパイソンの映画では、登場人物紹介ですでに登場しないことが紹介されたキャラ。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0811
Sol Grail - アライアンス アンコモン
Sol Grail (3)
アーティファクト
Sol Grailが戦場に出るに際し、色を1色選ぶ。
(T):あなたのマナ・プールに選ばれた色のマナ1点を加える。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Sol+Grail/

 《Sol Grail》という名前は Gorillas のアナグラム(註1)である。これがそう名づけられた理由は、プレイテスト中のある時期、デザインチームがアライアンスの全てのカード名に「ゴリラ」という単語を入れたことに起因する。
 そもそもなぜそのようなことになったかというと、綿密に練られたストーリー世界を自らぶち壊しにするかのように、アライアンス世界には怒り狂う知的なゴリラという種族がいるとストーリーチーム(註2)が決定したことに対し、デザインチームが憤慨したためだ。

(註1) アナグラム
 用いられている文字を並べ替えて他の単語にする言葉遊び。「SOL GRAIL」を並べ替えると「GORILLAS」となる。

(註2) ストーリーチーム
 原文では「Continuity Team」。

(余談)
 この件については以下の公式記事でも触れられている。
 http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr44

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0811
野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt - 基本セット2010 神話レア
Master of the Wild Hunt / 野生の狩りの達人 (2)(緑)(緑)
クリーチャー - 人間(Human) シャーマン(Shaman)
あなたのアップキープの開始時に、緑の2/2の狼(Wolf)クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
(T):クリーチャー1体を対象とする。あなたがコントロールするすべてのアンタップ状態の狼をタップする。これによりタップされた各狼は、それぞれそのクリーチャーに、自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。そのクリーチャーは、自身のパワーに等しい点数のダメージを、それのコントローラーの望むように、それらの狼に割り振って与える。
3/3
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Master+of+the+Wild+Hunt/

 《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》がその足元に従えているのは2匹の狼だ。しかし彼の背後にある霧の中を見ると数え切れないほどの狼たちが向かってきているのが見える(註1)。結局のところ、大惨事をもたらすべく呼び寄せられる狼の総数が最終的に何匹になるかは誰にも分からないのだ。

(註1) 数え切れないほどの狼たち
 イラストについては以下を参照のこと。左側の狼のすぐ上部分をよく見ると霧に透けている遥か向こうの斜面に無数の狼の影が見える。
 参照:http://magiccards.info/m10/en/191.html

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0811
Angus Mackenzie - レジェンド レア
Angus Mackenzie (緑)(白)(青)
伝説のクリーチャー - 人間(Human) クレリック(Cleric)
(緑)(白)(青),(T):このターンに与えられるすべての戦闘ダメージを軽減する。この能力は、戦闘ダメージ・ステップより前にのみ起動できる。
2/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Angus+Mackenzie/

 《Angus Mackenzie》はそのフレイバーテキスト(註1)で伝説の土地である《Karakas》(註2)について言及している。これら2つのカードが合わさることで浮かんでくるのは、争いは起こらず英雄たちも長く場にとどまらないという世界の風景だ。
 言い換えると、面白いことが起きそうな場所のまさに対極に位置する世界でもある。以来、マジックが二度とここを舞台としていないことに不思議はない。

(註1) フレイバーテキスト
原文:
 "Battles no longer served a purpose in Karakas."
 Angus Mackenzie, Diary
 引用元:http://gatherer.wizards.com/Pages/Card/Details.aspx?MultiverseId=1643

非公式訳:
 「それ以来、カラカスの地では争いは意味を持たなくなった」
 アンガス・マッケンジーの日記より

(註2) 《Karakas》
Karakas
伝説の土地
(T):あなたのマナ・プールに(白)を加える。
(T):伝説のクリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Karakas/

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0811
肌変わり/Skinshifter - 基本セット2012 レア
Skinshifter / 肌変わり (1)(緑)
クリーチャー - 人間(Human) シャーマン(Shaman)
(緑):以下の3つから1つを選ぶ。「ターン終了時まで、肌変わりは4/4のサイ(Rhino)になるとともにトランプルを得る。」「ターン終了時まで、肌変わりは2/2の鳥(Bird)になるとともに飛行を得る。」「ターン終了時まで、肌変わりは0/8の植物(Plant)になる。」この能力は、各ターンに1回のみ起動できる。
1/1
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Skinshifter/

 Doug Beyer(註1)によると「《肌変わり》は自然の魔術師、獣使いの一つの姿だ。彼の外見を変化させ、敬愛する森に生きるクリーチャーの一つになることができる。彼は野生の獣になることのできる野人の類だ」(註2)とのことだ。

(註1) Doug Beyer
 原文では以下のURLへリンクが張ってある。内容基本セット2012の紹介記事。
 http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/stf/153

 公式サイトに日本語訳が存在する。
 http://mtg-jp.com/reading/translated/001939/

(註2) 引用部分について
 括弧内は公式サイトの日本語訳からの引用。
 http://mtg-jp.com/reading/translated/001939/

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0811
偏執/Monomania - 基本セット2012 レア
Monomania / 偏執 (3)(黒)(黒)
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札のカードを1枚選び、残りのカードを捨てる。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Monomania/

  モノマニアとは、19世紀中頃から広まり始めた思想や感情の精神的混乱を伴う偏執症の一種であり、ある1つの事柄に対して強い執着をみせることを除けば正常そのものな精神状態であることを言う。
 その後、詳細な診断によって個々の病名に置き換えられていったが、それまでは「罪と罰」や「白鯨」などを始めとして文学作品にもよく用いられていた病名である。

(参照)
 Wikipedia:モノマニア
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%82%A2

 Wikipedia(英語):Monomania
 http://en.wikipedia.org/wiki/Monomania

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0811
流浪のグリフィン/Peregrine Griffin - 基本セット2012 コモン
Peregrine Griffin / 流浪のグリフィン (4)(白)
クリーチャー - グリフィン(Griffin)
飛行
先制攻撃(このクリーチャーは、先制攻撃を持たないクリーチャーより先に戦闘ダメージを与える。)
2/4
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Peregrine+Griffin/

 グリフィン(もしくはグリフォン)とは頭と翼はワシだが体の後ろ半分はライオンという伝説上の生き物だ。マジックの世界では、このワシやライオンの部位が他の動物のものに入れ替わっていることがある。
 例えば、鳥の部分がハヤブサになっている《流浪のグリフィン/Peregrine Griffin》や、ライオンの部分がヒョウになっている《まだらグリフィン/Spotted Griffin》に見られるようにだ。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0811
カイトシールド/Kite Shield - 基本セット2012 アンコモン
Kite Shield / カイトシールド (0)
アーティファクト - 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+0/+3の修整を受ける。
装備(3)((3):あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それにつける。装備はソーサリーとしてのみ行う。)
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Kite+Shield/

 名前の由来がその形状から来ている《カイトシールド/Kite Shield》は、現実世界では10世紀頃に小型のラウンドシールドに取って代わって用いられ始めた。この変遷は特にヘースティングズの戦い(註1)において顕著で、これはバイユーのタペストリー(註2)にも描かれている。
 なお《カイトシールド/Kite Shield》の目立った特長としては、兵士の脚部から胴部までを同時に守れるだけの長さを持っていることにある。

(註1) ヘイスティングズの戦い
 原文では「the Battle of Hastings」。1066年に起き、ノルマン民族がイングランドを征服する上での勝利をほぼ決定づけた戦いらしい。
 参照:http://en.wikipedia.org/wiki/Battle_of_Hastings

(註2) バイユーのタペストリー
 原文では「the Bayeux Tapestry」。実際はタペストリーではなく刺繍(ししゅう)のある布で、上記のノルマン民族による征服に関する諸々の出来事が描かれている。その来歴は未だナゾに包まれているらしい。
 参照:http://en.wikipedia.org/wiki/Bayeux_Tapestry

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0811
小悪疫/Smallpox - 基本セット2012 アンコモン
Smallpox / 小悪疫 (黒)(黒)
ソーサリー
各プレイヤーは1点のライフを失い、カードを1枚捨て、クリーチャーを1体生け贄に捧げ、その後土地を1つ生け贄に捧げる。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Smallpox/

 《小悪疫/Smallpox》がそう名付けられた理由は、これが《悪疫/Pox》(註1)の小型版だからである。これはよく考えてみるとおかしな話だ。なぜなら現実の世界において Smallpox(天然痘)は Pox(痘)の中でも特に致死率の高いものの1つなのだ。

(註1) 《悪疫/Pox》
Pox / 悪疫 (黒)(黒)(黒)
ソーサリー
各プレイヤーは、自分のライフの3分の1を失う。その後各プレイヤーは自分の手札にあるカードの3分の1を捨てる。その後各プレイヤーは自分がコントロールするクリーチャーの3分の1を生け贄に捧げる。その後各プレイヤーは自分がコントロールする土地の3分の1を生け贄に捧げる。それぞれ端数は切り上げ。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Pox/

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0811
大石弓の精鋭/Arbalest Elite - 基本セット2012 アンコモン
Arbalest Elite / 大石弓の精鋭 (2)(白)(白)
クリーチャー - 人間(Human) 射手(Archer)
(2)(白),(T):攻撃かブロックしているクリーチャー1体を対象とする。大石弓の精鋭はそれに3点のダメージを与える。大石弓の精鋭は、あなたの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。
2/3
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Arbalest+Elite/

 「大石弓/Arbalest」は現実世界に実在する兵器だ。これはクロスボウから進化したものであり、その見た目は……まあ、なんというか《大石弓の精鋭/Arbalest Elite》に描かれているとおりの代物だ。
 「精鋭/Elite」と呼ばれる由縁は、どこかの誰かに《大石弓/Heavy Arbalest》(註1)を扱わせるよりもこの射手に用いさせたときのほうがより高いダメージを与えることが出来る、という事実からくるものと思われる。

(註1) 《大石弓/Heavy Arbalest》
 誰が使っても2点どまりの装備品。
Heavy Arbalest / 大石弓 (3)
アーティファクト - 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは、それのコントローラーのアンタップ・ステップにアンタップしない。
装備しているクリーチャーは「(T):クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。このクリーチャーはそれに2点のダメージを与える。」を持つ。
装備(4)
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Heavy+Arbalest/

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0811
血に飢えた大峨/Bloodthirsty Ogre - 神河物語 アンコモン
Bloodthirsty Ogre / 血に飢えた大峨 (2)(黒)
クリーチャー - オーガ(Ogre) 戦士(Warrior) シャーマン(Shaman)
(T):血に飢えた大峨の上に執心(devotion)カウンターを1個置く。
(T):クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-X/-Xの修整を受ける。Xは、血に飢えた大峨の上に置かれた執心カウンターの数に等しい。この能力は、あなたがデーモン(Demon)をコントロールしている場合にのみ起動できる。
3/1
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Bloodthirsty+Ogre/

 《血に飢えた大峨/Bloodthirsty Ogre》の能力は《敬虔な狐/Pious Kitsune》(註1)のそれと対になっている。広く知られていることだが、狐たちと大峨たちは支配のための闘争に永遠に囚われているのだ。

(註1) 《敬虔な狐/Pious Kitsune》
 今日紹介されているオーガと同様に執心(devotion)カウンターを用いるクリーチャー。相手を害する能力を持つオーガとは対照的に、相手を癒す能力を持っている。
Pious Kitsune / 敬虔な狐 (2)(白)
クリーチャー - 狐(Fox) クレリック(Cleric)
あなたのアップキープの開始時に、敬虔な狐の上に執心(devotion)カウンターを1個置く。その後《八ツ尾半/Eight-and-a-Half-Tails》という名前のクリーチャーが戦場に出ている場合、敬虔な狐の上に置かれている執心カウンター1個につき、あなたは1点のライフを得る。
(T),敬虔な狐から執心カウンターを1個取り除く:あなたは1点のライフを得る。
1/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Pious+Kitsune/

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0811
ボガーダンの槍騎兵/Bogardan Lancer - ギルドパクト コモン
Bogardan Lancer / ボガーダンの槍騎兵 (1)(赤)
クリーチャー - 人間(Human) 騎士(Knight)
狂喜1(このターン、いずれかの対戦相手にダメージが与えられている場合、このクリーチャーはその上に+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。)
側面攻撃(側面攻撃を持たないクリーチャーがこのクリーチャーをブロックするたび、ブロックしているクリーチャーはターン終了時まで-1/-1の修整を受ける。)
1/1
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Bogardan+Lancer/

 全ての「狂喜/Bloodthirst」を持つカードはギルドパクトもしくは基本セット2012のいずれかに収録されている。
 その唯一の例外は未来予知に収録されている《ボガーダンの槍騎兵/Bogardan Lancer》だ。
 これが何を意味するかというと、理論上は再登場する可能性がある、ということだ……もし今後「狂喜/Bloodthirst」と「側面攻撃/Flanking」の両方が登場するセットが出ればね!

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0811
瘡蓋族のやっかい者/Scab-Clan Mauler - ギルドパクト コモン
Scab-Clan Mauler / 瘡蓋族のやっかい者 (赤)(緑)
クリーチャー - 人間(Human) 狂戦士(Berserker)
狂喜2(このターン、いずれかの対戦相手にダメージが与えられている場合、このクリーチャーはその上に+1/+1カウンターが2個置かれた状態で戦場に出る。)
トランプル
1/1
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Gristleback/

 信じてもらえるかどうかは分からないが《瘡蓋族のやっかい者/Scab-Clan Mauler》のイラストは絵師であるLiam Sharpが最終形として提出したバージョンではない。
 クリエイティブチームは最終形より前のスケッチ段階の絵が気に入ったため、そのスケッチをカードイラストに用いることにしたのだ!
 このエピソードについての詳しい内容は2006年のこの記事(註1)で確認して欲しい。

(註1) 2006年のこの記事
 以下のURLへリンクが張られている。
 http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/arcana/1004

 以下、拙訳へのリンク。
 http://regiant.diarynote.jp/201108212307554266/

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0811
軟骨背獣/Gristleback - ギルドパクト アンコモン
Gristleback / 軟骨背獣 (2)(緑)
クリーチャー - 猪(Boar) ビースト(Beast)
狂喜1(このターン、いずれかの対戦相手にダメージが与えられている場合、このクリーチャーは+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。)
軟骨背獣を生け贄に捧げる:あなたは軟骨背獣のパワーに等しい点数のライフを得る。
2/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Gristleback/

 《軟骨背獣/Gristleback》は他に特徴的なクリーチャータイプを持たないただの「ビースト(Beast)」として世に出た。
 大規模クリーチャータイプ更新(註1)によって「猪(Boar)」が主要なクリーチャータイプとなったとき、《軟骨背獣/Gristleback》も遡って「猪化」させられた。
 ついでながら《スキャンダル売り/Scandalmonger》(註2)もね!

(註1) 大規模クリーチャータイプ更新
 2007年09月に実施された、クリーチャータイプの大整理。多くのマイナーなクリーチャータイプが絶滅し、多くのロードたちが相対的に評価を上げた。
 原文の表記は「Grand Creature Type Update」。以下のURLへリンクが張られている。
 http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/feature/424a3

(註2) 《スキャンダル売り/Scandalmonger》
 見た目は以下のURLを参照のこと。イラストがよく見ると結構面白い。
 http://magiccards.info/mm/en/158.html

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0811
吸血鬼ののけ者/Vampire Outcasts - 基本セット2012 アンコモン
Vampire Outcasts / 吸血鬼ののけ者 (2)(黒)(黒)
クリーチャー - 吸血鬼(Vampire)
狂喜2(このターン、いずれかの対戦相手にダメージが与えられている場合、このクリーチャーはその上に+1/+1カウンターが2個置かれた状態で戦場に出る。)
絆魂(このクリーチャーがダメージを与える場合、さらにあなたは同じ点数のライフを得る。)
2/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Vampire+Outcasts/

 狂喜/Bloodthirstが初めてギルドパクトで登場したとき、それは大量のグルールのクリーチャーたち……つまり赤と緑のクリーチャーたちに与えられていた。
 基本セット2012にやって来るに当たって、それは黒のクリーチャーにも多く見られるようになった。なぜって、吸血鬼ほど血に飢えている(註1)のにふさわしい種族はいないだろう?

(註1) 血に飢えている
 狂喜の原語である「Bloodthirst」はそのまま「血(Blood)に渇いている(Thirst)」という意味がある。大喜びする、という意味はあまりない。
 日本語の「狂喜」は「欲していた血の臭いに我を忘れ、狂ったように興奮している」というような様子を表しているのかもしれない、というのは個人的な憶測なので鵜呑みにしないこと。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0811
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 今週のテーマは基本セット2012で過去から再録されたカードたち……と思ったら、月曜日は新規カードの《ドルイドの物入れ/Druidic Satchel》だった。そうすると、イラストに関する話題、カード名に関する話題、再録に関する話題などなど、内容が多種にわたっているので、どうやら今週は基本セット2012のカードという以外に共通点はなさそう。

余談2:月曜日 《ドルイドの物入れ/Druidic Satchel》

 記事にあるそのままに「カバンの蓋が顔に見えることには気づいてたけど、留め具の部分がその舌になっていることには気づいてなかった」ので、面白かった。ところでこのイラストを見ているとなぜかミラージュの頃を思い出す。色合いや絵の雰囲気がジャムーラ大陸のそれっぽいのかな……自分でもよく分からない。

余談3:火曜日 《マナ漏出/Mana Leak》

 まさか《マナ漏出/Mana Leak》がコアセットにおける青の打消し呪文の代表となろうとは……と、今まで各所で散々語られてきたであろう感想をあらためてこぼしてみる。最近では3マナの確定カウンターすら珍しいような。

 ただ最近のマジックは、《対抗呪文/Counterspell》がブイブイ言わせていた当時ほどに打ち消しが絶対的なものではなくなっている気がする(墓地から復活するクリーチャー、打ち消されない呪文、サイクリングの付加効果のように呪文でないもの、などなど)。

 そう考えると今後もまさかの復活がないとは言い切れない気がする(《稲妻/Lightning Bolt》が復活する日がこようとは誰も想像すらしてなかったし)。

余談4:水曜日 《死の印/Deathmark》

 第8版以降ほとんどマジックに触れていない身からするとあまり馴染みのないカードなんだけど、どうやら第10版からはずっと皆勤賞らしい。コアセットにおける「派手さはないけれど堅実な効果」を持つこういうカードは好き。野球の二番打者のような渋さがある。

 ところでコメント欄でもあがったように《死の印/Deathmark》はイラスト違いのバージョンがコールドスナップに存在する。こちらは真っ赤な雪の結晶が白い雪面に描かれている美麗なもの。

 ……だと思ってたんだけど、あらためてよくよく見たらこっちも結構ホラーな気がしてきた。今までは、てっきり「雪の大地にポツンと赤い結晶の形をした小さな染み」があるのだと思っていたんだけど、あらためて大きなイラストを確認したら、これ、中央に全身血まみれの死体が倒れてた。つまりこの雪の結晶の直径は、大人の身長の3倍はあるってこと。

 そりゃこれを発見したキイェルドーの巡回兵も「これと同じ物なんかもう見たくもない」という言葉を残すわけだ。

  コールドスナップ版の《死の印/Deathmark》のイラストとフレイバーテキスト
  参照:http://magiccards.info/cs/jp/54.html

余談5:木曜日 《投げ飛ばし/Fling》

 呪文の効果とカード名とフレイバーが見事な調和を持つカード。デカいものほど当たると痛いのは当然の話。そして《石巨人/Stone Giant》だって自分の腕力では持ち上げられないほど重たいものは投げられないのも当然の話。

 なお、小さいものを投げつけて大ダメージを与えたいなら、それなりの工夫が必要になる。基本セット2012版の《ゴブリンの手投げ弾/Goblin Grenade》みたいに。

  基本セット2012版の《ゴブリンの手投げ弾/Goblin Grenade》のイラスト
  参照:http://magiccards.info/m12/jp/140.html

余談6:金曜日 《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter》

 あまりに使用率が高いカードは、その効果と名前が紐づいてしまって、それ以降の命名ルールにも影響を与えてしまう、というUnwritten Rule(暗黙の了解)の中でも最も代表的な例。

 カードの命名に関する決まりごとは色々あり、これがなかなか面白いので機会があればぜひ以下のコラムを一度読んでみることをオススメする。「そんなん知ってるよ」というのもあれば「へえ、そうなんだ」と新鮮に感じるのもあるはず。多分。

  Name Killers
  元記事:http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/db12

  カード名が殺されるとき/Name Killers
  拙訳:http://regiant.diarynote.jp/201101290607062000

余談7:基本セット2012の新カードあれこれ

 公式の翻訳記事で基本セット2012のカードのよもやま話が色々と紹介されてた。この記事のおかげでフレイバーと効果の結びつきが素晴らしいカードを今まで見逃していたことが分かった。
Chasm Drake / 地割れのドレイク (4)(青)
クリーチャー - ドレイク(Drake)
飛行
地割れのドレイクが攻撃するたび、あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで飛行を得る。
3/3
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Chasm+Drake/

 カード名とテキストだけではそれほどでもないけれど、そのイラストも合わせて見ることで、どうして「あなたがコントロールするクリーチャー1体がターン終了時まで飛行を得る」のかが一目で分かる。

  基本セット2012の《地割れのドレイク/Chasm Drake》のイラスト
  参照:http://magiccards.info/m12/jp/48.html

 恒久的に飛んでいられるわけではなくて「ターン終了時まで」しか効果がないのは、やっぱりその名の示す通り「地割れを飛び越えられる程度」が限度なんだろう、と考えるとカード名まで含めてフレイバーの一体感を感じ取れる(考えすぎとも言う)。

 1つだけ気になるとすれば、イラストを見ると「飛行を得ている」とおぼしき女性が必死にかぎ爪にぶら下がっていること。ドレイクの腹の下にはちゃんと身を横たえるスペースが用意されているのに……もったいない。慌てていたのかな。

 ああ、そうそう。最初に言及した基本セット2012に関する公式記事はこちら。

  【原文】M12 from the Inside, Part 1
   http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/151

  【日本語】基本セット2012の内部情報 その1
   http://mtg-jp.com/reading/translated/001922/

マーフォークの物あさり/Merfolk Looter - 基本セット2012 コモン
Merfolk Looter / マーフォークの物あさり (1)(青)
クリーチャー - マーフォーク(Merfolk) ならず者(Rogue)
(T):カードを1枚引き、その後カードを1枚捨てる。
1/1
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Merfolk+Looter/

 《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter》は最古にして最新の「物あさり/Looter」である。「カードを1枚引き、その後カードを1枚捨てる」の能力をその名が紐づいたのはストロングホールドにおいてであり、その後、《セファリッドの物あさり/Cephalid Looter》(註1)、《Artful Looter》(註2)、そして《コー追われの物あさり/Looter il-Kor》(註3)が続いた。
 コアセットでは、基本セット2010および基本セット2012(さらには第7版第10版)において元祖「物あさり/Looter」がその能力を披露している。

(註1) 《セファリッドの物あさり/Cephalid Looter》
Cephalid Looter / セファリッドの物あさり (2)(青)
クリーチャー - セファリッド(Cephalid) ならず者(Rogue)
(T):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚引き、その後カードを1枚捨てる。
2/1
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Cephalid+Looter/

(註2) 《Artful Looter》
Artful Looter (2)(青)
クリーチャー - 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(T):カードを1枚引き、その後カードを1枚捨てる。
あなたがコントロールする他のパーマネントと共通のアーティストを持つパーマネントが戦場に出るたび、Artful Looterをアンタップする。
1/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Artful+Looter/

(註3) 《コー追われの物あさり/Looter il-Kor》
Looter il-Kor / コー追われの物あさり (1)(青)
クリーチャー - コー(Kor) ならず者(Rogue)
シャドー(このクリーチャーは、シャドーを持つクリーチャーのみブロックでき、シャドーを持つクリーチャーによってのみブロックされる。)コー追われの物あさりが対戦相手にダメージを与えるたび、カードを1枚引き、その後カードを1枚捨てる。
1/1
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Looter+il-Kor/

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0711
投げ飛ばし/Fling - 基本セット2012 コモン
Fling / 投げ飛ばし (1)(赤)
インスタント
投げ飛ばしを唱えるための追加コストとして、クリーチャーを1体生け贄に捧げる。
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。投げ飛ばしは、それに生け贄に捧げられたクリーチャーのパワーに等しい点数のダメージを与える。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Fling/

 《投げ飛ばし/Fling》がコアセット入りしたのは《石巨人/Stone Giant》(註1)が最後に収録されていた基本セット2010の直後である基本セット2011からだ。
 クリーチャーを思い切り対戦相手に向かって投げつけるカードのためのスペースはコアセットごとに1枚分しかないということなんだろうか。

(註1) 《石巨人/Stone Giant》
 《投げ飛ばし/Fling》とはまったく違う効果なのに同じ場面を彷彿とさせる能力を持ったクリーチャー。カードテキストは以下の通り。
Stone Giant / 石巨人 (2)(赤)(赤)
クリーチャー - 巨人(Giant)
(T):あなたがコントロールする、石巨人のパワーより小さいタフネスを持つクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで飛行を得る。次の終了ステップの開始時に、そのクリーチャーを破壊する。
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引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Stone+Giant/

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0711

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