異種移植/Xenograft - 新たなるファイレクシア レア
Xenograft / 異種移植 (4)(青)
エンチャント
異種移植が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプを1つ選ぶ。
あなたがコントロールするクリーチャーは、それの他のタイプに加えてその選ばれたタイプでもある。
参照元:http://magiccards.info/nph/jp/51.html

 今やファイレクシア陣営はミラディンを覆いつくすに至ったが、戦いはまだ終わっていない。ファイレクシア陣営は5つの派閥(註1)に分裂し、互いに相手を支配するべく策動を続けているのだ。《異種移植/Xenograft》のフレイバーテキスト(註2)でもその対立が強く示されている。
 フレイバーテキストでは、ジン=ギタクシアス(註3)が自身とヴォリンクレックス(註4)との基本哲学の違いについて述べている。

(註1) 5つの派閥
 青の派閥、緑の派閥、とそれぞれ5色に分かれた派閥が存在している。各派閥のトップは「法務官/Praetor」と呼ばれており、新たなるファイレクシアの神話レアとしてそれぞれ収録されている。
 ちなみに昨日のCard of the Dayの注釈に出てきた《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》は白の派閥の法務官。

(註2) フレイバーテキスト
 《異種移植/Xenograft》のフレイバーテキストは以下の通り。
原文:
 "I despise Vorinclex and his slobberings about ’evolution.’ Only I know true progress."
 -Jin-Gitaxias, Core Augur
 引用元:http://magiccards.info/nph/en/51.html

日本語訳:
 「ヴォリンクレックスの口から出る『進化』ほどくだらぬ言葉は無い。真の進歩を知るのは我だけだ。」
 ――核の占い師、ジン=ギタクシアス
 引用元:http://magiccards.info/nph/jp/51.html

(註3) ジン=ギタクシアス
 ファイレクシア陣営の5つの派閥のうち、青の派閥の法務官。原文ではこの名前に《核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur》のカード情報へリンクが張られている。

(註4) ヴォリンクレックス
 ファイレクシア陣営の5つの派閥のうち、緑の派閥の法務官。原文ではこの名前に《飢餓の声、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Voice of Hunger》のカード情報へリンクが張られている。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0511
うねりの結節/Surge Node - 新たなるファイレクシア アンコモン
Surge Node / うねりの結節 (1)
アーティファクト
うねりの結節は、蓄積カウンターが6個置かれた状態で戦場に出る。
(1),(T),うねりの結節から蓄積カウンターを1個取り除く:アーティファクト1つを対象とし、それの上に蓄積カウンターを1個置く。
参照元:http://magiccards.info/nph/jp/160.html

 《うねりの結節/Surge Node》のフレイバーテキスト(註1)の中で言及されている機械の僧侶(Machine Priest)とは修道士(Cenobite)(註2)のことであり、修道士(Cenobite)とは非ファイレクシアな生命に対する審問を司る僧侶たちの呼称である。

(註1) フレイバーテキスト
 《うねりの結節/Surge Node》のフレイバーテキストは以下の通り。
原文:
 Without a foe to focus on, the machine priests had time to indulge in new sciences.
 引用元:http://magiccards.info/nph/en/160.html

日本語訳:
 狙いをつける敵がいなくなった機械の僧侶には、新しい科学に浸る時間が生まれた。
 引用元:http://magiccards.info/nph/jp/160.html

(註2) 修道士(Cenobite)
 有名どころでは《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》がいる。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0511
心理の障壁/Psychic Barrier 新たなるファイレクシア コモン
Psychic Barrier / 心理の障壁 (青)(青)
インスタント
クリーチャー呪文1つを対象とし、それを打ち消す。 それのコントローラーは1点のライフを失う。
参照元:http://magiccards.info/nph/jp/43.html

 《心理の障壁/Psychic Barrier》のイラストは心理描写的な電撃によって粉々に砕かれようとしている金属製の仮面であり、その面はファイレクシア人の外科医(註1)のものだ。
 浮かべている笑みから判断するに、彼はこの電撃にも何ら気分を害されていないようである。

(註1) ファイレクシア人の外科医
 原文では「Phyrexian Surgeon」。今のところ《ファイレクシアの外科医》というカードは存在しないが、かわりに新たなるファイレクシアには《心理的手術/Psychic Surgery》というカードがあり、そのイラストには「手術/Surgery」を行っているとおぼしきファイレクシア人が描かれている。多分、これがファイレクシア人の外科医と思われる。
 参照:http://magiccards.info/nph/jp/44.html

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0511
ファイレクシアの核/Phyrexia’s Core - 新たなるファイレクシア アンコモン
Phyrexia’s Core / ファイレクシアの核
土地
(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。
(T),アーティファクトを1つ生け贄に捧げる: あなたは1点のライフを得る。

  《ファイレクシアの核/Phyrexia’s Core》はファイレクシアによる侵食がいかに根深く広がっているかを示している。そう、ミラディン世界の核(ダークスティールで登場した《ミラディンの核/Mirrodin’s Core》)さえも変貌してしまったのだ。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0411
森/Forest - デュエルデッキ Knights vs. Dragons アンコモン
Forest / 森
基本土地 - 森(Forest)
(緑)
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Forest/

 デュエルデッキシリーズ(註1)に収録されている《森/Forest》は全て再録だ。
 しかしデュエルデッキの中で「Knights vs. Dragons」(註2)に収録されているScott BaileyとMike Ploogの手によるイラストの《森/Forest》は、過去のいずれのエキスパンションにも収録されていない。
 これらは2000年に配布された「ユーロ・ランド」(註3)だからだ。なお、この「ユーロ・ランド」は2008年(註4)に再配布された過去がある。

(註1) デュエルデッキ
 敵対するキャラクターや陣営をそれぞれテーマにした2つの構築済みデッキ(60枚入り)、その他にもデッキボックスやトークン、ガイドブックが入っている。

(註2) Knights vs. Dragons
 7番目に発売されたデュエルデッキ。騎士を多く含む白緑デッキと、ドラゴンに関係するカードを多く含む赤単色デッキの組み合わせ。

(註3) ユーロ・ランド
 原文では「European Land」。ヨーロッパ限定で配布されたプロモーションカードだが、記事にあるとおり、その後2008年に再配布されている。
 また日本でも基本セット2010が発売された際に手に入れるチャンスがあったらしい。
 参考:http://mtg-jp.com/redirect/000898/

(註4) 2008年
 原文では以下へリンクが張られている。
 http://www.wizards.com/magic/tcg/events.aspx?x=events/fnm/euroland08
 2008年に、北米にある特定の店舗でボックス買いをすることによって「ユーロ・ランド」が手に入る販促キャンペーンを行っていたらしい。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0411
ファイレクシアの大男/Phyrexian Hulk - テンペスト アンコモン
Phyrexian Hulk / ファイレクシアの大男 (6)
アーティファクト クリーチャー - ゴーレム(Golem)
5/4
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Phyrexian+Hulk/

 ファイレクシア人は5/4でバニラのアーティファクトクリーチャーを作るくせがあるらしい。
 このありふれた《ファイレクシアの大男/Phyrexian Hulk》は元々はテンペストで初登場し、そして新たなるファイレクシアで再登場とあいなった。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0411
隷属/Enslave - 次元の混乱 アンコモン
Enslave / 隷属 (4)(黒)(黒)
エンチャント - オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
あなたはエンチャントされているクリーチャーをコントロールする。
あなたのアップキープの開始時に、エンチャントされているクリーチャーはオーナーに1点のダメージを与える。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Enslave/

 次元の混乱に収録されている《隷属/Enslave》のイラストに描かれているのは、黒に属する魔法使いが赤に属するドラゴンのコントロールを得ているところだ。
 さらに、壁紙サイズのイラスト(註1)を確認してもらうと分かるのだが、ドラゴンの目から妙に気になる黒い粘体がしたたっているのを見てとれる。
 不思議だね!(註2)

(註1) 壁紙サイズのイラスト
 原文では以下へのリンクが張られている。
 http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/arcana/1247

(註2) 不思議
 不思議なのは、いつもは友好色である黒と赤が争っていること、そして得体のしれない黒い粘体にドラゴンが乗っ取られてしまっていること。
 次元の混乱が未来の次元をも巻き込んでいることを考えると、まさか……?
 蛇足ながら付け加えておくと、次元の混乱は4年前の2007年に発売されたセット。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0411
邪悪の気配/Evil Presence - アルファ アンコモン
Evil Presence / 邪悪の気配 (黒)
エンチャント - オーラ(Aura)
エンチャント(土地)
エンチャントされている土地は沼(Swamp)である。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Evil+Presence/

 《邪悪の気配/Evil Presence》は最も初めのコアセットからマジックの一員であり、第5版までは歩みを共にしていた。
 それ以降はマスターズエディションIIIでのゲスト出演を除いて、ぷっつりと姿を消してしまっていたが、新たなるファイレクシアでついに復活だ!
 なお2008年のホリデー・プロモーションカード(註1)はこれとは違うので注意して欲しい。

(註1) ホリデー・プロモーションカード
 ウィザーズ社が従業員に冬の休暇前に配布しているプロモーションカード。ホリデーギフトカードとも呼ばれている。
 2006年から毎年配布されており、全て名前が既存のカードのパロディとなっている。そして2008年のプロモ・カードが以下の1枚。
Evil Presents (3)(黒)
ソーサリー
対戦相手1人を対象とする。あなたの手札にあるクリーチャー・カード1枚を、そのプレイヤーのコントロールの下で場に出す。そのクリーチャーは可能なら毎ターン攻撃し…常にそのコントローラーを攻撃する。
引用元:http://mtgwiki.com/wiki/Evil_Presents

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0411
山/Mountain - アラビアンナイト 基本土地
Mountain / 山
基本土地 - 山(Mountain)
(赤)
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Mountain/

 アラビアンナイトでは、印刷シートの隙間を埋めるために《山/Mountain》が収録された。
 その結果、全ての基本土地の中で最も刷られた枚数が多いのは《山/Mountain》となったが、逆に最も刷られた枚数が少ない《山/Mountain》はアラビアンナイトのものである。
 ただし、各種のテーマデッキ(註1)、エントリーセット(註2)、イベントデッキ(註3)、そしてデュエルデッキ(註4)が基本土地の総枚数に与えている影響も加味したいと君が考えるのであれば、その限りではない。

(註1) テーマデッキ
 60枚入り(基本セットの場合40枚入り)で売られている構築済みデッキ。コンセプト(テーマ)を持ってデッキが作られている。

(註2) エントリーセット
 41枚入りの構築済みデッキに加えて、15枚入りのブースターパック1つがついている。英語版の名称はIntro Pack。

(註3) イベントデッキ
 60枚入りで売られている構築済みデッキ。15枚のサイドボードもついてくる。

(註4) デュエルデッキ
 敵対するキャラクターや陣営をそれぞれテーマにした2つの構築済みデッキ(60枚入り)、その他にもデッキボックスやトークン、ガイドブックが入っている。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0411
共同の功績/Shared Triumph - オンスロート レア
Shared Triumph / 共同の功績 (1)(白)
エンチャント
共同の功績が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプを1種類選ぶ。 選ばれたタイプを持つクリーチャーは、+1/+1の修整を受ける。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Shared+Triumph/

 《共同の功績/Shared Triumph》は第9版に収録される可能性があったが、「第9版を選ぼう」(註1)で《栄光の頌歌/Glorious Anthem》と対決することとなった。
 そして今となっては《共同の功績/Shared Triumph》というカードがあったことさえ誰も覚えていない。これも運命のいたずらか。

(註1) 第9版を選ぼう
 一般プレイヤーの投票によって基本セットへ収録されるカードを決めるという企画。
 似たデザインのカードから1枚を選ぶ以外にも、フレイバーテキストの募集などを行っていた。
 原文では以下へのリンク(註2)が張ってある。
 http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/selecting9e/14

(註2) リンク
 リンク先は「第9版を選ぼう」第14回目のコラム。当然ながら《共同の功績/Shared Triumph》と《栄光の頌歌/Glorious Anthem》が対決した回。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0411
ルーアム・ジン/Ruham Djinn - インベイジョン アンコモン
Ruham Djinn / ルーアム・ジン (5)(白)
クリーチャー - ジン(Djinn)
先制攻撃すべてのパーマネントの中で、白が最も多い色であるか、最も多い色の1つである限り、ルーアム・ジンは-2/-2の修整を受ける。
5/5
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Ruham+Djinn/

 多相(註1)を除いた場合、《ルーアム・ジン/Ruham Djinn》はマジックで唯一の白いジンである。そのため、ジン嫌いで有名な《King Suleiman》(註2)ともなんとか上手くやっていけるであろうジンがいるとすればこいつだけだろう。

(註1) 多相
 原文ではここに「テキストに Changeling を含む」という条件で検索したGatherer(公式カード検索ページ)へのリンクが張ってある。

(註2) 《King Suleiman》
 アラビアンナイトのカードで、カードテキストは以下の通り。
King Suleiman (1)(白)
クリーチャー - 人間(Human)
(T):ジン(Djinn)1つかイフリート(Efreet)1つを対象とし、それを破壊する。
1/1
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/King+Suleiman/

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0411
ありふれた理由/Common Cause - メルカディアン・マスクス レア
Common Cause / ありふれた理由 (2)(白)
エンチャント
アーティファクトでないクリーチャーは、それらすべてが共通の色を持っている限り、+2/+2の修整を受ける。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Common+Cause/

 コモン(Common)という単語が英語版のカード名に含まれているカードは2枚ある。
 《ありふれた理由/Common Cause》と《Common Courtesy》だ。
 これらのうち、片方はレアでもう片方はアンコモンだ。奇妙なこともあるもんだね。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0411
Rare-B-Gone - アンヒンジド レア
Rare-B-Gone (2)(黒)(赤)
ソーサリー
各プレイヤーはすべてのレアのパーマネントを生け贄に捧げ、その後自分の手札を公開してすべてのレアカードを捨てる。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Rare-B-Gone/

 《Rare-B-Gone》が作られたのは神話レアが存在しない頃だ。しかしアン・シリーズ(註1)のルールマネージャーであるMark Rosewaterは「このカードは神話レアについても通常のレアと同じように効果を及ぼす」と決めた。

(註1) アン・シリーズ
 アン・シリーズ(Un-)とは、公式試合では使えないジョークセットであるアングルードアンヒンジドの2つのセットを指す。両方とも名前が「Un-」で始まるため。また、アン・セットとも呼ばれる。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0411
大アナグマ/Giant Badger - アルファ レア
Giant Badger / 大アナグマ (1)(緑)(緑)
クリーチャー - アナグマ(Badger)
大アナグマがブロックするたび、それはターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。
2/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Giant+Badger/

 《大アナグマ/Giant Badger》は、マジックの小説(註1)の後ろに添付されていたクーポン券を郵送することで入手可能であった5枚のカードのうちの1枚(註2)だ。
 《大アナグマ/Giant Badger》が第8版で再録されたことで、アナグマに関連したカードを待ち望んでいた大多数の声をようやく満足させることが出来た。

(註1) マジックの小説
 クーポン券が添付されていた小説は「Arena」(註3)、「Whispering Woods」(註4)、「Shattered Chains」、「Final Sacrifice」、そして「The Cursed Land」の5冊。
 このうち《大アナグマ/Giant Badger》が当たるのは「Shattered Chains」のクーポン券で、当たる可能性があったのは「The Cursed Land」のクーポン券だったらしい。
 参照:http://wiki.mtgsalvation.com/article/Promotional_cards(リンク先は英語)

(註2) 5枚のカードのうちの1枚
 その他の4枚は《闘技場/Arena》、《Mana Crypt》、《Sewers of Estark》、《Windseeker Centaur》。《闘技場/Arena》だけ日本語訳があるのは時のらせんで再録されているため。

(註3) 「Arena」
 日本語版が出ている(絶版)。邦訳は「アリーナ - 魔法の闘技場」。英語版では1冊目のマジックの小説だが、日本語版では「Whispering Woods」の邦訳に続く2冊目。
 参照:http://www.jfkmagic.sakura.ne.jp/mtgnovel.txt

(註4)「Whispering Woods」
 日本語版が出ている(絶版)。邦訳は「ささやきの森」。英語版では2冊目のマジックの小説だが、日本語版ではこれが最初に訳されている。
 参照:http://www.jfkmagic.sakura.ne.jp/mtgnovel.txt

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0411
Cyclopean Tomb - アルファ レア
Cyclopean Tomb (4)
アーティファクト
(2),(T):沼(Swamp)でない土地1つを対象とする。その上に湿地(mire)カウンターを1個置く。その土地は、その上に湿地カウンターが置かれている限り沼である。この能力は、あなたのアップキープの間にのみ起動できる。
Cyclopean Tombが戦場から墓地に置かれたとき、ゲームの残りの間、あなたの各アップキープの開始時に、いずれかの土地からCyclopean Tombによって置かれ、Cyclopean Tombによって取り除かれたことがない湿地カウンターをすべて取り除く。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Cyclopean+Tomb/

  アルファの中でも最も混乱を招きやすいカードは《Cyclopean Tomb》だろう。これは印刷時にマナコストが記載されていなかったのだ(註1)。
 なおベータ版(註2)の際には正しいマナコストである(4)を得ている。

(註1) マナコストが記載されていなかった
 マナコストのないアルファ版の《Cyclopean Tomb》については以下のリンク先を参照のこと。
 参考:http://magiccards.info/al/en/240.html

(註2) ベータ
 ベータ版の《Cyclopean Tomb》については以下のリンク先を参照のこと。
 参考:http://magiccards.info/be/en/242.html

(余談) Cyclopean Tomb
 01月11日のCard of the Dayにて、ほぼ同じネタで取り上げられている。
 参考:http://regiant.diarynote.jp/201101120553337011/

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0411
ジャッカルの使い魔/Familiar chacal - Magic 2010 コモン
Familiar chacal / ジャッカルの使い魔 (赤)
クリーチャー - 猟犬(Perro)
ジャッカルの使い魔は単独では攻撃したりブロックしたりできない。
2/2
日本語部分の引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Jackal+Familiar/

 スペイン語版(註1)の《ジャッカルの使い魔/Jackal Familiar》である《Familiar chacal》(註2)には誤訳がある。
 スペイン語版には「El Familiar chacal no puede atacar ni bloquear」と書かれており、これを訳すと「ジャッカルの使い魔は攻撃したりブロックしたりできない」となる。
 正しくは「ジャッカルの使い魔は単独では攻撃したりブロックしたりできない」である。

(註1) スペイン語版
 余談。
 今日のCard of the Dayはタイトルのカード名もスペイン語となっている。

(註2) 《Familiar chacal》
 実際に印刷されたテキストについては以下のリンク先をの画像を参照のこと。
 参照:http://magiccards.info/m10/es/143.html

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0411
邪悪なる力/Unholy Strength - 第4版 コモン
Unholy Strength / 邪悪なる力 (黒)
エンチャント - オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは+2/+1の修整を受ける。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Unholy+Strength/

 第4版の《邪悪なる力/Unholy Strength》におけるイラストの背景には不自然な空白が生じている。これはなぜならリバイスド版のイラスト(註1)には表示されていたペンタグラム(註2)を取り払ったためだ。

(註1) リバイスド版のイラスト
 原文ではリバイスド版の《邪悪なる力/Unholy Strength》を表示するリンクが張ってある。

(註2) ペンタグラム
 五芒星のこと。実際のイラストについては以下のリンク先を参照のこと。
 参照:http://magiccards.info/rv/en/41.html

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0411
空飛ぶ絨毯/Flying Carpet - 第5版 レア
Flying Carpet / 空飛ぶ絨毯 (4)
アーティファクト
(2),(T):クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで飛行を得る。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Flying+Carpet/

 アラビアンナイトから第5版にかけてのあいだ《空飛ぶ絨毯/Flying Carpet》の最後の一文には、対象が墓地へ送られたらこれも破壊される(註1)と書かれていた。
 不思議なことに第6版で収録された際にはこの一文が消え去っている。(註2)

(註1) 破壊される
 実はアラビアンナイトと第5版にも少し違いがあり、第5版では《空飛ぶ絨毯/Flying Carpet》の乗り手が死んだとき、《空飛ぶ絨毯/Flying Carpet》は「破壊される/destroy」のではなく「埋葬される/bury」(註3)されることになっていた。つまり第5版のときは「再生/regenerate」できなかった。
 以下、各版ごとの印刷されたテキスト。改行位置も実際のカードと同じ。
         ・アラビアンナイト版
                  (2) (T); Gives one creature
                  flying ability until end of
                  turn. If that creature is
                  destroyed before end of
                  turn, so is Flying Carpet.
         
         ・第5版
                  (2) (T); Target creature gains flying
                  until end of turn. If that creature is
                  put into any graveyard this turn,
                  bury flying carpet.
         
         ・第6版
                  (2) (T); Target creature gains flying
                  until end of turn.

(註2) 第6版に収録された際
 原文ではここに第6版の《空飛ぶ絨毯/Flying Carpet》を表示するリンクが張ってある。

(註3) 埋葬する/bury
 廃止された用語の1つ。基本的に「bury target creature」は「destroy target creature. That creature cannot be regenerated」という意味。ただしカードによっては「生け贄/sacrifice」に置き換わっているものもあるみたい。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0411
ファイレクシアの巨大戦車/Phyrexian Juggernaut - ミラディン包囲戦 アンコモン
Phyrexian Juggernaut / ファイレクシアの巨大戦車 (6)
アーティファクト クリーチャー - 巨大戦車(Juggernaut)
感染(このクリーチャーは、クリーチャーに-1/-1カウンターの形でダメージを与え、プレイヤーに毒(poison)カウンターの形でダメージを与える。)
ファイレクシアの巨大戦車は各ターンに可能ならば攻撃する。
5/5
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Phyrexian+Juggernaut/

 どうやら多様な文化はそれぞれ固有の巨大戦車/Juggernautを生み出すらしい。
 最初の《巨大戦車/Juggernaut》はおそらくドミナリア製だ。《オタリアの巨大戦車/Otarian Juggernaut》というものもある。ミラディン軍さえも独自の《ダークスティールの巨大戦車/Darksteel Juggernaut》を持っている。
 ファイレクシア軍がミラディンへの侵略を押し進めた際、彼らがその邪悪な発想力から《ファイレクシアの巨大戦車/Phyrexian Juggernaut》を生み出すまでにそう時間はかからなかった。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0411
ファイレクシアの呪文集/Phyrexian Grimoire - テンペスト レア
Phyrexian Grimoire / ファイレクシアの呪文集 (3)
アーティファクト
(4),(T):対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、あなたの墓地のカードの上から2枚のうち1枚を選ぶ。そのカードを追放し、他方をあなたの手札に加える。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Phyrexian+Grimoire/

 多くのトーナメントのフォーマットでは墓地の順序を好きなだけ変えてよいことになっている(註1)が、ヴィンテージやレガシーのようなエターナル環境ではいまだに墓地は元の順序のまま保持するよう定められている。
 なぜだろうか?
 《冥界の影/Nether Shadow》や《ファイレクシアの呪文集/Phyrexian Grimoire》のようなカードがその理由だ。(註2)
 いや、まあ、理由の大半は《冥界の影/Nether Shadow》だ。

(註1) 墓地の順番
 今日の記事で話に挙がっているのはマジックザギャザリング大会規定の話。これによるとどうやらウルザズ・サーガ以降は墓地の順序を気にするカードが作られていないらしい。
3.13 墓地の順序
 ウルザズ・サーガ以降のカードだけからなる形式においては、自分の墓地にあるカードの順番は好きに変更してもよい。対戦相手の墓地を見る時に順番を入れ替えてはならない。
 引用元:http://www.dcirules.org/resources/japanese/MTG_MTR_1Oct10_JP.doc

 なお、総合ルールでは基本的に墓地の順序は変えることができないことになっている。
404.2. それぞれの墓地は、一つの、表向きの束でなければならない。プレイヤーは、それぞれの墓地のカードをいつでも見ることができるが、その順序を変えることはできない。DCI認定イベントに適用される追加のルールによって、プレイヤーは墓地にあるカードの順番を変えてもよいとされることがある。
 引用元:http://mjmj.info/data/CompRules_j.html#r404

(註2) ~のようなカード
 墓地の順序を気にするカードとしてはその他に《死の火花/Death Spark》、《Krovikan Horror》、《ブージーアムの輪/Bosium Strip》、《Soldevi Digger》、《ヴォルラスの多相の戦士/Volrath’s Shapeshifter》、《ミストムーン・グリフィン/Mistmoon Griffin》、《浅すぎる墓穴/Shallow Grave》、《死体のダンス/Corpse Dance》などがある。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0411

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